札幌、小樽訪問

昨日は午後から札幌でお取引先の皆さんとの会合。夕方は地元の方および新潟からわざわざ飛んできてくれた会場のご夫婦も加わって4名で夕食。O社長、I社長ご夫妻、ありがとうございました。

今日はお昼までアポがなかったので、午前の時間を使って小樽まで行ってきました。まっさきに小樽商科大学のキャンパス訪問。小樽商大の前進である小樽高等商業高校は、東京、神戸、山口、長崎についで明治44年に開校した第5番目の国立高等商業高校。「チャタレー夫人の恋人」の訳者でもある作家・伊藤整(小樽高等商業高校卒業後、東京商大中退)にちょっと憧れていたボクはずっとこの大学を見てみたいと思っていました。噂に聞いていた地獄坂を登ったところに伊藤整や小林多喜二たちがかつて学んだ学校がありました(校舎などはまったく新しいものですが)。

小樽は作家や芸術家たちを多数輩出している街。市立小樽文学館、市立小樽美術館では小樽で生まれ、あるいは育った作家、芸術家たちの資料や作品を駆け足で見ました。

それから小樽には伝説的なパン屋があります。忍路と書いて、「おしょろ」。かつて忍路村と呼ばれいまは小樽に加わった地域で、静かな海を目の前にして、その伝説的なパン屋はありました。ストイックな雰囲気の店員たちはとってつけたような商売顔をすることもなく、忙しそうに働いていて、ボクは用事を済ませるとそそくさと店を出て行きました。この場所に、全国のパン好きたちが憧れるパン焼きたちがいるなんて、いったい、だれが想像できるものか!

小樽からさらに脚を伸ばすと、積丹半島があります。次回小樽まで行く機会があるときには、積丹半島の最先端まで行ってみたいと思っています。

Img_0943_2市立小樽文学館のなかにあるカフェ

Img_0931忍路のパン屋の前の前に広がる風景。

Img_0929小樽商科大学

Img_0939伊藤整文学碑

Img_0930小樽商大の中で見かけたポスター。

「公共事業は必要ですね」

 小社を担当してくれている都会出身の某証券会社若手営業マン君が、遅い夏休みを取って、秋田、青森を訪問した、とか。その感想を聞いた時に出てきた言葉のひとつが、「仕事がなさそう。あれでは、公共事業は必要でしょうね」。そして、「すっごく、きれいでビックリしました」。この営業マン君も、日本の大都市圏とヨーロッパしか知らないから、数年前のクロイヌ同様、日本の地方はあまり訪問したことがなかったようです。
 昨日はお取引先の方々との会合のために仙台訪問。新幹線「こまち」だと、上野、大宮、そして仙台。速い、速い!(昨年行った秋田の田沢湖まで乗っていこうかなという危険な誘惑を抑え、仙台で下車)ところが昨晩の帰りは、はやてに乗ることができず、各駅停車の「やまびこ」で、東京に帰ってきたのは10時過ぎ。でも、仙台で取引先の方とした夕食には大満足。
 仙台での懇親会には、秋田や青森でパソコンスクールを行っている方々も参加してくれました。青森の話を聞いていると、子供側は決して農業の跡継ぎをしたくないわけではないけども、経済的に苦労が多いと言って、親御さんたちが引き継ごうとしない農家が多いとか。リンゴを作ってもなかなか食ってはいけない。JAを始めとする今の仕組みは、生産者に生かさず殺さずのレベルの生活しかあたえず、生産者よりも流通や小売り段階が比較的儲かるようになっている、という話を聞きました。(勉強不足のクロイヌは、実態を正確に理解していませんので、ここで確定的なことを書くことはできませんが)
 一度、吹雪きの青森を訪問してみたいです。ボクら東京で生活している人間は、夏の青森や秋田を訪問して、「いいところですね」なんて言っていても、冬の厳しさを知らないのでは、無責任だもん。
 「政治は利益誘導だ」なんて言うと、昨今、不評を買うだけですが、利益誘導も実は大切な役割の一つだと思います。会社を起こすこと、ましてや一つの産業を興すなんてことは、本当にたいへんなこと。日本の地方で働く場所を作っていくことはやさしくはありません。(この100年、東京を始めとする大都市圏に、人、モノ、カネを集中させてきたわけで)ある程度の「利益誘導」なくして、どうして地方はやっていけるのか?(それは青森や秋田だけでなく、高知だって、北海道だってそうかもしれません)
 問題は、政治が「利益誘導」だけに終わること。もっとも大切なのは、「利益創造」。日本の利益創造は、あまりにも東京が中心になっていて、地域的にバランスがとれていない。インターネット通販なんて、その最たるもの。確かに、これまで知られていなかった地方の企業や農業生産者たちが、インターネット通販のおかげで、全国に販売する可能性をえたわけですが、誰が一番儲かっているのか?東京にオフィスを置くネット企業が最大の受益者です。直接顧客に販売するのでない限り、出店費用や販売手数料を支払うと、出店企業は、どれだけ儲かっているのか?(地方でも、長崎県佐世保に本社をおいているジャパネット高田なんてユニークな会社があります。知り合いに、東京の会社を辞めて、佐世保に転勤した方がいます)
 これまで100年かかって作ってしまった仕組みなので、そう簡単には変えられるはずもありません。クロイヌが思うのは、明治維新が行った反対のことを100年かけて行い、人、モノ、カネを東京から解放すること。それができるまでは地方の生活を支えるには、「利益誘導」だって、必要なのではないか?ただし利益創造の努力を怠ることなく。
 
 

オーストラリア雑感

 初めて行ったオーストラリア。メルボルン、シドニー、どちらも駆け足で通り過ぎただけですが、
1 シドニーはサンフランシスコを思い起こさせる街で、オペラハウスがある港が非常に印象的。
2 どちらにも市内に大きなカジノがあって、ギャンブル反対のクロイヌとしては残念。麻薬問題もあるようで、これも残念。
3 オーストラリアの資本市場ではM&Aが活発で、アメリカ式の資本主義という印象があるのですが、政府は個人に手厚い保護を提供し、社会主義的なところもある、とか。同じ勉強会に参加しているオーストラリア人の一人は、保守政党の主要メンバーですが、そのような「ばらまき」政策には非常に批判的。
4 亜大陸だけあって、非常に豊かな自然と多様な気候が存在。
5 食事の量はアメリカほどの無駄がなく、歩く女性の服などを見ても、アメリカよりもヨーロッパよりの印象。
6 新聞はあまり読みたい記事がない。高級紙はないのか?
7 メルボルンでビジネスをやっている勉強会仲間によると、オーストラリア人は地元志向が強い、とか。

8 シドニー市内で、ロードバイクで走る人たちを何度か目にしました。サイクリングが盛んなようで、好感。

 限られた時間の中、観光ができなかったのが残念でした。コアラとタズマニア・デビルを見たかったのですが、次回のお楽しみということに。タズマニア島に行ってみたいです。

郡上踊り

NHKラジオを聞いていたら、郡上踊りの会場から中継をやっていました。今夜から郡上踊りが始まるとか。
岐阜県郡上市にある、郡上高校では小社の試験を実施いただいていて、2007年には学生大会に関連して、「学校賞」を贈呈させていただきました。
岐阜には、一度岐阜市を訪問したことがあるだけで、郡上市はもちろんのこと、高山などにも行ったことはありません。一度行ってみたいところです。
小社HP


桃太郎の国訪問

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 昨日は午後から岡山訪問。早朝の地震の影響で新幹線ダイヤはボロボロになっていて、午後3時過ぎ、とにかく乗ることができる「のぞみ」で一番早いものに乗りました。ところが岡山到着は大幅に遅れ、着いたのは午後8時前。試験会場の皆さんとの懇親会には1時間遅れで参加。松山経由で参加した社員のHさんは影響も受けず時間通り参加できてよかった。
今日は、午前、午後と5つほどのお取引先を訪問。そのうちのひとつは初めて訪問した倉敷。残念ながら、大原美術館は前を通っただけ。またいつか来ます。
 昨晩の懇親会にご参加いただいた皆さん、本日快くお迎えいただきました会場の皆さん、ありがとうございました。

 午後6時3分岡山発の「のぞみ」は、東京駅に9時半に到着。昨日は4時間半以上かかりましたが、スケジュール通りだと3時間半で東京、岡山は結ばれているということですね。
 行きの新幹線では、
『会社は毎日つぶれている』(西村英俊著、日経新聞社刊)、帰りの新幹線では、『ヨガから始まる_心と体をひとつにする方法』(ケン・ハラクマ著)を読む。西村さんは、日商岩井とニチメンが合併してできた双日の初代社長。大企業の社長へのメッセージが多いかもしれませんが、われわれ中小企業の経営者にも参考になるメッセージ、心がまえが含まれています。ヨガの本の著者は、日本のヨガのリーダーのお一人だそうです。この方が、食事や睡眠に関して実践されていることは、ボクも、その方向に向かっています。早寝早起き、フルーツと野菜を中心とした食事。ただし、この方のレベルには、まだまだ遠いですが。

トロント初日と雑誌「ブルータス」

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 トロントはもちろんのこと、カナダも今回が初めて。空港からホテルまで、バスに乗ってきただけで、ホテルの外もろくに歩いてさえもいませんが、景色はアメリカの地方都市そのもの。写真はホテルの部屋から見える、カナダライフ(生命保険の会社だと思います)のビル。カナダって主張してくれないと、カナダにいる気になりません。
 ホテル内で缶詰になっているだけなので、カナダの自然なども楽しむ時間がないのが残念です。いつもこんな感じで、海外出張の楽しみというか息抜きは、飛行機の中で読む本くらいになってしまいます。

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 昨日、機内で読み終えた本(『悲しみは憶良に聞け』(中西進著))以外に、楽しい気分にさせてくれたのが、雑誌『ブルータス』の「列車で行こう、どこまでも。ニッポン鉄道の旅」特集。ボクの中では、「ニッポン、再発見」がマイブームになっていますので、絶好の特集記事でした。新幹線、ブルートレインの記事はとても楽しかったです。
 飛行機もいいけど、日本国内の鉄道もいい。今度、北斗星にのって、上野から札幌まで行ってみたいです。

オデッセイユニバーシティのため大阪訪問

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 先日東京で行ったオデッセイユニバーシティを今日は大阪で実施。日頃おつきあいいただいている試験会場の皆さんとの懇親会と、われわれからのご報告です。本日ご出席いただいた皆さん、ありがとうございました。

 久しぶりにお会いする大阪の方々から、「社長、やせたんじゃないですか?!」なんて、うれしいことを言われました。はい、ピーク時から5キロほど痩せました。でも、ゆっくり時間をかけながら、あと7〜8キロほど減量したいと思っています。そうすれば、かなり大学卒業時の体重に還ります。
なんどもお伺いしているうちに、すこしずつ大阪にもなじんできました。すくなくとも梅田あたりのビルの位置関係はすこしずつですが、わかってきました。これからも大阪をお伺いすると思います。もっと大阪のことも勉強したいと思っています。

 上の写真は、伊丹空港で見つけた平城遷都1300年祭の公式マスコットキャラクター「せんとくん」。断言しますが、これはすごいキャラクターだと思います!とても気に入りました。(僭越ながら、キャラクターに関しては、うるさいです)
右の写真は、今日の読売新聞夕刊一面で、阪神大震災で被害を受けた神戸市長田区で、「鉄人28号」の実物大モニュメント(高さ18メートル)の組み立てが、27日始まるという記事。9月末に完成予定だそうです。クロイヌはちょっと関心があります。

さい銭泥棒へのアドバイス

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とある地方都市の小さな神社で見かけた、さい銭泥棒へのアドバイス(一番上の写真をクリックしてみてください)。木彫りの狛犬たちもユーモアたっぷり。

東大阪訪問ー近畿大学、司馬遼太郎記念館

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 この前の金曜日、2度目になりますが近畿大学を訪問させていただきました。日頃、経済学部、経営学部の学生たちに、弊社のIT資格をご紹介いただいており、今年は経営学部の藤江亨さんが、エクセルの大学部門で4位入賞でした。次回も多数の参加をお待ちしています。
 前回、近畿大学を訪問した際、この大学のキャンパスからそれほど遠くない、タクシーでもワンメーターのところに、司馬遼太郎記念館があることを発見していました。そして今回の訪問で司馬遼太郎記念館訪問が実現!次のアポが大阪市内であったため、ほんの30分程度、司馬遼太郎が生前暮らしていた家(そこには、まだ奥様が生活されているとか)と、安藤忠雄が設計した建物からなる記念館を訪問しました。
 司馬遼太郎の蔵書4万冊が、普通の家にすれば4階ほどにもなろうかとする壁一面に展示され、見るものを圧倒する高さでした。そして、ひとつの壁には、司馬遼太郎が小学生の教科書のために書いたという、
「二十一世紀に生きる君たちへ」という素晴らしいエッセイが額に入れてかけられています。この文章を書くために、作家は長編小説を書くほどのエネルギーを使ったと言っていたそうですが、死を自覚した作家の未来の世代への素晴らしいメッセージになっていて、「誰か、このエッセイを英訳したのだろうか」と思いました。日本にも、こんなにも謙虚で、優しく、でも力強く生きていくことへの励ましを与えてくれる作家がいたことを、海外のひとたちにもぜひ知ってもらいたいと思います。
 ボクは決して司馬遼太郎の熱心な読者とは言えないと思っています。というのは、歴史小説家であるこの作家の代表的な小説はほとんど読んでいないからです。高知県生まれだというのに、『龍馬がゆく』にさえも手をつけていませんから。
 さらに言えば、日本人の歴史観に過大なほどの影響を与えてしまった司馬遼太郎という作家の功罪もあるのではないかと思うこともあるくらいです。
 でも、この作家の人柄そのものが伝わってくるエッセイはとても好きです。司馬遼太郎のエッセイは、『この国にかたち』を始めとしてかなりを読んでいます。まだ途中ですが、『司馬遼太郎が考えたこと』の全シリーズもきっとすべて読むだろうと思います。
 そして「二十一世紀に生きる君たちへ」というエッセイを読んで、ますますこの作家が好きになりました。

司馬遼太郎記念館

最初の写真は、近畿大学キャンパス。

下の写真は、司馬遼太郎の書斎(外からだけ拝見できます)と、記念館の外観(一部)。

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白クマ@福岡

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 金曜日、福岡訪問し一泊、土曜日夜、東京に帰ってきました。金曜日は福岡のお取引先訪問。柳川高校(柳川市)の関係各位には特に感謝申し上げます。こちらの学校では、「マイクロソフトコース」を設定されていて、積極的にMOS(マイクロソフトスペシャリスト)を学校内で実施いただいています。学校のHPでは、特別にMOSのコーナーも作っていただいてます。古賀校長を始め先生方には心より感謝申し上げます。
柳川高校
 そして土曜日は、アビスパ福岡のホームゲームを観戦。そのあと、地元のFM局、Cross FMの取材を受けました。試合は好調のベガルタ仙台に1-0で勝利。ほぼ2ヶ月ぶりのホームでの勝利。久々のホーム勝利に安堵されたアビスパ福岡の都筑社長の笑顔が印象的でした。(都筑社長には、アイデアエクスチェンジにもご出演いただいています)
 試合直後、ロッカールームに引き上げた選手たちに簡単な挨拶をさせていただきました。選手の皆さん、ご苦労さまでした。次の試合もぜひ勝利の雄叫びをあげてください。
 また、数年前、福岡で行った丸の内起業塾の参加者の方たちとも試合会場でお会いすることができました。皆さん、これからもよろしくお願いします。

 最初の写真は、黒犬ならぬ、白クマです。宿泊したホテルの部屋にポツンと一人テーブルで待ってくれていました。(ホテルからのプレゼント)
下の写真はアビスパのホーム、レベル5スタジアム内で、都筑アビスパ福岡社長と丸の内起業塾参加者の皆さんと。後列左から2番目の三浦さんは、黒豚のコラーゲンを使った化粧品を製造、販売しているベンチャー企業の経営者。三浦さんのブログはこちら。→
ポジティブで行こう

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