ふたりの表現者の死

ベネトンの広告写真で世界に大きな「騒ぎ」を起こしたイタリアの写真家、Oliviero Toscaniが亡くなった。40年前プレゼントでもらったベネトンのセーターはまだ残っている。もう10年くらい身につけていないような気がするけども、まだ着ようと思ったら着ることはできる。昨年9月にBBCのインタビュー番組で彼のインタビューを見た。もう80を超えステージ4のガンで残りの時間は限られているということを発表していた。

映画家のDavid Lynchが80歳を前にして亡くなった。映画Blue VelvetとテレビドラマTwin Peaksが彼の作品では記憶に残っている。Twin Peaksはなんども見た記憶がある。また彼の映像作品を観てみたい。

日本製鉄のUSスティール買収案件について思う

日本製鉄のUSスティール買収案件。高額の買収案件になっているなと思ってきたが、アメリカ企業の買収につきもののプレミアムを払うのはしかたないかなとも考えていた。政治家たちや労働組合の反対があり、非常にきびしい状況になっている。
市場が縮小していく日本から、世界でいちばんの成長市場であり、ルールも比較的明確なアメリカに投資する、さらには進出すると考えるのは当然だ。
でも、日本はアメリカの同盟国なんだ、USスティールのためにもなる買収を、どうして反対するのだ、と感情的になるのは間違っている。日本製鉄のトップが、バイデンと呼ぶのはよろしくない。公式発言では、バイデン大統領と呼ぶべきだ。

来週一週間ほどイギリスに行くのだが、ETA(Electric Travel Authorization)というものが必要になったことを知り、昨晩急いでオンラインで申請した。自分のパスポート写真ページやパスポートのチップに含まれる情報をスマホのセンサーで探知し、当局側のサーバーにアップして申請を行う。
アメリカも同様のESTAが必要だけど、イギリスのETAはもっと情報を提供しないといけなかった。

国境はなくならない。主権国家のしくみも変わらない。グローバル化は進むけど、それに反する動きも当然の反作用として起こってくる。ヨーロッパ主要国の中でのいわゆる右翼的、国粋主義的動きも目立つ。

国を超えての買収は当然の権利だと考えるのは気をつけた方がいい。日本製鉄の買収はいい動きだと考えているけど、それは当然の権利だと日本製鉄のトップが考え、感情的な発言につながるのはとても危ないと思う。
日本はイスラエルではないのだから。イスラエルとアメリカの関係はわれわれにはとうてい想像でもなきないほどの人的、文化的にも深いつながりがある。日本はアメリカに歯向かい、徹底的に破壊され、そしていまだに軍事的には支配されている「占領地」のような地位にある。
気をつけないと、いつまた反日的なコトバがアメリカ国内で飛び交うような時代が来るのか、わかったものではない。謙虚さを忘れないことだ。

「昨日に学び、今日を生き、明日に希望を持つ」

「統計分布を知れば世界が分かる_身長・体重から格差問題まで」(中公新書)がおもしろかった。著者の松下貢さんのほかの本も読んでみたい。
著者がこの本についてのインタビューの中で、アインシュタインのコトバとして、「昨日に学び、今日を生き、明日に希望を持つ」を紹介していた。いいコトバだ。今日を生き、というコトバは、今日の挑戦と置き換えたい。「学習」「挑戦」「希望」。この2年間ほど言ってきた「学習の連鎖」「挑戦の連鎖」「希望の連鎖」ということにつながる。

氷の雨

夕方から降り始めた今夜の雨のなんて冷たいことか!この雨の中、アンナの散歩に出かけていく気力はまったく湧いてこない。文字通り、氷のような雨だ。身体だけでなく心も冷えてしまいそうだ。

今日は今年最初の会社の全体集会の日だった。すでに先週末から何人かの社員は会社に出て仕事を始めていたけども、大半の社員は今日が2025年の初仕事の日だった。

新しい大河ドラマが始まった

2024年の大河ドラマ「光る君へ」が良かったので、今夜から始まった新しい大河ドラマも視ることにした。主人公は蔦屋重三郎。初回は合格点だったので次回も視ることにする。昨年大河ドラマを視たのは40年ぶり、あるいは50年ぶりだろうか?半世紀ぶりに視るなんてすごくない?!
思うに、ぼくは主人公が武士や大名たちの「国盗り物語」風の話にあまり関心がないということなんだと思う。「戦争を知らない子供たち」の一人なんだなあ。(関係ないかな?!)
それと自分の生き方を戦国武将になぞらえるということもこれまで考えたことさえもないので、家康だ信長だという昭和のビジネスマン的話題にも関心が持てなかったのだ。
新しい大河ドラマに期待したい!

AIが見つけた三苫

元旦の朝日新聞第4部に、英プレミアリーグのブライトンがAIを利用した選手発掘をおこなっているという記事があり、おもしろかった。ブライトンのオーナーであるトニー・ブルームは、マンチェスター大学で数学を学び、会計事務所で勤務する傍ら、プロのポーカープレーヤーとして活躍。賭博会社経営などで資産を作り2009年に生まれ故郷のクラブであるブライトンのオーナーとなったとか。「数学とアルゴリズムを適用し、選手の可能性を評価する」ということだ。
映画「マネーボール」のサッカー版とも言えるか。

クリント・イーストウッド作品を観る

これまでかなりのクリントイーストウッド作品を観てきたが、昨日に続いて今日も録画していた彼主演の映画を観た。昨日は「目撃」(1997年作品)、そして今日は「シークレット・サービス」(1993年作品)。昨日の作品にはジーン・ハックマンが(トランプみたいに)女好きでまわりが面倒見切れない大統領として登場していたのもおもしろかった。「目撃」はクリント・イーストウッドがプロデューサーと監督を兼ねていて、俳優としてだけでなく、製作者としての彼の力も発揮されていた。
90歳を超えてもなお映画製作の意欲を持ち続けるクリント・イーストウッドはすごいと思っている。

Peaceful New Yearを望む

2025年が始まった。深い意味もなく友人や知人たちには、Happy New Year!とメッセージを送り合っているけど、世界の特定の国で起こっていることを(メディアで)見聞きしていると、気軽にHappy New Year!という気がしない。ウクライナで、パレスチナ(ガザ)で、スーダンで起こっていることを。ウクライナに派遣される北朝鮮の兵士たちは祖国にいる家族たちがひどい目にあうことを恐れて捕虜になることよりも自殺を選ぶというのは本当なのか?
Happy New Year!というよりも、すこしでも世界がPeaceful New Yearとなることを望む。