映画「エルヴィス」

エルヴィス・プレスリーが亡くなったのは一年の高校留学から帰国した1977年の夏だったことは覚えていたけども、その時彼が42歳だったとまでは記憶していなかった。17歳の少年にとって42歳の大人は想像ができないほど大人の存在。
いま自分が62歳になり、エルヴィスがどれだけ若くして亡くなったのかということ、スターは若くして人生で行うべき仕事をほとんど済ませていたということを想う。
今夜、映画「エルヴィス」を観てとてもいい作品だと思った。エルヴィスが革命的なアーティストだったことを実感したし、彼の歌、歌い方をあらためて聴きなおしてみたいとも思う。
エルヴィス役のオースティン・バトラーが目茶苦茶かっこよくて、エルヴィスのマネージャー役のトム・ハンクスがカネに汚い悪役で登場し、かれも年老いたなと思った。

映画漬けの週末

この週末は録画していた映画を見ています。大林宣彦監督の『時をかける少女』。原田知世を世にだした映画。いまは歌手としての原田知世が好き。もう100%大林宣彦の世界!
二つ目はクロード・ルルーシュ監督の1981年公開の映画『愛と哀しみのボレロ』。大学生のころ映画館で観たような気もするけどはっきりしていないので、観ていないのかもしれない。この映画は1930年代から1980年代までの50年にわたる人間ドラマを描いた大河作品で、クロード・ルルーシュの「戦争と平和」だ。
3時間近くの長編で登場する人物たちも多数にわたるので見る側にも忍耐力と体力が必要なんだけど、もう一度観てみたい。
そして三つ目が『ドラゴン危機一髪』。ブルース・リーのデビュー作品。このころの香港映画の手作り感がなんとも言えない。

コロナのおかげでこれまで以上に家の中に閉じこもり、「不要不急」の外出はしないようにしている。
結果、録画したまま見ていなかった映画を見たり、積読になっていた長編小説を読んだり。コロナがもたらした(いや、「強いている」といった方がいい)数少ないプラス面か。

「ビル・ゲイツの頭の中」

新聞か雑誌か、どこでその記事を読んだのか忘れましたが、ネットフリックス(Netflix)が制作した「Inside Bill's Brain」(ビルの頭の中)という、ビル・ゲイツのドキュメンタリー番組がおもしろいという記事を読み、その番組が見たいのでNetflixに登録してみました。最初の一か月は無料でそのあと、正会員になるかどうか、決めることができます。
Netflixは以前から知っていましたし、かれらが制作した映画『Roma』(アカデミー賞受賞)は、特別に映画館で上映されていた時、作品を観てとても印象に残っています。
今回、ネットで申し込みをし、とてもスムーズな登録プロセスに感心しました。
さて肝心のビル・ゲイツに関するドキュメンタリーですが、ゲイツとの長時間にわたるインタビューに加えて、彼の幼少期、マイクロソフトの歴史を丁寧に紹介するもので、ビル・ゲイツがゲイツ財団を通して、なにを成し遂げようとしているのか、よくわかる内容でした。
ぼくはこの番組を見るためにNetflixに登録しましたが、その価値はあったなと思っています。一か月後、正会員になるかどうか、それまでにこれ以外のコンテンツものぞいてみようと思います。
先月、Malcom Gladwellの「Outliers」をオーディオブックで「読んだ」のですが、ビル・ゲイツはこの本の中でも取り上げられています。特に、彼が13歳から18歳になるまでの数年間の間に、Lakeside という私立学校で、その当時大学生や社会人たちでも好きなだけコンピューターを使うことができなかった時代、いかに彼が有利な利用環境に恵まれていたのか、それが著者がいう「一万時間」という「訓練期間」を達成する「雌伏」期間になったのか。
「ビル・ゲイツの頭の中」と「Outliers」をまとめてみると、いかにビル・ゲイツが努力の人なのか、とてもよくわかります。

映画「存在のない子供たち」

久しぶりに映画館でみた映画。新聞各紙では非常に高い評価を受け、紹介もされている映画ですが、ぼくが入った時間は館内はがらがらで残念な気持ちになりました。
中身は、監督の発言を引用しながらの中東を専門にするジャーナリスト、川上泰徳さんによる記事を読んでいただけるとよくわかります。
→川上泰徳 「中東ウォッチ」(検索をしてください)
また公式ホームページもあります。
映画公式ホームページ
主人公の男の子の存在がとてもたくましく、優しくて、感動的。試練が彼を鍛えていき、大人になった時、彼がどんな仕事をするのか、とても楽しみ。

熱い8月、そして映画「スター誕生」

いつの間にか2019年も8月半ばになろうとしていますね。8月はたいせつな月。わが家の最初の♀の甲斐犬カイさんも、高知の父も、月の世界に旅立っていったのはこの月。
♂の甲斐犬クウ太郎は今年11月の誕生日で16歳。あんなに元気だったクウ太郎も、年と暑さには勝てません。(飼い主も同様!)
冷房を適度に使いながら、彼(彼の飼い主も含めて)の体調管理に気をつけるようにしています。

先月は2度アメリカに仕事で行ったのですが、2度目、ニューヨークからの帰国便の機内で、映画「スター誕生」を観ました。Lady Gagaが主演している映画で、彼女のことは名前くらいであまりよく知らなかったのですが、とてもいい映画で感動しました。
共演した男優であり監督でもあるブラッドリー・クーパーが素晴らしい!ちょっとカッコよすぎるよ。終盤、悲劇が起こるけども、それを乗り越えていくであろう主人公アリー(Lady Gaga)の歌もとてもよかった。
主題歌「Shallow」はお気に入りの歌になりました。
Shallow

映画「ROMA」

昨晩、久しぶりに映画を観にいった。家の近くの映画館では昨晩がこの映画の最終日だったので。
ネットフリックスがカネを出して作った映画で、アカデミー賞を受賞した。
タイトルは「ROMA」とあるけど、舞台はメキシコ。白人家庭でメイドとして働く若い原住民の女の悲哀を柱に描いたもの。でも雇い主である白人家庭も夫は別の女のもとにさり、妻は4人の子供を抱えて仕事を始めないといけない。
メイドは家族の一員として受け入れられていて、子供たちも彼女にはとてもなついている。哀しいこと、楽しいこと、危険なことが起こり、そのなかで裏切りがあり、逃避があり、でも一方では喜びや笑顔や決意もある。
タイトルがなぜ「ROMA」なのかは知らないけど、きっとローマ時代から同じようなドラマを人間は繰り返してきたのだ。永遠の道はROMAに通じる。そんな言葉があったような気がする。だからこの映画のタイトルはROMAでいいのだと思った。

今週末のマイブーム→「若尾文子主演映画」

先月、「映画女優若尾文子」(四方田犬彦・斎藤綾子編著、みすず書房刊)を読んだことで、若尾文子がでている映画に大いに関心を持つようになり「日本映画専門チャンネル」で録画して何本かみています。この週末は、「しとやかな獣」(1964年)「最高殊勲夫人」(1959年)「「女の小箱」より夫が見た」(1964年)「赤線地帯」(1956年)の4本をまとめてみました。いずれもおもしろい作品ですが、特に「しとやなか獣」(川島雄三監督)はすごい映画だなと感動してしまいました。でてくる俳優、女優たちがみんな一癖も二癖もある存在で、物語の展開にもスピード感があり、この監督の代表作の一つという触れ込みに納得しました。また「女の小箱」での、迷いつつも自分の意思を貫かんとする若尾文子の人妻役、生と死の間を突っ走っていく田宮二郎演ずる成り上がりの男も、感動もの。

「映画女優若尾文子」(四方田犬彦・斎藤綾子編著)

もしかして10年以上前に買っておいたかもしれない本。発行は2003年になっている。
先週末、偶然衛星放送で視た『女は二度生まれる』(1961年、川島雄三監督)という映画の主演女優が若尾文子で、その映画が結構おもしろかった。「そういえば若尾文子についての本を買っていたな」と思い出して、本棚から取り出してここ数日熱心に読んだ本がこの「映画女優若尾文子」(みすず書房)。

ぼくの世代にとっては若尾文子はTVで見知っているだけで、映画はあまり見たことがなかった。彼女が大映の看板女優の一人として大活躍していたのは1950年代から60年代。この本のフィルモグラフィーによると、ぼくが生まれる前から彼女は活躍していた。(初めての映画は1952年の『死の街を逃れて』)。
この本で取り上げられている映画は、まったくと言っていいほど見ていないのだけど、若尾文子と彼女が大映時代に組んだ増村保造監督をめぐる女優論、監督論がとてもおもしろく、このふたりが作ったいくつかの映画をぜひ見てみたいと思った。(若尾文子がでていない増村保造監督の映画はひとつ観たことがある。『曾根崎心中』!)

表紙にでている若尾文子の写真が素敵だ。おいくつの頃の写真かわからないのだけど、とてもいい。なんども見ていて、ぼくの勝手な連想なんだけど内山理名を思ってしまった。内山理名の顔立ちは好きなタイプ。

Jane Fonda

図書館から借りてきたHarvard Business Review (March-April 2018)に女優ジェーン・フォンダとのインタビュー記事が出ていて、やっぱりいいこと言うなと感心。(前から彼女のファン) 苦労しないと人間成長しないし、強くなれない。

"God comes to us through our scars and wounds, not our awards and our acclamations."

"Resillient people can turn their wounds into swords and ploughshares (鋤の刃). They can become the most powerful warriors for good."

映画『クワイ河に虹をかけた男』と小説『奥のほそ道』

昨年でしょうか、日本映画専門チャンネルで録画したドキュメンタリー映画を今週末、ようやく観ました。
日本の戦争責任を認めることは愛国心に欠ける非国民だと考える人もいるのかもしれませんが、そういう人たちに、この映画の主人公のことを知ってもらいたいと思います。
戦争責任を認めることが非国民だとは思いませんし、愛国心に欠けるなんて、まったく思いません。過去の間違いがあったとしたら、それを認め、許しを請うことこそ、勇気ある態度であり、愛国心ある行為ではないのか。

この映画の主人公が戦時中、通訳者としてみた泰緬鉄道の工事現場で起こったさまざまな出来事を、われわれも少し知っておいたほうがいいように思います。

ちょうど、今年、「奥のほそ道」というオーストラリア作家の作品が翻訳出版されました。すでに買ってあり、夏休みには読もうと思っています。
数年前、イギリスのブッカー賞を受賞した作品で、翻訳が出るのを楽しみに待っていた作品です。この小説も、作者の父親が日本軍の捕虜として泰緬鉄道の建設に携わったことが基になっています。

映画の中で、捕虜だったイギリス人がこんなことを言います。「日本政府は、遺憾だ(regret)と言っても、申し訳なかった(sorry)ということは言わない。遺憾なのは、あんなひどい扱いを受けたわれわれ捕虜の方だ。」「これまで何人の日本人にも会ってきたけども、何も変わらなかった。この映画で何か変化が起こるのかね。」

そう言えば、エルトンジョンの歌に、Sorry Seems To Be The Hardest Word って歌がありましたね。

映画『クワイ河に虹をかけた男」公式HP
小説『奥のほそ道』