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テレビ業界に変化は来るのか?

夕方から、あるグループが主催するビジネスプラン発表会に、コメンテーターとして参加させていただきました。発表者以外ですが、テレビ番組制作の下請け会社の、若手社員の方と名刺交換をしました。テレビ局の下請けとしての立場に不満を持ち、YouTubeの成功に刺激を受けているということで、これから新しいビジネスモデルを作れないだろうか、もっと消費者とダイレクトにつながることはできないだろうかと、考えているとか。

番組制作を下請けで行なっているような会社の若手社員は、テレビ局へ強い不満を持っていて、独自にビジネスを展開したいという強い希望を持っているようです。今夜のようなビジネスプラン発表会で、この頃、制作会社の人とお会いすることがあります。業界外のひとたちと交流して、新しい道を模索したいという意思の表れだと理解しています。

日本のテレビ局こそ、最大に保護された産業の一つで、いつかこの業界が解体的な変化にさらされることを、心から期待しています。高い給料、特権意識、実質的には無料の電波代。日本を代表する評論家が言い放ったように、日本人の総白痴化に最大の貢献をしているのか、テレビ業界、特に民放ではないか。その影響を受けないために、テレビを見ない、子供にはテレビを見せないという人が増えればいいのにと思います。

サービス提供先がテレビ局しかないため、現状、下請けの立場に立たざるを得ない制作会社に、新しい展望が開かれていくことを祈っています。

オデッセイユニバーシティ

オデッセイがエンドユーザー向けのIT資格を開始して、10年がたちました。97年6月、秋葉原の富士通オフィス機器のPCスクール教室をお借りして始めましたが、もう10年になります。一年一年、積み重ねてきた感じです。オフィススペシャリスト(MOUS)を主力資格として、これまでに延べで200万人近い方に試験を受けていただきました。

10周年を記念して、全国9ヶ所で、試験会場になっていただいている皆さんとの懇親会もかねて、「オデッセイユニバーシティ」と銘打った、セミナーを開きました。今日は東京でその最終回でした。これまで、札幌、仙台、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、そして金沢で行い、金沢以外はすべて僕も出席しました。金沢は、21世紀美術館もあるので、是非、行きたかったのですが、また次の機会を待ちたいと思います。

これまで、いろいろなPCスクールや専門学校、大学、高校の皆さんとお付き合いさせていただき、心から感謝申し上げます。なかには、廃業された方たちもいますし、オーナーが代わった大手PCスクールもあります。

この10年を一区切りとして、僕自身、社内、社外で、新たな挑戦をしていきたいと思っています。もちろん、これまで10年間の蓄積は大切にしながら。

「異端の元官僚」

8月号の雑誌『フォーブス』に、新しい社会福祉「ソーシャル・インクルージョン」を提案する”異端の元官僚”として、休暇村協会炭谷茂さんが紹介されています。元・厚生省出身で、2003年には環境事務次官にもなられた方ですから、役人としてはトップのポジションに上られた方のようです。

大阪の日雇い労働者の街・あいりん地区を視察し、路上死のあまりの多さに驚き、休日に自費であいりん地区に通い始めたという方。ご自身、大学進学前後に、ご苦労をされているようで、このような方もいらっしゃるのかと、感心しました。

ソーシャル・インクルージョンというのは、障害者など社会的に不利な人々を排除せず、社会的に包みこみ、支えあうことで、人々のつながりを再構築しようとする新しい考え方だそうです。重要なポイントとして、仕事と教育(学校教育や生涯教育)、住まい(ホームレス対策)、生活の創造(コミュニケーションの円滑化など)の4つをあげられています。

記事によると、ヤマト運輸の小倉さんがスタートされたスワンベーカリーなども、一種のソーシャル・インクルージョンのひとつの形と考えられるようです。

炭谷さんご紹介のサイトのいくつかは、以下の通り。

読売オンライン記事

ご講演

ご講演

献本『誰がために国はある』

Dscf1065 黒犬通信をお読みいただいた方から、是非読んでほしいということで『誰がために国はある 因果応報・六つの難事』というご本をお送りいただきました。

著者の方(木屋 与左右。ペンネームでしょうか?)は、「1945年中国北京生まれ、某企業に長年勤務し、05年に定年を迎え今日に至る」とあります。プロローグおよび目次から推測するに、たいへんまじめに取り組まれたご本のようです。帯には、「六つのテーマを切り口に、戦後日本の病根をえぐる」とあり、その六つのテーマとして、官僚直轄の巨大経済圏、金融不全(巨大不良債権)、日本的企業経営の崩壊、国と地方の大借金、国を蝕む高級官僚、国を担えぬ政治家たち、があげられています。

450ページを超える作品で、まだ中身をくわしく拝見していないのですが、取り急ぎ、お礼をさせていただきます。

羽田空港で気になる電飾看板

Dscf1023 国内出張で飛行機を利用するとき、羽田でいつも気になる電飾看板がこれです。

Wired Vision (Hot Wired 再スタート)

Hot Wiredの編集長をなさっていた、江坂さんからご連絡をいただきました。Hot Wired あらため、Wired Vision として、再出発されたということです。再チャレンジ、頑張ってください。

我が家の黒犬の近況

我が家の黒犬の近況報告。先週末、散歩中に、僕のお気に入りで、ご近所のモカ(ジャックラッセルテリア)と偶然出来合わせ、カイとのツーショット。

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片や、クウ太郎は東京中日スポーツの取材で、近々、マスコミ初デビューを飾ることになるかもしれません。(実現の折には、ご報告をします)そのときに使うための写真を週末撮ったのですが、こんな写真が使えないかと思っています。クウ太郎君、小柄ですが、足は非常に長く、胴長・短足の飼い主としては、いつも羨ましく思っています。

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梅雨の一日

実はいつ東京が入梅したのかも、知りませんでした。今日は、「梅雨らしい一日」で、自転車に乗ることもない週末でした。それで本を読んだりしたのですが、英治出版からでている『ビジョナリーピープル』の三分の一ほどを読みました。(社内の読書会で読むことになっています)

『グラデュエーション・デイ』の発売は、英治出版にお願いしています。『グラデュエーション・デイ』の日本語タイトル名を、『ビジョナリースピーチ』としても言いかと思っていたのですが、この『ビジョナリーピープル』の発売が予定に入っていたため、英語のタイトル通り、『グラデュエーション・デイ』とした経緯があります。『ビジョナリーピープル』のほうは、英語では、Success Built To Last (副題も、Creating a Life that Matters)で、ビジョナリーピープルというのは、日本語訳のタイトル。でも、このタイトルのほうが分かりやすいのでしょうね。

あ、書き忘れていたのですが、22日の日経新聞朝刊3面に、『グラデュエーション・デイ』の広告が出ています!

NHK『日本の、これから』をみて

何ヶ月ぶりかで、テレビ番組を見ました。NHKの『日本の、これから』。最初見落としましたが、成果主義、長時間労働、3年で辞める若者の3つのトピックについては、見ました。一つひとつが難しいテーマで、テレビの中で議論しつくすことは難しく、物足りなさが残りました。

学校のキャリアカウンセラーから言われた、「仕事は自分を輝かせるもので、会社は自分の夢を実現する場所だ。それをかなえることは、会社の義務だ。」を信じ込んでいる大学生がいて、新鮮でもあり、また、このカウンセラーはいったい、どのような人なのだろうかと、不思議に思いました。

会社を経営している僕も、仕事を通じて、一人ひとりが輝き、かつ夢を叶えていくことができればうれしいと思っています。でも、仕事は、まず体力的にも苦しく、精神的にもたいへんなことが多いです。どちらかというと、苦しい時間の方が長いかもしれない。また、自分に相応しいとか、自分に合った仕事がなにか、自分がやりたいことなんて、簡単にはわからないです。で、社会人になって、20年以上、会社をやり始めて10年働いてきましたが、ようやく、物事や自分のことが見えてきたのかなと思えるようになりました。

だから、テレビで見たような大学生には、社会に出て、自分が当然の「権利」と思っていることと、現実のギャップにショックを受けないように、アドバイスをしてあげたいくらいです。(自分が挑戦して、自分が幸せになる努力をしていかないといけないこと。そんな基本的なことを、20歳にもなった大学生に、どうして教えないのか?)

もっと直接に言ってあげれば、そんな夢の世界に住んでいるキャリアカウンセラーの魔法から早く目を覚ましなさい。それよりも、そのキャリアカウンセラーが言っているような会社を自分で作ってみることに挑戦してみるくらいのことを考えてみなさいと、言ってあげたい。

成果主義にしても、長時間労働にしても、会社側に一方的に責任があり、働く側は常に弱いという議論は、決して正しくないと思います。(そう思っている人は、ドラッカーでも読んで、もう一度勉強し直すべき)優秀な人であるほど、これからの時代は、働き方、働く場所においても、選択肢が増えていきます。優秀な人間を採用し、維持していくために、会社はさまざまな工夫をしていかないといけないです。優秀な人材の確保、ユニークな戦略、競争企業との差別化、適正な利潤の確保、そしてまた優秀な人材の維持と確保。会社は、そのようなサイクルを、地道に、飽きることなく、続けていきながら、一歩ずつ、階段を上がっていくのではないかと思います。

残念ながら、業界によっては、長時間労働をどうしてもさけることができないところが多いと聞きます。番組でも、飲食業界で働いていた若い女性が、倒れるくらいに働いていたことを話していました。最近、採用面接で話を聞いた方からも、同じようなことをお聞きしました。そのような業界で働いている人たちに、なんと言っていいのか、答えはないのですが、健康には気をつけ、自分を大切にすることだけは忘れないようにしてほしいと思います。

個人の側からすると、もっと自分の生き方を、本当に真剣に考えることだ。日本人はそれをずっと怠ってきたのだと思います。なにを得るために、なにを犠牲にするのか。こんなに均一化が進み、多数と同じではないと不安になるという社会は、異常だとさえ、思います。若い人たちの間で、「人生論」をかたり合う友人を持つ人が、少なくなっていると聞きます。若いうちにこそ、なにを求めて、なにを犠牲にするのか、考えてみた方がいいですよ。

結果の平等、機会の平等、対等、同等

残念な話ですが、すべての会社の中で、待遇をめぐって、不満を持っている人がいます。アメリカの某・証券会社には、社員の平均年収が数千万円だという、到底信じられないようなところが出ていますが、それでも、きっと社内では不満を持っている人がいるはずです。(「自分はなぜあいつよりも評価が低いのか」という)

戦後の日本は、農地改革で地方の豪農をつぶし、企業や役所でもエリートの待遇を落としてきました(戦前の役人や大企業の重役たちの待遇は今から考えられないようなハイレベルだった)。天下りでなんども退職金を稼いでいく連中には腹が立ちますが、国際的に見たとき、日本の上級公務員たちの待遇はもっと改善したほうがいいのではないかと思います。

日本の小学校や中学校の教育が、人間の本能や現実の社会から隔離した、「結果の平等」という「セカンド・ライフ」、「虚構の世界」を作ってしまい、親も子供も、大人になり、働き始めたときに直面する現実において、心身ともに、麻痺し、あるいは崩壊してしまうようなことが多くなっているのではないかと感じます。

「結果の平等」、「機会の平等」、個人と個人、あるいは個人と会社との「対等」、「同等」ということを、もっと他の国のことも参考にしながら考えていかないと、日本は「平等」という名のもと、さらに活力がなくなっていくのではないかと危惧しています。

顔つきから始まって、親の経済力、回りの環境など、生まれたときから人間、まったく平等ではないのに、みな、同じでないといけないと思い込んでいることから来る自己憐憫や正義感が、それを主張する人たちも含めて、全体に対して、どれだけマイナスになっているのか。

世界レベルでは滅茶苦茶、不平等です。国だって資源豊かで働かなくてもいいほどお金が溢れているところもあれば、毎年のように洪水や飢饉があって、いくら働いても苦しいところもあるわけで・・・それでも、ハンディキャップを時には活用してでも、生きていかないといけないわけで、生まれたときの不平等に文句を言っても、生産的ではないです。ハンディキャップをばねにして、多くの国が頑張っているわけですし。

顔つき、体つきの違いから始まって、ひとそれぞれ興味の持ち方、感じ方も違い、それが「個性」ということでもあろうし、「不平等」ということでもあります。それぞれの違いを認めて、自分の持っているものを最適に活用していくことが一番大切だし、企業同様、個人のキャリア戦略においても大切で、その結果は必ずしも、「結果の平等」にならないということを受入れていくことも、「大人になること」だと思います。

先日、選挙のことを少し書きましたが、選挙権における一票の平等という「同等」が、いかに大変なことか、あらためて考えてみたいです。

アオテンブログ新メニュー(j-SOX法関連)

先日からスタートしたaotenブログの、Professor Tの内部統制よもやま話を楽しみにしています。ここ数年、急に、内部統制だの、j-SOX法だのと、言葉だけが新聞紙上で踊っていますが、喜んでいるのは、これを商売にしている人たちばかりなのではないかと思うくらいです。だからこそ、内部統制の意味をしっかりと考えてみて、本当になにをやらないといけないのか、考えてみる必要があると思っています。

来月の参議院選挙

昨日、韓国のお客さんから、こんなこと(滅茶苦茶の年金支払いデータ)になっているのに、「日本人は本当に静かだ、音無しだ」と言われたことを書きました。今回のようなことが起これば、きっとヨーロッパでも大きなデモになることでしょう。(去年でしたでしょうか、フランスで起こったデモを思い出してください)

僕は回りの人に、特定の政党の支持を強制したり、お願いしたりすることはありませんが(僕自身が、ノンポリの無党派ですから)、少なくとも、うちの会社の人たちには、自分の意見を持ち、投票を通じて、自分の意思を表明してもらいたいと思います。投票は考えてみると、平等が完全に保障されている、驚くべき仕組みです。万という書物を読んだ大学教授も、失業中の人も、テレビばかり見ていて一冊の本も読まない人も、20才以上のすべての日本人が、自分の意思を表明するチャンスを与えられているんですから。

今回の選挙で、意思表示をしない人が多いようでは、この国の将来はかなり危ないのではないかとさえも思います。賛成するのでも、反対するのでも、無関心よりかは救われます。無関心で、行動に移すこともない人たちの集まりに、将来があるとは思えないです。

千客万来

今日は、社外のお客さん何組ともお会いして、おもしろかった。

  • 韓国からのお客さん(日本語がとても上手な女性)は、「年金問題のようなスキャンダルが発生しているのに、日本人は本当におとなしい。誰もデモやストライキをおこさない。」
  • アメリカからのお客さんとは、試験ビジネスに関して情報交換。
  • ネットベンチャーを立ち上げようとしている日本人の方おふたりは、「しっかりしたITスキルを持った開発会社を見つけるのに、本当に苦労している。」
  • 22年ぶりにお会いした日本人ビジネスマンとは、昔の話とともに、お互いのビジネスの情報交換。
  • 某中央官庁ご出身のビジネスマンの方は、「これまで国内のサービス業は保護されすぎて、いいサービスを提供する力がない。また、ITベンダーはゼネコンとまったく同じで、下請けは疲弊している。」

千客万来の一日でした。

Resilient=へこたれない

今日の日経の夕刊(スポーツ面)に、「不屈の桑田に地元共感」という記事がでています。ピッツバーグ・パイレーツでついにメジャー入りした桑田ですが、そのピッツバーグのファン気質が、resilientだと、地元記者が表現しているとか。

このresilient、僕がお世話になっている76歳のアメリカ人弁護士(ニューヨーク在住)もよく口にする言葉です。僕が好きな英語の言葉でもあります。

オフィススペシャリスト世界大会日本予選

先週土曜日にあったオフィススペシャリスト世界大会の日本地区予選の結果が、HPにでています。来月2名の専門学校生が、フロリダのディズニー・ワールドである、世界大会に参加します。麻生情報ビジネス専門学校の長尾さん(エクセル部門)、アーツカレッジヨコハマの佐藤さん(ワード部門)、フロリダで頑張ってください。

後藤新平の話

僕の好きな作家というか哲学者というか、ユニークな方ですが、鶴見俊輔さんという方がいらっしゃいます。京都の小さな出版社SURE) から最近出た『たまたまこの世に生まれて』という本を読んでいます。鶴見さんの祖父にあたるのが、後藤新平です。明治時代の政治家で、大きな仕事をした方ですが、鶴見さんの本を読んでいるとよくお話にでるかたでもあります。

「日経ビジネスアソシエ」(7月3日号)の養老孟司先生のコーナーに、最近『後藤新平 日本の羅針盤となった男』という本を書いた山岡淳一郎が、インタビュー相手としてでています。このインタビューの中で紹介されている、後藤新平の言葉で面白いものがあります。(後藤新平がエリートに向けて放ったというせりふ)

  • 「よく聞いておけ。カネを残して死ぬものは下だ。仕事を残して死ぬものは中だ。人を残して死ぬものは上だ。よく覚えておけ」。

われわれも仕事を通して、すこしでも、人を育てることに貢献できればと思っています。

aoten.jpの新ブログ

aoten.jpで、新しいブログがスタートしています。どちらもおもしろくなりそうですよ。

バグってダーリン」(四コマ漫画)と、「寺子屋長のIT普及大作戦」。

あてにならない「知日派」

今朝の朝日新聞朝刊に、ロバート・デュジャリックさん(テンプル大学日本校現代日本研究所長)が、『私の視点』というコーナーで、「日米関係、知日派依存体質改めては」というエッセイを出しています。この中で、元国務省副長官のアーミテージに代表される知日派といわれている人たちが、実は大統領に容易に接触できるわけでもなく、限られた影響力しか持っていないことを書いています。まったく同じ話を、元・NHKワシントン特派員であった手嶋龍一さんから、先週お聞きしました。

日本は、どうも海外との付き合いが下手で、残念ですが、中国や韓国、あるいはインドの人たちのほうが、アメリカにおいても、溶け込んでいく努力をずっとしていると思います。溶け込んでいくということは、つまり自分たちの影響力を浸透させていくということでもあって、日本の生命線であり、外交、経済において、頼りきっているアメリカにおける日本の力がどんどん低下していく、ということにもなります。

日本が自己憐憫と被害者意識にのみとらわれてしまって、アメリカだけでなく、中国や韓国ほかの隣国と積極的につきあっていかないと、世界は日本のカネを使い切ることにおいてのみ日本と付き合いをし、日本のカネがなくなったときには、だれも日本のことを思ってくれないということもありうると思っています。

久しぶりに盛りだくさんの土曜日

今日は、日本AFS協会の評議委員会に始まって、オフィススペシャリストの世界大会日本地区決勝、夕方からは松岡正剛さんの『連塾』と、盛りだくさんの土曜日で、「おなか一杯」になりました。

今年からAFSの評議委員を仰せつかって、さまざまな分野の方たちと、AFSの活動状況をお聞きしたのですが、となりには14期で日本を代表する弁護士のT先生がいらっしゃって、お話をお聞きしながら、鋭いコメントに勉強させていただきました。(ちなみに僕は23期)

日本大会のこと、『連塾』のことは、また別の日に。(今日、日本大会で優勝した2名の学生さんたちは、来月フロリダである世界大会に出場します。『連塾』の2次会では、偶然となりになった、アカデミー賞衣装デザイン賞も受賞されているワダエミさんと2時間くらいお話させていただけたのが楽しかった)

大阪で見つけたケーキ

出張で大阪に行きましたが、帰りの新幹線が大幅に遅れ、まいりました。(新横浜であった人身事故による) 新幹線は、日本が誇るインフラですが、さすが、事故にはかなわない。

阪急・梅田の駅地下で見つけたケーキやマフィンを売っている店で見つけた、かわいいケーキたち。着色だけが気になりましたが。

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Bill Gates on robotics

先日、ビル・ゲイツがハーバードの卒業式でスピーチをしたことを書きました。マイクロソフト株式会社でお世話になっている方々にも、ご覧いただきましたので、またビル・ゲイツのことで一話。

アメリカの科学雑誌『サイエンティフィック・アメリカン』(Scientific American)と提携している、『日経サイエンス』の4月号に、ビル・ゲイツのエッセイ(リンク先は英文。日本語訳はこちらがでています。でも、これはパソコンの話ではありません。ロボットの話です。知り合いからこの記事のことを教えていただきました。ビル・ゲイツは、1970年代のパソコン業界同様、ロボット業界もハードの標準化、共通的なOSを必要とするステージにあるとしています。マイクロソフトでも、ロボットの研究はされているのではないかと思います。ロボットはITとも密接な関係を持っていて、非常に面白い可能性を秘めています。今後、どのような展開を見せるのか、フォローしていきたいと思います。

お手並み拝見

昨晩食事をした、帰国子女の友人が、日本語表現でいやらしいと思うものとして、「お手並み拝見」がある、と言っていました。彼は中学校までアメリカだったと記憶していますが、この日本語ほど、批評家的で、相手が失敗するのを待っている、いやらしい表現はない。この表現はなかなか英語に訳せない、とか。

今夜の夕食は、製造分野におけるベンチャー企業の方としたのですが、彼のところに投資しているベンチャーキャピタルの多くが、会社側の提案や希望に対して、批判はするけど、逆提案や具体的なアドバイスがなくて、閉口すると言っていました。結局、「お手並み拝見」のベンチャーキャピタルになっているようです。

残念だけど、これじゃー、日本では、大物はなかなか育たないと思う。批評家は十分日本にはいてもうこれ以上いらないから、かつての洋酒屋の社長みたいに、「やってみなはれ」と、ウソでもいいから、言ってくれる先輩方が、もっともっといて欲しい。

ハーバード卒業式におけるビル・ゲイツのスピーチ

先週あった(6月7日実施)ハーバード大学の卒業式で、マイクロソフトのビル・ゲイツが記念講演を行っています。彼は、ハーバードをドロップアウトして事業を始めていますが、今回、ハーバードに返ってきて、卒業式で、名誉学位を受け、卒業生たちに向けて話をしています。同日の午前の部では、クリントン前大統領も講演をしています。

この日の様子はサイトから動画で見ることができますし、ビル・ゲイツのスピーチ原稿もアップされています。

塩野七生「日本と日本人への10の質問」

7月号の雑誌『文藝春秋』にでている、作家・塩野七生のエッセイがおもしろいです。格差社会、働き方、教育、リーダー、老い、エリート、経済、愛国心、中国と米国、歴史という、10のテーマに関する考察です。

  • 格差社会は以前からあったのではないか
  • 失業とは、生活の手段を奪われているだけでなく、人間が自分に自信を築くチャンスまで奪われてしまうことだ(英国人・ケン・フォレットの言葉)
  • 個性教育は結構だけど、理(ことわり)を理解できる年頃までは、問答無用の躾が必要だ
  • 日本に活力がないのは、エリートとされる人たちの自覚と気概に関係があるのではないか

これら、「考えるヒント」が述べられています。

今月号のこの雑誌には、先日、なくなった作家・城山三郎の日経新聞に連載されることになっていた「私の履歴書」の原稿も、掲載されています。

金利はあがって当然

先週あたりから、金利が上昇してきたという記事が目立ちます。でも、これまでずっと続いている低金利が異常なのであって、いつまでもこんな状態を放っておくことはおかしいと思います。知り合いの会社経営者には、「3、4%の金利さえも払えないビジネスはやめたほうがいい」という人さえもいます。こちらの会社はうまくいっているので、ある意味、強者の論理かもしれませんが、ゼロに近いような金利のお金を借りて商売をやっていることは、決して、健全ではないのも確かです。(同様の例として、スクール業界でも、数年前まで、教育給付金制度で授業料の80%まで補助がでていましたが、制度 の変更とともに、業界には大きなダメージがありました。が、80%も補助が出ること自体が、おかしな話で、身銭を切って勉強するのが、まっとうな考え方なのではないかと思います)

先週、住宅ローンのコンサルティングを行なっている人たちから話を聞いたのですが、ここ数年住宅ローンを借りている人たちの多くは、金利が上昇し始めたときのリスクを理解していない人が、非常に多いのではないかと言っていました。顧客にローンを進める銀行員の方も、金利が上昇していくことを本当に理解し、顧客にリスクを説明しているかどうか、怪しいものだとも言っていました。

この前も書きましたが、僕は円高論者です。強い通貨こそが、長い目で見たときには日本を支えてくれるはずです。円安メリットを享受する製造業に頼りきっている経済構造では、これ以上の日本の発展はないのではないかとも思っています。金利を低くすることで円も安くして、輸出をサポートすることなど論外かとも思います。モノづくりこそが日本の生きる道なんてことを言っている経済人や政治家が早く引退していき、モノづくりと、ITや金融などのサービス業とのバランスがとれた経済構造を目指すべきです。

金利の話に返りますと、うちの会社でも、ここ数年、住宅を買った人たちがいるようなのですが、これからじわじわと金利は上がっていくことを考えて、すこしずつでもいいので、早く元本を返済していくことを勧めたいです。

パタゴニア創業者(イヴォン・シュイナード)

今朝の朝日新聞のbeに、68歳にしてサーフィンをしているパタゴニア(アウトドア用品メーカー)創業者、イヴォン・シュイナードの紹介記事があります。(「会社を道具に地球環境を守る」、「落ち込まない最善の方法は行動」) 彼は、"let my people go surfing"(邦訳タイトル『社員をサーフィンに行かせよう』)という本も出しています。

彼がスタンフォード大学で行なったスピーチのポッドキャスティングがあります。話し方もゆっくりしているので、英語の勉強にもなると思いますよ。

Let My People Go Surfing

リーダーシップ不在の国の悲劇

コムスンが組織ぐるみの不正を行ったということで、同社に対する厚生労働省の指定打ち切り処置を逃れるため、親会社(グッドウィルグループ)が、グループ内の別会社に事業譲渡をすると発表したところ、それにたいして大きな反響が出ています。会社側は、グループ内での事業譲渡計画を見直すことを発表したようですが、今回の話は、今の日本のずさんさが典型的に表れていると思わざるを得ないです。ノン・ポリで、マクロのことは勉強不足の僕でさえも、以下のようなことを思いました。

  1. 年金記録の問題(5000万人分のデータ紛失)で、われわれ国民から事実を隠しているように見える厚生労働省に、コムスンを「指導」する「資格」があるのか?(グッドウィルグループのやっていることが、弁解の余地のないことは言わずもがなです)
  2. 1兆円を超えるグリーンピア事業(厚生省の役人たちが建てていった保養所)の損失の責任は、誰が取ったのか?彼らは、誰からも「指導」を受けないのか?
  3. (コムスンを例にとりながら)「だから民間企業は信用できない」といって、規制緩和に対して、役人たちは、これまで以上に強く反対するのでは?
  4. コムスンの事業譲渡に関して、違法ではないと言っておきながら、一方で、「行政指導」という法律に基づかない権力をまた振るおうとするのか?

これから、多くの地方自治体は、財政破綻をもう隠すことができないようになっていくでしょう。国家レベルにおいても、借金を重ねていくことでしか国がまわらない状況が、より一層明確になり、円安、ハイパーインフレというような最悪のシナリオが待っているのかもしれません。負ける戦争に、戦略もなく突入していき、状況に任せるまま、明確な意思と責任の所在なくして、多くの犠牲を重ねていった60数年前と、どこが違っているのだろうかと思います。

1990年から10数年間続いたバブル崩壊が、経済における敗戦と思ってきましたが、このままリーダーシップなき、政府の無責任体制が続く限りは、実は本当の経済的敗戦はこれから来るのではないかと危惧します。

僕は「国に頼らず」という考えで、「小さな政府」こそが自由で活気ある社会を実現すると信じています。われわれ庶民には、最悪のシナリオから自分たちを守るため、どのような手段があるのでしょうか?

時同じくして、平成19年版高齢社会白書が発表されています。2055年には、65歳以上の人口の比率が4割を超えるという予想です。破綻している年金制度に、お金を払い続けるむなしさを感じます。

Live the life you love

He lived the life he loved, and loved the life he lived.

(数日前のブログで紹介しましたが)ハーバードビジネススクールのリユニオンで手にした、Andy Grove(元インテル社長) の本の中で見つけた言葉です。「彼(アンディ・グローブ)は、自らが愛する人生を生き、そして自らが生きた人生を愛した」。

Live the life you love, and love the life you've lived. (自らが愛する人生を生きよ。そして、自らの生きた人生を愛せ。) 自らを叱咤激励する言葉としたいです。これと同じような言葉で、同様にすきなのが、Stephen Stills の歌にあります。Love the one you're with. 一緒にいる人を愛すること。

「出来ない理由を話すこと」を禁止する

ハーバードビジネススクールの先生たち、それも看板教授的存在の人たちの講演を聴いていると、プレゼンテーションが本当に上手だなと感心します。この先生たちが、自分たちでビジネスを始めたとしても、必ず成功するとは限りませんが、教室に集まった70名か、80名かの生徒たちに、ケーススタディ(今風の言葉で言えば、「仮想体験」ということになります)を通して、鍵となるポイントを考えさせ、また理解させていくということ、またビジネスに取り組もうという気にさせることにおいては、たいへん優れているなと、先週末のリユニオンにおいて、あらためて思いました。

ところで、リユニオンに参加していた、同じクラスの日本人のNさんと話していて、どうも我々日本人のホワイカラーは、仕事の生産性が低いなあ、という話題になりました。彼は某外資系企業の雇われ社長をやっているのですが、社員の人たちが、新しい提案やアイディアに対して、評論家のような意見ばかり出してくる。どうしてできないか、それを解説するような意見はでるけども、どうやって実現しようか、という姿勢を持っている人がたいへん少ない。労働時間が長い割りに、意思決定をしない、また実行がともなわない。そんな話を聞かされました。

でも、それって、彼の会社だけでなく、日本の多くの会社で見られるような現象では?会社だけでなく、行政はもちろんのこと、司法や政治も、その傾向が強く、せいぜい現状維持くらいしか考えていないような気がしますし・・・

「戦略」の一つの定義って、今いる場所を確認し、自分が行きたいところまで、どうやれば行けるのか、それを考えて、実行していくことだと思います。でも、案外、どこに行きたいのか、それがはっきりしていない人(会社)が多く、またどうやればたどり着けるのか、その案もなく、また実行力もない、ということが大半なのかもしれません。20年前、30年前から言われてきていることですが、多くの日本企業、もっと大きく言えば、日本の社会そのものが、「戦略」を持とうとしない、あるいは持っていないから、一人ひとりの日本人(それぞれの持ち場で、リーダー的な立場に立つべき人たち)が戦略を持っていない。逆に、個人が戦略を持っていないから、その集団である会社や社会は、戦略を持ち得ないということなのかもしれません。

まあ、個人が先か、社会が先か、それはどちらでもいいのですが、日本の会社や社会から、できない理由を口にするということを禁止してみる。どうやったら出来るのかを考えることを、癖にする訓練を始めてみること。そんな運動が広がっていけばいいのにと思えてしょうがないです。結局、今の学校教育の結果がこのようなことにつながっているのでしょうか?

これは僕の持論でもあるのですが、若いうち、それも高校生や大学の1、2年くらいまでの間で、1年くらい、日本から外に出てみないと、この呪縛(人生に対する評論家的姿勢)を自覚することさえもできないかと思います。自覚していない呪縛から、どうやって抜け出すことができるのか?

映画『善き人のためのソナタ』

映画は映画館の中で観ないといけないと思っているので、飛行機の中で見てよしとするわけではないのですが、ドイツ映画『善き人のためのソナタ』は往復の機内で、2度見てしまいました。人間の醜いところと美しいところ、強さと弱さ、人は変ることができるのかどうか、そのようなテーマを取り上げている映画です。ふたりの主人公(国家秘密警察のメンバーと、監視される劇作家)が、どちらも人生の重さをしっかり受け止めながら、静かに生きていくところに胸を打たれます。8月にはDVDもでるようです。

帰りの飛行機ではもう一つ、広末涼子がでる『バブルへGO!』という邦画を見ましたが、こちらは80年代のバブルが懐かしい僕のような世代が贔屓目で見ても、少々物足りない映画でした。

卒業20周年のリユニオン

Dscf1003 ハーバードビジネススクールのリユニオンが金曜日、土曜日に行なわれました。学校の看板教授たちの特別講義が二日間にわたって行なわれ、夜は同じ年に卒業した人たちやクラスの人たちとのパーティがありました。このリユニオンは5年ごとに行なわれていて、卒業5周年のとき以来、15年ぶりに参加しました。自分も含めてですが、多くの人が年をとったなと思いました。

特別講義の中で、一番よかったのが、インテルの社長だったアンディ・グローブの伝記("Andy Grove-The Life and Times of an American")を書いた、リチャード・テドロー(Richard S. Tedlow)の講義でした。ハンガリーでユダヤ人として生まれたグローブが、ナチの迫害からアメリカに逃れ、苦学をしながら、半導体産業だけでなく、アメリカ産業を代表する経営者に変身していく過程の話は、とても感動的でした。この本は、500ページを超えるページ数の本ですが、きっと、どこかの出版社が翻訳を出すのではないかと思います。講義の参加者は、すべて1冊プレゼントでもらったので、すこしずつでも英語で読んでみたいとは思います。

ハーバードの中心であるハーバード・スクエアでも、つぶれてしまった店、特に本屋やレコード屋の多くがつぶれていて、インターネットが小売を変えてしまったことを実感しました。この20年の間に、何度か来ていますが、さまざまな変化を実感した訪問でした。(左下の写真は、僕が1年目に住んでいた寮。右下は、休憩時間に野外で提供されていたドリンクサービス)

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ボストンへ

ハーバードビジネススクール卒業20周年のリユニオンに参加するため、数時間ほど前、ボストンに来ました。木曜日のお昼の飛行機で成田を出て、ニューヨーク経由でボストンに着いたのが、こちらの木曜日午後4時(つまり日本時間で金曜日午前3時)。

成田からの飛行機では、ドイツ映画『善人のためのソナタ』を見ました。翻訳者の佐々田雅子さんと、星新一に関する作品が高く評価されている最相葉月さんのおふたりからも、この映画を勧められていました。冷戦中の東ドイツという、監視国家の中で、どのように生きていくべきかを問うている素晴らしい映画でした。アカデミー外国映画部門での受賞作品だそうですが、DVDで手元においておきたいような作品です。