Categories

Archives

一覧を見る

『「日本人」といううそ』(山岸俊男著)

『信頼の構造』で日経・経済図書文化賞をとった山岸先生が、一般読者むけに書かれた、「武士道精神は日本を復活させるか」という副題を持つ本。
図書館で借りてきた本ということもあって、流し読みをしていたら、途中でジェイン・ジェイコブスの話がでてきて、それからはマジで読みました。(先日のブログで紹介した、あの、ジェイン・ジェイコブスです)
ジェイン・ジェイコブスは人間には二種類のモラルがあって、ひとつは、市場のモラル、もうひとつは統治のモラルとしています。山岸先生は、ジェインのいう市場のモラルは、日本では「商人道」であり、統治のモラルは、「武士道」であると置き換えています。このふたつを混乱させることは最悪の結果をもたらすとしていて、まさにいまの日本の状況がそれではないかと、されています。
現政権は、意識的にでしょうか、それとも無意識なのでしょうか、このふたつの混乱を積極的に進めているように見えます。精神論ではなく、仕組みやルールで、「情けは人の為ならず」という社会を作っていくことが大切だというのが山岸先生のご意見。別の本(『きずなな思いやりが日本をダメにする』(長谷川眞理子、山岸俊男著)でも、政治家や役人たちが、精神論に偏っていて、サイエンスを理解していないので困るという趣旨のことを、お二人で強調。とくに長谷川先生は、政府の各種委員会に呼ばれることが多い方なので、実体験からのご発言)

以下、市場の倫理と、統治の倫理の概要。
市場の倫理:
暴力を閉め出せ
自発的に合意せよ
正直たれ
他人や外国人とも気やすく協力せよ
競争せよ
契約尊重
創意工夫の発揮
新奇・発明を取り入れよ
効率を高めよ
快適と便利さの向上
目的のために異説を唱えよ
生産的目的に投資せよ
勤勉なれ
節倹たれ
楽観せよ
統治の論理:
取引を避けよ
勇敢であれ
規律遵守
伝統堅持
位階尊重
忠実たれ
復讐せよ
目的のためには欺け
余暇を豊かに使え
見栄を張れ
気前よく施せ
排他的であれ
剛毅たれ
運命甘受
名誉を尊べ

詳細は、『市場の倫理 統治の倫理』(ジェイン・ジェイコブス著)を。

『こんなとき私はどうしてきたか』(中井久夫著)

医学書院からでている「シリーズ ケアをひらく」の一冊。医療関係者の本は読んでいてとても参考になるし、面白いものが多いです。著者は精神科医としてだけでなく、文筆家、詩集の翻訳者としても高名な方で、これまで何冊か作品を読んだことがあります。医者でありながら文芸家として素晴らしい仕事をされている方々がいます。その方々の才能と努力を尊敬します。ぼくのような凡の人間にはなかなか真似ができないです。
「改革時の病棟マネジメント」というお話では、「改革と治療成績は同期しない」「士気の再建にはベースキャンプまで戻る」「パーキンソンの法則」(希望者が多い場合には条件を一つ増やす。ゼロになったら一つ条件をゆるめる。そうするとかならず適当な人間が選ばれる条件の数になる)「無理やりにでも休ませる」など、会社経営にもとても参考になるお話だと思いました。
優秀な方のお話はどの分野の専門家であったとしても、普遍的な価値を持っているという、一例。

書籍「High Line」 と映画「ジェイン・ジェイコブス」

ぼくが発行人を務めているアメリカン・ブック&シネマで数年前発行した本で、「High Line」という作品があります。
チェルシーからウェスト・ヴィレッジにかけてHigh Line があるエリアは、マンハッタンでももっとも「ホット」なスポットになっています。この本を読んでニューヨークに行ってもらいたいなと思っています。
この本を出していたことで、昨年、映画「ジェイン・ジェイコブス」を日本で配給する会社の関係者とお会いする機会がありました。ジェイン・ジェイコブスはあまり日本では知られていないと思いますが(ぼくはよく知らなかったので、お会いした後に、彼女の本を1、2冊読みました)、ニューヨークの建築や都市計画について、積極的な市民運動を行った方です。
まだ映画を見に行っていないのですが、必ず見に行こうと思っています。
映画「ジェイン・ジェイコブス」

『創られた伝統』(エリック・ホブズボウム、テレンス・レンジャー編)

5月6日の朝日新聞朝刊の「日曜日に想う」で、編集委員の大野博人さんが紹介していた本。
原題は、The Invention of Tradition。伝統とは、遠い昔から受け継がれたものと思いきや、実際はその多くがごく最近(といっても、昨日というわけではなく、10年、100年前に)、人工的に、それも隠された政治的意図をもって創り出されたものであることが多いと、しています。取り上げられている研究対象は、イギリスのことが多いです。(イギリスの先生方の本です)
80年代かな、世界的にはやったイギリスのバンド、ベイシティローラーズ。彼らはタータン文様のキルトをさかんに使っていたけど、このタータン文様も、スコットランド人が盛んに使い始めたのは、イングランドによる併合が成立したあと、ものによっては、さらにずっと後年のことで、それらはある意味、併合を阻止するための抵抗の象徴であったと、この本にはあります。(「伝統のねつ造ースコットランド高地の伝統」)。
ネットでちょっと検索してみると、日本の多くの「伝統」と言われるものも、明治政府がでっち上げた「伝統」ではないかという趣旨のことを書かれている方が多い。今年は明治が始まって150年。若いころは100年はものすごく長い時間だと思っていたけども、60年近く生きていると、結構短い時間の経過、ごく最近とまでは言わないけど、結構最近ではないかと思うようになってきました。
バブル崩壊後、失われた20年といわれ、中国の台頭によって、東アジアにおける力関係は大きく変化しています。また、朝鮮半島情勢も、どうなることやら。こんな中、どうしても心のよりどころを、「日本の伝統」に求めたくなるのもわかるのですが、そんな「日本の伝統」も、よく見てみると心もとないものだったりすることもあるので、あまり偏狭なナショナリズムには気をつけたほうがいいと思っています。
「創られた伝統」(紀伊國屋書店)

「百術有りと雖も一清に如かず」

「日本の大学は東大か、東大以外に分けられる」ということは、ずっと前から言われています。霞が関で働くエリート官僚は圧倒的に東大卒が多く、特に東大法学部卒、せいぜい経済学部卒。以前、いろいろな経緯があって某省の事務次官になった地方国立大学卒の女性がいらっしゃいましたが、例外中の例外ではないでしょうか。
今朝の天声人語にいい言葉が紹介されているなと思いました。
「百術有りと雖も(いえども)、一清に如かず(しかず)。」平安時代能吏として活躍した橘良基(たちばなのもとよし)の言葉だそうです。「治国の道」を聞かれ、百のわざを駆使するよりもひとつの清さが大切だと答えたとか。
学校の勉強ができるから、公務員試験に上位で合格したからと、学校を卒業して何十年も経ってからも、そんなことを自慢している「頭でっかち」で志もすり減ってしまったエリートたちに支配される国民の一人として、この国のこれからのことを時々悲観的に考えてしまいます。

米人記者が取材した特攻隊員

東京新聞夕刊(2018年3月29日)で、アメリカ国防省が運営している「星条旗新聞」(Stars And Stripes)の記者(マシュー・パーク)が、特攻隊員として22歳で亡くなった、上原良司さんの取材をしているという記事を読んだ。知覧の特攻平和会館を訪れた際、上原さんの存在をしり、「権力主義、全体主義の国家は一時的に隆盛であろうとも、必ずや最後には敗れる」と遺書にしたためていた上原さんの文章に衝撃を受けたとか。
この記者は3年前に記事を書いて、次はノンフィクションを自身初の単著として仕上げようとしているということなので、その本が出てくることを楽しみにしたい。
上原さんについては、日本語だけでなく、英語でもネットに多くの情報が出ている。

BBC Remembering the Kamikaze Pilots
ウィキ

今の日本は戦前、戦中の日本のような全体主義ではないかもしれないけど、「権力主義ではない」とは、決して言えない。特に今の政権に関して。残念ながら、日本だけじゃなく、中国も、ロシアも、そしてアメリカさえも、「権力主義」に覆われているとも言えるんだけど。

映画「レオン」

ナタリー・ポートマン13歳の映画デビュー作。衛星放送で録画溜めしていた一作。この映画、映画館で観たはずなんだけど・・・
2010年の「ブラックスワン」についで彼女の映画は2回目。エンディングで使われているスティングの
Shape of My Heart」がしぶい!

『不確かな医学』(TED Books)

10年前、あるいは20年前、先輩方が健康のお話をされていると、どうも話に関心を持てなかったのですが、大切な存在が命の終わりをむかえ、自分自身も身体のどこかが調子悪いことが続くようになり、医学や健康に関してとても関心を持つようになりました。
『不確かな医学』の著者は、インド人、シッダールタ・ムカジー。がんの研究者であり、2011年のピューリッツアー賞を受賞した『病の皇帝「がん」に挑む』の著者。
実はいまこの『病の皇帝』の上巻を読んでいるところですが、中休みを兼ねて、同じ著者の手軽な本を読みました。TEDのスピーチをもとにしてできた本かと思います。この本の中で、彼は医療現場の法則として以下の3つを挙げています。
1 鋭い直感は信頼性の低い検査にまさる
2 正常値からは規則がわかり、異常値からは法則がわかる
3 どんなに完全な医療検査にも人間のバイアスはついてまわる
これらは医療現場だけでなく、ビジネスにおいてもあてはまることではないかと思いながら読みました。
この本の中で、ベイズ(統計学の「ベイズの定理」のベイズ)の話もでてきます。宗教家でもあったベイズに関心を持ちました。
TEDトーク(英語)

宇都宮、郡山、神戸、京都

木曜日から、久しぶりに「新日本紀行」。
木曜日、金曜日は経済同友会の全国セミナーに参加するため、宇都宮へ。「観光立国日本」で有名になったデービッド・アトキンスンの講演が勉強になりました。
同友会のセミナーが終わった後の午後は、宇都宮のお取引先を訪問、夕方には新幹線で郡山に移動し、郡山のお取引先のみなさんと懇親会。夕食後、21時前の新幹線で東京に帰ってきました。
土曜日は、飛行機で伊丹まで飛んで、バスを乗り継いで兵庫県立美術館へ。お目当ての企画展「小磯良平と吉原治良」のすばらしいことに感動。5月27日まで続くようですが、終了前にもう一度観賞にいくつもりです。
今日日曜日は東福寺の原田老師を囲む会に出席。今回で2回目になる原田老師のご高話。飾らぬ人柄と謙虚な姿勢がすばらしいと思いました。秋に行われるであろう3回目にもぜひ参加したいです。
東、西と行ったり来たりの数日でしたが、たいへん充実した4日間でした。明日からもまた頑張ります。(GWはクウ太郎君と毎日いっしょ!)

光文社新書「美術の力」(宮下規久朗著)

副題に「表現の原点を辿る」とありますが、その原点とはこの本の中では主に宗教的なものを指しています。
この本で高島野十郎(1890-1975)という画家のことを初めて知りました。福岡県立美術館に彼の作品が多く展示されているようなので、いつか休みに、日帰りででも彼の作品を観に行きたいです。
また、長崎の殉教者たち(1597年豊臣秀吉の命で26名のキリスト教者たちが処刑された事件)を描いたフランスやイタリアの画家たちの作品がヨーロッパで作られたこと、アール・ブリュットに関する著者の考えなどもおもしろく読ませてもらいました。
ぼくのような素人にも美術に関して飽きずに読ませてくれることに感謝しています。

イスラムの性弱説

JALの機内誌(4月号)に、作家浅田次郎のスペイン訪問記がでている。グラナダのアルハンブラ宮殿、コマレス宮の中庭の池のほとりで考えたこと。
「キリスト教的な性悪説、仏教的な性善説と異なり、イスラムは人間の性弱説を唱えるという。もともと気候風土の厳しい地域に育まれた文化であるから、自然に対する人間の弱さを知っており、おのれの存在を謙虚に戒め続けるらしい。」
人間の弱さは自然に対してだけ?さまざまな欲望や誘惑への弱さは?
性悪説や性善説とは異なるとらえ方。自分にそのまま当てはまる言葉。

Little Glee Monster を海外で聴く

先週半ばにはソウル(1泊)、先週末からは香港(1泊)、ベトナムのダナン(2泊)と気忙しい移動を続けていました。用事で行くのでなければ、こんな移動の仕方なんてしたくもないです。ダナンからは今朝、早朝に羽田着のフライトで帰国しましたが、半日はどうも調子がよくなくって、年も年だから、あまり朝帰りするようなフライトには乗りたくありませんね。

ソウルのホテルにはなかったのですが、香港のホテルにはwi-fiのミニ・スピーカーがあって、iPodでYouTubeから日本の音楽を聴いていました。ヘッドフォンでもいいのですが、スピーカーを通して音楽を聴くのが好き。自宅の部屋でも、KefのWi-Fiスピーカーで音楽を聴いています。最近のお気に入りはLittle Glee Monster。今日は、山本彩を「発見」!

YouTubeで気に入った歌を検索して、いろいろな歌手のカバーを聴いています。山本彩はドリカムの「何度でも」のカバーを歌っていて、アイドル歌手だそうですが(なにせほんの数時間前まで名前さえ聞いたことなかったからね!)、結構気に入りました。
こんな感じで聞いたことがある歌手が広がっていくのって、「ハイパーリンク」っぽくって、いいなと思っています。

さまざまなアーティストが歌う「たしかなこと」

辛島美登里さんが昨年出したアルバムのなかに、小田和正の「たしかなこと」という歌がはいっています。彼女が取り上げているほかのアーティストの曲には、中島みゆきの「糸」という曲もあり、どちらも初めて知った曲ですが、とても気に入っています。小田和正の歌う「たしかなこと」も聞いてみたくて、彼のアルバムを買いましたが、彼の歌う「たしかなこと」もいいなと思っています。
さらに、Little Glee Monsterという、これまた初めて知った女性ボーカルグループですが、「たしかなこと」を歌っているのを知りました。グループのボーカルの一人、芹奈がソロで歌っていて、それはYouTubeにもでています。歌い方はちょっと危ういところがあるのですが、これはこれでいい感じになっています。Little Glee Monsterって、若い人たちがファンだろうからコンサート行くと場違いなことになりそうだけど、一度行ってみたい。その前に、blue-ray ででている武道館でのライブをみてみようっと。

現政権に同意する(数少ない)政策のひとつ

ぼくはそもそもそれほど政治的意識の高い人間でもなく、だれが政権を握っていてもケチをつけるばかりの人間で、現政権の仕事の進め方や目指す方向にはあまり感心しないことが多いのですが、首都圏にこれ以上大学生を呼び込むことを制限しようとする政策には賛成です。東京は4年間の大学生活を送るにはあまりにも刺激が多すぎるように思いますし、生活費等も高すぎるのではないかと思っています。
自分自身がいまもう一度大学生をやることができれば、東京の学校にはいかないです。仕事で全国各地を訪問する機会に恵まれましたが、京都、金沢、仙台、札幌、長野あたりがいいなと思っています。大都市圏だったら、名古屋かな。身近に豊かな自然が多いことは絶対条件の一つ。
東京に出てきたのは、大学進学が理由で、こちらでの生活は40年ほどになろうとしています。確かに仕事をやっていくには東京はある意味最高の場所です(日本国内で)。

こんなことを急に書いているのは、日経新聞のコラム「春秋」に、走り出したら止まらないのが日本の政治と役所の問題だという例として、東京一極集中に歯止めをかけようとして、23区内の大学の定員増を抑えようとする政策があげられていました。この政策は、「乱暴な施策」で、「都市部の大学をいじめる」もので、その結果、「みんな横並びになりかねない」というのです。
ちょっと感情的になっていませんか?と言いたくなったのですが、どうして23区内の定員増を抑えようとすることが、横並びになるのか?それに横並びになる「みんな」って、誰のこと?

この筆者がこのコラムで書かれているように、「官による統制」にはぼくも大反対なのです。
でも、日本の東京一極集中、東大を頂点とする大学のヒエラルキーに対する信仰は、相当な荒治療をしないと変わらないのではないでしょうか。そのくらいこのふたつは、明治以来日本人を洗脳していきましたから。
自分のライフスタイルに「逆参勤交代」を取り入れたいと思っていますので、できれば一年のうち半分くらいは東京以外で時間を過ごしたいです(まだなかなかできそうもありませんが)。毛沢東が行って大混乱を起こした「文化大革命」。こんなことを書くとなにバカ言ってるのと非難されそうですが、「文化小革命」くらいやらないと、地方創生はなかなか進まないように思います。

冬が来たなら

「冬が来たなら春はそう遠くないよ」というけど、ようやく春を感じることができる陽気になってきた。今年の冬は早くから寒さが厳しくって、いつもよりも長い冬だったように思う。全国的にそんな感じを持った人が多いようで、昨年12月に札幌で知人と食事をしたとき、「今年は普段よりも一か月ほど早く寒さがやってきたように思う」と彼が言っていたことを覚えているし、先月高知に帰省した時には、おばが同じようなことを言っていた。
ようやく春は確かにやってくるよということを予感させてくれるような気温になったことを心からウェルカム。

わが家のパディングトン

この前、映画「パディングトン2」を観に行きました。実は2回も。パディングトンはずっとファン。ナチスの魔の手から逃れるために、チェコからロンドンに逃れて来たユダヤ系の子供たちの話がヒントになって原作が書かれたということを知ってからは、ますますファンになっています。

今週は名古屋に行く用事があり、ちょっと足を伸ばして、岐阜の大垣に長年お世話になっているお取引先を訪問しました。大垣の企業の一つ、大垣共立銀行が使っているキャラクターがパディングトン。同行のホームページをみると、パディングトンとのお付き合いは、20年ほどのようですからかなりの長さになります。(→大垣共立銀行のパディングトンタイムズ
大垣駅にはこんな看板もありました。

大垣駅のパディングトン

映画のパディングトンは目がパッチリと丸く、とてもキュートなクマで、原作のクマよりもスマートな感じになっています。最初映画を見たときにはちょっと違和感がありましたが、いまでは映画のパディングトンにすっかり慣れてしまって、ファンになっています。

わが家のクウ太郎くんもちょっとパディングトンに見えるときがあります。パディングトンと一緒に暮らすことはできませんが、クウ太郎くんと一緒にいられることでとてもハッピーです。

「近代日本150年」(山本義隆著、岩波新書)

最近読んだ本で一番面白かった明治維新以降の日本史の本。「科学技術総力戦体制の破綻」というのが副題。国家主導の科学技術振興政策を続け、戦争を行なっていない時でさえも、国民総動員的な体勢で富国強兵に努めてきた日本の科学技術体制の限界が、大東亜戦争での敗北、さらには福島原発の事故によって露わにされるプロセスをたどっている。

日本に関係ないところで、以下のような記述がとても面白かった。
「18世紀後半から19世紀初めにかけてのイギリス産業革命の過程で、蒸気機関の発展による動力革命と紡績産業の機械化が達成されるが、その過程にオクスフォードとケンブリッジは何の寄与もしていない。」(27ページ)
「彼ら(発明家たち)が発明に熱中したのは、学問的関心からではなく、基本的には職人気質とでも言うべき、物づくりにたいする本能的な熱意に突き動かされたものであり、そして同時に、すでにこの時代には発明の成功が富に結びつく可能性を特許制度が保証していたからに他ならない。そして競合するいくつもの新技術のうちでどれが優れているかは、市場によって判定された」(29ページ)
これを読んですぐに思い浮かんだのは、スティーブ・ジョブスであり、ジェームス・ダイソン。そしてなかなかうまく行かない政府の産業政策。

2度目のロンドンBett

大雪になった先週月曜日(1月22日)夜、羽田からドバイ経由でロンドンに飛びました。ドバイ経由でというのは、ちょっと理由があってエミレーツで飛ぶことにしたから。初めてのエミレーツ、初めてのドバイ。ただ、羽田からの離陸が雪のため1時間ほど遅れたので、ドバイでのトランジットは大急ぎ!羽田・ヒースローの直行便と比べると6時間以上は時間がかかったのではないかと思います。
昨年に次いで2度目のBett(教育市場をターゲットにしたICT分野の欧州でも有数の展示会)を見るためのロンドン訪問でした。
昨年、Micro:BitのことはこのBettで知りましたが、今年も彼らは出展していて、大勢の立ち寄りが見られました。
IMG_0042.JPG
ロンドンでの宿泊は3泊の滞在なので、あまり余裕がなかったのが残念。
でも、こいつ(↓)がいる間は海外出張もできるだけ短くするつもり。

fullsizeoutput_275.jpeg

市内では見かけませんでしたが、ヒースロー空港内では、この人にも会いました。
IMG_0044.JPG

第二弾の映画はまだ観ていませんがきっと観に行きます。

3度目の胃カメラ

1度目は25年ほど前、2度目は2年前、そして今日で3度目の胃カメラ。2年前、ピロリ菌退治をしたこともあり、まあまあの状態になっていました。(と、先生に言われました)
社員の人たちにも、レントゲンではなく、胃カメラを薦めています。

胃カメラ

東京新聞に甲斐犬登場!

甲斐犬(2018年1月7日東京新聞)
これは2018年1月7日日曜版の「日本のイヌ」特集から
甲斐犬の子犬の可愛いこと!シュタイフの人形みたい。いつかシュタイフにお願いして特別に甲斐犬のぬいぐるみをリクエストしたい!

IMG_0010.JPG
これは2018年1月9日2面総合ページから。甲斐犬と改憲?水と油!

宿毛湾

湾先週末、母に会いに高知に帰省。泊まった宿の部屋からはこんな景色が見られます。三陸地方や伊勢志摩と同じように湾はリアス式。沖合には、沖ノ島という離島があります。まだ一度も行ったことがありませんので、春になれば行ってみようと思います。日本の地方はどこもきれい。地方の自然は変わることなく季節を繰り返していくけど、人の世界は老いていくばかり。今日はオフィスに高知放送の東京支社の人たちが新年の挨拶に来てくれました。この一年で高知との関わりが急激に増えました。

新年おめでとうございます。

新しい年になりました。
元旦は見晴らしのいいところに登って初日の出を拝みました。
「陽はまた昇る」といいますが、確かに太陽は力強く登っていくものだなあと思いました。昨年末から作家・山崎豊子さんの作品に熱中しています。「不毛地帯」に続いて、「沈まぬ太陽」を読んでいます。「不毛地帯」同様、文庫本で全5巻の長さですが、とても読みやすく、エンターテイメント性も高い小説なので、愉しみながら読むことができます。
「沈まぬ太陽」もいいのですが、個人も会社も、もっといえば国だって「浮き沈み」はあるもので、大切なことは一度沈んだとしても、そのまま沈没してしまわないことではないかと思います。そういう意味では、「陽はまた昇る」というタイトルの方が好き。
日が昇り始める前から外の景色は暗闇からかなり明るくなっています。東の山際にちょこっと頭を出してきた太陽は力強く昇り、全身を見せてくれます。その間、ほんの数分でした。
クルマで例えると、しっかりしたトルクを持ち、急な坂道を着実に登っていくような力強さを感じさせてくれました。
2018年もきっと色々なことがあると思います。これまでだってそうだったように。たとえ沈んだとしても再び登っていく強さは持っていたいなと思った初日の出でした。
2018年初日の出

忠犬たちの像

12月25日の朝日新聞夕刊一面に、犬ファンには嬉しい記事が出ていました。全国各地にある犬の像の紹介。この記事に出ている像の写真で実際に見たことがあるのは、3体。
「おかげ犬」(三重県伊勢市)、甲斐犬(東京都千代田区)、そして羽犬(福岡県筑後市)。僕が大好きな「甲斐犬」は麹町にあってもう長年親しんでいる像。山梨出身のビルオーナーが東京に出てきてからの成功に関して故郷から一緒にきた甲斐犬に感謝の気持ちを表したもの。「おかげ犬」の像はこの前初めて伊勢神宮に行った時に見たもので、作者はせんとくんで有名な籔内佐斗司。
この記事によると「全国の犬像をめぐる-忠犬物語45話」という本も出ているようですので、これは早速買ってみます。

犬の像(朝日新聞記事)

クウ太郎の脱走事件

今年は例年以上に多くのことが起きたいへんな一年だったのに、年末にあわや大事故!ということが起き、今週はヒヤヒヤしてしまいました。
早朝の散歩の後、まだ暗い中、黒毛のクウ太郎くんが忽然と家から消えてしまった。後になって考えてみると、家人がゴミ出しのために玄関を開け、家の門を出た時にスルリとクウ太郎くんは脱走したに違いないのですが、日の出前の暗さの中、黒毛のクウ太郎に気づかなかったとしか、考えられません。

警察や動物保護センターに連絡、ただどうしても出席しないといけないセミナーがあったので8時には出勤。
9時半くらいに警察から「それらしい犬が〇〇3丁目あたりにいるそうなので来てください」と連絡があり、セミナーを途中退席して現場に駆けつけたのが10時10分前後。現場に着くと、クウ太郎が二人の警官に「見張られ」ながら、神妙な顔つきでポツンとお座りをしていました。連絡を受けてからの30分ほど、ずっとその状況にあったのかどうか、こちらも動転しているので聞き忘れてしまいましたが、警察の人たちの話では、捕獲しようとすると脅かすように唸るということで、ずっと見張っていたということでした。
クルマに積んでおいたケージをおろし、クウ太郎の名前を呼びながら近づいていくと、静かに自分からケージの中に入っていきました。
クウ太郎が見つかった場所は家から約1キロほど離れた場所で、トラックも行き来する大きな道のそばだったので、事故にならなくて本当にラッキーでした。
この脱走事件の日は一日中なんとなく静かだったのですが、翌日からはいつものように騒ぎまわる「ワガママ犬」に返っています。
クウ太郎は今年11月の誕生日で14歳。犬としては完全にシニア犬なのですが、身体だけは元気いっぱい。ただ、今回、自分では家に帰ることができなかったのは、方向感覚がなくなってしまっているのか、ある種の「認知症」になっているのかも。
どちらにしろ、大事にならなくて、神様仏様、ありがとうございます。蛇足ですが今日は助けてもらったお巡りさんにお礼に行きました。
クウ太郎


クリスマスパーティ

先週金曜日には、恒例のクリスマスパーティ。丸の内の某イタリアレストランを借り切って行いました。社員を対象としたイベントは年に一度なのでちょっとだけ贅沢をして行なっています。(お取引先を招いてのイベントは頻繁に行なっていますが)みなさん、ごくろうさまでした。とはいえ、来週も、再来週も、28日までは営業しています。