後藤新平の話

僕の好きな作家というか哲学者というか、ユニークな方ですが、鶴見俊輔さんという方がいらっしゃいます。京都の小さな出版社SURE) から最近出た『たまたまこの世に生まれて』という本を読んでいます。鶴見さんの祖父にあたるのが、後藤新平です。明治時代の政治家で、大きな仕事をした方ですが、鶴見さんの本を読んでいるとよくお話にでるかたでもあります。

「日経ビジネスアソシエ」(7月3日号)の養老孟司先生のコーナーに、最近『後藤新平 日本の羅針盤となった男』という本を書いた山岡淳一郎が、インタビュー相手としてでています。このインタビューの中で紹介されている、後藤新平の言葉で面白いものがあります。(後藤新平がエリートに向けて放ったというせりふ)

  • 「よく聞いておけ。カネを残して死ぬものは下だ。仕事を残して死ぬものは中だ。人を残して死ぬものは上だ。よく覚えておけ」。

われわれも仕事を通して、すこしでも、人を育てることに貢献できればと思っています。