時代の転換の過程

140円台の前半になると「円高」だという表現を聴くようになった。ほんの数年前には、120円台だったことをみんな忘れたのだろうか?!輸出企業、とくに自動車産業が大きな存在であることはわかっているけど、円安がいいという人たちは、自動車産業をはじめとする輸出企業の目先の売り上げのことばかりを口にする。

この為替水準でも海外旅行に出かける人たちは多い。みんなどのくらいの予算で旅行にでかけているのかな?

これほど時代が転換過程にあることを実感することはめずらしいと思う。1945年の無条件降伏を受け入れて以来、日本はずっとアメリカの庇護下、いや管理下にあった。いまもそうだろう。1980年代、Japan As Number One なんて日本人が口にしたわけではないけども、そういうタイトルの本をアメリカ人が出してくれて日本人が悦に入っていたのは確か。でもそれはある意味身の程知らずの話だった。防衛も、経済も、ずっと日本はアメリカの庇護下あるいは管理下にあって、「楽園」の中にあったことを忘れるべきではなかったのに。

いま、トランプになって楽園から追放されそうになって大慌て!

日本は、あるいはわれわれ日本人は、Grand Strategyを作り出す。考え出すのが不得意だ。そういう訓練を受けていないし、鍛えられていない。それは霞が関や永田町の住人達も同様のように見える。(いまのアメリカにもGrand Strategyを持っている人はいるのだろうか?!)

アメリカの指示に従いながら、これからも日本国の経営戦略は作られていくのだろうか。大転換点にあって、自分たちの意思と決意で、どれだけやっていけるのだろうか。

PS
この前、兵庫県養父市の市役所に電話をして、「やぶ医者大賞」について市役所のご担当者からお話をお聞きした。今年はお休みにして来年以降のことを考えるようにと、市長から指示されているとか。