ATD (Association of Talent Development)参加
posted at 2016.05.28
デンバーであったATDの世界カンファランスに行ってきました。日本からも100名前後の、企業で人材開発を担当されている方々、コンサルタントなどが参加されていました。ATDの日本における窓口業務を担当されているIPイノベーションの浦山社長にはたいへんお世話になりました。感謝申し上げます。
5月22日から25日まであったこのカンファランスには世界から1万人をこえる参加者があり、全体講演が行われたオーディトリアムに集まった人たちの様子は、壮観でもありました。
四日間の間に、あまたの数の講演、スピーチ、プレゼンテーションが行われ、どのセッションに顔を出すのか、本当に迷ってしまいました。
昨年初めて参加したATP (Association of Test Publishers) の全米カンファランスでも感じたことですが、アメリカの各分野における専門家の層の厚み、企業内専門家のレベルの高さと普遍性(自社内だけに通用するノウハウではなく、普遍性を持ったコンテンツを作り上げていく力)、他流試合・他社(他者)との交流によって「たこつぼ」に陥ることを意識的に避けようとする努力などに特に感心します。そのあたりのことは日本人がもっとも気をつけないといけないことだと思います。
人材開発の方法論において、最新テクノロジーの利用(例:SNSを活用した協同学習)、遠隔地間の学習やノウハウの伝授(アメリカでは、遠隔地での勤務が普通になってきている)、脳科学からわかってきたことの活用など、おもしろいテーマがたくさんありました。
プログラムの内容は、ATDのHPで確認して下さい。(→ATD)
人材開発、リーダーシップ開発に関して、世界中から関心を持つ人たちが集まるこれだけ大掛かりな「勉強会」はほかにないことと思います。 来年はアトランタで行うとのことです。