"5 skills everyone needs to have on a resume"(「すべての人の履歴書にあるべき5つのスキル」)

US News And World Report というアメリカでは知られているけど、日本ではほとんど知られていない雑誌があります。Newsweek やTimeと比べるとマイナーな雑誌かもしれません。この雑誌のHPで、職探しやキャリアについて書かれているコーナーで、"5 skills everyone needs to have on a resume"(「すべての人の履歴書にあるべき5つのスキル」)というエッセイがありました。原文はこちら

それら5つのスキルは以下の通り。
1 Excel
2 Web Development (Java, HTML, SQL)
3 Adobe Creative Suite
4 Foreign Language
5 Google Analytics

これだけ見ていると、IT業界に入っていく人たちへのアドバイス?という印象を持つ人がほとんどかもしれませんが、このエッセイを書いた人は別にIT業界だけをターゲットにこれらのスキルを上げているわけではないことに注意をしておいた方がいいのではないかと思います。

ウェブ、アドビ、あるいはグーグル・アナリティックのスキルといっても、「とにかくやってみなさいよ、オンラインで無料の講座がたくさんありますよ」。ビジネスの総合職、あるいは中高年で転職希望なんて人たちも、これらのスキルを勉強しておいた方がいいというご意見。

日本で同様の意見を聞くと、どんなスキルが上がってくるのか?たぶん英語や中国語(外国語)は上の方に上がると思いますが、これだけIT系のスキルが上位を占めるかどうか、ちょっと疑問です。

これは一例に過ぎませんが、アメリカのビジネスのIT化がどれだけ進んでいるのか、職場の状況を反映しているとも言えるのではないかと思います。大企業の中もそうでしょうし、起業からあまり時間がたっていない会社、中小、中堅の会社では特に一人ひとりのITスキルが必要とされる状況があるのではないかと想像します。なぜか?それはコストをできるだけかけないため。

日本でも同じような状況が出てこないのか?僕は時間はかかるかもしれませんが、これだけ大企業での人減らしが進んでいくと、否が応でも起業したり、中小、中堅企業に入っていく人が増え、ITを活用してコスト削減をはかりつつ、売り上げアップのための営業に力を注いでいく必要がこれまで以上に強くなるのではないかと思います。

社会も、企業も、もっともっとIT化を進めていく必要がありますし、個々人のITスキルはまだまだ低いレベルにあるように思います。大学生、高校生レベルで、これらのスキルをある程度習得しておけば、就職してあたふたする必要はないのでしょうが、一部の学生をのぞくと、日本の大学生のITスキルレベルはアメリカの大学生と比較して低いことを危惧します。