歴史的な日

 11月4日、歴史的なアメリカの大統領選挙の日に、アメリカに来ることになりました。オバマにとって、明日から厳しい挑戦が始まることと思います。それを彼は一番分かっているだろうし、それに立ち向かっていく勇気と知力を持っていることでしょうが、それにしても、たいへんな4年間になることでしょう。テレビでは、開票速報と結果分析の報道が続いています。金融不況に端を発しているとはいえ、ソ連崩壊後、唯一の超大国となったアメリカが自ら招いたところが多い矛盾と問題を、どのように解決していくのか。オバマはスピーチの中で、「自分一人ではできることではなく、奉仕と犠牲をいとわない気持ちをあなたたちにも発揮してほしい」と呼びかけていました。歴史を作っていくために、一人ひとりの国民に参加を求めていく姿勢は、素晴らしいです。
 
 テレビでは、オバマの支持者たちに混じって、白髪が目立つジェシー・ジャクソン(過去、民主党の大統領予備選に立候補した黒人政治家)が涙ぐんでいる姿が、なんどか映されていました。黒人の100%近くがオバマに投票したとされています。彼らにとっては歴史的な一日になったと思います。世界にとっても、もちろん、われわれ日本人にとっても、オバマがどのような大統領になるのか、決して他の国の話では終わらないです。

誰のためのボランティアなの?

 昨晩(10月28日)の「クローズアップ現代」(NHK)でみた、カンボジアの井戸水でのヒ素中毒の被害の報道には、いろいろと考えさせられました。斡旋会社の紹介を受けた、「ボランティア」の日本人が「善意」で掘っている井戸から、自然界に存在するヒ素を長年にわたって飲み続けたカンボジア人たちは、中毒となり、死亡者もでているという話です。
「善意」といっても、番組を見ていると、助けられているのは、カンボジアのひとたちというよりも、「いいことをやっている」、「生きる目標がない」、「生き甲斐を感じられない」と、贅沢なことを言っている日本人のように見えました。ちょっと辛口の言い方をすると、旅行代理店が斡旋している、「善意ごっこ」のように見えました。この井戸は、だれだれの寄付でできました、なんて看板を立てているのを見て、いったい、「お客さん」は誰なのかと疑問に思いました。
 カンボジアに行かなくても、日本国内に、困っている人、「善意」を必要とする人たちは、たくさんいるよ。それに、日本国内の地方訪問をやっていると、地方で起業すること、仕事を作り出していくこと、そして地方を活性化していくこと、これこそが、いま、ボクたちができる最高の貢献のひとつだと思います。

ギャンブル中毒症

 昨今のように、株式市場の大暴落が続くと、「株はそもそもギャンブルだから」というような物知りの人がでてくるのですが、パチンコこそ、日本最大のギャンブルだと思います。ボク自身は、大学時代をのぞけば、パチンコをやったことがなく、大学時代も、10回か、20回くらいかな?
 今年に入って、地方の取引先訪問で一泊するような時、ホテルで見るテレビに、いかにパチンコ屋のCMが多いかに驚きます。パチンコ、サラ金のCMが連続したりすると、この県は大丈夫なんだろうかとさえ、思えてきます。多くの町で、駅前の一等地やバイパスに、大きなパチンコ屋があったりします。どれもすごい建物で、町で立派な建物と言えば、役所関係、NTT、それとパチンコ屋です。地方でも、パチンコ依存症から多重債務、家庭崩壊なんて話しは、結構、多いと聞きます。全国、パチンコ屋だらけになっていて、恐ろしいくらいです。せっかく、サイクリングや山歩きなど、自然の中で、お金をかけないで楽しむことがあるのに!

 中国のマカオは、ラスベガスを抜くほどのカジノの町になりました。それまで百姓や漁師をやっていて、年収が数万円だったような貧しい人間が、カジノホテルなどで働くようになり、年収が5倍、10倍になると、生活が変わっていくそうです。カジノホテルで働く人間たちは、自分が働くホテルではギャンブルをやらないのだけど、他のカジノに出かけていって、ギャンブル漬けになっていくことが多いと聞きました。
 最近では、パチンコ屋のなかに、銀行のATMを置こうなんて動きが出始めているとも聞きます。あんまり堅いことを言ってもいけないのですが、地方に行き始めて、あらためて、日本全体に広がっているパチンコ依存症に、恐ろしいものを感じます。日本は麻薬にはこんなに厳しい国なのに、ギャンブル、特にパチンコには甘くて、いったい、どうしたものかとも思います。
 

福田総理の辞任発表を聞いて

 安倍、福田と、日本国最高のリーダーの地位を、どうしてこれだけ無責任に、投げ出すことができるのだろうかと思います。すごく残念です。
 アメリカの大統領も、きっと今の日本の総理のポジションと同じくらい、苦しい立場なのではないかと思うのです。マケイン、あるいはオバマ、どちらが大統領となったとしても、安倍、福田たちのような、無責任なまねはしないでしょう。
 ブッシュのような政治家を、8年にもわたって我慢することもたまらない話ですが、こんなに簡単に、投げ出してしまう日本の二世政治家たちがいて、どうして、大人たちは子供たちに、最後まであきらめるな、最後までやり続けろと、言えるでしょうか。
 日本が必要とする変革を起こすことについては、官僚には期待を持っていません。政治家の先生たちにこそ、頑張っていただきたいとずっと思っています。腹の据わっていない、2世、3世の政治家ばかりになっている自民党は、残念です。

クチパクなんてどうでもいいこと。もっと大切なこと。

 中国政府が北京オリンピックの開会式で、少女に「クチパク」をやらせたとか、花火がCGだったとか。そんなこと、どうでもいいことだと思うので、どうして、中国を攻める材料にする人がいるのか、よくわかりません。クチパクなんて、アメリカの音楽テレビ番組ではずっとあるし、日本だって同じでしょう。花火がCGだからといって、どうしてダメなのか?ただし、漢民族の子供たちに、少数民族のふりをさせているのは、ちょっと気になります。

 オリンピックのそんな演出の話よりも、もっと重要なことを、中国政府が隠しているという話を、FM東京の番組"Daily Planet"でとりあげていました。それは、この春、大地震があった四川省には、大規模の核施設があること(これは広く報道されています)、地震前後に、大規模の地下核爆発があった疑いがあること、中国政府は四川省における核施設の被害のこと、ウランが埋蔵されている地域に住むチベット民族を強制的に移動させていること。そういうことを、対外的にまったく公表しないこと。ラジオのあと、検索して見つけた、
IZAのこのブログ記事は、おもしろく読みました。
 最後に、FM東京のDaily PlanetのDJの、堀内貴之、最初は話し方に違和感を受けましたが、話題の取り上げ方、視点、けっこうおもしろいです。会社帰りの車の中で、よく聞いています。

 

”まさか”という坂

ある方からの残暑見舞いに、小泉元総理の言葉が紹介されていました。「人生には、上り坂と下り坂、そして”まさか”という坂がある。」 酒の席では下ネタ連発で、ダジャレがお好きだということをお聞きしたことがありますが、こういう言葉がでてくるところにも、小泉さんの人気があったのかもしれませんね。(小泉復帰待望説は、今でもくすぶっているようですし)

これからなんど中国国歌を聞くことになるのだろうか?

オリンピックで中国人選手がどんどん優勝していきます。女子レスリング72キロ級で優勝した20歳の中国人選手など、圧倒的な強さでした。13億の人口、次からつぎへと、新しい人材が湧き出てくるようです。
それに対して、同じ新興大国インドは、スポーツにはまったく価値をおいていないのでしょうか、金メダルはいまのところ、ひとつだけだと記憶しています。経済においては、BRICKsとひとくくりにされるブラジル、ロシア、インド、そして中国ですが、スポーツにおいては、ダントツで中国が強さを示しています。
残りの北京オリンピックもそうですが、次回のロンドンオリンピックにおいても、これからなんど、中国国歌を聞くことになるのでしょうか?

ガソリンは上がり、駐車場は下がる。

 ガソリンの値段がどんどんあがっています。その結果、車で遠出する人がすくなくなっているのか、高速が心なしか空いているように感じます。新聞で、時間貸しの駐車場が値下げしているという記事を見たばかりですが、今夜使った都心の住宅街にある駐車場も、写真の通り、値下げをしていました。
 ガソリンは上がり、その他の自動車関連サービスや商品の値段は下がっているのでしょうか。

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年金の支払い記録をめぐる日英政府の違い

 きのうは、金融界で働き始めた頃(1980年代後半)お世話になった、某メガバンクにお務めだったNさんと昼食。お会いするのは数年ぶり。当時30代後半だったNさんも今年57歳、でも、当時とあまり変わらないかな。
 Nさん、ロンドン支店で4年ほど働いたことがあって、その間、年金掛け金を支払っていたそうです。そのままになっていたそうですが、ある方から、小額だろうけど、その掛け金に対して年金が払われるのではないかとお聞きし、イギリスに連絡したところ、きちんと支払い記録を確認し、こうすれば、これだけの年金が受け取ることができますよと、丁寧な連絡があったそうです。
 反対に、結婚まで某財閥系の企業に務めていた奥さんは、掛け金の支払い記録がまったく残っていなかったとか。
 日英政府の違いに、心底、憤慨されていました。日経新聞朝刊では、「ザ厚労省」という特集がスタートしていますが、中身を読んでいると、暗澹たる気持ちになってきます。

日曜日版の新聞各紙

2ヶ月ぶりに、お取引先のKさんと、社員のHさんの3人で、自転車。まだ風が強かったり、寒かったりする日が多いこの4月ですが、来月あたりから、少しずつ自転車に乗る回数を増やしていきます。

自宅でとっているのは朝日新聞なのですが、土曜版の読売新聞は、堤清二さんの回顧録が連載されているのでコンビニで買います。これを読むだけでも、土曜の読売新聞を買う価値はあるかな。日曜版は、読書コーナーがあるので、今日のように、複数の新聞をコンビニで買うこともあります。今日は東京新聞と、読売新聞を買ってみました。

東京新聞サンデー版で、イスラエル建国60周年の特集記事がありました。その中で、作家の広河隆一さんが、次のようなことを書かれています。「イスラエルのユダヤ人は自軍が占領地で何をしているかについて、本当に無知だ。まして1948年にパレスチナ難民がどのように発生したのか、まったく知らされていない。今、もう一度歴史を振り返り、この問題の原点となった事実を洗い出し、その記録を共有することしか、問題解決の道はないと思える。」

残念なことですが、パレスチナ事情に詳しい方のコメントなので、これが事実なのかもしれません。

イスラエルでも、中国でも、アメリカでも、そしてわれわれの国日本でも、為政者は自分たちに都合のいいことしか、われわれ一般国民に知らせようとしないということでしょうか。日本に関して言えば、破綻しているとされる財政や無駄が非常に多いと思われる税金の使い方など、実態をはっきりさせてもらいたいです。