次の選挙で関心がある選挙区のひとつ

 近くある選挙で、この人がどれだけ戦うのか、興味があります。小泉さんのファンでしたが、最後の最後で裏切られた感があります。それはご自身のお子さんを後継に指名し、議席を継がそうとしていることです。僕の周りでもそう感じている人は結構多いのではないかと思います。

 (世襲にもいい面はありますが)基本的に世襲反対、親が与えてくれる教育以外、財産の相続を不可にしてもいいくらいに思っています。(子供に美田なんて残す必要なし!) 

よこくめ勝仁HP

韓国企業の野心的な農業投資

3月19日のフィナンシャルタイムスに出ていた記事ですが、韓国の大宇ロジスティックスという会社がマダガスカル(インド洋に浮かぶ島の国)で、ベルギーの半分ほどの広さの土地を99年間借款して農業事業を行おうとしていたことを知りました。ところが、これを植民地主義だとするマダガスカルの新大統領がこの契約を一方的に破棄したということです。
 韓国は世界で4番目のトウモロコシ輸入国で、マダガスカルでトウモロコシを生産しようとしていたようです。これからどうなるのかわかりませんが、韓国のある意味、攻撃的な政策には驚きます。日本の商社も同じような規模の投資を行っているのか?
FT

『日米同盟の正体_迷走する安全保障』(孫崎亨著)

 著者は1966年外務省入省、2002年防衛大学校教授に就任、そして今月退官予定。帯には「アメリカ一辺倒では国益を損なう大きな理由。インテリジェンスのプロだからこそ書けた日本の外交と安全保障の危機」とあります。著者はオバマ政権の外交も過去の政権から大きく変わることがないこと、アメリカの利害と日本の利害は必ずしも一致しないにも関わらず、日本はアメリカ一辺倒の罠に絡めとられていることを繰り返し説いています。
 北方領土に関する英米の「陰謀」(ロシアと日本の間に溝を作り、両国の間に問題を残しておこうという)、アメリカの本当の意図を理解することなくアメリカの外交政策に乗っかっていく日本、都合の悪い政治家を排除しようとする対日政策など、国際政治はボクらの理解を超えた深みがあるのかもしれません。
 大学でちょっとだけ国際関係論を勉強したボクには、おもしろい本でした。

Homeless tent city

スタインベックって、好きな作家の一人。「エデンの東」、「怒りの葡萄」、そして犬とのアメリカ国内旅行を綴った「チャーリーとの旅」の3冊がお気に入り。大不況時代のオクラホマが舞台の「怒りの葡萄」とは異なるのですが、カリフォルニアのホームレスの人たちのテント村の写真を見ていて、スタインベックのことを思い出しました。
→ロイター
"Homeless tent city in California"

辞任か自殺を(Resign or go commit suicide)

日本の新聞でも報道されていることですが、AIGのボーナス支給に関して、上院議員のグラスリー氏(共和党)が、AIG経営陣に対して、「謝罪したあと、辞任するか、自殺をしろ」という物騒な発言を行ったとか。英語でなんて言ったのか、ネットで調べてみました。「日本人は頭を下げて謝罪するじゃないか、日本人に倣え」なんてことも言っています。日本人としては、なんと反応すればいいものか。
Grassley on AIG execs: Quit or suicide


なぜアメリカは戦争を続けるのか(Why We Fight)

 2005年サンダンス映画祭でドキュメンタリー賞を受賞した作品。NHKで放送されたものだと思いますが日本語訳付きですべての内容をYouTubeで見ることができます。偶然見つけましたが、非常にいい作品です。
この作品からは、アメリカが軍事主導の国であり、現代の経済植民地主義国家であることを非常に強く印象付けられます。雇用を支える軍需産業、地元の雇用を優先して考える議員、メディアや国民に事実を伝えないで都合のいい方向に持っていこうとする政府とシンクタンク。アメリカ国民にさえも嘘を平気でつくのであれば、ましてや「極東のひ弱な国」の政府や国民に嘘をついたとしてもまったくおかしくないと思っている方が健全なのではないでしょうか。
 これまでの大統領たちはすべて、いつの間にか、この産軍複合体のクモの巣に取り込まれていったように見えます。オバマはその例外になることができるのか?(この映画を見ていると、オバマもその例外にはなりえないのではないかと、悲観的な予想をしたくなります)
 日本の戦後60年の歴史を考える上でも参考になります。
NHK 

アメリカの金融危機のスケール

 雑誌「エコノミスト」の記事"America's banking crisis_Worse than Japan?" (2009年2月12日付け)の結論は、「日本の金融危機よりもひどいことになるかもしれない」というものです。「失われた10年」の期間中、さんざん日本にアドバイスして来たアメリカですが、いざ自分のことになると他人事に口出しをするみたいにはできないだろうなと思いました。日本の場合は、世界最大の債権国であり、対外的な債務はない状況で危機に直面しましたが、アメリカは世界最大の債務国であり、ドルの価値を維持していかないと借金を繰り返していくこともままなりません。オバマも含めて、アメリカの政府高官は、アメリカ経済は大丈夫だ、ドル高はアメリカが望むところだと、しきりに口先では言っていますが、本当にそうなのか?われわれ日本がアメリカの都合のいい財布としてこれからもさんざん利用されるのではないか?(それに対して中国は、日本のような弱腰ではないでしょうから、尖閣諸島の領有権の問題など、アメリカの力が弱まるに連れて、日本にとっても面倒なことになっていくでしょう。)
 これまで30年にわたって肥満と借金漬けの体質になったアメリカ社会にとって、アルコールや麻薬をたたれるのと同じような苦しみをこれから経験していかないといけないのでしょうが、そんな取引相手のおかげで成長を維持してきた日本にとってもたいへんな状況になっていることは言わずもがなです。
 今年予定されている選挙、政権交代の可能性も、国際政治の大きな展開の中で考えておいた方がいいのではないかと思っています。われわれ日本人がずっと見たくないと避けてきていることですが、大きな国際政治の中で、日本の政治は動いてきたわけで、これからもそうあるでしょうから。
 最後に、この記事に対する読者からのコメントもおもしろいです。日本も含めた世界各国のひとたちのコメントが見られます。その反応も感情的なものから皮肉っぽいものまで、いろいろとあります。
エコノミスト "Worse than Japan?"

もし松本清張が生きていたら

 
 MOS/MCASを始めとする資格制度の、アジア各国の代表が集まった会議に参加するために北京に来ました。着いたばかりの昨日は、数年前、アイセックの短期留学生として数ヶ月うちの会社でインターンシップを経験した中国人学生のチェンチェンと会い、すこしだけ北京市内を案内してもらいました。北京は二度目ですが、人や車の多さ、スモッグ、道の広さ、そして巨大都市であることが強い印象です。今回もほんの数日だけ、ほとんどホテルの中だけなので、たいした印象も持ちえず、気分転換は食事だけです。ただし、(チェンチェンに言わせると日本の中華料理は日本風の中華料理ということですが)、ボクはどうも「日本風の中華料理」でないとダメなようです。

 ところで、二日前の小沢さんの公設第一秘書の逮捕、どのような文脈で起こっている出来事なのか?北京、東京、ワシントンの大きな力関係の中で起こっていることなのか?自民党と検察、自民党と米国政府の持ちつ持たれつの関係は?なぜこの時期に、国内、国外で、さまざまな出来事、政府高官たちの発言が続くのか?松本清張が生きていたら、きっと奥深い推理を披露してくれただろうにと思います。

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「変化」の方が「ノー変化」よりもまだまし。

 今週会った海外の人たちみんなから中川昭一元大臣のことを言われました。テレビを見ないボクよりも、海外の人たちの方が中川さんの無様なカッコを見ていたようです。もう自民党は末期症状で、霞ヶ関の役人たちの支えがなくなると崩れ落ちてしまう重病人のようにも見えます。
 『エコノミスト』の編集長をやっていたジャーナリスト、ビル・エモットが、とにかく一度自民党は下野して民主党にやらせてみた方がいいという趣旨のことを書いています。(知人から記事のことを教えていただきました。ありがとうございます)自民党の若手の中にも、一度自民党は下野して体勢を立て直したほうがいいという意見の人たちがいるようです。
 日本でも、「変化」の方が「ノー変化」よりはいいかもしれません。ダメなら2、3年後に自民党に政権に帰ってもらえばいい話でしょうから。(しかし、アメリカ経済もボロボロになってしまい、オバマのリーダーシップだけで本当に経済への信頼が回復するものか?)

ビル・エモット記事

マニラの黒犬

 それほど厳重なわけではありませんが、マニラではホテルの玄関口にはセキュリティガードがたっていて、入ってくる車のチェックと出入りする人たちの簡単な荷物のチェックを行っていました。9.11やバリ島での爆破事件以来こうなっているそうです。数頭の犬たちが、警戒に当たっていました。

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