土佐派の家

 この前高知に帰ったとき、「土佐派」と名乗っている高知県の建築家のグループがあることを知りました。実際、これまで3冊、「土佐派の家」というムック版書籍を発行しています。(「土佐派の家PART I、PART II、PARTIII」)この前泊まったオーベルジュ土佐山も、「土佐派」の中心人物の一人、細木茂さんの作品のひとつ。この本の中で、土佐派の建築家たちが高知県の木を使って、100年保つ家をつくろうという心意気で仕事をしていることが紹介されています。すばらしいと思います。
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 戦後日本の家は、安かろう、悪かろう(と言っては申し訳ないのですが)の家が多くなってしまって、ハウスメーカーの家なんて、20、30年で取り壊しなんてものが多いように思います。安い海外の木材をつかってコストを下げることが多いようですが、僕は家に関しては、ちょっと「ナショナリスト」に近いので、これからの家は地元でとれた木材を使って、100年保つような家を、飽きのこないシンプルなデザインで作るのがいいのではないかと考えるようになっています。毎年訪問している秋田の国際教養大学は、秋田杉をつかった校舎や図書館を建てていて、これもすばらしいです。
 うちの近所も、20年、30年程度の家がほとんどなのですが、どんどん壊されています。後には、ばらばらのハウスメーカーの家があっという間に建つというのがパターンです。昨日も、歩いていると、そんな現場に出会いました。ちょっとドキッとするような言葉かもしれませんが、「家が屠殺」されるような感覚を持ちました。でも、家畜たちと違って、家の廃材は、産業廃棄物として、すべて捨てられていくのでしょう。古民家と言われるようなしっかりした旧日本建築の場合、立派な柱が再利用されるようなこともあるようですが、20年前、30年前、既製品として安上がりに作られたハウスメーカーの分譲住宅には、そんな資材となるようなパーツは含まれていないのかもしれません。
 このごろのデフレの話しで、安いものばかりが売れる、適正な利益を上げることが難しくなっていると、言われています。利益を上げることに関しては、企業経営における努力が必要ということはもちろんなのですが、背景として、戦後の日本がじっくりとものを考える訓練をしなくなり、肝心要の家に関しても、20年程度でスクラップになるようなものしか建ててこなかったこと、安いもの、すぐに捨ててしまうようなものばかりが身の回りにはんらんしているというような状況があります。ちょっと値段が高くても、いいものを買って、末永くおつきあいする、そんな買い物の仕方が好きです。人との付き合いも同じ、かな。
 「土佐派の家PARTIII」の中に、こんな言葉がありました。「人が家を作り、家が人を作る」。

土佐派ネットワークス

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『痩筋力_確実にやせる筋トレ術』(石井直方著、学研新書)

 1年かけて5キロほど痩せたかと思ったら、年末、年始、外で食事することが多くなると、いつの間にか2.5キロ「リバウンド」。「貯金」を使い果たしそうです。食事の量が増えがちなので要注意。昨日は20代の社員の人たちと、夜、シュラスコ料理を食べにいくのに、お昼はリンゴ一個で我慢。どうにかこうにか現状維持です。
 さて、『痩筋力』というのは、著者の造語。身体運動科学、筋生理学を専門とする東大大学院の先生。「痩せたいなら筋トレから初めなさい」。バレリーナの筋肉を分析すると、一見スリムな外見からは想像もできないほど筋肉の発達がすごかったそうです。

『戦略の断層_その選択が企業の未来を変える』(古我知史著、英治出版)

著者は僕の知人で、いわゆるベンチャーキャピタルの専門家。ご本人は、自らのお仕事をビジネスインキュベーションと呼ばれています。あとがきにあるこんなお考えに強く共感を覚えます。

 「ビジネスは断続的にリスクを取ることである。リスクを取らなければ未来に対して受動的になる。未来に対して受動的であるのは自然であるかもしれないが、そこには主体者や当事者の意志が無い。リスクをとることは即ち未来に能動的に意志を持って働きかけるということだ。しかもそれは一度ではなく数限りなくある。」

 またこんなことも記されています。

 「筆者が職業人としてずっと標榜し続けていることがある。『力への意志』と『自由なる精神』だ。(中略)『力への意志は』とは、人間は内在する意志を顕在化して行動に移すべきだということ。(中略)『自由なる精神』とは、経営者や事業家の前にひとりの人間として、心と時間を解放して世の中の森羅万象に対して感受性をみずみずしく豊かにしよう、という意味だ。」

 著者の古我さんとの「アイデアエクスチャンジ」、今月中には配信が始まりますのでお楽しみに。

『無頼化する女たち』(水無田気流著、洋泉新書)

以前ご紹介した『黒山もこもと、抜けたら荒野デフレ世代の憂鬱と希望』の著者。(→バックナンバー)「みなした・きりう」という、女性にしてはちょっと摩訶不思議なお名前(ペンネームですよね)。
本の帯には、「負け犬」、「おひとりさま」、「カツマー」¨…これがニッポン女子の無頼道!とあります。
ご本業は、詩人(第11回中原中也賞受賞)、そして社会学者。
この本で、社会学的に分析されたニッポン女子のことをちょっと勉強させてもらいました。
文章や選ばれた言葉もリズム感やスピード感があって、読みやすいし、気持ちがいいです。
この方、将来は上野千鶴子さんの後を継ぐ、代表的女性学研究者になるのでは?なんて期待しています。

『怒らないこと_役に立つ初期仏教法話1』(アルボムッレ・スマナサーラ、サンガ新書)

わかってはいるけど難しいのが、この「怒らない」ということ。

松本清張著「昭和史発掘1」(文春文庫)

 今日は仕事始めということで出勤。(ただしうちの会社は明日からスタートです)
お正月、今年最初に読んだ本は松本清張。この人って、学歴はないかもしれないけど、本当に勉強家だと思います。よくこれだけ古代史から現代史まで勉強されているなと感心します。アカデミックな世界の人たちからの評価は知りませんが、司馬遼太郎と並ぶ国民作家の一人だと思います。
 ところで今日の丸の内、銀座エリアはちょっと賑やかな、華やいだ雰囲気でした。いつまでも少子化だ、デフレだと言って下向いていてもしょうがない。まっすぐ前をむいていこう!

『若さを伸ばすストレッチ』(伊藤マモル著)

平凡社新書です。ストレッチの基本をわかりやすく解説してくれています。イラストもリアルな感じがとてもいいです。
著者は、順天堂大学大学院体育学研究科卒。この本の中で紹介されているストレッチの全部ではありませんが一部を、今年の初夏くらいから毎日行っています。少しずつですが、必ず効果が出てきます。(自分の体で実証済み)

「超人高山宏のつくりかた」(NTT出版)

先週あった松岡正剛の「連塾」で話を聞いた博覧強記・高山宏のユニークな自叙伝。耳に残る力強い声、リズム感あふれる饒舌を思い起こしながら読みました。80年代大学生だった頃、彼が翻訳した本になんども遭遇していたことに気づきました。それから、お父さんが高知大学で哲学を教えていたようで、何人かの従兄弟たちも通った土佐高校の話もでてきて、わけもなく親しみを感じたりも。
この本で紹介されている高山宏の仕事(彼自身の著作と翻訳書籍)を読んでみようと思います。

British Library Business & IP Centre

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British Museum から独立したBritish Libraryの中に、Business & IP Centreという部門があり、起業家向けの情報を提供しています。HPのコーナーをチェックしてみました。どのくらい成功しているのかはわかりませんが、日本の国会図書館が起業家支援のコーナーを持つようなものでしょうか?(国会図書館がそんな活動をしているかどうか、知りません。)
 昨日から実質2日間の滞在スケジュールでロンドンに来ています。こちらで会うビジネスマンが予約を取ってくれたホテルが偶然、British Library の横にあります。マグナカルタ(大憲章)、サミュエル・ジョンソン博士、シェイクスピアはもちろん、ビートルズの手書きの歌詞なども展示されている立派な博物館でもあるようです。
BL Business & IP Centre

久しぶりの六本木・青山ブックセンター

 六本木にある一番好きなレストラン(と言っても、食堂みたいなところです)が、エリアの再開発の可能性があるため、今月末で閉店になると聞き、久しぶりに行ってみました。うわさでは、第二六本木ヒルズの話があるとか。だとすると森ビルの積極的なビジネス展開には感心します。
 そのあと、大好きな本屋のひとつ、青山ブックセンターに立ち寄ってみると、新潮社のyonda!panda君を発見。ケータイのカメラなので、この程度の画質です。
 この前亡くなったレヴィ=ストロースの作品を集めたコーナーがあったので、「悲しき南回帰線」の文庫本上下(講談社学術文庫)、「レヴィ=ストロース講義」(平凡社ライブラリー)を買ってきました。レヴィ=ストロースの言葉にこんなものがあります。「地球は人類なくして始まり、人類なくして終わるだろう。」大学の時から好きな言葉に、「自然の中には、喜びも悲しみもない。」というものがあります。表現は異なりますが、本質的には同じことを言っていると思います。

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