『無頼化する女たち』(水無田気流著、洋泉新書)

以前ご紹介した『黒山もこもと、抜けたら荒野デフレ世代の憂鬱と希望』の著者。(→バックナンバー)「みなした・きりう」という、女性にしてはちょっと摩訶不思議なお名前(ペンネームですよね)。
本の帯には、「負け犬」、「おひとりさま」、「カツマー」¨…これがニッポン女子の無頼道!とあります。
ご本業は、詩人(第11回中原中也賞受賞)、そして社会学者。
この本で、社会学的に分析されたニッポン女子のことをちょっと勉強させてもらいました。
文章や選ばれた言葉もリズム感やスピード感があって、読みやすいし、気持ちがいいです。
この方、将来は上野千鶴子さんの後を継ぐ、代表的女性学研究者になるのでは?なんて期待しています。

『怒らないこと_役に立つ初期仏教法話1』(アルボムッレ・スマナサーラ、サンガ新書)

わかってはいるけど難しいのが、この「怒らない」ということ。

松本清張著「昭和史発掘1」(文春文庫)

 今日は仕事始めということで出勤。(ただしうちの会社は明日からスタートです)
お正月、今年最初に読んだ本は松本清張。この人って、学歴はないかもしれないけど、本当に勉強家だと思います。よくこれだけ古代史から現代史まで勉強されているなと感心します。アカデミックな世界の人たちからの評価は知りませんが、司馬遼太郎と並ぶ国民作家の一人だと思います。
 ところで今日の丸の内、銀座エリアはちょっと賑やかな、華やいだ雰囲気でした。いつまでも少子化だ、デフレだと言って下向いていてもしょうがない。まっすぐ前をむいていこう!

『若さを伸ばすストレッチ』(伊藤マモル著)

平凡社新書です。ストレッチの基本をわかりやすく解説してくれています。イラストもリアルな感じがとてもいいです。
著者は、順天堂大学大学院体育学研究科卒。この本の中で紹介されているストレッチの全部ではありませんが一部を、今年の初夏くらいから毎日行っています。少しずつですが、必ず効果が出てきます。(自分の体で実証済み)

「超人高山宏のつくりかた」(NTT出版)

先週あった松岡正剛の「連塾」で話を聞いた博覧強記・高山宏のユニークな自叙伝。耳に残る力強い声、リズム感あふれる饒舌を思い起こしながら読みました。80年代大学生だった頃、彼が翻訳した本になんども遭遇していたことに気づきました。それから、お父さんが高知大学で哲学を教えていたようで、何人かの従兄弟たちも通った土佐高校の話もでてきて、わけもなく親しみを感じたりも。
この本で紹介されている高山宏の仕事(彼自身の著作と翻訳書籍)を読んでみようと思います。

British Library Business & IP Centre

Img_1233_2 
British Museum から独立したBritish Libraryの中に、Business & IP Centreという部門があり、起業家向けの情報を提供しています。HPのコーナーをチェックしてみました。どのくらい成功しているのかはわかりませんが、日本の国会図書館が起業家支援のコーナーを持つようなものでしょうか?(国会図書館がそんな活動をしているかどうか、知りません。)
 昨日から実質2日間の滞在スケジュールでロンドンに来ています。こちらで会うビジネスマンが予約を取ってくれたホテルが偶然、British Library の横にあります。マグナカルタ(大憲章)、サミュエル・ジョンソン博士、シェイクスピアはもちろん、ビートルズの手書きの歌詞なども展示されている立派な博物館でもあるようです。
BL Business & IP Centre

久しぶりの六本木・青山ブックセンター

 六本木にある一番好きなレストラン(と言っても、食堂みたいなところです)が、エリアの再開発の可能性があるため、今月末で閉店になると聞き、久しぶりに行ってみました。うわさでは、第二六本木ヒルズの話があるとか。だとすると森ビルの積極的なビジネス展開には感心します。
 そのあと、大好きな本屋のひとつ、青山ブックセンターに立ち寄ってみると、新潮社のyonda!panda君を発見。ケータイのカメラなので、この程度の画質です。
 この前亡くなったレヴィ=ストロースの作品を集めたコーナーがあったので、「悲しき南回帰線」の文庫本上下(講談社学術文庫)、「レヴィ=ストロース講義」(平凡社ライブラリー)を買ってきました。レヴィ=ストロースの言葉にこんなものがあります。「地球は人類なくして始まり、人類なくして終わるだろう。」大学の時から好きな言葉に、「自然の中には、喜びも悲しみもない。」というものがあります。表現は異なりますが、本質的には同じことを言っていると思います。

Photo

起業家教育ひろば

大学・大学院起業家教育推進ネットワーク」のウェブサイト。経産省の委託事業のひとつ。須賀さんが推薦図書として、ABC(American Book & Cinema)の『経営の才覚』を挙げてくれました。須賀さん、ありがとうございます。

起業家教育ひろば

「経営の才覚」推薦ページ

ABC

『予習という病』(高木幹夫+日能研)

 著者は日本を滅ぼそうとしている病いとして、「予習病」をあげています。それは、「すでに定められたカリキュラム、学んできたことに固執し、未知の事柄を『まだやったことがない』ゆえに無視、否定する精神の傾向」としています。
 本文中に次のような記述があります。
 「なぜ大学が学生の学力低下に悲鳴を上げているかといえば、それは分数もできないからではなくて、予習というやりかたでしか学びと出会ったことがなく、しかも、向かい合った量が極端に少ないこと、質に出会えていないことによります。大学に進学したら、当然ながら制限も予定もない量にぶつかるわけです。本来の大学での学びに、これだけやっておけばいいよというような制限はありません。ある決められた範囲内での予定できる一定量にたいする予習、という構えしかもたない子たちが、量も範囲も時間も無制限の状況にぶつかったらどうなるか。」
 この大学を会社とし、学生を社員と置き換えてみてください。日本の大学が抱えている課題とまったく同じ構造の問題を、多くの日本企業は抱えているように思います。なぜなら、大学は、著者が言う「予習病」を治療することなく、学生を社会に送り出しているからです。日本の会社の多くは、言われたことしかやろうとしない、教えてもらわないとやろうとしない社員を多数抱えてしまっているように見えます。もしかして、予習病から卒業することなく、一生を終えようとしている日本人が多数になっているのでしょうか?

日本に関する英文図書100冊

日本財団が日本紹介のためにリストアップした100冊の英文図書。

海外の知人たちに、こんな本があるよと薦めるのに便利。

日本財団