小林秀雄「ゴッホについて/正宗白鳥の精神」

新潮社からでている小林秀雄の講演CD第七巻「ゴッホについて/正宗白鳥の精神」を何度か聴いています。本当の個性とはどういうことなのか、「考えるヒント」を与えてくれる、小林秀雄の話です。車の中で、今週、繰り返し、繰り返し聴いています。10回くらい聴いていると、すこしずつ、小林秀雄の言っていることが見えてきます。

小林秀雄を崇拝する人には、ちょっと失礼かもしれませんが、小林秀雄の話し方を聴いていて、スリムドカンで有名な「カリスマ中卒」の斉藤一人さんの話し方を思い出しました。

「なぜ日本人は劣化したか」(香山リカ著)

マスコミでも常連の精神科医による本(講談社現代新書)。帯には、「緊急提言! 日本と日本人の学力・知性・モラルの崩壊が始まっている!」とあります。

新聞や雑誌などで読んでいるようなことではありますが、まとめて読んでみると、あらためて愕然とする内容。僕はこの本の翻訳がでて、外人が読むようなことがないことを祈っています。まだ多くの外人が、日本人は勤勉でまじめだと思っていると想像しますが、この本に書かれていることを読んだ外人は、日本経済の将来に一気に悲観的になるのではないかと思うからです。反対に、日本株に下がってもらいたい人は、この本を英訳して外人投資家に配ることです。10年後、あるいは20年後の日本を考えると、ぞっとします。

『娘に贈る12の言葉』(ジム・ロジャーズ著)

ジョージ・ソロスと立ち上げたヘッジ・ファンド、クォンタムファンド以降の成功で世界的に有名な投資家が、60歳にしてできた娘に向けて書いた、「人生と投資で成功するために」という副題を持つ本。決して奇抜なことは書かれてませんが、それを継続的に、実行できるのかどうかが、成功する投資家(ビジネスマン)を、その他の投資家(ビジネスマン)から際立たせるのかと思います。12の言葉は以下のとおり。

  1. 他者に流されてはいけない 
  2. 大好きなことに情熱のすべてを注ぎなさい 
  3. 常識はそれほど常識ではない 
  4. 世界を自分で見ておいで
  5. 哲学を、つまり「考える」ということを学びなさい 
  6. 中国の時代、中国語を身につけてほしい 
  7. 歴史を勉強しなさい 
  8. 汝自らを知ること 
  9. 変化をとらえ、そして受け入れなさい 
  10. 未来を見つめなさい 
  11. 大衆に逆らいなさい 
  12. 幸運の女神は努力を続けた者に微笑む

著者のジム・ロジャーズは、一度はバイクで、もう一度は改造したベンツで、世界一周を二度おこなっている、行動的な投資家です。僕の好きなビジネスマンの一人。

最相葉月さんの「読書日記」

今年前半、オデッセイコミュニケーションズで提供していたラジオ番組、Library by Odyssey でパーソナリティをしていただいた、ノンフィクション作家の最相葉月さんが、今日の日経新聞・夕刊「読書日記」のコーナーで、ご自分の読書体験を書かれ始めています。最相さんの「星新一・1001話をつくった人」は、第29回講談社ノンフィクション賞を受賞されています。僕はこの本を読んで、星新一のさまざまなことを初めて知りました。お薦めの本です。