時代が変わる時
posted at 2025.06.22
ドイツで徴兵制を復活させるという議論がでていると聞いた。ロシアのウクライナ進行が続く中、ヨーロッパのリーダーの一国であるドイツの人たちの考え方が変わってきているのだろうか。「平和ボケ」していると日本人自身が言っているわれわれの国で、徴兵制の議論が出てくる日が来るのだろうか。一部の政治家たちは、口にしなかったとしても徴兵制の復活を期待しているかもしれない。
三菱重工の株価がこの2年間で三倍くらいに跳ね上がっていって時価総額は12兆円に近づこうとしている。船で大損を出し、飛行機は飛ばず、原子力でも苦戦、いちじはもうダメになるかと思っていたけど、世界の情勢が大きく変わっていく中、「軍需産業の雄」としての三菱重工への期待が急速に高まってきた。(ぼくにとっては三菱重工は永遠に「ビーバーエアコン」なんだけどね)
トランプはイランのトップに関して、「今のところ、彼を殺害するつもりはない」とSNSに書いた。アメリカのCIAはこれまでも他国の政治に影響を与え(日本政治も含めて)、ときには暗殺行為やクーデターまで行ってきたということだから、アメリカの権力構造の中心にいる人たちの間では、気に入らない他国のリーダーを殺害するというような言葉も使われたことはあるのだろうけど、これほどあからさまに世界中に向かって殺害(Kill)というような言葉を口にするアメリカ大統領は初めてだろう。そんな人間をリーダーに選んでいるアメリカ人の「マッチョさ」についてはどう考えればいいのだろう。
先週、シリコンバレーから来た若手起業家たち数名のプレゼンテーションを聴く機会があった。その中の一人は、原子力発電分野でのスタートアップ企業の創業者だった。核エネルギーの事業化は日本ではなかなか前に進まない、進めないテーマだけど、AIやデータセンターをこれからどんどん作っていくには電力供給がカギになるので、アメリカでは原発の話が盛んになっている。
日本で徴兵制が議論される日、核兵器を持つべきだという議論が表立って始まる日。いまはそんな日がくるなんて想像もできないけども(想像もしたくないけども)、いつかそんな日がくるような気がする。歴史は繰り返す。人間はやっぱり同じ間違いをなんどもなんども繰り返すように思う。それが人間の歴史を振り返ったときに見えてくるパターン。
毎日過ごしずつ、クルマのなかで「旧約聖書」をオーディオブックで「聴読」している。2000年前のイスラエルの人たちのことを聴いていると、そのイメージがいまのイスラエルにだぶってしまう。いや、いまのイスラエルがガザで、イランで行っていることを見ていると、むかしの荒々しい行為に重なってしまう。むき出しになった、力と力がぶつかりあう世界。