Little Glee Monster を海外で聴く

先週半ばにはソウル(1泊)、先週末からは香港(1泊)、ベトナムのダナン(2泊)と気忙しい移動を続けていました。用事で行くのでなければ、こんな移動の仕方なんてしたくもないです。ダナンからは今朝、早朝に羽田着のフライトで帰国しましたが、半日はどうも調子がよくなくって、年も年だから、あまり朝帰りするようなフライトには乗りたくありませんね。

ソウルのホテルにはなかったのですが、香港のホテルにはwi-fiのミニ・スピーカーがあって、iPodでYouTubeから日本の音楽を聴いていました。ヘッドフォンでもいいのですが、スピーカーを通して音楽を聴くのが好き。自宅の部屋でも、KefのWi-Fiスピーカーで音楽を聴いています。最近のお気に入りはLittle Glee Monster。今日は、山本彩を「発見」!

YouTubeで気に入った歌を検索して、いろいろな歌手のカバーを聴いています。山本彩はドリカムの「何度でも」のカバーを歌っていて、アイドル歌手だそうですが(なにせほんの数時間前まで名前さえ聞いたことなかったからね!)、結構気に入りました。
こんな感じで聞いたことがある歌手が広がっていくのって、「ハイパーリンク」っぽくって、いいなと思っています。

さまざまなアーティストが歌う「たしかなこと」

辛島美登里さんが昨年出したアルバムのなかに、小田和正の「たしかなこと」という歌がはいっています。彼女が取り上げているほかのアーティストの曲には、中島みゆきの「糸」という曲もあり、どちらも初めて知った曲ですが、とても気に入っています。小田和正の歌う「たしかなこと」も聞いてみたくて、彼のアルバムを買いましたが、彼の歌う「たしかなこと」もいいなと思っています。
さらに、Little Glee Monsterという、これまた初めて知った女性ボーカルグループですが、「たしかなこと」を歌っているのを知りました。グループのボーカルの一人、芹奈がソロで歌っていて、それはYouTubeにもでています。歌い方はちょっと危ういところがあるのですが、これはこれでいい感じになっています。Little Glee Monsterって、若い人たちがファンだろうからコンサート行くと場違いなことになりそうだけど、一度行ってみたい。その前に、blue-ray ででている武道館でのライブをみてみようっと。

ポール・ストゥーキーの名曲

ピーター・ポール&マリーのポール・ストゥーキーがピーターのために作った There Is Love という歌があります。30年前に知って以来、大好きな歌の一つになっています。久しぶりにYou Tubeで繰り返し聴いたのですが、いつ聴いても感動します。ライブオリジナル録音の二つがアップされていて、どちらも素晴らしい。
ポールは、北朝鮮に拉致された横田めぐみさんのために、Song for Megumi という歌も作っています。

「音楽入門」(伊福部 昭 著)

ゴジラ映画で使われた音楽で有名な音楽家。彼の「土着的」な音楽が好きで、2、3枚のCDを持っていますし、数年前NHKホールであったゴジラ音楽の演奏会にも行きました。
この前車の中で「はげ山の一夜」を聴いていて、伊福部昭を思い出したのですが、この本の中で著者はムソルグスキーに以下のような言葉で高い評価を与えています。

「ムソルグスキーは単にこのような民族的な思考を満足させたのみでなく、音楽に関する本質的な思考および技術を開拓し、ロマン主義の音楽を、近代音楽の方向に転換せしめたのです。すなわち、彼によってはじめて、私たちのいう音楽における近代意識といわれるものが生まれるのです」(112ページ)

まさに絶賛!ムソルグスキー・ファンのぼくにはうれしい評価。

「芸術が最後に万国的になるためには、最初地方的でなくてはならぬ」(ムーア)という趣旨のメッセージがこの本には何度かでてくるのですが、ロシア的作曲家といわれたムソルグスキー、北海道の土着性を体現したといわれた伊福部、その二人に当てはまる言葉かと思いました。

Forgive そして Forget

Forgiveは許す、Forgetは忘れる。これまで何も思わずにこの二つの基本的な言葉を使ってきたのだけど、そう、中学校で英語を勉強し始めて何十年もの間、何も考えずに使ってきたように思うのだけど、今日、Celine Dionの歌("It's All Coming Back To Me")の歌詞カードを見ながら歌を聴いていて、この二つの言葉のことを全く理解していなかった(あるいは完全に習ったことを忘れていた?!)ことに気づいた。For-Give、For-Get。For がGive やGetと結びつくことで、他者(あるいは自分自身)を許したり、物事を忘れたりするということ。
Celineの歌の多くは、とてもわかり安い言葉が使われているけど、いい歌詞だなあと思う。"Because You Loved Me"も簡単な言葉をつなげているだけなのに、とてもいい歌になっている。

音楽の力

昨日、お取引先の設立30周年記念のパーティがありました。取引先といっても、ぼくの会社の帳簿を見てもらっている会計事務所なので、普通のお取引先とはちょっと話は違います。
もう15年以上お世話になっている会計事務所で、会社を始めた2、3年目からずっと見てもらっています。
代表の先生が音楽関係のお客さんを持っていることで、これまでも1、2度、先生の顧問先の会社に所属するアーティストのコンサートにご招待いただいたことがありましたが、昨日はサプライズ・ゲストとして、Yuzuと辛島美登里さんという、先生が長くお付き合いしている2組のアーティストが2曲ずつライブで演奏してくれるという、すごいことがありました。300人ほどの出席者全員がハッピーな気持ちになったサプライズ・コンサートでした

6年ほど前、辛島さんのコンサートには行ったことがあります。いつ聞いても「サイレント・イブ」には心が震えてきますし、ステージからほんの10メートルか20メートルの距離で聞くYuzuの「栄光の架橋」も素晴らしい人間賛歌でした。

夕方に会場を出るときには、とてもハッピーな気持ちにしてくれたイベントでした。

そして夜は、映画「La La Land」を見に行きました。この映画の中でも多数の音楽が使われていますし、主人公の一人はジャズピアニストを目指す若者です。
昨日は改めて音楽の力を感じた1日でした。

PS
さらにこのイベントすべてのお客さんに持たせるお土産の一つとして、「Finishi Big」を加えてくださいました。メガバンクの副頭取をはじめとして、金融関係者、税理士、会計士たちのみなさんに、僕が初めて監訳者として名前を出した「Finish Big」を読んでいただけるとしたら、たいへん光栄なことです。

東芝の行方とミューザ川崎

昨年から川崎にあるコンサートホール、ミューザ川崎に時々通っています。今日は当日券を買って、ハンブルグ北ドイツ放送交響楽団のコンサートを聴きに行きました。都内の有名コンサートホールよりも気に入ってます。もしかして日本一素晴らしいのではないかと、まったくの素人意見ですが、ぼくは思っています。小ぶりの一階フロアー、螺旋状に4階まで伸びる形状、素晴らしい音響効果。このホールでコンサートを聴くのは4、5回になるかと思いますが、毎回、とても満足しています。

ちょっと気になっているのは、東芝が存亡の危機を迎え、ミューザ川崎にも影響が出るのではないかということ。川崎に大きな工場を持つ東芝は、このホールの大きなスポンサーの一社になっています。今日のコンサートも、「東芝グランドコンサート2017」と銘打った、東芝の冠付きのコンサートでした。(だからと言ってチケットが安くなっているという印象は持たないけども)
存亡の危機を迎えるに至った経緯については新聞や雑誌で読んでいる程度で、無責任なことを言えるような立場ではありませんが、来年度以降、東芝がミューザ川崎にどのような関わりを持っていくのかについては気になります。

いまごろAdele?!

この前ひさひしぶりにシアトルに行きました。機内の番組で初めてイギリス人歌手Adeleの歌を聴き、とても気に入りました。BBCのテレビ番組を録画したもので、歌だけでなく、「ひょうきん」で、あまり気取ったところのない彼女のパーソナリティもいいなと思いました。
帰国後、彼女がこれまで出しているアルバム3枚とロイヤル・アルバートホールでのコンサートを収録したblue-rayを購入。この一週間ほど毎日聴いています。アマゾンから届けれたCDを会社の机の上に置いていたら、それを見た社員には、「いまごろアデルですか?!」と言われちゃったけど。

特に気に入っているのは彼女のファーストアルバム。二十歳の時に出した「19」というタイトルのアルバム。その中でも、彼女にとって最初のシングルカットになったChasing Pavementsがいい。50代後半になっても、10代の恋愛感情を歌った歌にはちょっと感動してしまう。歌のタイトルにもなっているPavementsって、どんなイメージから出てきた言葉なんだろうか?公式のプロモ動画を見ると、文字通り「舗装された道」なんだけど。いつまでも冷たい反応しか返してくれない相手?!

どんな和訳があるかなと思ってネットで調べてみると、何人かの人がそれぞれのイメージで和訳に挑戦しているんだけど、このPavementsという言葉をうまく訳せている人はあまりいないような印象。

Adeleはこの前のグラミー賞でメジャーなタイトルを総なめした感がありますが、デビューしてからの10年間での成長ぶりは表情や体つきの変化にも明らかに見て取る事ができます。
デビュー当時のビデオを見ると、決して男の子にはモテなかったであろう、自分に自信が持てない少女時代のままなのに、今となっては女王の貫禄さえも感じさせるような雰囲気になっています。10年間でこんなにも変化、成長するものかと感心します。

機内で

2泊でホンコンに行ってました。仕事なので特にどこに行ったわけでもなく、中華料理も食べなかったので、「一体香港に行って何していたのか」と言われそうです。

帰りの機内で聞いた若手の日本のピアニストのラフマニノフにとても惹かれました。アマゾンでチェックすると、「2014年チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院に首席(日本人初の最高得点)で入学」とありました。さっそく、注文!

もうひとつ、映画「カンパイ!世界が恋する日本酒」という映画を見ましたが、これもとてもいい作品でした。日本酒にのめりこんでしまった二人の外国人(ひとりは、イギリスから。もうひとりはアメリカから)が出てきましたが、二人に共通しているのは、JETプログラムで英語を教えるために偶然来日したということ。(二人とも日本にそれほど関心があったわけではなく、若いうちの冒険を求めていた)JETプログラムの出身者にこういう人たちがいることは素晴らしいことだなと思いました。
実はうちの実家もかつては酒屋をやっていたのだから、日本酒のことをすこし勉強してみるのもいいかも。

「ピアニストは語る」(ヴァレリー・アファナシエフ著)

現代ピアニストの一人。ロシア出身で亡命したベルギー在住。ぼくはこの人の音楽を聴いたことはなかったけど、書評を読んでおもしろそうだったので買ってみた。一気に読んだけどもとてもいい本だった。
この本を読んで、彼の演奏も聴いてみることにしたし、彼の先生でもあったエミール・ギレリスの演奏も。
リヒテル、グールド、ミケランジェリ、ラフマニノフ、マルゲリッチなどに関する彼の意見はとてもおもしろかった。特にぼくが好きなリヒテルについて。

アファナシエフは文筆業も行っているそうで、彼の言葉や人生哲学もおもしろかった。例えば、以下のような話。

「プラトンの『メノン』などの対話編によれば、知識とは想起、すなわち自分がすでに自らの裡に持っているものを想い起こすことだということです。あなたの心は、すでにすべてを持っている。(中略)ほんとうの知識は、外から来るのではないのです。これがとても重要です。なぜならそれは、すべてはすでに自分の裡にあるということなのですから。あなたが外に出て行くのは、ふたたび自分に帰るため、自分自身からスタートし、正反対のものまで行き、しかる後に再び自分自身へと還ってくる。それが創造という行為なのです。正反対に行くことによっていったん自分を否定して、しかる後にその、自分とは正反対のものまでをも自らの一部となした上で、再び自分へと還っていく。この往還の行為こそが、ヘーゲルが口を酸っぱくして言っていた弁証法なのです。」