良品計画の株主総会、清水和音のピアノコンサート

今日はとてもいい休日だった。

今回が初めてになるが、Mujiブランドを展開する株式会社良品計画の株主総会にオンラインで参加した。ここ数年オンラインでも株主総会を公開する会社が増えとても傾向だと思う。オンラインだと質問することはできないけども、それでも十分参加する意義がある。
Twitterでも書いたのだけど、今日の株主総会には非常に満足した。株主総会の意義は、株主が普段会うこともできない会社の経営陣に直接質問することができること。にもかかわらず、株主からの質問に正面から答えようとしない経営者のいかに多いことか!
議長の堂前さんの対応がいい。経営者として自信があるから堂々とした対応ができるのだ。とてもいい印象を持った。この会社の株式は買い増ししてもいいなと思ったくらいだ。

午後からはサントリーホールであった清水和音さんのピアノリサイタルに。
お気に入りの「展覧会の絵」を聴きたくてチケットを買ったのだけど、前半に演奏されたレスピーギの「リュートのための古風な舞曲とアリア」よりと、ベートーベンの「ピアノソナタ第32番ハ短調」がものすごく良くて、とてもいいコンサートだった。
今回試しに2階の後方の席を買って聴いてみたのだけど、非常に満足した。後方席、それも2階の後方席で聴いていると、暗くなったホールが宇宙空間のように思え、ピアノから流れてくる音楽は宇宙から届く音の流れのようにも思えた。
実は先週もサントリーホールでウィーンフィルの演奏を聴いたのだけど、これは一階席の中ほどの「いい席」で聴くことができた。機会を見つけて2階席の後方で交響曲の演奏を聴いてみたい。

映画「エルヴィス」

エルヴィス・プレスリーが亡くなったのは一年の高校留学から帰国した1977年の夏だったことは覚えていたけども、その時彼が42歳だったとまでは記憶していなかった。17歳の少年にとって42歳の大人は想像ができないほど大人の存在。
いま自分が62歳になり、エルヴィスがどれだけ若くして亡くなったのかということ、スターは若くして人生で行うべき仕事をほとんど済ませていたということを想う。
今夜、映画「エルヴィス」を観てとてもいい作品だと思った。エルヴィスが革命的なアーティストだったことを実感したし、彼の歌、歌い方をあらためて聴きなおしてみたいとも思う。
エルヴィス役のオースティン・バトラーが目茶苦茶かっこよくて、エルヴィスのマネージャー役のトム・ハンクスがカネに汚い悪役で登場し、かれも年老いたなと思った。

ひさしぶりのコンサート

今日の午後、住んでいる街にあるコンサートホールであったピアノのリサイタルに行ってきました。本当にひさしぶりのライブの演奏。大好きなムソルグスキーの「展覧会の絵」をある有名な日本人ピアニストが弾いてくれました。
もう半年以上もコンサートに行っていなかったと思います。ピアニストもコロナ禍が始まって演奏の機会がなく、ずっと自宅で練習に励んでいたというような話をしていました。
小ホールで席もほぼ満席、ステージ上のピアニスト以外はすべての人がマスク着用というありさま。両隣に人が座り、ずっと身体を動かさず、固まったような状況で音楽を聴いていました。
ピアニストもなんとなく固い感じ。演奏を再開して今日が2回目だということでした。まだ調子が上がっていないのかなとも思いましたが、「展覧会の絵」のピアノ・ソロはいつ聴いても感動します。

『ワンルーム・ミュージック』

MCの前山田健一のことも、岡崎体育のことも、名前さえも知らなかったけど、タイトルにひかれて録画していたNHKのEテレの番組。
録画した後に見たら、とてもおもしろかった。二人とも楽譜が読めない音楽家で、後編の番組で紹介されたゲストの眉村ちあきも楽譜が読めない音楽家。
この人たちって、デジタルネイティブの若者なんだなと思って、俗に言うデジタルネイティブの若者のことがちょっとだけわかったような気がした。
音楽理論も勉強したことがなく、感性だけで音楽を作っている彼らが10年後、いや5年後にも音楽が作れているのかどうか?
眉村ちあきは、アップルのGarage Band で曲をつくっていて、その風景が番組内で紹介されていて、これもおもしろかった。
ぼくは彼らの音楽がそれほどおもしろいとか、いいとは思わなかったけど、若い人たちからの支持があるのだとしたら、それがいまの時代の一側面なんだろうな。
NHKのEテレって、ほんとにおもしろい番組をときどきやっているね。
NHK『ワンルーム・ミュージック』

熱い8月、そして映画「スター誕生」

いつの間にか2019年も8月半ばになろうとしていますね。8月はたいせつな月。わが家の最初の♀の甲斐犬カイさんも、高知の父も、月の世界に旅立っていったのはこの月。
♂の甲斐犬クウ太郎は今年11月の誕生日で16歳。あんなに元気だったクウ太郎も、年と暑さには勝てません。(飼い主も同様!)
冷房を適度に使いながら、彼(彼の飼い主も含めて)の体調管理に気をつけるようにしています。

先月は2度アメリカに仕事で行ったのですが、2度目、ニューヨークからの帰国便の機内で、映画「スター誕生」を観ました。Lady Gagaが主演している映画で、彼女のことは名前くらいであまりよく知らなかったのですが、とてもいい映画で感動しました。
共演した男優であり監督でもあるブラッドリー・クーパーが素晴らしい!ちょっとカッコよすぎるよ。終盤、悲劇が起こるけども、それを乗り越えていくであろう主人公アリー(Lady Gaga)の歌もとてもよかった。
主題歌「Shallow」はお気に入りの歌になりました。
Shallow

特別のコンサート

昨晩、東京オペラシティであったコンサートは特別なものだった。ピアノアルゲリッチ、指揮小澤征爾のベートーヴェンピアノ協奏曲第2番。ライブでこの曲を聴くのは初めてだったように思う。30年前、ボストンの学校に通っていたころには、当時ボストンシンフォニーの常任指揮者だった小澤が指揮するコンサートにはしばしば通っていた。日本に帰ってからも1、2度は小澤のコンサートには行ったと思うんだけど、昨晩の小澤の老いた姿を見て30年前、さっそうとステージに登場していた頃からの時間の流れと人は老いていくことをあらためて感じた。
アルゲリッチは、小澤の保護者のごとく、老いた小澤をささえるように、コンサートを楽しんだ観客の拍手にこたえるために何度もステージ中央に立ちあいさつを繰り返していた。
そしてもうひとつこのコンサートを特別なものにしたのが、上皇ご夫妻がいらっしゃったことだった。観客は、前方だけでなく、後方にも向かって、長い時間にわたって大きな拍手をした夜だった。
水戸室内管弦楽団の演奏も素晴らしかった。初めて聞いたA.ウェーベルンの「弦楽のための5つの楽章」(指揮者なし)が良かった。

クウ太郎近況、司馬遼太郎「空海の風景」、RCサクセション「サマータイムブルース」

今年11月の誕生日で16歳になるクウ太郎ですが、この1年、いや半年ほどで一気に老化が進んだように思います。動きが緩慢になっただけでなく、いわゆる「ボケ」が進んだように。GWは数日クウ太郎と一緒に山に行ったのですが、東京に帰った日から体調が悪くなり、その夜から動物病院通い。クスリと点滴のおかげで元気になりましたが、ボケ状態は変わらず。15歳というと70の老人でしょうか、それとも80の老人でしょうか?認知症は人間だけでなく、犬にもあります。2015年に亡くなった「永遠の愛犬」カイ(♀の甲斐犬)も晩年の何年かは認知症状態でした。
自分の年齢を考えると、クウ太郎が最後の飼い犬になるかもしれないけど、どうしようかな・・・いろいろと面倒なことは続々と発生しますが、犬たちとの生活はなんだ噛んだ(!)と言っても、楽しいことが多い。

今週は2泊で高知に帰省。高知にも認知症の大切な人がいるので、こちらでも気長に会話。
高知でも時間があると行く本屋が二つ。一つは高知市内の金高堂。ここで『「空海の風景」を旅する』を購入。「空海の風景」は上巻を買ってあって読んでなかったんだけど、この「旅する」はとても読みやすい。で、司馬の本にすぐに入っていくことができた。
宿毛の明屋書店では、忌野清志郎著「ロックで独立する方法」(新潮文庫)を購入。RCサクセションの「カバーズ」というアルバムがいい。このアルバムのことは、NHKのラジオ番組で知ったんだけど(忌野清志郎没10周年)、早速購入して聞いてみると、たいへんいい!この曲なんて、最高に愉快!

「サマータイムブルース」


四国出身で生まれた町にも育った町にも、弘法大師(空海)が残した札所があるというのに、これまで空海の思想や辿った道について、あまりにも無知で、大いに反省しています。

ZARD 「永遠」

今夜、NHKの「Zard永遠なれ 坂井泉水の歌はこう生まれた」を2時間見てしまった。My Little Loverもそうだけど、彼女たちが現役で活躍していた頃にはほとんど聞いたことがなかった人たち。ZARDはCDシングルで「永遠」は昔買って聴いていたんだけど、これは「失楽園」のテーマソングに使われていたことが大きいかな。
知り合いでZardの大ファンがいて、その方は僕よりすこし上の方でTV業界にも深い付き合いがある方だったんだけど、彼がどうしてZardのファンだったのか、今度会う機会があれば聞いてみたい。
Zardのファンにはなれそうもないけど、さっき25周年のベストアルバムと、「永遠」のアルバムを注文した。坂井泉水の歌詞を味わってみようと思う。

アリス・紗良・オットを応援する

「天は二物を与えず」という言葉があるけど、実は天は多くの人に二物以上のものを与えているとぼくは思う。ピアニストのアリス・紗良・オットはまさに二物(あるいはそれ以上)を与えられている。すばらしいピアニストにして、美しい容姿を与えられた人だ。彼女が多発性硬化症(multiple-sclerosis)にかかっていることを公表した。
先月ロンドンに行った際、Royal Festival Hallで彼女が弾くラベルのピアノ協奏曲を聴く機会があった。彼女のコンサートは初めてだったけど、聴く人を魅了する演奏だった。
これからどのようなストーリーが展開するのか、神のみぞ知るだけど、できるかぎりコンサート活動を続けていただきたい。またどこかで彼女の演奏を聴きに行きたいと思っている。

ドビュッシー没後100年の記念コンサート

お気に入りのコンサートホール、ミューザ川崎。
ミューザ川崎のアドバイザーも務めるピアニスト、小川典子の全曲ドビュッシーというコンサート。最後にピアニストが話していましたが、30年ほどのキャリアの中でも、お気に入りのドビュッシーだけを弾くコンサートは、これで3度目くらいではないかということでした。彼女のコンサートは、これで2度目。
今日の曲目は、「版画」「映像第一集」「映像第二集」「前奏曲集第一集」「喜びの島」。アンコールで「月の光」。
小川典子による「ドビュッシー ピアノ曲全集」を注文してしまいました(CD6枚で3,669円、一枚あたり600円!)