各所で値段が上がっている

公的な発表のインフレ率は2%前後みたいな数字が出ているけども、到底そんな低いものじゃないという気がする。コンビニのおにぎりだってこの1年の間にいくら値が上がったと思っているのだ。会社がはいっているビルにある中華のお弁当をこの前久しぶりに買ってみたら、1000円以下で買えてみそ汁の素がついてきていたものが、値段はあがり中身は相当レベルダウンしていて驚いた。きっとお店もたいへんなんだろうと思う。

5月22日の日経新聞(「商品」ページ)におもしろい記事があった。「自動車教習、10年で15%高」という記事。『価格は語る』というシリーズものかと思う。
・指導員の高齢化で引退が多くなっていて指導員の獲得のために人件費が上がっている
・人手不足で教習生の受け入れを絞っていて、しわ寄せはトラックドライバー(こちらも不足)など職業運転手の育成が遅れがちになっている
・マンツーマン指導が労働生産性を低く固定しているので、場内での教習をデジタル化しようとする動きがある。指導員不足の解決策としてAIの活用が模索されている。

この前、超長期(20年、30年)の国債の買い手が不足して日銀が慌てふためているという記事があった。これまで長期の資金繰りで大きな問題がなかった日本も、これからどうなるのだろうか。手に負えないほどの円安になり、これまで経験したこともないようなインフレになったとき、この国の信用や経済的安定はいっきに落ちていくのだろうか。

日ハムの快進撃、続け!

日ハムの快進撃が続いている。この3年ほど、エスコンフィールドができてから、ホームでの開幕試合を観戦している(札幌の先輩経営者のおかげで)。日ハムのファンでもあり、エスコンのファンでもある。ダブルでファンになっている。
日ハムの新庄監督のコミュニケーション能力はすごいし、若い選手たちの成長が著しく応援する側にはこころが躍るチームになっている。
パリーグ単独首位に立った。この快進撃、いつまでも続いてほしい。

「巨額の政府債務と利上げ」日経新聞2025年4月18日記事より

日経新聞に興味深い記事があった。日銀出身で現在みずほリサーチ&テクノロジーに在籍する門間一夫氏が書いた記事。

マクロ経済学の教科書では、「利上げは景気を冷やし、インフレを抑える方向に作用するということになっているけれども、ほんとうにそうなるだろうか?」という問題提起がされている。

無借金経営の企業が増え、家計の金融資産も増えているいま、利上げの効果は昔とは違って、景気刺激的に働く可能性があるのではないかというもの。IMFが2024年に米国経済について指摘したことがあるようで(そのレポートを読んでみたい)、米国では2022年から23年にかけてほぼ0%から5%超までの利上げを行ったけども経済は減速しなかった、その一因は政府の利払いにあったのではないかということらしい。

米国政府の債務はGDPの100%近くに達していて、日本はさらに高い150%を超えている。
中身が給付金であれ利払いであれ、政府から民間にお金が流れればその分だけ人々の所得は増え、自動的な財政拡張効果によって景気や物価を刺激する面がある、ということだ。
金融政策の波及経路には、為替や株価などもあるので、これまでは全体として利上げは物価抑制効果を考えられてきたが、政府債務残高が巨額になった今、政府の利払い増による総需要押し上げ効果は、昔よりもずっと大きくなっているだろう。

時代は変わってきた。学校で学んだ経済学はそのままではもう通用しないの時代になっている気がする。

生活激変!

先週土曜日(4月19日)、3カ月ドッグ・スクールに預けていたアンナが家に帰ってきた。1月から4月までの海外出張、国内出張は、先週広島であった経済同友会の全国大会をもってしばらくお休み。7月末からのアメリカ出張までの間、3カ月ほどはしばらく大きな移動はない生活に入る。

この間はアンナ中心の生活になりそう。英語でいうと、Anna driven というか、Annna centered な生活というところ。

家から数分のドライブの距離にある市のドッグ・ランになんどか連れて行った。あさ行くとほかの犬がいない。いっしょに駆け回ってくれる遊び相手がいないものだから、歩き回るだけで退屈している。夕方行ったときには、何頭かいる洋犬のなかにアンナといっしょに走ってくれる相手がいて、彼らは飛ぶように走り出し、普段は甘えん坊のアンナもさすがもともとは猟犬である甲斐犬らしい動きになる。ドッグランの中を駆け巡る犬たちを見ているとこちらも幸せな気持ちになってくる。

ドッグスクールに預けていた今年2月でアンナも1歳になり、スクール前と比べるとすこしお姉さんになったような感じもあるけど、独り家に残されることにはまだ慣れていないので当面いっしょにいる時間を確保しないといけない。ということで、仕事と育児ならぬ育犬の両立が日々の課題になり、生活は激変となりそう。

JTC

JTCと聞いて何の略かわかっている人って、多いのだろうか?
初めてこの単語を聴いたのは数年前、以前日本に駐在していた米国人ジャーナリストが来日し久しぶりに会った時の会話の中で聴いたのだけど、今日ある40代半ばの出版社に勤める方から聞いた。そういえば、最近日経新聞でもこの単語を記事で使っているなあ。
Japan(ese) Traditional Company。むかしJapan Inc.というコトバもあったけど、いまはJTCかな。
変われない、変わる気もないのがJTC。

引き締めていく。

今年は5月に初めてとなる商品の値上げを予定している。これまで事業をはじめて値上げをしたことはなかったのだけど、どうしても値上げをしないといけない状況になってしまった。ここ数年続く大幅な円安は「輸入企業」である当社にとっては大きなコストアップ要因だった。
これを機に社員の給与を除く経費、費用で削れるところは削っていく。長年続けてきたことにもメスを入れることにしている。身を切る覚悟でやっていく。
長い目で見た時には会社にとっていい結果につながっていくはずだ。

「あなたならどうする?」

いしだあゆみが死んだ。一時結婚していたショーケンももうすでにいない。
自分の少年期、青年期にテレビでみていた歌手や俳優たちがどんどんいなくなっていく。自分自身の父母も亡くなり、こうやって人は死に慣れていくのだと思う。父母も、「順番だから」と口にしていた。彼らもそうやっていつかは自分たちの「順番」がくることを自分自身に納得させようとしていたのだろう。

いしだあゆみの歌に『あなたならどうする』という歌があって、恋人から捨てられた女が、「泣くの?歩くの?死んじゃうの?」と問いかける歌。彼女のもう一つの代表曲『ブルーライトヨコハマ』とならぶ代表曲が『あなたならどうする』。選択肢は歩きながら泣くことかな。

彼女がでたテレビドラマ、それほど見ているわけではないけど、NHKで作った『阿修羅の如く』がよかった。

いしだあゆみは、すてきな歌手で俳優だった。

週末の高知訪問

先週金曜日(3月7日)から2泊で高知に「帰省」。高知国際高校で、オデッセイコミュニケーションズの資格試験「ビジネス統計スペシャリスト」に200数十名の高校2年生たちが挑戦してくれた。試験は土曜日終日、日曜日は午前中を使って学内で実施。ぼくは土曜日午前中試験に立ち会ったあと、14時に約束していた黒潮町を訪問、大西勝也町長と面談。企業版ふるさと納税を使って町内にある県立大方高校の女子サッカー部に寄付したことで今回の面談実現となった。
黒潮町のあとには宿毛に移動。南宇和高校の同級生と夕食。
日曜日朝には宿毛から高知国際高校に引き返し、社員と合流。担当の先生方とも今回の取り組みについてお話を伺ったあと、社員たちと高知で一番の観光スポットとなっている「ひろめ市場」でかつおの藁焼きを食して空港に向かう。
今回の取り組みは高知国際高校関係者、特に高野校長先生の英断で実現した。関係者のみなさんのご決断とご協力に感謝申し上げたい。

学びと観光のスペイン旅行だった②

スペインから返ってもう一週間以上になる。ようやく2回目を書く。
バルセロナの集まりのあと、マドリッドに移動。土曜日、日曜日と二日間観光に充てられたのはとてもラッキーだった。
土曜日はプラド美術館で丸一日過ごした。スペイン絵画の総本山!ベラスケス、エル・グレコ、ゴヤ。事前にFinancial Timesで「プラドではこの10作品を見るべし」という2023年にあった記事を読んでいたから、そこで取り上げられていた作品は見逃さないようにしたのだけど、一作品だけ、Boys on the Beach (1910)が貸し出しになっていて見られなかったのが心残り。またプラドにいく理由にしよう。
日曜日はチケット販売サイトで電子チケットを購入してレアル・マドリッドの試合を観戦。モドリッチがすばらしいシュートを決め、試合をコントロールするし、39歳のスタープレーヤーの活躍を見れてラッキーだった。レアルの試合観戦もまたマドリッドに行く理由になるなあ!

学びと観光のスペイン旅行だった①

2月18日から20日までバルセロナであったYPO Edgeに参加。世界から2000人を越える起業家や企業家が集まった。AI、世界政治(トランプの与える影響)、ヘルス(みんなが関心を持つテーマ)、そしてリーダーシップ。それらの大きなテーマのもと、多数のゲストスピーカーが講演を行った。日本のマスコミにもよく登場し、経済同友会でも話をしているイアン・ブレーマーをはじめとする有名人たちが登壇していた。
ぼくが感心したのば、女性で初めてアイルランドの大統領になったMary Robinson。80歳になられるようだがしっかりした口調と滑舌で地球温暖化をはじめとする世界の課題について熱弁をふるっていらした。
ハーバードビジネススクールの人気教授、Arthur Brooksの幸せや満足する人生を送るためにどうあるべきかという話も同意するところが大だった。
2000人集まった中で話ができたのはほんの数人だったけども、来月コロラドから日本に来ることになっているイラン系アメリカ人夫妻とも話ができたのは良かった。かれらとはメールでやり取りをしていて、3月に来日する際には東京を案内してあげることになっている。