茨城のお取引先訪問。

 東京で生活していると、茨城って首都圏なんだけど首都圏でないという感じもあって、ちょっと努力をしないと行けない、あるいは行かないところ。昔むかし、柏にすんでいた頃、その頃は30代前半から半ばなんだけど、だからもう15年以上も前の話なんだけど、その頃は常磐自動車動を北に進んで大洗海岸や筑波山に遊びに行くことがしばしばだったけど、最近はとんとおつきあいのレベルが落っこちていた。
 今日は、社員のOさんとふたりで、僕が車を運転して茨城県にあるお取引先を訪問。午前中つくば市、午後に水戸市。つくばでお伺いした先とはアントラーズの話になり、水戸でお伺いした先のひとつにはホーリーホックの旗があり。そういえば、茨城県はふたつのJのチームがあるサッカー先進国だ。
 今日は茨城のお取引先を訪問してとてもよかった。普段、とてもお世話になっているにも関わらず、同じ首都圏といいながら、決して密度が濃いおつきあいとは言えなかったエリアだから。みなさんに暖かくお迎えいただき、心から感謝申し上げます。

2011年新日本紀行の開始

 今日から2011年の新日本紀行を開始。今日は栃木県の宇都宮、小山、佐野のお取引先を訪問。日頃お世話になっているお取引先の皆様には感謝申し上げます。佐野市は初めての訪問。佐野というと、佐野厄除け大師とアウトレットが思い浮かんだけど、タクシーの運転手の話では、イチゴの産地としても有名!

 宇都宮市から見える日光の男体山がくっきり、すっきりと見えた。奥日光でのクロスカントリースキーを久しぶりにやってみたくなる。

 行き帰りの新幹線の中で、『フェイスブック_若き天才の野望』(日経BP)を読み始めたけど、おもしろい。この本の中には、何人かの卓越して優秀な学生たちがでてくる。ハーバード卒業後4年目にして雑誌「ニューヨーカー」の副編集長に抜擢されることになる、アメリア・レスターという女子学生が、3年生のとき、スタートしたばかりのフェースブックについて書いた文章も鋭い。(「フェイスブックはロマンチックな出会いを媒介することをはっきりと目的に掲げているわけではないが、フェイスブックには性欲以外にも原始的な欲求がそこここに渦巻いていることが見てとれるー帰属欲求、虚栄、そして少なからぬ覗きの欲求」)

 東京大学からはフェースブックは生まれてこないのか?(「フェイスブック」の芽を俺自身いくつもツブシてきた! 」)

映画の力

 昨日は有楽町スバル座でやっている映画『ばかもの』を見た。内田有紀がとても「いい女」になっていて感心した。テーマは今年見た別の映画『悪人』と共通するものを感じた。『ばかもの』が群馬県高崎を舞台にした話なのに対して、『悪人』は九州福岡と佐賀。一方は喜劇で、一方は悲劇。でも、どちらも地方都市に住む若者の方向性のなさを描いた映画だ。
 まだ読んでない新聞に目を通していたら、11月21日の産經新聞に、映画『ノルウェーの森』のロケ地になった兵庫県砥峰高原が紹介されていた。正直言うと、『ノルウェーの森」の映画としてのできはどうなのか、よくわからない。でも、また見ようと思っている。20代の自分にもう一度帰っていくことができる映画だからかもしれない。菊地凛子、水原希子、そして助演の女優たちをまた見たい。
 『悪人』の最終場面が撮影された福江島の灯台、『ノルウェーの森』の舞台になった砥峰高原、いつか行ってみようと思う。
 尾道のお取引先の方の話では、NHKの連続テレビのおかげで、尾道も観光客が増えているとか。僕の大好きな映画『ふたり』の舞台でもある尾道。初めてお伺いしたときには広島、福山、尾道、日帰り出張のお取引先訪問だったので、ほんの数時間しかいられなかった。今度は映画の場面をゆっくり訪れてみたい。
 いい映画を見ると、その舞台に行ってみたくなる。

秋のカーペット。An autumn carpet.

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関西日帰り訪問と行き帰りの新幹線での読書。

 試験を採用いただいている京都、大阪の大学、短大、それからお世話になっているお取引先訪問。日頃のご愛顧に心より感謝申し上げます。京都では夕食をお取引先の社長とごいっしょし、東京駅に夜11時前着の新幹線で帰ってきました。自分自身に「お疲れさま」。
 
 行き帰りの新幹線の中で読んだのが、『日本人のための戦略的思考入門_日米同盟を超えて』。著者は『日米同盟の正体』を書かれた元外務省高官の孫崎享氏。驚いたのは、戦略的思考を学ぶために、マイケル・ポーターなどの経営理論も勉強した方がいいと、外交、防衛の専門家が書かれていること。その理由のひとつは、この本の中でも紹介されている、ベトナム戦争の責任者のひとりでもあったロバート・マクナマラ(『ベスト&ブライテスト』の主人公!)が、国防省に移る前、ハーバードビジネススクール卒業生で、フォードの社長として活躍したということもあるかな。
 
 「日米同盟」とは、「従属関係における虚構の同盟」がその本質であるとされていて、これまで、日本がノー天気に戦略もなく金儲けに集中する事ができたのは歴史的な幸運にすぎないこと、中国が台頭し、アメリカにとってのアジアの最重要パートナーが中国にとって代わっていくなか、日本は「誰が」「なぜ、いかなる方法で日本を脅かすのか」「どう対処するのか」を考えつづける必要があるとされています。
 
 本書の中で紹介されていることで驚いたのは、1960年代、外務省の主流派と思われるような方々の間で、対米従属路線を良しとしない考えの方たちがまだ健在だったこと。もうそのような考え方をする人は、外務省にはいなくなっていて、対米従属を続けていくことしか考えていないのではないかと、少々悲観的なコメントも。

 孫崎さんは最近ネットメディアでの発言回数を増やしているようで、この前は、Uストリームで1時間ほどのインタビューを拝見しました。尖閣諸島問題でもツイッターでかなり発言されています。

 京都でお取引先の社長さんからは、大学関係者も現状認識があまい方が多く、これから倒産する大学がでてくるのではないかという話がありました。さらには、日本全体がゆでカエル状況にあって、目にはっきりとは見えなくても、すこしずつ落ちている、その様子は5年、10年単位で見た時によりはっきりとしてくる。一気に落っこちるのであれば、人は対応するけども、そうでないとただ現状の中で漫然と時間を使っていく。日本の将来に非常に不安を持つ、さらには「孫の世代はだいじょうぶだろうか?」とさえおっしゃっていました。
 孫崎さんの本の中で繰り返し出てくる、日本人は長期的戦略思考をいっさいしてこなかったという話に通じるものを感じます。日本全体で、戦略もふくめた経営力がますます必須になっています。

岡山からのプレゼント

小社は東京丸の内にしかオフィスを持たない(新宿と横浜の試験センターを除く)のですが、お取引先は全都道府県に広がっています。おかげさまで東京以外の方々とお会いすることも多いです。今日は、岡山のお取引先の方からプレゼントをいただきました。完熟トマトゼリー。2010年モンドセレクション金賞受賞。
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「まるごと高知」で買った「龍馬からの恋文」。

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銀座一丁目に、高知県のアンテナショップができています。名付けて「まるごと高知」。龍馬伝が終わっても高知県をよろしく。→まるごと高知
上の写真はこの前行ったときに買った「龍馬からの恋文」(トイレットペーパー!)、「四万十郷細切り芋けんぴ」、「毎日飲むしょうが蜜」。

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このトイレットペーパーが最高。龍馬の以下のような言葉が紙に書かれているの。
 「大きゅーなりや 遠慮せんと 自分がやりたい事やったらえいがよ だーれもおまんを責めはせんきに ふんどし締めて 気張っちょきや」
 「おまんは おまんの人生じゃけん 好きな事をとことんやったらえい もし何かあったら 必死で助けるき 人生を楽しみや」
 「悩みがあるがか? 何でもゆーたらえいがよ ここには誰もおらんき ほんで 後は水に流したら えいがやき」
 「おー 今日も待ちよったぜよ 長い事おんしゃあの顔を 見んかったき 心配しちょったがよ まあ、ゆっくりしていきや」
 これじゃー、みんな、龍馬のファンになっちゃうよ。

福岡訪問

昨日は日帰りで福岡訪問。当社がユニフォームスポンサーになっているアビスパ福岡の大勝負第一戦のジェフ千葉戦を応援。試合は、後半から降り始めた大雨の中、2−1と逆転勝利。千葉と入れ替わりでJ1昇格圏内の3位に。写真ではわからないかもしれませんが、かなり激しい雨でした。

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こんな試合を続けることができれば、福岡の皆さんの歓喜は続くことでしょう。

試合前には、知人の木下敏之さんにご挨拶するため、福岡に新たに開かれた事務所までお伺いしました。彼は隣の佐賀県佐賀市で市長をつとめた方ですが、福岡で政治家としての活動を始められました。これまで何度かお話をする機会があり、また、ご著書を2冊ほど読ませていただいています。非常に立派な方なので、場所に関係なく、活躍されるのではないかと思います。
木下さんのHP
木下さんのツイッター

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福岡からの飛行機の離発着が遅れたので家に着いたのは夜10時半近くに。
四国の両親から、おおぐし農園のデコりんジュースが届いていました。ありがとうございます。
大串農園HP
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今一番気になっている「彼女」

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自転車に乗って会いにいきました。
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大勢の人たちが「彼女」に会いにきています。


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お別れが惜しくて、何度も何度も振り返りながら、「彼女」の姿を記憶に焼き付けようとしました。

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『水と緑と土_伝統を捨てた社会の行方:改版』(富山和子著、中公新書)

 全国のお取引先を訪問するようになって、改めて日本の歴史と自然に興味を持つようになりました。人を大切にすることは、歴史と自然を大切にすることでもあると思います。ちょっと大げさに言うと、「人、自然、歴史」、それがこのごろの僕のテーマです。
 『水と緑と土』は1974年に出された本ですが、取り上げられているテーマはいっさい古びていません。この本を読みながら、いろいろなことを思い起こしました。その1:僕が育った田舎の家の裏には、近くの湾に流れる川が流れていて、保育園や小学校低学年のころにはこの川でよく泳いだ記憶がありますが、洪水を防ぐためでしょうか、護岸工事が行われ、家庭の汚水が流される汚い川に変わっていきました。(今、どうなっているのか?)その2:この前、岐阜の郡上八幡にある高校を訪問した時の校長先生との会話。当地はかつて林業で栄えたはずですが、今は山を管理する人も少なくなり、山は荒れ放題だということ。でも林業では食っていけないので、都会に若い人は出て行く。
 この本を読んでみて、川と山、森はつながっていて、日本の自然も「複雑系」のひとつであることをあらためて認識しました。また、作者の八ツ場ダム工事への考えを聞いてみたいと思います。
 新書ですが、中身は濃い内容です。至る所にマーカーを引きまくりました。そんなマーカーを引いた一節に以下のような文章があります。
 「伝統を切り捨てることは、明治新政府の国策であった。この乱暴な政策こそ、富国強兵・殖産興業への近道であった。そしてこの国策を背景に日本の科学が出発したことは、日本人にとって不幸なことであった。というのはそれが、自然を商品化し掠奪していく資本の強力な武器となったからである。自然から自己につごうのよいものだけを引き出し、単純化して扱うというその目的、方法において、両者は合致したのである。」
 この本は1974年に初版が発行され、今年7月に改版が発行されました。本の帯には、「環境論のバイブル」とありますが、読み応えのある本です。今年の夏読んだ本の中でもおススメです。