7月のおまけ(羽を持ったイヌ)

今月は久しぶりに鹿児島、熊本、そして福岡(久留米)の取引先訪問。1泊2日での移動、猛暑の九州。
久留米駅から二駅の羽犬塚駅。この駅からクルマで5分ところのところにあるPCワークスさんを今回訪問したのは、10数年ぶりかと思う。福島さんご一家でPCスクールを20年ほど行っていて、当社の古くからの試験会場の一つ(長らくのおつきあい、ありがとうございます。)

羽犬塚の駅前には、このような銅像が。豊臣秀吉が関係する羽犬伝説があるとか。

IMG_0581.JPG


伝説の云われは以下の通り。
IMG_0579.JPG

熊本駅で見かけたかわいい黒イヌ。クマモンもいいけど、kuroinuとしてはこちらのクロを応援したい。
IMG_0566.JPG

「日本海(その深層で起こっていること」(講談社ブルーバックス)

著者は長野の上田生まれらしいので、生まれは山国といっても間違いではないのに、専門は化学海洋学。
太平洋側で生まれ育ったぼくだから一層感じたのかもしれないけど、日本海の歴史(日本列島の誕生と同時進行であった日本海の成立)、日本の歴史、気候、文化への影響など、読んでいてとても関心を惹かれるテーマの連続。
富山県が作った『環日本海・東アジア諸国図(通称:「逆さ地図」)』 (B1判、1/450万)の紹介があって、さっそくこの地図を注文することにした。

日本人論というとすぐに農耕文化とか、百姓根性だとか、士農工商の話になって、ぼくはちょっとうんざりしている。なぜ、漁師は「士農工商」に含まれていないのか?明治以降、太平洋側の発展ばかりが話題になるけど、日本の歴史に「裏日本」が果たしたい役割を正当に評価しているのか?

日本海というテーマで読んでみたいなと思った本をアマゾンからリストアップしてみると、結構な数になった。例えば以下の通り:

1日本海繁盛記 (岩波新書)
2 日本海学の新世紀〈6〉海の力
3 日本海と北国文化 (海と列島文化)
4 古代の日本海文化―海人文化の伝統と交流 (中公新書)
5 海の史劇 (新潮文庫)
6住まいからみた人と神の生活 (シンポジウム・古代日本海域の謎)

日本海側の町といえば、今年は山形の酒田にも行ってみたいし、山口県の萩にも行ってみたい。体調が良くなってまたサイクリングできるようになったら、能登半島や佐渡島のセンチュリーライドにも参加してみたいものだ。

エルンスト・エンゲル

久しぶりの札幌。そして7、8年ぶりの帯広。
昨日、7時半の羽田発で札幌へ。今朝、8時1分発のJR北海道で札幌から帯広へ移動、16時帯広発の便で羽田へ。
札幌、帯広ではともに取引先の方々と食事会を行い、札幌ではお客さんである北海学園大学の先生を訪問。
北海学園大学で偶然手にした経済学部の論文集(北海学園大学経済論集大63巻第1号、2015年6月)が面白かった。その中に含まれる『エルンスト・エンゲル,もしくは「脂ぎった下僕」にならない生き方について』太田 和宏著。この論文で、エンゲル係数でのみ馴染んでいたエンゲルが、ビスマルク時代のプロイセン王国の統計局長官で、官庁統計を整備し、統計教育に努めたことを初めて知った。

エンゲルに関する、以下のような著者の評価にとても関心を持った。

「エンゲルが死んだ数字を扱う技術者なのではなく、統計家、教育者、啓蒙主義者などこれまでみてきた諸側面を一人の人格においてみごとに融合した人であり、ヒューマニズムを根底にすえつつ、時の問題に果敢に立ち向かう人だということである」。

エンゲル係数を生んだ人はそういう人だったのかと、この人物へ強い関心を持つことになった。
著者は、この論文以外でもエンゲルのことをお書きになられているようなので、そちらも読んでみたい。

新聞断食を始めようか?!

先週と今週は忙しい。先週は火曜日の深夜便でサンフランシスコに行き、O'Reilly MediaのNext:Economy カンファレンスに参加。2日間のイベントが終わり次第、また金曜日の深夜便で帰国し、日曜日早朝羽田。月曜日午後から火曜日まで大阪。今日は今日は朝から夜までアポがあって、明日は7時半の飛行機で札幌。
それなりに休憩はとっているから風邪気味の身体でもやっていけるのだけど、これだけオフィスから出ていると、困るのは新聞がたまってしまう事。
家でとっている朝日はどうにかこなすとしても、会社でとっている日経、東京、そしてFTは未読のままどんどん溜まっていく。
しばらく「新聞断食」でもやってみようかしら。
ただ、証券投資をやっている限り、新聞からの情報を遮断するのには、ちょっとした踏ん切りが必要になる。

今日はテキサスから日本を訪問している起業家と夕食。彼はもう起業した会社を売却して悠々自適の生活のなかで、30年後、40年後の世界を考えながら、世界中を旅行しているという、羨むべきポジションにいる人だけど、ときにそういう人と話をするのは刺激になる。つまり世の移り変わりの本質を見ようとしているということだから。
彼とは「エコノミスト」誌の記事のことで話をしたけど、日本株に投資していなかったら、FTとEconomist の2つで十分なんだけど。

札幌はもう冬のような天気みたいだから、風邪を悪くしないように気をつけよう。

ニューヨークもいいけど、京都!

急な用事があって日帰りで京都に行ってきました。
用事を済ませたあと、樂美術館に行き、京都御所前の地下鉄駅に行くまでの道の途中にあった虎屋でお茶とお菓子をいただいて帰ってきました。
短い時間でしたが、新春気分をすこし味わってきました。

先月訪問したニューヨークもいいけど、やっぱり京都(かな?)!

高知県のCM動画「高知家」。

このCM動画、おもしろいですよ。
広末涼子、サイコー!
「高知家」

西へ。

10月はかなり動き回りました。高知(2泊)から始まって、大阪(日帰り)、京都(1泊)、そして2度目の高知(1泊)。すべて「西日本」。さらにヨーロッパという「西洋」にも4泊6日という旅行があり、「西」方面への移動ばかり。東方面には縁のない月でした。
一月の間に2度も高知に帰ったのは初めて。高知大学でお話させていただいたり、ゆずを使った食材で有名になった馬路村の農協を訪問させていただいたり、おもしろい機会でした。ご案内いただいた関係各位には感謝、感謝!馬路村のますますの発展をお祈りしています。
考える村の考堂玄関にて。
(この写真は、高知の桂浜にある坂本龍馬像制作プロジェクトの発起人の中で中心人物だった高知の事業家、入交好保の最後の事業、「考える村」の中心にある「考堂」の玄関にて、今回ご案内いただいた地元放送局の溝渕さんと。)

司馬遼太郎からのメッセージ
(考堂のなかには、入交好保と交際があった作家・司馬遼太郎のメッセージなども、入交氏による書で展示されています。)

坂本龍馬の写真
(もちろん、坂本龍馬の写真もあります)

高知大学の関係者たちと夕食した際にも、坂本龍馬の話になりました。やっぱり龍馬が好きな人は多い。僕もだんだんその一人になってきたけどね。

以前は高知県の歴史的人物や、高知県や宿毛市のことをあまり知らなかったのですが、ここ数年、毎年帰るたびに、高知に対する関心は高まっています。これからもすこしずつ高知の歴史の勉強を進めていきたいと思っています。

高知には全国的に有名な大企業があるというわけでもなく、先端産業があるわけでもないのですが、経済指標では測りきれない良さがあるのではないかと思います。もしかして、高知県人もその良さを十分に理解していないのかもしれません。80%を超える県の面積は山で、平地の少なさも高知県の大きなハンディですが、「自由は土佐の山間より出づ」(自由民権運動発祥の地を誇る高知県詞)というのも、高知県の魅力。

東京で会う人たちのなかでも、四国には行ったことがあるけど、高知にだけはまだ行ったことがないという人たちによく会います。それはちょっと残念なことで、もっと多くの人が高知の歴史、自然、そして食事を味わうために、高知龍馬空港に降り立つことを期待しています。

みんな龍馬が大好き!

ニュービジネス協議会(高知)
10月3日、高知市であったニュービジネス協議会の全国大会に参加するために高知に行ってました。会長の池田さん(新潟、アルビレックス新潟で有名)に誘ってもらって新しく設立された高知のニュービジネス協議会のメンバーになっています。(「高知県生まれなら、ぜひ高知の会にはいって」というお誘いをいただき)

木曜日午後、高知県民ホールであった大会では、高知の桂浜にある龍馬記念館館長の講演が印象に残りました。もと新聞記者というだけあって、話題は豊富でお話好き。台湾の李登輝総統が龍馬記念館を訪問された時のお話をお聞きしながら、司馬遼太郎の影響は大きいということを改めて認識しました。ほとんどの日本人の龍馬像は、司馬遼太郎の小説によっているのではないかと想像しますし、李登輝も司馬遼太郎との交流の中で坂本龍馬への知識を深めていったという印象を持っています。

高知に行くと、どこに行っても、「龍馬」です。高知県生まれとはいえ、小学校から高校卒業まで愛媛県で育ち、どちらかというと愛媛県人の僕は、いつまでたっても龍馬を売りにしている高知県に時には呆れることもあったのですが、龍馬は多くの人を魅了する人物だったのだと、今回あらためて思いました。

2000年前、イエスは3年ほどの活動期間で、その後世界でもっとも有名でかつ影響力を持った人物になりましたが、龍馬の活動の記録が残っているのは、28歳から亡くなる33歳までのほんの5年ほどで、その5年間で日本人の多くの心を虜にする人物になったわけです。

森館長のお話で強調されていたことの一つに、龍馬には私心がなかったということがありました。それはイエスとの共通することかもしれないです。私心を捨てることができなかったとしても、私心を抑え、「公」のために仕事をすることがどれだけ「ありがたい」ことか。

高知には今月もう一度帰ることになっています。高知大学で学生たちにお話をさせていただき、翌日には馬路村に行きます。馬路村はゆずドリンクの「ごっくん」で全国的に知られ始めていますが、高知市内からクルマで2時間ほどかかるこの村に行くことをずっと楽しみにしてきました。この村の関係者の経営努力はたいしたものだと思っています。

12月にはまた高知に帰るつもりなので、年間の帰郷記録更新かな。

山形、山寺、津島節子「紅梅」

金曜日(7月19日)から2泊で山形出張。金曜日はお取り引き先を訪問。山形大学生協でMOS試験の受付を開始いただくことになりました。関係各位には感謝申し上げます。
土曜日(20日)は、数日前の豪雨のため、何年かぶりにお会いすることになっていたYさんの都合が悪くなり、お会いできなくなった。そのかわり、これまで叶わなかった山寺を訪問。腰痛と鞄の重さに悩まされつつ、頂上にある奥の院まで登りました。芭蕉もここに登ったのでしょうか?また冬に来てみたいです。夜は、モンテディオ山形と岡山の試合のスポンサーのため、お取引先の方々と試合観戦。山形大学生協の幹部の方にもご挨拶できたのはよかったのですが、肝心の試合は1−2で逆転負け。そのあと、広告代理店のみなさんと焼肉屋へ。焼き肉は久しぶり。胃がもたれました。(代理店の某女史の肉食女子ぶりには圧倒されました!)

山形にも本を持っていっていましたが、金曜日には読み終えてしまったので、土曜日の朝、山形駅構内のコンビニで手にした津島節子「紅梅」を買って読み始めました。作者が、同じく作家である夫・吉村昭の闘病生活をたどった感動的な作品。解説は、以前仕事でお世話になったこともある最相葉月さん。吉村昭の作品は2、3読んだことはありましたが、妻であり彼女自身も芥川賞作家である津島節子の作品を読むのは初めて。おふたりの作品をもっと読んでみたい気持ちになりました。

山寺
山寺1
山寺2
山寺2

ミャンマーから熊本へ。へとへと日記。

先週は世界経済フォーラム東アジア会議に参加するためにミャンマーへ。 日曜日朝成田着。一度自宅に帰って一風呂浴びたあと、羽田から熊本へ。午後7時から始まるロアッソ熊本と京都パープルサンガの試合のスポンサーをさせていただきました。翌月曜日は熊本のお取引先4カ所を訪問。
熊本の皆さんに感謝、感謝!
世界経済フォーラム東アジア会議
世界経済フォーラム東アジア会議最終日風景。

ミャンマーのバスはほとんどが日本からの中古。
ミャンマーのバスはほとんどが日本からの中古。

アルバイトの女子学生たち。
世界経済フォーラムのアルバイトのため、ラングーンから会場である首都ネピドーまで来ている女子学生たち。左の女の子は、大学2年でお父さんは国連関係の団体職員。右の女の子は、大学3年でお父さんは軍人。就職はCA希望。

クマモンといっしょに撮影。
ミャンマーから熊本へ。マッチスポンサーをさせていただきました。熊本のみなさんにも、「もっとExcel!」キャンペーンを知っていただいたかな?クマモンといっしょに記念撮影。