街は、もうクリスマス気分。

 最近はあまり見かけないのですが、数年前までは、うちの近所はクリスマスシーズンが近づくと、飾り付けをする家がかなりありました。電気代がかさむからでしょうか、このごろは、ポツッ、ポツッとしか、見られなくなりました。(うちの裏のおうちは、元気一杯の雪だるま君やバナーのデコレーションを飾っていて、楽しませてくれています)
 今日は、ちょっと休日の街に出たのですが、なんとなく、クリスマス、年末の雰囲気を感じました。今年もあと一ヶ月ばかり。いろいろなことがありましたが、四捨五入すると、ハッピーな2008年です。あと、ひと月、最後まできちんと仕事をしていきますよ。

2025年、世界4位の経済力?!

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 先日、産經新聞の一面コラムに、中国の改革派の論客の意見として、アメリカがさまざまな問題を抱えつつも、中国のように各地で暴動がおこっていないのは、直接民主主義がそれなりに成熟しているからではないか、リーダーの選出に参加しているから、自分たちも結果に責任を持ち、うまく行かない場合には、別のリーダーを選ぶという考えが定着しているのではないか、そのような意見が紹介されていました。この中国人は、まさかオバマが大統領になるとは思ってもいなかったと言っています。
 オバマはインターネットがなければ、絶対に当選していなかった、インターネットが生んだ最初の大統領だという意見が圧倒的です。実際、オバマは、The Office of President-Elect (「次期大統領のオフィス」とでも言うのでしょうか?)という名称のもと、
Change.gov というホームページを開いて、大統領として正式に就任した初日から、フルに活動できる準備を進めています。
 それに引き換え、ボクらの国の政治って、いったい、どうしてこんなにも軽いものになっているのか?実は、ちょっと、麻生さんに期待していたのですが、大はずれになりそうです(ボクはおめでたいので、だいたいの場合、プラスの評価からスタートするのです)。漢字が読めないのには、あきれてしまいました。漢字検定を受ける人が多いのも、国のリーダーからして、「未曾有」が読めないのだから、当然かなとも思います。
 以前、日本の証券各社は、強引な営業でお客に損をさせても、1、2年のうちに別の営業マンを同じ客に送りこみ、前任者とは違って今度こそはきちんとやります、なんて言いながらまた同じように客をカモにするということを行っていました(カモになる客も悪いのですが)。霞ヶ関に代表される官僚組織もまったく同じで、定期的に異動をさせていって、いったい、誰に責任があるのか、はっきりさせないようにしています(そういう意図でなかったとしても、結果、そうなっています)。社会保険庁の年金問題は、国家的な詐欺事件といえる規模のスキャンダルであるのに、誰も責任を取ろうとしません。厚生労働省の作ってきた損失なんて、先週駒沢大学や立正大学ででているような150億円なんて損失が、かわいくみえるような額です。たぶん、何兆円という税金が、無駄な投資事業で消えていったはずです。でも、厚生労働省で責任を取った人がいるなんて、聞いたことはありません。投資家としてアマチュアなのであれば、下手なことをやってほしくないです。
 政治と官僚、日本の政治をささえる二つの集団、個々人をみれば決して悪い人たちではなく、逆に優秀な人たちが集まっているはずなのですが、集団となった時、リーダーシップを発揮することもなく、誰も責任をとりません(政治家は選挙がありますので、まだいいのですが)。今の日本の仕組みそのものを変えていかない限り、この閉塞感から自由になることはないのでしょうか? 日本でもインターネットは、新しいリーダーを押し出す仕掛けとなるのでしょうか?
 昨日の読売新聞一面に、「2025年、世界は多極化し、日本は、アメリカ、中国、インドに次いで4位のGDP」になっているという、アメリカの国家情報会議のレポートが紹介されていました。ボクが驚いたのは、2025年、16年後の世界の予想で、まだ日本が4位に位置づけられているということです。アメリカの忠実なしもべ、そして不安に満ちた、「かよわい花」(と、言ったのは、カーター政権の
ブレジンスキー大統領補佐官だったと記憶しています)、日本への配慮でしょうか?
 2025年、ボクは65歳前後のバリバリのシニアになっているはずですが、日本がまだ「世界4位の経済大国」にあろうとなかろうと、自分なりにベストを尽くしていきたいです。

マーシャル・ゴールドスミスー世界でもっとも成功したコーチングのプロ

 今日いらっしゃったお客さんが、まわりの人たち(社員、スクールのお客さんなど)を、どうやって「動機付けるか」、それが難しい課題だとおっしゃっていました。飽食の時代、動機付けで悩んでいる人が、本当に多いなと思います。
 まだ目を通していなかった11月4日の日経新聞夕刊を読んでいたら、マーシャル・ゴールドスミス来日のインタビュー記事がでていました。本は読んだことがないのですが、名前くらいは知っています。インタビューでは、「私は仏教徒。もう十分稼いだので、これからは自分のメソッドが人の役に立つことが幸せ」と言っています。年齢は59歳のようです。グーグル社内で行った講演が、そのままYouTubeに出ています。アメリカのコーチらしく、とてもエネルギッシュです。「今、幸せを感じること。家族、友人を大切にすること。夢を大切にすること。」講演の最後に言うことは、とても「分かりきったこと」でもあるのですが、時々、思い出した方がいいことばかりです。ボクは社内用にですが、Be happy, Be lucky, And Make it simple. っていうカードを作っています。ボクは他の人たちにコーチングをしてあげることはできないと思っていますが、いつか、自分自身がもっと精神性の高い人間になりたいという気持ちは強く持っています。ちょっと気障ですが、いつかそのための旅にでたいとも。


マーシャル・ゴールドスミスのHPは、こちら

どうしようもないほどの違いを感じる政治参加のレベル

 先月、米大統領選において、オバマ陣営が1億5千万ドル、日本円にして150億円以上を集めたという記事がありました。新しい寄付者が63万人(累計で310万人)、一人当たりの平均は、89ドル(1万円弱)だそうです。
Technology, Politics and Democracy@O'Reilly Radar
 丸の内インターネットラジオ「アイデア・エクスチェンジ」にでていただいた元佐賀市市長の木下さんから、政治活動に、1000円さえも寄付してくれるひとは、本当にまれだったとお聞きしたことがあります。政治家は儲かる話を持ってきてくれる人であって、支援する対象ではないということでしょうか。オバマが集めている金額を聞くと、ほとんどの日本の政治家たちは、うらやましく思っているでしょう。
 アメリカと日本の大きな違いとして、寄付行為に対する意識の違いが、よく言われます。税金控除のことが、日本で寄付が盛んでない理由としてしばしばあげられますが、ボクはそれは第一の理由ではないと思っています。それ以前に、自分たちが政治を作っていこう、あるいは自分の理想を掲げて、それに身銭を切って参加していこうとすることを、善しとする文化が、あまりにも脆弱なのではないかと思っています。同じく「アイデア・エクスチェンジ」にでていただいた、
「きぼうのいえ」の山本さんも、山谷のホスピスを維持していかれるのに、本当にご苦労されていると思います。
 アメリカ人たちの、政治に参加していこうとする意思の表明を見ると、はやり民主主義の国だなあ(問題が多いアメリカの民主主義かもしれまんせんが)と思います。

アメリカ大統領選挙雑感4

 マケイン、オバマ両候補による最終討論が終わりました。
リードしているオバマが「ぼろをだす」ことなく終わり、逆転を狙うマケインは、決定的な打撃を与えることができなかったという意見が多いように思います。異常な状況にある株式市場、不況への恐怖感が、オバマにとって、有利に働いているように見えます。アメリカ初の黒人大統領が誕生するのか?ヨーロッパや中近東諸国は、オバマを期待しているようですが、日本にとって、オバマはプラスなのかどうか?
 47歳のオバマには、若さだけでなく、粘り強さ、我慢強さを感じます。中国、日本などの「古い文化」のアジアの国では、一部に、非白人の政治家への偏見があるという意見があります。オバマがアメリカのリーダーとなった時、日本の政治家たちは、どのような反応を示し、どのように対応していくのか、それにも興味があります。

アメリカ大統領選雑感3

 ハワイに着いた金曜日夜、テレビでは、オバマとマケインの討論会が行われていました。翌日の新聞では、どちらの候補者が議論に勝ったのか、さまざまな記事がでていましたが、両候補者陣営が一致したのは、「負けたのはあちら側」ということだけだ、という記事が印象に残りました。
 ホノルルセンチュリーライドの翌日、ハワイ時間で月曜日の朝ですが、株の大暴落がありました。そのことは、今日、帰ってきた日本の新聞の夕刊の一面に大きく出ているのですが、ハワイで見ていた経済専門チャンネルでも、詳細に報道されていました。
 帰国前、電話で話した、ハワイのある弁護士(日系アメリカ人)は、ハワイ経済にも影響が出始めていて、例年、100億円ほどの経済効果があるホノルルマラソンの参加者が今年は減るのではないかと危惧する声が出始めている、ということでした。ホノルルセンチュリーライドも、昨年よりも参加者が減少したような印象を持ちました。
 アメリカでは確実に、実物経済にも大きな影響が出始めています。日本のバブル経済崩壊の後のような状況が、これからアメリで始まっていくことでしょう。だれが次の大統領になったとしても、たいへんなお荷物を背負うことになります。議会で金融法案が秘訣されましたが、8年間の共和党政権の失政として、マケイン側にとっては、不利な状況になってきているように思いました。史上初の黒人大統領誕生も、夢ではないかもしれません。
 それにしても、現ブッシュ大統領は、アメリカ史上でも、最悪の大統領の一人として、記憶されるのではないかと思います。

小泉さん引退のニュースに思う。

 政治家、公開企業、宗教団体の世襲には、基本的に反対です。世襲には、マイナスの面ばかりではなく、プラスの面もありますが、政治や、公開企業の場合には、親子関係以外の理由で、後継者が選ばれるべきだと信じています。なぜなら、「機会の平等」の大原則に反するから。「親の七光り」のリーダーばかりになった社会に、活力やバイタリティがなくなっていくのは、当然だと思います。(いまの日本社会?)
 昨晩、小泉さんの引退のニュースを聞き、そして、後継者として次男を指名していると知り、結局、小泉さんもこれまでの政治家と、根っこの部分では変わらないことを、改めて認識しました。
 ただし、政治家の場合は、選挙があります。選挙で二世や三世を選んできたのは、国民。大きな目で見たときには、世襲を許容している国民の責任なのかもしれません。

弘前駅前に、画一的なホテルは似合わない。

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ここ数ヶ月、ほぼ毎週のように、お取引先を訪ねて、いろいろな町を訪問しています。先日も、青森の弘前と八戸に行きました。新しい町を訪れると、だいたい、JRの駅前に立つことになるのですが、これまで訪れた、ほぼすべての町で目に入ったのが、東横インです。感心するくらい、このホテルは、駅前のいい場所に、それもかなり新しいホテルを建てています。

 この会社は、数年前、法律違反をやっていて、社長が「ごめんなさい」をしたことを記憶している人も多いと思います。
 このホテルにはまだ泊まったこともなく(一度泊まってみたいと思っています)、上手に全国展開をやっているなという印象を持っています。銀行との関係も、うまく維持されているのかもしれません。社長さんは、アイデアマンだという記憶もあります。
 ただ、東横インだけの責任ではないでしょうが、地方都市の駅前が、ほとんど「同じ顔」になっていることが、とても残念です。その町の歴史やユニークさが見えなくなり、あるいは壊されていき、東京の企業のお店が、駅前の目立つビルと、屋上の看板を占領しています。東横インだけではありません。多くの町で、イオンか、セブン&iホールディングが、これが見えないか!と、言わんばかりの大きさで、存在を誇示しています。秋田に来たのか、岩手に来たのか、はたまた富山に来たのか、どこに行っても、同じような看板に圧倒されることが多くなっています。
 ビジネス的に言うと、東横インはうまくやっているのだろうなと思います。ニーズもあるのでしょう。でも、弘前や金沢のような歴史的な町では、違う世界を求めて足を運ぶ旅行者の第一印象を決定づけるようなホットスポット(例えば、駅の周辺)には、コンクリートの固まりのようなビルは見たくないな。厚化粧というか、ワンパターンの化粧の町ばかりになっています。それも、本人の良さを殺していくような、見ていてちょっとハシタナイなというような化粧です。
 めずらしく、役人と意見が合っているのですが、日本の観光立国化には、大賛成です。ぜひ、新しい町に降りた旅行者が、はっとするような「町の顔」を見せてほしいです。東京の大企業の存在と、コンクリートの固まりのホテル群ばかりの駅前では、つまらなすぎますから。まず、その地の歴史を大切にしてほしいです。歴史のないところ、歴史を消していくのは、東京だけで十分です。
 弘前には2時間くらいしかいませんでしたが、この町は、津軽の中心で、多才な人物が生まれ育ったところです。寺山修司(かれの本を何冊か買ってしまいました)、a to z memorial dog の作者の奈良美智も、弘前の出身です。太宰治も、弘前のそばの町の出身でした。町の歴史を反映した町並みやお店を大切にしてほしいな。

アメリカ大統領選雑感2

 オバマが勝つことは、かなり難しくなったのではないかと、感じています。最大の「敗因」は、ヒラリー・クリントンを副大統領候補に指名しなかったことではないかと思います。もしオバマがヒラリーを副大統領候補に指名していたならば、どのような展開になっているでしょうか。それはオバマ陣営にとっては、感情的にできないことだったのでしょうか。また、船頭がふたりとなって、どちらがリーダーなのか、はっきりしないことになったでしょうか。
 それから、これは単なる僕のイメージですが、ヒラリーと、歌手のマドンナが重なることがあります。どちらも、自分のスタイルと主張を持った、強いアメリカ女性です。デビューした頃から、マドンナは大好きな歌手の一人です。
 先日書いた通り、個人的には、オバマが大統領になったアメリカを見てみたい気持ちです。

アメリカ大統領選挙雑感1

 アメリカの大統領選挙まであと50日くらいになっています。民主党、共和党の大統領候補者選びのプロセスが長かったこともあって、そう感じるのかもしれませんが、一旦、両党の候補者指名大会が終わると、本選挙まで、すぐだなという印象です。個人的には、オバマが大統領となることで、新しいアメリカを見てみたいという気持ちがあります。ヨーロッパでも、オバマは非常に人気があるようです。
 ただ、現状を見ていると、マケインに勢いがあるのかもしれません。副大統領候補のペイリンが、予想外のプラスになっているようですし、まだ、アメリカは黒人の大統領には心の準備ができていないのではないかという気がします。
あ、それから、ペイリンがかけているメガネは、日本人デザイナーによるもので、このメガネへの注文が殺到していると聞きました。