問題意識のない人には・・・

 昨日、社員のOさんと話をしていたら、「問題意識を持っていない人に、問題意識を持たせることは、難しいのではないかと思います。」とするどい発言。残念だけど、そのとおりかもしれません。問題意識を持つまで待つのか、持たせる工夫をするのか。鳴かない鳥への態度はここでもあてはまるのでしょう。

 また昨日は、お取引先の方が昼食時に、「変らないといけないと感じていても、人間、なかなか変れない。」 そう、きっと、ギリギリまで来ないと変ろうとしない人が多いからこそ、まっさきに自分を変えていく人に、先行者としての利益のチャンスが出てくるのだろうとも思います。

 (日本経済の行方に悲観的な日本人が多いにも関わらず、また変らないといけないと感じてはいるのに、なかなか変ることができません。海外の事情を知っている人ほど、「警鐘」を鳴らしながちですが、そのような人たちに対しては、ひどいときには「非国民」というような言葉、あるいはそれに類するような言葉が浴びせられることもあります)

 うちの会社も例外ではなく、変っていくことは決して容易ではありません。人間は、感情を持ち、その感情は当然のことながら、自分だけの感情であって、自分を守りたいという感情です。どうしても自分が見たいことを見、聞きたいことを聞く傾向があるのが、人間の感情かと思います。当然、僕もそのような感情を持っています。

 経営というのは、そんな感情を持った人間が、「理論と実践」、「理と情」、「数字と言葉」の間で、バランスを取りながら終わりのない努力を続けていくことでしょうか。そういう意味で、経営というのは、しんどいのですが、とてもおもしろいテーマだと思います。

おおぐしさんちの土佐文旦

Buntan 高知の両親から送られてきた高知県の文旦。

毎年、この季節の楽しみの一つ。この色、口に含んだときの、こりこりっとした食感。これがいい!

「捨てるコツ」(東京FMの番組"Tapestry"から)

通勤の車の中で、FMラジオを聴いていることが多いのですが、Tokyo FMのTapestry という番組で、「捨てるコツ」、「モノをためないコツ」を専門家の方が紹介していました。「コツ」なんていうと、ちょっと気軽な話のようですが、これが結構奥が深くて感心してしまいました。

 まず「モノをためないコツ」。バスルームやトイレタリー製品のストックを持たないようにすることが取り上げられていたのですが、「今使っている容器プラス一つくらいの予備でよしとすること。必要になれば、スーパーやコンビニから適時買ってくるようにし、お店を在庫置場のように考えておけばいい。」 これって、企業の在庫管理にも言えること。

 次に「洋服の捨て方」。いつか着るだろうと思ってなかなか捨てられない服。その「いつか」はいつなのか、はっきりさせること。「はっきりしないのであれば、捨ててもいいかもしれない。」 これはどんぴしゃり僕にも当てはまります。「いつか」に、明確な日付をつけない限り、「いつか」は永遠に来ないことが多いような気がします。いついつまでに、この服があう体形にならなければ、あきらめて捨ててしまう、ってしないといけないのかも。

 「コツ」というと、なんとなく取っ付きやすいけど、考えてみると、人生の大切なことに通じるものを感じながら、ラジオを聴いていました。

 それから、このTFMのTapestryの中には、「おはようエルモ」(毎週木曜日午前10時台にオンエア)というコーナーがあります。American Book & Cinemaの出版プロジェクト第一弾のMY LIFE AS RED FURRY MONSTER(邦題は、アイ・ラブ・エルモ!に決定)もこのコーナーで紹介していただけないかなと思っています。

学生たちへの大人の責任

多くの学生が勉強しないということをよく聞きます。今日のオデッセイユニバーシティでお会いしたある短期大学の先生もおっしゃっていました。ゆとり教育の産物なのだそうです。でも、もしそうだとしたら、ゆとり教育の世代に対して、大人たちは大きな責任を背負ってしまいました。

 先週土曜日あった日経ナビ「メガ・フォーラム」に来ている大学生たちを見ていて、この学生たちに、大人たちはどれだけ誠実に現実の企業社会の様子を伝えているのだろうかと僕は思いました。多くの学生たちが、せっかく就職した最初の会社を3年以内で退職するという話を聞きます。甘言で学生をとにかく入れようとする企業、あなたにふさわしい企業で働こうと言って転職をそそのかす人材紹介企業。大人たちは目先の自分の利益のために、学生たちを散々誘惑しているようにも見えます。

 今、就職市場は売り手が強いと言うことですが、いったん会社に入ると、いつまでもお客さん扱いはしてもらえません。多くの学生はアルバイトはしたことはあるかもしれませんが、アルバイト、あるいはインターンシップと、長期雇用が前提で就職して働くこととは、かなりの相違があります。でも、企業の大人たちは、学生たちに誠実に現実を伝えようとしているでしょうか?

 日本の学生たちほど、ある意味、恵まれている学生たちも世界中にいないのではないかと思います。それと同時に、その学生たちをダメにしているのは、大人の側なのかもしれないと感じることがしばしばあります。

植村直己とアンナ

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先月7日の産経新聞の記事で、植村直己冒険館というものが板橋区にあり、今月20日まで「北極圏1万2千キロの旅」という展示を行なっていることを知っていたので、今朝、初めて都営三田線の蓮根というところまで行って来ました。植村さんのことは、もちろん知っていましたが、あらためて感動しました。板橋区で15年ほど生活されていたことから、ここに展示館があり、板橋区が支援されているようです。

 この冒険館は決して豪華なものではないのですが、この建物の存在そのものがとても大切なものに思えました。それは植村さんの魂を伝えてくれるような気がしたからかもしれないです。

 植村さんがマッキンリーで行く英不明になられたのが1984年。もう20年以上も経ってしまっています。北極圏の旅でいっしょだったエスキモー犬の中で、最後まで一緒だったリーダー犬が、アンナという♀犬です(左写真の犬)。 資料からはわからなかったのですが、アンナはどうなったのでしょうか?日本につれて帰ることなく、アラスカの地に残されたのでしょうか?

 今回の展示のサブタイトルには、「植村直己-たったひとりで北極を半周」とあります。でも、アンナたちエスキモー犬がいてくれたじゃないですかと、犬たちのファンとしてはちょっと言いたくなりました。右の写真は建物の入口にある植村さんと犬ぞりをずっと引いてくれた犬たちの写真です。

初仕事

会社は明日から一部の社員が出社してきますが、僕の初仕事は今日。丸の内界隈も新年の挨拶にまわっている人たちが見られました。今年の抱負は・・・特に変ったことではありませんが、悔いのない一年にしたいです。そのためには、仕事にチカラを注ぎ、スポーツにも励み、仲間たち(我が家の甲斐犬たちも含めて!)との時間を大切にしたいです。 それから実際的なことでいえば、整理・整頓、こまめに掃除。単純なことだけど、回りに情報が溢れかえっているので、仕事でもパーソナルなことでも結構、この整理・整頓、こまめな掃除が大切なことをこの頃実感しています。

 株式市場初日の今日は株が大きく下げたので、朝日新聞などもあまり記事にできる話題がないのか、一面トップで東証の下げがニュースになっています。不動産も含めた金融市場は、今年どのような展開になるのか、不安定要素もたくさんありますが、ある意味、楽しみです。

 政治もビジネスも、自分の意思を明確にし、自分たちのビジョンを実現していくために全力を尽くすことがすべて。大きなことを言う気はありませんが、まず自分のこと、会社のことをしっかりと実行していく一年にしたいです。

A Happy New Year!

2008年が平和な一年でありますように!

高価な万年筆よりもペリカーノ・ジュニア

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一時期、高価な文房具に憧れた時期があったのですが、どうも安価で書きやすいものの方が黒犬には合っているようです。この頃毎日使っているのが、このペリカーノ・ジュニアという、子供向けにでているペリカンの万年筆です。伊東屋で1600円くらいで売っています。カウンターの上にそっけなく置かれて販売されていて、ショーケースの中にある1万円以上する万年筆たちと比べると、「継子扱い」されています。プレゼントでいただいたモンブランの高価な万年筆や自分で買ったちょっと値がはるイタリアのペンもあるのですが、正直言うと、値段は30分の1くらいのこのペリカーノ・ジュニアのほうが好き。

 商品機能は、低価格のものでも十分な時代になってしまったので、必ずしも高価な商品がいつも勝つとは限らないのではないかと思います。素材はプラスチックであっても、デザインや色がよく、日頃の使用には十分な機能を持つ商品であれば、黒犬は安い商品を選んでいます。

 ペリカーノ・ジュニアみたいな商品をプレゼントしても、喜んで使ってくれる人とは、きっと黒犬は長くお付き合いできそうな気がします。

追記

ペリカーノについてこんなHPを発見しました。こちらの方も満足されているようです。

お客様に、お取引先に、そして社員の人たちに。

今年も今週末で終わり。先日はオフィススペシャリストの受験者数が累計で200万人を突破したことをお知らせしましたが、これもひとえにお客様からの評価、お取引先の協力、そして社員の皆さんの努力が合わさった結果かと思います。今年一年も関係各位からのご指導、ご声援に感謝申し上げます。

 新年にお送りする年賀状ですが、自転車に乗る犬たちのイラストに、「仲間となら、完走できる」というコピーをつけました。160キロを自転車で走るホノルルセンチュリーライドに2年連続で参加して実感していることです。大会関係者、ボランティアで協力している地元ハワイの人たち、そしていっしょに走ってくれる4000人の名前も知らない「仲間たち」。その人たちがいてこそ、160キロを苦しいけど、楽しく走ることができます。僕らのビジネスも同じ。「仲間がいてくれるからこそ、1年間走ることができる」と思います。今年一年いっしょに走ってくれた皆さんに感謝しています。