映画「クライマーズ・ハイ」

 1985年8月に、御巣鷹山に墜落した日航機事故。この事故を取材する群馬の地方新聞に働く人物たちが主役の映画。あまり映画を見ているわけではないのですが、今年見た映画の中でも感動した映画のひとつでした。この20数年の日本で変わったことと変わっていないことも考えさせられました。

 事故が起こった頃、僕はアメリカのコーネル大学のサマースクールで、秋から始まるビジネススクールのことを不安に思いながらも、最高に楽しい毎日を送っていました。そんな中に飛び込んできた日本でおこった大惨事でした。あのときのことはとてもよく覚えています。あとで知ったことですが、大学の同級生のお父さんがこの事故でお亡くなりになられていたことも、この事故が強く心に刻まれている理由のひとつかもしれません。
 映画のおわりにも字幕で指摘されているのですが、事故の原因はなんとなくうやむやになっているように思えます。日米の関係の中で、真実がきちんと公表されていないようにも見えるのですが、僕の深読みなのでしょうか。
 

映画『マイ・アーキテクト ルイス・スカーンを探して』

 劇場で見逃していた映画を、ケーブルテレビでようやく見ることができました。ルイス・カーンはエストニア生まれで、アメリカで育った世界的な芸術的建築家。彼の代表作の一つで、最後の大仕事になったのが、バングラデシュの国会議事堂です。
 ルイス・カーンは、1974年にニューヨークのペンシルヴェニア駅で突然死するのですが、複雑な女性関係を持っていた人で、3人の女性と子供を作ります。この映画は、3人目の女性との間に生まれ、ルイス・スカーンが死んだときには、まだ11歳だったナサニエル・カーンによるドキュメンタリー映画。理解し得なかった父親を求めて、父親を知っている人たちや(その中には、自分の母親、ルイス・カーンが関係を持ったほかの女たち、母親の異なる姉妹たちも含まれます)、父親が設計した建物を訪問するために、世界を旅します。
 DVDもでています。(→aoten store) 仕事への情熱を最優先させたルイス・カーンと、自由と孤独に耐えながら、カーンを愛し続けたナサニエルの母親が印象的でした。ルイス・カーンに捧げられたいくつかの動画が、YouTubeにもアップされています。


YouTube: Louis Kahn, My Architect (Un Filme de Nathaniel Kahn)


アオテンストア

田中千絵さん、おめでとうございます。

夕べはもう10時くらいから、爆睡!で、今朝は5時から自転車。肌寒い曇り空の朝でしたが、自転車に乗ると楽しい。
自転車から帰って、今朝の朝日新聞を見ると、なんと、田中千絵さんが、「ひと」のコーナーに顔写真入りで紹介されているではないか!田中さんは、オデッセイコミュニケーションズで作った二つのプロモーションDVDに出てくれていて、2年か、3年前に、新天地を求めて、台湾に中国語留学をしていたのです。その間、台湾でもお元気な様子をブログで拝見していましたが、しばらくご無沙汰していたところ、今朝の新聞記事によると、「初主演作が台湾の映画祭の開幕作品に選ばれた」とか。おめでとうございます!

 田中さんは、オデッセイの資格も取ってくれていて、その時の体験が以下の通りでています。→オデッセイHP

 田中千絵さんのブログ

映画監督デイビッド・リンチの講演

 数日前、黒のiPod nanoを買いました。とても気に入っています。
時々チェックしているpodcastingのサイトに、Listeningtowords.comがあります。アメリカの大学や学術機関で行われた講演を集めています。ここで、映画監督のDavid Lynch(エレファントマンやブルーベルベット、そしてあのツインピークス!)が、2005年、カリフォルニア大学のバークレーで行った「 意識、創造性、脳」(Consciousness, Creativity and the Brain)という講演を見つけました。昨日から3、4回聞いていますが、デイビッド・リンチが、超越瞑想に30年以上も傾倒していることを知りませんでした。平和とは、争いがない状態を言うのではなく、負の気持ちが人々の心から消えてなくなることだという言葉は、9/11以降の世界においては、多くの人たちが同意するのではないかと思います。
 ちょっとした逸話としては、リンチが、ジョージ・ルーカスから、Star Wars シリーズのなかのReturn of The Jedi を監督してくれと頼まれていたことも知りました。
その他では、Listeningtowords.com の中には、グーグルの社内で、ゲストを招いての講演もかなり含まれています。中には、日本でも名を知られた人たちも多く、この程度のことだからとも言えるのですが、社外にも公表していく姿勢は、ちょっとありがたいと思いました。

Listeningtowords.com

映画“The Bucket List"

ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマン共演。あと半年、せいぜい1年しかいきられないと宣告された大金持ちと平凡な男が、一緒に見つけた人生の幸せ。邦題は、「最高の人生の見つけ方」、原題のBucket Listというのは、棺桶リスト。つまり死ぬことがわかったとき、死ぬまでに行っておきたいことのリスト。考えたことあります?!

映画"There Will Be Blood"

この前、久しぶりにお会いした、ロジャー・パルバースさんおすすめで、今年のアカデミーをとった映画です(主演男優賞)。

ダニエル・デイ・ルイスの演技、音楽、そしてテキサスの荒野の風景が素晴らしい。悪魔的なものに取り付かれた起業家の話と見ることができる映画で、僕は起業家としての主人公に関心を持ちました。テキサスの石油採掘の話からは、ブッシュのこと、アメリカの中近東への関わりのことを思い出してしまいます。

映画『明日への遺言』

大岡昇平が書き残してくれた日本人の誇り。原作の『ながい旅』(角川文庫)には、この映画の主人公である岡田資(たすく)中将の遺稿集の一部の文章が含まれています。それを読むためだけでも、『ながい旅』を買う価値はあります。

 映画は感動的です。右の人も左の人も、永田町の人も霞ヶ関の人も、あるいは丸の内・大手町の人も、組織のリーダー的立場にあるひと、リーダーたらんとするひとは、すべてが観るべきかと思います。勝者であるアメリカに姑息な態度をとることなく、死とひきかえに自分の信念を貫いた人物。

 脚本を書いたロジャー・パルバースさんとは以前仕事でよくお会いしていました。数年お会いしていませんので、近いうちに再会したいと思っています。

あと半年しか生きられないとしたら(映画『象の背中』)

0070 昨日、今日とホテル日航であったAdobe MAX2007に参加。おもに午前中の基調講演、特別講演を拝聴。そのほかでは、僕が特におもしろく思ったのは、ニコニコ動画の開発者のお話。オデッセイコミュニケーションズでは、アドビ商品を対象としたエンドユーザー向けの新しい資格試験を準備を進めています。お楽しみに。

夜は、「オデッセイマガジン」の発行でお世話になっている、扶桑社の平田さんがエグゼキュティブ・プロデューサーをされた映画『象の背中』を拝見。あと半年しか生きられないと宣言された末期の肺がん患者の物語。役所広司はいつもいい演技で感心します。予想以上に良かったのが、井川遥。昨年か一昨年の映画、『明日の記憶』とダブルところがあるのですが、妻役の樋口可南子(明日の記憶)と今井美樹(象の背中)を比べると、樋口可南子の演技の素晴らしさが際立ちました。

「Volver」 ボルベール=帰郷

スペイン映画。監督、アルモドバル、主演、ペネロペ・クルス。ペネロペ・クルスの美しさと、映画の中で歌われる「帰郷」の歌だけでも見る価値がありました。