映画「この空の花」

大林宣彦監督の最新作です。(→公式HP
太平洋戦争の末期の米軍による大空襲から始まって、中越地震、そして昨年の東日本大地震に至までの時間の流れのなかで、長岡で生きてきた人たちを中心とした物語。大林監督の映画を観ると、いつも涙腺がゆるゆるになるのがちょっと困ることなんだけど、この映画でもそうなってしまった。

有楽町スバル座で観たのですが、8日までで打ち切りになるのが残念。

松雪泰子、原田夏希、それから富司純子の演技と表情がよかった。
長岡には一度だけ、それも取引先訪問で2時間程度、新潟に移動する前に訪問したことがあります。
長岡の花火大会や山本五十六などの記念館などをゆっくりと観に行きたい。

72歳でもスゴい!

先週アメリカで買った雑誌のひとつ("Town & Country")。表紙にでていた「ある愛の詩」のアリ・マッグローの記事に惹かれて購入。なかを読むと、彼女、なんと72歳になっていた。スティーブ・マックィーンと共演した「ゲッタアウェイ」での演技も大好きだった。

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経済的には彼女クラスの女優にしては決して恵まれてこなかったようなことが書いてあるけど、それは彼女がおカネや名誉といったものを、ハリウッド女優の多くと違って、強く求めてこなかったからかもしれない。離婚の際、大きな慰謝料を要求しなかったとも(それを後悔しているようにも書かれてあるけど)。

彼女はこの20年近く、ニューメキシコのサンタフェに住んでいるとある。ここは、ジョージア・オキーフが画家活動を行い、生涯を終えた町でもあったように記憶している。アメリカに何度も行っているけど、このあたりはまったく行ったことがないエリア。AFSでアメリカに行っていた1976−1977、ビジネススクール開始前の1985年以来、観光でアメリカを回ったことがない。いつも仕事ばかりのアメリカ。もうそろそろ、観光でアメリカを回ってみたい。

ニューメキシコ、いつか、行ってみたい場所のひとつ。


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「本当に72歳ですか?」ていいたくなる、スタイル、ファッションセンス。

アギーの大ファン!

先月ニューヨークでみた映画「アーティスト」("The Artist")。超感動の映画で、自分のツイッターではなんども取り上げています。日本では4月から上映みたいですが、絶対にまた見に行きます。この映画の主人公の一人が犬のアギー(Uggie)。犬種はジャックラッセルテリア。この映画の影響で今年は日本でもジャックラッセルテリアが流行になりそうな予感がします。ツイッターでもアギー君のアカウントができています。もちろんフォロー中。(@Uggie_The Artist)

アギーがテレビのバラエティ・ショーにでてパーフォーマンスをしている様子がYouTubeに出ています。すごいかしこい!




YouTube: Uggie the Dog Does Tricks for Ellen!


もうひとつこんな動画もあります。




YouTube: Uggie and Dash


もうアギーの大ファンになってしまいました。

封切りが待ち遠しい映画『タンタンの冒険』

オデッセイコミュニケーションズのコーポレートキャラクター、「タンタンとスノーウィー」が3D映画になります。監督はあのスピルバーグ。今年12月1日日本でも封切りされます。うちの会社は、2006年からタンタンとスノーウィーの「トモダチ」ですよ。
(→オデッセイHP

昨日、この映画の日本での配給を担当している東宝東和の方が弊社にいらっしゃいました。映画『タンタンの冒険』の成功をお祈りしています!
映画『タンタンの冒険』公式サイト

Tintin Japan

映画の力

 昨日は有楽町スバル座でやっている映画『ばかもの』を見た。内田有紀がとても「いい女」になっていて感心した。テーマは今年見た別の映画『悪人』と共通するものを感じた。『ばかもの』が群馬県高崎を舞台にした話なのに対して、『悪人』は九州福岡と佐賀。一方は喜劇で、一方は悲劇。でも、どちらも地方都市に住む若者の方向性のなさを描いた映画だ。
 まだ読んでない新聞に目を通していたら、11月21日の産經新聞に、映画『ノルウェーの森』のロケ地になった兵庫県砥峰高原が紹介されていた。正直言うと、『ノルウェーの森」の映画としてのできはどうなのか、よくわからない。でも、また見ようと思っている。20代の自分にもう一度帰っていくことができる映画だからかもしれない。菊地凛子、水原希子、そして助演の女優たちをまた見たい。
 『悪人』の最終場面が撮影された福江島の灯台、『ノルウェーの森』の舞台になった砥峰高原、いつか行ってみようと思う。
 尾道のお取引先の方の話では、NHKの連続テレビのおかげで、尾道も観光客が増えているとか。僕の大好きな映画『ふたり』の舞台でもある尾道。初めてお伺いしたときには広島、福山、尾道、日帰り出張のお取引先訪問だったので、ほんの数時間しかいられなかった。今度は映画の場面をゆっくり訪れてみたい。
 いい映画を見ると、その舞台に行ってみたくなる。

映画『ノルウェーの森』

 この前の週末12日の日曜日観た映画。『バベル』で大ファンになった菊地凛子が主役ででている映画で、この映画の計画が発表された2年ほど前からずっと楽しみにしていた作品。
 でも、あまりにも『バベル』の印象が強すぎて、『ノルウェーの森』の菊地凛子にはなかなか馴染めなかった。『バベル』での彼女は話すことができない高校生役で、観ている側は言葉で感情を表すことができない女の子のもどかしさを深く想うことができた。今回、『ノルウェーの森』で初めて菊地凛子の声を聞いて、終わりまで不思議な感じがした。そして言葉が発するモノローグは、逆に単調あるいは平板に思えた。
 20年以上前、僕もこの小説を読んでいたのだけど、ストーリーなどほとんど覚えていなかった。記憶に残っているのは、作者の村上春樹が、出版社に本の装丁について細かい指示を出していたという記事と、村上春樹自身が書いていた、「この小説はウォークマンでビートルズを何度も聴きながら書いた」という話。行きつけの喫茶店で書いたと、その文章にはあったような気がする。
 言葉を発する菊地凛子に違和感を持ったと書いたけど、また観にいくつもり。菊地凛子はもちろんだけど、他の3人の女優はみな魅力的だったし、ベトナム系フランス人監督が選んだ日本風景もまた観てみたいものだった。
 今日は、札幌に日帰りで行ったのだけど、村上春樹の初期の作品のひとつである『羊をめぐる冒険』は札幌が舞台だったように記憶している。『ノルウェーの森』同様、もう一回読んでみようかとも思っている。
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映画「Herb & Dorothy」の佐々木芽生さんインタビュー


先週の日曜日に見た映画の監督であり、プロデューサーでもある日本人女性のインタビュー記事。
とてもいいインタビュー記事だと思いました。高校生の時、一年間アイオワ州の高校に留学していたとありますが、そこは、僕と共通している点です。インドでのお話、作品に関する感じ方など、しっかりした自分をお持ちであり、そして素敵な方だと思いました。次の作品が楽しみです。
インタビュー記事

映画『ハーブとドロシー』(監督・プロデューサー佐々木芽生)

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 渋谷のイメージフォーラムで公開中の映画を見てきました。英語のHPには、"You don't have to be a Rockefeller to collect art." (ロックフェラーでなくても=大金持ちでなくても、アートコレクターになれる)とあります。
とてもいい映画でした。主人公の老夫婦はすごい!でも彼らは戦略も持っているし、勉強もすごくしている。単なるアマチュアのコレクターとは違う。半端じゃないよ。
 あまり中身のことは書かない、見てほしいから。絶対おススメ。
 監督・プロデューサーは日本人女性。すごいね、日本女性、頑張ってる。
英語HP "Herb and Dorothy"
日本語HP 『ハーブとドロシー』
National Gallery of Art (ハーブとドロシーのコレクションが寄付された美術館)
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ポッドキャスティング(2009年に行われたVogel夫妻と)

ぜひ見てみたい映画『ハーブとドロシー_アートの森の小さな巨人』

機内で読んだ週刊誌で知った映画です。
サラリーマン夫婦が、お給料の中から買い集めた現代アート作品。そのご夫婦を取り上げた映画です。
静かに、深く生きている市井の人びと。そんな人たちを尊敬します。お金や名誉に惑わされることなく、ゆっくりと、静かに生きていく無名の人間のひとりでありたいです。

いま一番見てみたい映画のひとつ。


『ハーブとドロシー_アートの森の小さな巨人』

「画家」としての黒澤明、写真家William Yang

 今日はお昼から都内のホテルでお取引先の社長のお嬢さんの結婚式。末永くお幸せに!

 そのあと、今日が最終日の黒澤明生誕100年記念画コンテ展「映画に捧ぐ」と、12月5日までやっている「ラブズ・ボディ_生と性を巡る表現」を先週土曜日に次いでまた見に行った。(@東京都写真美術館)

 展示ホールの中央にこのような黒澤の言葉が飾られていた。

 みんな、自分が本当に好きなものを見つけてください
 自分にとって本当に大切なものを見つけるといい
 見つかったら、その大切な物のために、努力しなさい
 君たちは、その時、努力したい何かを持っている筈だから 
 きっとそれは、君達の心のこもった立派な仕事になるでしょう

 
Everyone, please find something that you really like.
Something that is truly important to you.
And when you find it, work hard for it.
At that point, you have something,
for which you wish to give your best.
Then surely, it will become a noble job
filled with your heart and soul.
(by Akira Kurosawa)

 黒澤は映画だけでなく、絵もものすごくいい。

 それからこちらは12月5日までやっているので、ぜひ多くの人が見に行ってくれればいいのになと思うのは、「ラブズ・ボディ」展のなかの、William Yang の Allan という19枚の写真集。中国系オーストラリア人の写真家、ウィリアム・ヤンその人のかつての同性愛の対象であったアランという友人の死に至までの18枚に加えて、死の10年前、まだアランが健康であった頃の写真1枚からなるモノローグ。同性愛者のことは分からないし、分かろうという努力もしたことはないし、正直言うと、分かろうという意思ももってはいないのだけど、この写真19枚には心から感動した。

 きっと12月の最終日までにはあと1、2回は、この19枚の写真をみるためだけに、恵比寿に足を運ぶような気がする。
東京都写真美術館