金持ちの欲望

 こういう言い分を聞いていると、金持ちたちの欲望には際限がないし、何でも言いくるめりゃいいと思っているかのようです。(→高額報酬は「すべての人の繁栄のため」=ゴールドマン
 ある雑誌を読んでいたら、こんな文章に巡り会いました。
「世界には全員の必要を満たすだけの量があるけれど、全員の貪欲を満たすだけの量はない。」(米国伝導師、フランク・バックマン)実は、これまでも世界は十分なものを提供してくれていたし、これからもそうなのかもしれないです。もしボクらが足ることを学びさえすれば。

パイロットが現れない?!

 先週、アメリカ国内のフライトで2時間出発が遅れました。サンフランシスコからユタのソルトレークに移動する際、使用する飛行機は準備されているのに、クルーの到着が遅れ、サンフランシスコ空港からの出発が遅れたのです。おかげでホテルに着いたのは、真夜中過ぎ。
 土曜日の朝、ソルトレークからロスで乗り換えし、予定通り日曜日の夕方に成田に着いたのですが、同じ日にソルトレークからポートランド経由で成田に着くはずだった社員は、ポートランドで乗り継ぎ便のパイロットが現れないという「珍事」があって、なんと一日ポートランドで足止めを食らったと連絡がありました。そのスタッフは、ユタに着いたときにも荷物が空港に届いていなくて、翌朝になってホテルにラゲージが届けられたということなので、散々な話です。
 先週はパイロットが居眠りしていたとかで、飛行機が240キロ飛び過ぎたという話がアメリカであったと聞いています。それも恐ろしい話です。
 機内にラゲージを持ち込む客が多くて、ちょっと閉口するのですが、アメリカ人の友人たちに言わせると、ラゲージがなくなるとたいへんだ、特に仕事関連の書類などがどっかに行ってしまうと本当に困るから、ということだそうです。ボクは幸いにも、ラゲージがいっしょに届かない(一度だけありました)という例をのぞけば、飛行機で荷物がなくなったというようなことはありません。
 飛行機も人間が飛ばしているので間違いもありえますが、パイロットが現れないというのは、悲劇というよりも、喜劇だなと思いました。

過剰

 会食が苦痛です。YPO (Young President Organization) のアジアのメンバー7名との定期会合に参加するために、昨日からオーストラリアのメルボルンに来ています。いちおう、他のメンバーにあわせて、前菜、メイン、そして時にはデザートまで頼みますが、食事の量をコントロールすることが難しくなります。幸いなことは、アメリカのレストランほど、こちらの食事の量が多くないこと。2日間は完全にメンバーと同一行動をとりますので、三食ちゃんと食べる結果になり、その上、運動することも難しいので、結果、せっかく減った体重がまた増えてしまいそうです。(明日には日本に帰りますので、普段の生活に返ることができます。ラッキー!)
 人間、三食食べないといけないなんてことは、まったくないです。すくなくとも、50の声を聞こうというような年齢になると、一食分はコーヒーとクッキーだけとか、果物だけでも十分だなという気がします。食料危機って言葉はあるけど、実際にはまだまだ過剰なのではないかと思います。
 
 過剰と言えば、世界の金融市場には、金余り現象がまだ続いているような気がしてしょうがないです。実体経済は決していいはずはないのに(どこの国も個人消費はまだ低調)、ちょっといい統計数字の発表があるとそれを材料に株価が上がったりします。日本に関して言えば、日曜日の選挙で民主党が300議席を超える勝利を得ると政権が安定しるので市場にはプラスだなんて声があって、「本当かよ?!」って、思ってしまいます。何でも、株価にプラスの要因にしてしまう感じ。
 過去2年の市場の低迷で世界全体で何十兆円、何百兆円分の価値が失われたなんてことが言われますが、まだまだ過剰に持っている連中がいて、彼らは株にしろ、不動産にしろ、あるいは資源にしろ、価格の回復が待ち遠しいのだろうなと思います。
 大学のとき読んだ作家の一人にジョルジュ・バタイユというフランスの作家がいます。余剰エネルギーの問題にどのように対処すべきかを説いた『呪われた部分』という作品を、また読んでみようかと思っています。人間は持て余す余剰エネルギーを戦争で処理してきたというようなことを書いた本だと記憶しています。

ウォシュレット

Financial Timesで時々読むコラムで、ウォシュレットのことがでていました。英語の商品紹介は、the automated, all-spraying, all-blow-drying, all-sound cancelling, all-deodorsing toilet 。日本語の「音消し」は、sound-cancellingとなっていて、その表現が気に入りました。
この前、某航空会社の機内で、他社との差別化にいいアイディアはないだろうかと聞かれたので、「トイレはウォシュレットにしたらどうですか?」と答えました。
このFTのコラムによると、ボーイング787が日本に導入されるときには、A社も、J社も、ウォシュレットを導入するようなことが書かれています。

過剰反応?

 先ほどアメリカから帰国しました。予想していた通り、成田到着後、検疫官たちが機内に入ってきて、健康状況に関するアンケート用紙と、発熱者がいないかどうかをチェックしていきました。検査が終わるまでの約30分ほど、機内で足止め。アメリカでは4日間で3都市を訪問しましたが、どこの空港でも誰一人としてマスクなどをしている人を見ませんでした。マスクをしている人間を見つけたとしても、我が同胞のみ。テレビや新聞でも報道されていますが、日本ほどの騒ぎではありません。
 行き帰りの機内も、豚インフルエンザ報道の影響でか、空席が目立ちました。
 われわれは、少々、過剰反応?

自信回復?

R0010543_4

倒産は回避できたという自信が見えてきました。

シティバンクの看板

R0010511
「絶対に潰れないぞ」と、無言で主張しているようにも見えました。(東京・青山)

金の切れめは縁の切れめ

 日本が買っているアメリカ国債のお金の一部も、AIG救済に使われ、そしてその一部は、トレーダーたちの過大なボーナスと消えていく。大盤振る舞いした経営陣のもと、大盤振る舞いに慣れきった社員たち。AIGのデリバティブ・トレーダーなんて傭兵といっしょで、組織に対する忠誠心なんてないんでしょうし、「恥」という言葉も他人ごとなのでしょう。縁をつなぎ止めておくには、金しかないということか?
 AIGが破綻していたならば、最大の被害を被ることになっていたゴールドマンサックス証券は、OBの財務長官のサポートも受けながら、ちゃっかり火事場泥棒みたいな動きをしたようだし。こういうのを、Shame on you. というのでしょうか、オバマ大統領?!

追っかけママ

Img_0369

新聞や電車の中で見かけるビデオカメラの広告。「ママはあなたの追っかけです」。追っかけの行く末は、モンスターピアレンツかな?

Honest John

Img_0377_2

Img_0379

先輩経営者にごちそういただいたレストランのトイレで見た注意書き。意味はお読みになられた通り。