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あきず、あせらず、あきらめず。

 家で食事をするときには、時々玄米を炊いて食べているけども、今読んでいる本によると、玄米食で体にいい変化が起こり始めるまでには一年くらい続けないといけないと書いてある。努力しているけど物事がよくならない、結果がでないとぼやく人は多いけど、案外本人が思っているほどは努力をしていないし、継続できていないのかもしれない。
 
 基本的なことをきちんと積み重ねていくことが結構難しい。結果が出始めるまで、時間がかかることが多いので、忍耐が続かないのだ。本のタイトルを見ても、一週間で結果がでる「なになに法」なんてハウツー本ばやりだし、ダイエットや美容にしたってすぐ効果が出るという宣伝文句ばかり。食事だってでてくるまで待つことができない。スピードばやり。

 でも、自分自身を変えること、ビジネスにおいて結果を出すこと、どちらも時間がかかる。

 それに同じビジネスを5年も、10年もやっていると、あきてしまう人が多い。小社がマイクロソフトオフィスの資格試験を始めた1997年、98年頃、パソコンスクールを始めたところは多かったけど、一体そのうち何カ所が現在もスクール事業を行っているだろうか。また現在も続けていたとしても、飽きることなく、同じような熱意でビジネスを継続できているところはどのくらいあるだろうか?

 自分が自分のビジネスや人生に飽きて(あるいは厭きて)しまったら、危ないよね。少々努力しているようでも結果がでるまでにはそれなりの時間がかかる。一年やそこらの努力ではまだまだ足りていないのだろう。「石の上に3年」って昔の人はよく言ったもの。昔の人が言ったことって、案外本質的だなって思うことが多い。
 
 「あきず、あせらず、あきらめず」。今年はこれを口癖のように言い続けるよ。

ハンス・コパーとルーシー・リー

 今朝偶然つけたテレビで、「神秘の陶芸・ハンス・コパー_ルーシー・リーとの絆」(NHK日曜日美術館)という番組を見た。ネットで調べると、昨年夏に放送されたものの再放送のようだけど、とてもいい内容の番組だった。ハンス・コパーというドイツ生まれのユダヤ人陶芸家の人生と彼の作品を紹介したもの。
(→日曜美術館

 先月で岩手で行われた展覧会は終わったようだけど、4月9日からは静岡市美術館で開催されるようなのでぜひ見に行きたい。(→静岡市美術館

ネットではなく個人の力による革命。

 北アフリカ、中近東の石油産出国で凄まじいことが起こっている。原油価格は100ドルを越え、一部では220ドル説まで飛び出している。そうなると世界経済に対する影響は計り知れない。しばらく忘れられていた感のある世界経済二番底の可能性も高まってくる。
 チュニジア、エジプトで起こった「革命」が、フェースブックをはじめとするネット上のSNSによってもたらされたという言い方をする人が多い。でも僕は、「ネットの力がこの革命を起こした」というのは違っていると思うし、革命の中心にいる人たちに対して失礼な言い方だと思っている。
 インターネットが主役なんかじゃない。主役は一人ひとりの人間たちだ。現実の社会の中で長年にわたってひどい扱いを受けてきた個々人の情念が起爆剤となって起こしていることであり、やむにやまれぬ状況に置かれたひとたちの死を覚悟した行動が起こしていることだ。インターネットは彼らにとって強力な武器であり、その貢献は非常に大きなものだけど、でも、主役は一人ひとりの人間たちだと思っている。
 永田町の政治家たちは、北アフリカや中近東で起こっていることは知っているけども、自分たちの足下で起こるなんて、絶対に思っていない。でも、名古屋で起こっていることはなんだ?!保守性で知られる愛知県民、名古屋市民が河村さんたちを強力に支持している。愛知県民や名古屋市民は多くの日本国民の感情を代弁していないだろうか?!

 社会を変えていくのは、名もなき人間たちだ。Power to the people!

石原慎太郎著『再生』

 昨日は我が家の愛犬・カイ(♀の甲斐犬)の12回目の誕生日だった。本当にこの日がカイの誕生日なのかどうか、それはわからない。1999年の4月、ある雑誌で見つけた山梨の売り主からカイをもらってきた。その売り主によると、カイを含めた4匹の犬たちは2月20日生まれだということだった。それが本当なのかどうか、確認することはできないのだけど。

 そのカイも一昨年の夏に右目を、その3ヶ月後には左目を緑内障で失明した。右目の光をなくしたとき、僕はその理不尽さに大人げない反応を動物病院で示して、獣医を困惑させてしまったのだけど。

 『再生』は、大学の同級生で、昨年末「アイデアエクスチェンジ」にでてくれた佐藤君が薦めてくれた石原慎太郎の短編小説。光だけでなく、音の世界からも隔絶されてしまった少年の再生の物語。この小説には実際のモデルがある。マスコミでなんども取り上げられたので有名になっているが、現在は東大の先生をされている。石原さんはどうしてこの小説を、この時点で書かれたのだろうか?

 目が見えないということがどれだけたいへんなことか。さらに耳も聞こえないとしたら?

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(昨日、カイの誕生日に。エリザベスカラーは頭や顔を守るため)

徳島のお取引先訪問。

昨日は初めて徳島訪問。四国出身ですが、高知県の西南部、愛媛県の南予で育ったため、徳島、高松はそれほど詳しくありません。長年お世話になっているお取引先の皆さん、ありがとうございました。日帰りだったので、残念ながら観光はゼロ。また徳島県内の他の試験会場を訪問する時間がありませんでした。申し訳ありません。さすが徳島、昨年開港したばかりとお聞きした空港には、阿波踊りのブロンズ像。

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ひとつだけクローズアップ。

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市内の駅前にある郵便ポストにも阿波踊り。青森県弘前駅前の郵便ポストにはリンゴがあったことを思い出しました。
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鳴門市には日本で初めて第九が演奏されたことを記念して、ドイツ館というものがあります。時間がなく訪問できませんでしたが、機会があれば行ってみたいです。(第一次大戦のドイツ兵捕虜たちが収容されていた)
鳴門市ドイツ館

Revenge of success: the longevity creates problems.

These days, in almost all the meetings I attend, the subject is this: why Japan is in such a mess with no political leadership and how we can change the situation. Tonight, I was at a dinner speech by Koichi Hori (former president of BCG Japan, and HBS graduate) and Professor Emeritus M. Yoshino at HBS (Harvard Business School). Once again the subject was "what's wrong with us"!

Frankly speaking, I am getting tired of this subject.

Tonight I concluded as following. This is the revenge of the success achieved in the post-war period Japan. What's the success? Very specifically, the longevity of the Japanese. The average life expectancy of Japanese is about 80. It is now clear to all of us that it does not mean that the longer we live the happier we become, at least not socially and politically. The longevity has created many problems, or should I say "challenges" to be politically correct. The social welfare is the biggest expense item in the government budget. The government is trying to create all kinds of arguments to increase the sales tax to support the current pension system. This system is so favorable for the elderly people. They get much more than they have paid. Our generation? We are supposed to be close to even, but I do not trust that it will be the case. I pay the pension premium not for myself but for my parents. That's how I persuade myself on this subject.

The generation battle is won by the old. More votes by the old than by the young.

The revenge of success will not be over until the top heavy population pyramid will go back to the "normal" pyramid structure. How long will it take? 30 years? 50 years? Only if Japan can continue as is. Maybe the system will break down much earlier than that.

I wish to see how our country will be in future.

茨城のお取引先訪問。

 東京で生活していると、茨城って首都圏なんだけど首都圏でないという感じもあって、ちょっと努力をしないと行けない、あるいは行かないところ。昔むかし、柏にすんでいた頃、その頃は30代前半から半ばなんだけど、だからもう15年以上も前の話なんだけど、その頃は常磐自動車動を北に進んで大洗海岸や筑波山に遊びに行くことがしばしばだったけど、最近はとんとおつきあいのレベルが落っこちていた。
 今日は、社員のOさんとふたりで、僕が車を運転して茨城県にあるお取引先を訪問。午前中つくば市、午後に水戸市。つくばでお伺いした先とはアントラーズの話になり、水戸でお伺いした先のひとつにはホーリーホックの旗があり。そういえば、茨城県はふたつのJのチームがあるサッカー先進国だ。
 今日は茨城のお取引先を訪問してとてもよかった。普段、とてもお世話になっているにも関わらず、同じ首都圏といいながら、決して密度が濃いおつきあいとは言えなかったエリアだから。みなさんに暖かくお迎えいただき、心から感謝申し上げます。

G1 Summit参加。

 この前の日曜日の夜からアメリカ出張があって、木曜日の深夜帰宅。翌金曜日昼から山梨県(甲斐犬たちのふるさと!)小淵沢であったG1 Summitに参加。初回から出席していて今回は3回目。これまで会っている知人、友人たちとの1年ぶりの再会(なかには普段からお会いする機会がある人たちも)、そして新しい出会いがあって、疲れていたけど楽しかったし、とても勉強になる出会いがあった。
 この前読んだばかりの『インナーパワー』の著者・湯本優さん(今朝6時半からあったインナーマッスルを鍛えるセッションがよかった!)、シンクロのオリンピック選手・武田美保さん、ありがとう。お話、楽しかったです。精神科医の冨高先生のお話はたいへん勉強になりました(ちょっとヘビーな話ですが、日本の自殺が実は明治以来、長期的には減少傾向にあることをデータに基づいてお話いただきました。データに基づいた議論をしないといけないということをあらためて認識しました)。
 若手政治家、官僚、学者など、普段あまりおつきあいのない方たちとの話もおもしろかったです。

 蛇足ですが、今日、帰りの電車の中に、ニコンのデジカメを置き忘れてしまったのですが、JR東日本の忘れ物係に連絡したら、甲府駅で見つかりました。お恥ずかしいことに電車のなかにこのデジカメを忘れるのは2度目なのですが、またまた出てきてくれました。日本って本当にすごいと思う。電車の中にした忘れ物が、こうやって再び見つかり、それを担当の方に連絡したら、すぐに見つけてくれるなんてサービスのあるところが、世界広しと言えど、いったいどれだけあるだろうか?

日本語の看板がいたるところにあったら。

 昨日でお取引先とのミーティングも終わったので今日の飛行機で日本に帰る。羽田到着は木曜日の夜11時近くになる。翌日からは今回で三回目になるG1 Summit が山梨の小淵沢である。年に一回、いろいろな分野の方達にお会いできるのは楽しみ(でも、体にはしんどいスケジュール!)

 ところで日曜日の夕方、到着したばかりのサンフランシスコ市内の有名なショッピングセンターに入っているお店で、店頭に日本語のメッセージを大きく掲げているところがあった。それでこんなことを想像してしまった。もし、アメリカやヨーロッパの街角の至る所に、日本語が溢れていたら、僕らはどんな感覚を持つだろうか?って。どんな日本語のメッセージでもいい。たとえば、「絶対に諦めないぞ」とか「俺が一番!」とか、「君はサイコー!」なんて、メッセージが街頭の広告や、お店の中に溢れていたら。なんとなく、「ここの人たちって、もしかして、日本語がかっこいいって思ってくれているのかな?」とか、「僕らの文化のことを気に入ってくれているのかな?」って、思ってしまうんじゃないかな。

 この前、雑誌『日経ビジネス』で、ロンドンのアパレル会社だったけど、「ジャパン・クール」のファンのオーナーがスタートした日本語を使ったTシャツで成功している会社の紹介があった。一昨年の冬、ロンドンに行く機会があったけど、若者向けのファッションのお店が多いエリアで、日本のファッションを中心に売っているところをのぞくと、日本語が書かれたシャツやジャケットがたくさん置いてあったのを記憶している。なんとなくうれしくなったりするものだ。

 現実の世界は、アメリカやイギリスなどの英語を母国語とする連中にとって、世界は彼らの言葉で書かれたメッセージで溢れかえっている。彼らにとって、すくなくとも表面的な世界は、かなり好意的な態度を示してくれているはずだ。日本に来たアメリカ人なんて、平均的なルックスの連中が、「日本でモデルの仕事をやっている」なんて自慢げに言っていることがあるので、英語と外人に弱い国民性が情けなくなることがあるけど、世界の多くの場所は彼らにとってはかなり好意的な場所になっているのだ。すくなくとも9.11以前、あるいは欧米発の金融危機以前までの世界は、そうだったはずだ。

 社会言語学者の鈴木孝夫先生は、日本は日本語が国連の公用語のひとつとして採用されるべく運動をすべきだったという意見をよく書かれている(アラビア語は、石油危機をきっかけに国連の公用語になったのではなかったか?)日本の経済力がどんどん落ち込んでいく中、かつてのような勢いは日本にはなくなっているから、夢のような話しになってしまったけど、鈴木先生がおっしゃっていたことは今考えても本質的なポイントだったと思う。中国は孔子学院、ドイツはゲーテ・インスティテュートを世界に展開し、自国語の学習者を大切にしようとしている。彼らは僕らよりも文化戦略を持っている。

 なんでこんなことを書き始めたかというと、もし世界がもっと日本語で溢れていたとしたら、日本のビジネスはもっと世界に開かれたものになっていたのではないかと思うからだ。もっと世界に向けて日本発のビジネスが発展していたのではないか、と。言語の問題は大きい。ひとつの企業が社内の公用語を英語にするとかしないとかということが話題になる日本だけど、言葉の問題はものすごく大きい。OSとしての言語が世界を制覇し、その上で、アプリとしてのビジネスが大きくなっていく。すくなくとも英語に関してはそんな展開になってきた。この200年くらいは。

 19世紀、南アフリカでダイヤモンド王になったセシル・ローズは、英語を母国語として生まれた人間はそれだけで恵まれているのだというようなことを言ったと、FTで読んだことがある。(あとで確認すると、'To be born English is to win first prize in the lottery of life'。FTの記事は以下の通り→Why proper English rules OK

 これからの世界がどうなっていくのか?中国語が広がっていくのは確実だけど、英語支配はどうなっていくのだろうか?(「中国人として生まれることは、人生の宝くじの一等賞をもらったみたいなものだ」ってことになるのか?!)

羽田からアメリカに飛ぶのは1976年以来。

 初めてアメリカに行った1976年にはまだ成田空港ができていなかった。飛行機が成田から飛び始めたのは1979年だったと記憶している。昨年、JALを辞めたいとこが勤務を始めたのも1979年だったはず。
 羽田からアメリカに飛ぶのは1976年以来。だからと言って深い感慨でもあるわけではないのだけど。乗る側としては日曜日の真夜中、飛行機に乗るのもしんどい話。もちろん、サービスする側の人たちはもっとしんどいのかもしれないけど。夜中に飛行機に乗る回数が増えてくると、別段大仰なことでもなくなるのかもしれないけど、家族(うちの場合には犬たちを含むのだけど)に「おやすみ」と言って、ひとり空港に向かうのもさびしい話。カイさん(♀の甲斐犬。今月20日が12回目の誕生日)は僕が荷造りをしていると「普段とちょっと違う行動をしている」と警戒モードになる。彼女の第六感の良さにはいつも感心する。
 
 ところで日本相撲協会が春場所をキャンセルすることを発表した。解体して出直しだという声が多くの人たちから聞こえてくるけど、相撲の八百長なんてもう10年も20年も前から噂があった。お互い、持ちつ持たれつの要素があるだろうから、一部でそんなことがあってもまったく驚かない。十両以下の待遇は本当にひどいみたいで、関取(十両以上)になると急に良くなる。J1からJ2に落ちないように必死になるのと同じように、十両から落ちないように、お互い8勝7敗でぎりぎり現状維持で丸く収めようということになるのだろう。でもそんな「談合」って、相撲の世界だけの話しなんだろうか?

 別の意味でも関取たちはたいへんだ。一場所15日間、年間6場所で合計90日、ガチンコでやっていて体はぼろぼろにならないのだろうか?彼らはけがをして万が一引退なんて話しになったら、どんな待遇が待っているのだろうか?

 これだけ世の中の多くの声が彼らに「完璧さ」というか「潔癖さ」を求めていると、あなたたちはどうなの?って聞いてみたくなる。

 チュニジアやエジプトの「革命」はツイッターやフェイスブックなどのネットを使ったコミュニケーションが大きな役割を果たしているということだけど、今回の相撲界の八百長もケータイのメッセージが証拠になっている。ITのおかげでいろいろなことを隠したり、抑えつけたりすることはできなくなっている。相撲界もIT化の大きな流れの中で変化していかざるを得ないということか。

 ラウンジではもう真夜中近くだというのに一生懸命食事をしている人たちがいる。それでも太らない人たちは羨ましい。これからの数日、アメリカで食べないわけにはいかないけど、食べ過ぎないように気をつけようっと。

mi coach pacer by Adidas

 去年はもっぱら水泳だけだったけど、今年に入って早朝の皇居一周ウォーキングを始めた。先月は10回以上早朝ウォーキングをしたと思う。なんどもすれ違う方たちの中から、「おはようございます!」と挨拶したり、黙礼したりする人たちもできた。それも楽しいことのひとつ。まだまだ体重も重すぎるし体が慣れていないので、もっぱら早歩きに徹している。
 だんだん楽しくなってきて、先日、アディダスからでている、mi coach pacer という、心拍数や走行距離を記録するツールを買ってしまった。まだ使い方はよくわかっていないのだけど、きちんと記録が採れるようになると励みになるような気がする。
 この前読んだ『インナーパワー』(湯本優著)ではないけど、屋外で適度な紫外線を浴びながら運動をすることは体だけでなく、気持ちや頭の整理にもいいから、とてもおススメ。

mi coach プレスリリース
mi coach HP

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2011年新日本紀行の開始

 今日から2011年の新日本紀行を開始。今日は栃木県の宇都宮、小山、佐野のお取引先を訪問。日頃お世話になっているお取引先の皆様には感謝申し上げます。佐野市は初めての訪問。佐野というと、佐野厄除け大師とアウトレットが思い浮かんだけど、タクシーの運転手の話では、イチゴの産地としても有名!

 宇都宮市から見える日光の男体山がくっきり、すっきりと見えた。奥日光でのクロスカントリースキーを久しぶりにやってみたくなる。

 行き帰りの新幹線の中で、『フェイスブック_若き天才の野望』(日経BP)を読み始めたけど、おもしろい。この本の中には、何人かの卓越して優秀な学生たちがでてくる。ハーバード卒業後4年目にして雑誌「ニューヨーカー」の副編集長に抜擢されることになる、アメリア・レスターという女子学生が、3年生のとき、スタートしたばかりのフェースブックについて書いた文章も鋭い。(「フェイスブックはロマンチックな出会いを媒介することをはっきりと目的に掲げているわけではないが、フェイスブックには性欲以外にも原始的な欲求がそこここに渦巻いていることが見てとれるー帰属欲求、虚栄、そして少なからぬ覗きの欲求」)

 東京大学からはフェースブックは生まれてこないのか?(「フェイスブック」の芽を俺自身いくつもツブシてきた! 」)

『ぼくが見てきた戦争と平和 』(長倉洋海著)

 先月10日の朝日新聞朝刊の写真特集記事で、フォトジャーナリストの長倉さんの作品を見てちょっとショックを受けた。それはアフガニスタンの英雄・マスードが、山の上で地面に横になりながらひとり静かに本を読んでいる写真だった。本を読んでいる青年がマスードだと知らなければ、ハイキングで山に来たひとりの青年が、美しい自然の中で読書に熱中しているだけの写真に見えるかもしれないけど、それが戦火のアフガニスタンの兵士のひとときだと知った時、その写真はまったく異なる意味合いを持ってくる。マスードと同年代の長倉さんはマスードに同行しながら、このアフガン兵士の英雄の日常生活をカメラに収めていた。その中の一枚の写真。
 時には睡眠2時間で朝から晩まで闘い、住民の苦情を聞き、兵士たちを鼓舞し、作戦を練り、そしてまた闘っていた男が、3000冊の本を持ち、限られた時間の中で本を読み、詩を詠んでいたという話に驚いた。夜は真っ暗な部屋の中、ろうそくの明かりを頼りに、マスードは本の世界に入っていった。だから平和な日本に住む僕らが、本を読む時間がないと言い訳しているなんて、ちゃんちゃらおかしいこと。
 『ほくが見てきた戦争と平和』は、長倉さんがカルチャーセンターで行った講演に写真を加えたもの。お話の内容もいいし、もちろん写真も素晴らしい。アフガニスタンだけでなく、コソボ、アマゾン、エル・サルバドルで撮った写真も紹介されているけど、アフガニスタンのマスードの写真が特にいい。
 山の上でひとり本を読むマスードの写真は本当にいい。この写真が含まれる写真集を入手したいと思っている。