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『貧困の僻地』(曽野綾子著)

 雑誌「新潮45」に連載されていたエッセイをまとめたもの。2006年12月から2008年8月まで連載されていた。曽野さんのエッセイは結構読んでいる。産經新聞に書かれている「透明な歳月の光」も毎回読んでいる。小説はそれほど読んでいるわけではないので、いい読者とは決して言えないと思うけど。

 曽野さんの行動で心から立派だなと常々思っていることがある。それは彼女が始められた海外邦人宣教者活動援助後援会(JOMAS) が資金援助された現場を、ご自身の足で訪問されご自身の目で確認されていることだ。エッセイにでてくる援助の現場というのは、半端なところではない。アフリカの貧しい国、その国の首都からクルマで何十時間もかかるような、途中で事故にあったら生きて帰ることができるのかとヒヤヒヤするようなところ。そんなところに、日本人シスターたちが献身的に働いているということはもっとすごいことなんだけど、お金を出すだけでなく、実際の現場を見に行くという曽野さんの行動力にも同じように感心する。(援助の現場をよくご覧になられているからか、こんなことも書かれている。「私は最近、国連と名のつくところへの寄付は一切しないことにしている。使い道が正確にわからないのと、膨大な数の国連職員が、世界各地で特権階級の暮らしをしているのを見ているからだ。あれは世界的な失業救済事業ではあろう。」)

 曽野さんがなんども繰り返し書かれていることのひとつ。日本に住むわれわれの生活は、世界の貧しい国と比べると物質的、制度的には天国のような状態にあるのだけど、自己憐憫のかたまりになっている人が多いものだから、悪い結果はすべて他人や社会のせいにして自分の責任を受け入れようとしない人があまりにも多くなっている。それは一昨日お会いした服部文祥さんとの対談の中でも出た話だった。
 
 週末によく行く本屋には、曽野さんの『老いの才覚』という新書が、複数のコーナーに置かれていた。どれだけの読者がいるのかは知らないけども、老いることを受け入れていく覚悟のようなものを彼女の本から得ようとしている人たちがいるのかと思う。
 塩野七生さんもそうだけど、曽野さんもご自分の目で見たことを、ご自分の頭で考えられている。そしてご覧になられている世界の幅はかなり広く、深い。そこが二人に共通する魅力かなと思う。

「サバイバル登山家」服部文祥さんを訪問。

 次号の「オデッセイマガジン」の巻頭インタビューのため、サバイバル登山家・服部文祥さんを一昨日訪問。ずっとお会いしてみたい方だったので、出会いに感謝しています。彼のストイックさ、美意識、自然や生き物(われわれ人間も含む動物すべて!)に向き合う姿勢、それらにすごく共感を持ちます。
 K2登山隊に加わったことで登山家としての世間的な「見栄」から解放され、自分のスタイルを純粋な気持ちで追求することができるようになったという話が心に残った。われわれビジネスマンも、世間的な見栄(たとえば、売上高に示されるような企業規模、上場なども含む)にこころを煩わされている人間が多数なんだけど、どれだけオリジナルなことができているのか、誰もやっていないことができているのか、そんなことがビジネスにおいてもとても価値あることだと思う。
 今夜11時からTBS系列の『情熱大陸』で服部さんが取り上げられるそうだから、久しぶりに夜遅くのテレビを見よう。

FT紙の秀逸な見出し

日頃日本の新聞と並んで、Financial Times を読んでいますが、記事の見出しに感心することが多いです。限られた言葉で、ある出来事の本質をずばり指摘するような見出しです。最近感心したものにいかのようなものがあります。(2010年10月20日付け。Global Insight というコーナーにあったGeoff DyerというFTの北京支局長による記事)
 
  "Mindset of Beijing's next leader remains a closed book"

次の国家主席として「内定」したと言われている習近平について、彼が外交、内政に関してどのような考えを持っているのか、ベールに包まれたままだという記事の見出しです。この記事はまとめてして次のような文章で終わっています。

 "The name of China's next president might already be pencilled in. But the political character of the new generation of Chinese leaders remains something of a closed book."

こんな文章が英語で書けるようになるといいなと思いますが、日本語でももっといい文章が書けるようになることはもっと大きな課題です。

『サバイバル登山家』(服部文祥著)

 今日は日帰りで大阪。東大阪にある近畿大学を訪問。近畿大学の関係者の方々には日頃からご愛顧いただき、たいへん感謝申し上げます。
 帰りの新幹線で読み終えたのが、『サバイバル登山家』。
 こんな文章に共感を覚えながら読み進めました。
 『「野生生物のようにひっそり生まれて、ひっそり死んでいく。死んだことすら誰にも確認されない」それは僕が山登りで究極に求めているものの一つだった』
 あとがきで、登山のこんな役割について言及されています。
 『登山はまだ大きな役割をもっている。地球のサイクルから離れた現代文明人に、もう一度、身体感覚をとり戻させ、地球規模の視点を与える役割である。人が自分を地球の小さな生命体として意識したとき、社会を見る目が変わってくる。その視点こそ、バランスを失ったこの文明社会を元に戻す力になると僕は考えている。人間の地球に対するかかわりが問われるいまの時代、登山で体験できる自然感や、登山そのものがもつ環境に対して人を謙虚にさせる効果は、今後ますます重要になるのではないだろうか』
 明日、オデッセイマガジンの巻頭インタビューのために著者の服部さんに初めてお会いさせていただくことになっています。楽しみにしています。

事務職採用がシステム部へ配属。

 小社の営業担当者が、某県の商業高校の先生からお聞きしてきた話。小社で運営しているMOS、IC3を在学中に取得した卒業生が、事務職として就職した会社で、システム部に配属になったとか。本人も考えていなかった配属で、驚きはあったにしろ、会社からの期待にやりがいを感じているそうです。

 われわれが提供している資格を取得した学生のキャリアに、すこしでも積極的な影響を与えられたのであれば、たいへんうれしいお話です。

「子供を大人に、大人を紳士に」

今朝の日経新聞スポーツ面に、Jリーグ湘南社長の真壁潔さんがいいことを書かれていた。(でも日経新聞の記事でおもしろいのはどうしてこうもスポーツ面に多いのか?それも記者ではなく、外部の方が書かれたコラム!)

 「すべての参加者に共通のルールがあり、公平であるがゆえに、悔し涙にくれながらでも結果を受け入れる。テレビゲームのようにはリセットはできない。責任を自ら引き受け、時には仲間を助け、仲間に助けられながら友情や忍耐を学ぶ」

 「スポーツが発するフェアプレーやリスペクトの精神は健全な青少年育成の根幹だ。日本サッカーの父、クラマーさんは『サッカーは子供を大人にし、大人を紳士にする』と語られた。スポーツにはまだ十分に理解されていない力がある。」

 「枯れてしまった夢から青い新芽は吹かない。スポーツという環境だって危機にひんしている。どんな形であれ、スポーツへの参画は紛れもない社会貢献」

 湘南は久しぶりにJ1に復帰したけども、残念ながら結果がでていない。このままだと来年は再びJ2落ちかと思うけども、経営者の方がこれだけ強い信念をお持ちなのは、素晴らしいと思う。

Money as debt

VBAエキスパート試験のHPをリニューアルしました。

会社の宣伝ですが、VBAエキスパート試験のHPをリニューアルしました。→VBAエキスパートHP

感動のコンサートでした。

東京駅から中央線に乗って国立へ。国立の駅に降り立ったのは久しぶり。

今日はうちの会社に13年前2番目の社員として入ってくれた、大学の後輩でもある江口さん(現在某議員の公設秘書)と男二人でコンサートを聴きに行きました。(午後2時から一橋大学兼松講堂であった「国立シンフォニカー創立記念コンサート」)


 とにかく感動したのは、指揮者の宮城敬雄さん。一橋大学商学部卒業後、サラリーマン経験、実家の会社経営を経て、50歳で本格的に音楽の道に入った方。国立の一橋中和寮の受付部屋の壁に「まだ遅くない。人生はやり直しができる。『月と6ペンス』を読め」という落書きがあったことを思い出します。宮城さんの場合は、やり直しということではなく、50歳にしてすごい新規事業を立ち上げられ成功されたということか。
 1944年のお生まれということなので、現在60代の後半。
今日は感動のコンサートでした。特にブラームス交響曲第一番はすばらしかったです。こんなユニークな方が、卒業生にいらっしゃるなんて、一橋もユニークだし、ちょっとほめすぎですがすごいです。
兼松講堂レジデントオーケストラ 
2005年読売新聞記事

秋のカーペット。An autumn carpet.

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『なぜ、あの人だけが採用されるのか?』(佐藤文男著)

 大学の同級生、佐藤人材・サーチ株式会社社長の佐藤文男さんの本。副題には「失業しても、すぐ仕事に就ける法」とあります。「出口のないトンネルはない。あなたに合う仕事は必ず見つかると信じて前進し続けましょう」という著者からのメッセージも。

 自分を客観的に見つめてみること、自分のプライドや意地を横において素直な気持ちで現状を分析すること。まずそこからスタートしないと前には進めないのではないかと思います。自分の姿を鏡に映して視ることは、言うほど簡単ではないのですが。

 現役のヘッドハンターからの有益なメッセージやヒントで一杯の本です。

『これを見ればドラッカーが60分で分かるDVD』(PETER DRUCKER: AN INTELLECTUAL JOURNEY)

 ほとんどの経営者は、自社が永続性を持った強い組織であり、社員、取引先、そして社会にとって価値ある組織でありたいと希望しているはずです。ボクもそんな経営者の一人です。多くの経営者にとって、経営(=マネジメント)を考えつづけていく上で多くのヒントを与えてくれるのか、ピーター・ドラッカーです。ドラッカーについては、これまで何度も書いてきました。(→一番最近ドラッカーについてかいたものは、2009.11.29 ドラッカー生誕100周年記念の国際会議
 DVDのタイトル、少々安直な感じがする日本語タイトルですが、英語の原題は、"PETER DRUCKER: AN INTELLECTUAL JOURNEY" という真面目なものです。
 このDVDの中には、ドラッカー自身の発言と、彼から多大な影響を受けた主にアメリカの経営者たち(GEのジャック・ウェウルチを含む)のコメントが紹介されています。たとえば、ドラッカーはこんな発言をしています。「長過ぎた成功は、新陳代謝の妨げになる」(バブル崩壊後20年にもなろうとする日本のことでしょうか?)。あるいはこんな言葉があります。「中国ではかつては自動車は贅沢だったが、今では人々は必需品と見なしている。これがグローバル化だ。それは経済現象ではなく、心理現象だ」。
 60分の短いビデオですが、あらためてドラッカーの魅力を認識します。
 僭越ですが、ぜひ現在の日本政府の中枢にいらっしゃる政治家の皆さんに、ドラッカーを勉強していただきたいです。労働運動、学生運動のご経験はお持ちの方々は多いようですが、起業やビジネス経験をお持ちの方は少ないようにお見受けします。政府関係の方々は、ビジネスを「商売」として、官の仕事には劣るものであるとお考えの方が多いように思いますが、国益といわれるものは実はその大部分が経済的な利益のことです(特に、戦後日本において)。「雇用、雇用」と叫ぶのはいいのですが、雇用を作り、雇用を増やしていくために、どのような考え方があり、なにをしないといけないのか、ぜひドラッカーから「マネジメント」について学んでいただきたいです。かれには、非営利法人のマネジメントについても数多くの発言と著作があります。

大学生協でもMOS試験の受付が始まっています。

 就職活動を控えた大学生だけでなく、入学後すぐにMOS受験に興味を持つ大学生が増えています。ワードやエクセルの基本操作は、早くから習得しておくと、きっと役に立つと思います。

 首都圏の大学を中心としてですが、大学生協で、MOS試験の受験受付を行っていただています。大学生の皆さん、あなたの大学生協でも申し込みができないかどうか、チェックしてみてください。

 大学生協のキャリア・就活支援サイトでもMOS試験をご紹介いただいています。→withnavi

Great advices and insights from Microsoft employee

On his last day at Microsoft, this Microsoft employee wrote a very interesting email to his colleagues. The email contains great advices and insights. I asked my colleagues in my company to translate the English into Japanese, so that we can share it in the office. I learned about this email in the Tim O'Reilly's tweet.

ティム・オライリーのツイートでこのemailのことを知りました。マイクロソフトからフェイスブックに転職するディベロッパーが、マイクロソフトの同僚に送ったメールです。仕事だけでなく、生き方についても洞察力にあふれた内容の文章が含まれています。内容が良かったので、日本語に翻訳して社内で回覧したいと思っています。

Goodbye Microsoft, Hello Facebook

『国家の命運』(薮中三十二著)

 著者は今年外務省事務次官を退任された方。本のタイトルは大仰ですが、なかみは非常に読みやすい、手軽な本です。たくさんアンダーラインは引いたのですが、その中から一部紹介すると、

1 「マスコミはアメリカの御用聞きかマッチポンプ、日本へ向けて懸命に火種を吹き起こしているようなものだった」(マスコミについて)
2 「日米交渉を思い出しても、日本側の出席者からは、何度となく「ご理解いただきたい」(please understand) というフレーズが聞かれたものだった。日本の事情は特殊なのだと相手にくどくど説明し、結びにこのフレーズが口を突いて出るのだ。」(日米交渉について)
3 「国内に政府を批判するマスコミがあるわけでもなく、野党もなく、国民の生活状況もおかまいなし、こういう国が相手の交渉はほんとうにやりづらい」(北朝鮮に関して)
4 「交渉妥結は国内でも好感をもって迎えられた。一呼吸おく、という昔からの知恵が日本では大事なのだな、とあらためて感じたものだった」(日韓漁業協定)
5 「日本ぐらい、きちんと約束を守ってくれる国はない。技術移転や投資など、これからも日本には大いに期待している」(タンザニアのキクウェテ大統領)

 そして、ボクが一番共感したのは、この点。
6 「当然ながら、言語とともに、話の中身が大事である。文化や習慣、育ちも思考形態も違う相手と話す場合、ロジックがないと話がかみ合わない。ロジック、というのは、私なりの理解でいえば、『世界共通用語』ということになる。(中略)国際社会での交渉ごとは、世界共通用語としてのロジックを用いた説明と主張が決定的に重要になる」

 ロジックは、日本国内での共通用語でもあると思う。「不言実行」「腹芸」なんていうことは、いまの日本にはもう当てはまらないのではないか。

学び続ける組織。

『ザ・トヨタウェイ』(日経BP)の著者、ジェフリー・ライカーが、「日経ビジネス」(2010年10月18日号)の巻頭インタビューで以下のような発言をしています。

1 「トヨタの強みは規模の大きさにあるのではありません。問題点を発見して、『カイゼン』を続ける企業文化にあると考えています。」

2 「米国は転職社会ですが、トヨタは長期雇用を前提に、従業員を雇っています。ベテラン社員が若手を熱心に指導して育てる。だからトヨタが重視する価値観や技能が伝承される。この文化があれば、時間がかかっても、トヨタの収益力は再び高まるでしょう。」

こういうことが、「学び続ける組織」ということだと思います。
当社も、見習いたいと思っている点です。

「進歩が止まらない奴」

 産経新聞の「次代への名言」のコーナーでこんな言葉が紹介されていた。(2010年10月17日)
「小澤(征爾)は卒業してからの進歩の度合いが凄いのです。徐々に徐々にでもよいから、進歩が止まらない奴が後で偉くなるんです」小澤の先生だった斎藤秀雄の言葉。
 これまで一度もウサギになれず、どちらかというとカメの人間からすると、ちょっと励まされる。

西麻布でお話をさせていただきました。そばの中国大使館前では大規模デモ。

 ある方が主催されている学生と社会人向けの勉強会でお話させていただきました。東大、早稲田、慶応などの学生と、幅広い年齢の社会人の方々の集まりでした。皆さん、問題意識の高い、真剣に仕事のことを考えている方々でした。
1時半に始まり、途中の休憩を交えて5時までお話と質疑応答。その後、テレビ朝日通りにあるピザ屋さんで懇親会。

 テレビ朝日通りにはなにがあるか? 中国大使館です。
 日本のマスコミでは一切、取り上げられていませんが、尖閣列島をめぐり東京でも大規模なデモが行われています。懇親会があったレストランから中国大使館まで200メートルほどの距離で、レストランの前の歩道には、1時間以上たっても切れないほどの人の列が続いていました。警察の警備がしっかりしていてかなり統制のとれた行進でした。家に帰ってネットでチェックすると、5800名程度のデモだという話があります。

 ボクは懇親会を途中で失礼しました。帰りの車で聴いたNHKラジオの7時のニュースでは、中国各地で行われた大規模デモのことを報道していましたが、中国大使館前で行われていた日本側の大規模デモについては一切報道がなされていません。
 ただし、海外メディアはこの東京でのデモのことを報道しています。
 日本のメディアの自制、政府からのコントロールもあるのかと想像します。今、中国問題において感情的になることは決して得策だとは思いませんので、メディアが自重あるいは自己規制することもわからなくはないのですが、海外では東京におけるデモのことが、かなり報道されているということくらいは、知っておいたほうがいいかと思います。

"More people die from self-pity than AIDS." (from "Allan")

There is a wonderful photo exhibition at the Tokyo Metropolitan Museum of Photography until the first week of December. The museum carries two or three exhibitions at the same time, but the one I was moved is titled "Love's Body". A Chinese Australian photographer named William Yang's 19 photographs from the monologue "Allan" is at the beginning of the exhibition.

Yang's past lover, Allan, dies from AIDS. When the photos were taken, they were just friends, not lovers any more. In every photo, Yang's monologues are shown below photos. In one of the photos, Yang quotes Allan who said "I think more people die from self-pity than AIDS." Allan who is dying from AIDS stops taking drugs and decides to accept the fact that he is dying.

So many people with self-pity in our country. Though they seem to be alive physically, maybe they are dying spiritually.

この前も書いた東京都写真美術館で12月5日まで行われている「ラブズ・ボディ」という写真展。中国系オーストラリア人がエイズで死んでいくかつての愛人、今では友人である存在を撮った写真19枚が展示されている。この中で、エイズで死につつある友人のアランがこのように言ったという引用があった。「エイズよりもっと多くの人が自己憐憫で死んでいっているように思う」。日本におけるエイズの大きさはよくわからないけども、自己憐憫にとらわれている人は多いように見える。

『ケースで学ぶ実践起業塾』(日本経済新聞出版社刊)

 友人というか先輩の須賀さんが共著者のお一人として参加されている本。帯には「身の丈にあった事業の興し方を伝授!」なんてありますが、中身はかなりハイレベルの本です。この手の本は、実は一度起業したあとに読んでみると、中身がよくわかります。経験前と経験後(進行中も含む)とでは、理解度は天と地くらいの差があります。
 それでも、スタートする前に、このような本を読んでおくべき。
須賀さんは第5章を担当していますが、第1章、第6章を担当している瀧本さんにもなんどかお会いしたことがあります。おふたりとも経験豊富な起業家向けアドバイザーです。
 ちなみに、アメリカン・ブック&シネマから出している『経営の才覚 ― 創業期に必ず直面する試練と解決』。アイティメディアを創業された藤村さんには、「会社を始める前にこんな本を読んでおきたかった」と言ってもらいました。

経営の才覚
アメリカン・ブック&シネマ

「一人で歩け、君の明かりで足りるとせよ」

 朝日新聞夕刊・文化面の「私の収穫」。大学1年の時のフランス語の先生だった海老坂武のエッセイ4回目。今日のコラムで先生が紹介されているのは、ジャン・ジオノという作家兼脚本家。1930年代反戦パンフレットを出し、39年9月の戦争前夜には、街に張り出された総動員を告げるポスターに、<拒否>と書いたビラを張り付けてまわって逮捕された、とか。
 そのジオノの信条が、「一人で歩け、君の明かりで足りるとせよ」だった。海老坂先生は、「暗闇の中から発せられたまばゆい言葉だ」と書かれている。

『中堅・新興&地方大学から内定を勝ち取る方法』(高田茂著)

 小社の試験会場にもなっていただいている敬愛大学キャリアセンター長の方が書かれた就活を控えた学生へのアドバイス。副題には「ブランド大学と同じ就活では勝てない!」。中堅、新興、地方大学、そして女子大をまとめて、「発展途上大学」と呼ばれています。

 なかのアドバイスは、かなり具体的で、「発展途上大学」の学生以外も覚えておいた方がいいと思います。

 54あるアドバイスから記憶に残ったのは以下のようなもの。

29 何も知らずに毛嫌いするな。営業ほど楽しい仕事はない。

32 産業界には、知られざる優良業界・業種がたくさんある。

33 必ず発見がある。業種の「川上」から「川下」までをたどれ。

48 不快感さえ与えなければ、細かいマナーはどうでもいい。

53 語るべきはバイト経験ではなく、稼いだお金で何をしたかだ。

「社長の器が企業成長を決める。発言を徹底調査せよ。」(37)というアドバイスには、身を引き締められる思いをしながら読みました。

永遠の楽観主義_eternal optimism

The two Japanese Nobel Prize winners for Chemistry were on TV tonight. The messages were clear. Create (Discover) a new continent, explore, keep an "eternal optimism".
I would like to call them science entrepreneurs. They take a risk, study hard until they create a new value (discovery) . That's entrepreneurship!

 NHKの「クロースアップ現代」にノーベル化学賞を受賞された根岸、鈴木両教授が出演されていた。「新しい大陸を作れ!永遠の楽観主義であれ!」いい言葉だと思った。ボクは学者も起業家だと思う。新しい研究分野を切り開くためにリスクをとる。報われるかどうかは約束されていなくても、努力し続ける。

柔らかい心。

 あることで、ボクよりもずっとお若い方からお礼のメールをいただいた。その方には、「あなたはまだ柔らかな心を残しているから、きっとこれからも成長するし、いい出会いもあると思いますよ」とお返事。
 自分の思い通りにならないことが重なって、心がかたくなになっていく人が多い中、柔らかい心や気持ちを保っている人はすばらしい。ボクもそんな人間になりたいと思う。

アーサー・ホーランドさんに会う。

 小社のPR誌「オデッセイマガジン」は年内あと一回発行します。巻頭インタビューのお相手も決まりました。このブログでもご紹介したことのある方です。お会いできるのを楽しみにしています。
 
 特集ページにでていただく、自称「不良牧師」、アーサー・ホーランドさんへのインタビューに同席させていただきました。公式サイトあるいはYouTubeをご覧いただければ、非常にユニークな方だということをご想像いただけるはずです。Happy という言葉に対する、Blessed (人は祝福されている)という言葉の深さが心に残りました。著作はアマゾンでチェックしてください。

アーサー・ホーランド公式サイト
Blessing Night

「画家」としての黒澤明、写真家William Yang

 今日はお昼から都内のホテルでお取引先の社長のお嬢さんの結婚式。末永くお幸せに!

 そのあと、今日が最終日の黒澤明生誕100年記念画コンテ展「映画に捧ぐ」と、12月5日までやっている「ラブズ・ボディ_生と性を巡る表現」を先週土曜日に次いでまた見に行った。(@東京都写真美術館)

 展示ホールの中央にこのような黒澤の言葉が飾られていた。

 みんな、自分が本当に好きなものを見つけてください
 自分にとって本当に大切なものを見つけるといい
 見つかったら、その大切な物のために、努力しなさい
 君たちは、その時、努力したい何かを持っている筈だから 
 きっとそれは、君達の心のこもった立派な仕事になるでしょう

 
Everyone, please find something that you really like.
Something that is truly important to you.
And when you find it, work hard for it.
At that point, you have something,
for which you wish to give your best.
Then surely, it will become a noble job
filled with your heart and soul.
(by Akira Kurosawa)

 黒澤は映画だけでなく、絵もものすごくいい。

 それからこちらは12月5日までやっているので、ぜひ多くの人が見に行ってくれればいいのになと思うのは、「ラブズ・ボディ」展のなかの、William Yang の Allan という19枚の写真集。中国系オーストラリア人の写真家、ウィリアム・ヤンその人のかつての同性愛の対象であったアランという友人の死に至までの18枚に加えて、死の10年前、まだアランが健康であった頃の写真1枚からなるモノローグ。同性愛者のことは分からないし、分かろうという努力もしたことはないし、正直言うと、分かろうという意思ももってはいないのだけど、この写真19枚には心から感動した。

 きっと12月の最終日までにはあと1、2回は、この19枚の写真をみるためだけに、恵比寿に足を運ぶような気がする。
東京都写真美術館

歴史を学ぶ、歴史から学ぶ。

 昨日は動物病院に行く以外、どこにもいかず家で本を読んだり、映画を見たり。映画は、ブルーレイで黒澤の「影武者」を観た。
 この前も書いたけど、仲代達矢は好きな俳優のひとりだ。「影武者」は黒澤の絵コンテそのもので、美術・装飾がすばらしい。
本はなんさつか並行して読むのが常で、今朝読み終えたのが、『昭和・戦争・失敗の本質』(半藤一利)。半藤さんの本は読み物として気軽に読めるので忙しい身にはありがたい。
 いつも太平洋戦争前後のことを読むと、当時のリーダーやエリートたちはどうしてこんなにアホで世界のことを知らなかったのかと、哀しくなってくるけども、決して上の連中だけでなく、国民レベルでも勇ましい、感情的なことを言っていたのは確かだろう。
 尖閣列島を巡る中国政府とのやりとりをみていると、日本の対外交渉の基礎知識と方法論の欠如は太平洋戦争のころだけでなく、現在にも続いていることかもしれない。

 太平洋戦争で米軍の捕虜になった人が書いた本でおもしろい本がある。『虜人日記』という本で、小松真一さんという方が著者。1911年東京日本橋生まれ、32年東京農業大学卒。科学者として台湾でブタノール工場創設、1944年にフィリッピンに軍属としてブタノール生産のため派遣され、敗戦とともに46年まで捕虜生活。戦後は会社経営。1973年逝去。死後筑摩書房から出版された本書『虜人日記』によって毎日出版文化賞。

 この方は、ご本の中で「なぜ日本が負けたのか」ということを以下のように書かれている。

1 精兵主義の軍隊に精兵がいなかった事。然るに作戦その他で兵に要求される事は、総て精兵でなければできない仕事ばかりだった。武器も与えられずに。米国は物量に物言わせ、未訓練兵でもできる作戦をやってきた。
2 物量、物資、資源、総て米国に比べ問題にならなかった。
3 日本の不合理性、米国の合理性。
4 将兵の素質低下(精兵は満州、支那事変と緒戦で大部分は死んでしまった)。
5 精神的に弱かった(一枚看板の大和魂も戦い不利となるとさっぱり威力なし)。
6 日本の学問は実用化せず、米国の学問は実用化する。
7 基礎科学の研究をしなかった事。
8 電波兵器の劣悪(物理学貧弱)。
9 克己心の欠如。
10 反省力なき事。
11 個人としての修養をしていない事。
12 陸海軍の不協力。
13 一人よがりで同情心が無い事。
14 兵器の劣悪を自覚し、負け癖がついた事。
15 パアーシー海峡の損害と、戦意喪失。
16 思想的に徹底したものがなかった事。
17 国民が戦いに厭きていた。
18 日本文化の確立なき為。
19 日本は人命を祖末にし、米国は大切にした。
20 日本文化に普遍性なき為。
21 指導者に生物学的常識がなかった事。
順不同で重複している点もあるが、日本人には大東亜を治める力も文化もなかった事に結論する。

 以上、恐ろしいのは、小松さんがあげている21の敗因は、われわれのなかに、ほとんど変わらず見られるということだ。バブル崩壊後のわれわれを見ればいい。政治も、ビジネスも同じ。

ウェークアップぷらす

 今月から小社では、読売テレビ制作の「ウェークアップぷらす」でCMを流しています。先週の番組は見損ねましたが今週は見ていますよ。(テレビをみながら、このブログを書いている)

 で、この番組のHPをチェックしてみると、なんと知り合いのアレクサンドラ・ハーニーがコメンテーターのひとりにはいっている!彼女は以前、フィナンシャルタイムス東京支局のライターのひとりで、最後に会ったのは彼女がロンドンに転勤になった後、ロンドンでのような記憶。現在は香港ベースで中国関連の本を書いているはず。(ウィキにも彼女の紹介ページあり。→こちら
 
 それにTBSのサンデーモーニングで張本に追い出された江川紹子さんが、ウェークアップぷらすのコメンテーターに加わっていますね。TBSのサンデーモーニングも、大沢親分が亡くなられたので張本との人気コーナーはどうなるのか。

ウェークアップぷらす

wonga イギリスのネット消費者金融

日経ビジネス(10月4日号)に紹介されている、オンライン専業の消費者金融。少額、短期のローンを全自動で高速融資。年利2689%。

イギリスには上限金利がないそうだ。過去、導入が検討されたとき、業界団体、専門家だけでなく、消費者保護団体まで導入に反対したとか。理由は、生活維持のために短期資金を必要とする人が、融資を受けられなくする可能性があるからというもの。日本とはまったく違う発想。

wonga

外交専門誌『外交』

知人が教えてくれた外務省発行の専門誌です。
アマゾンでも購入できますし、時事通信社出版局でも発売しています。
時事通信社出版局で、創刊号から6号まで注文しました。

外務省

コールセンターで働く方たちへ新しい資格試験

以前ご紹介しましたが、コールセンター業界で働く方たち向けに新しい資格試験がスタートします。小社は試験の実施運営を担当いたします。

年内は11月14日に札幌、東京、大阪、福岡の4都市で限定的に紙と鉛筆の試験でスタートし、来年からはコンピューターでの実施に移っていきます。

詳細情報はこちらのサイトをご覧ください。→コン検

立場を代えてみる訓練。

 アメリカの高校で学んだ事の一つに、立場を代えてみる訓練の有効性があります。アメリカのアイオワ州にある、本当に片田舎の高校ですが、社会科の授業で「国連ごっこ」をやったことがあり、非常にいい経験だったと思います。あなたはアメリカ、あなたはソ連、あなたは中国、あなたは日本というように、それぞれの国の立場に立って、あるテーマについて、自分たちが正しいと思う事を主張して議論するということをやってみましょう、というような授業でした。
 
 日本の学校に通ったときには、大学においてさえも、このような「訓練」「体験」はなかったように記憶しています。
 
 なんでこんなことを書くかというと、たとえば今、中国と係争になっている尖閣諸島のことひとつとっても、われわれ日本人の間で、日本の立場と中国の立場にたつ二つのチームを作り、自分の立場を主張するための調査をし、一旦主張をまとめ、そして二つのチームが議論し合ってみる、ということがいい訓練になると思うからです。自分を客観的に見つめ、また相手がどういう背景、理由から主張しているのかを理解する(必ずしも受け入れる、同意するとは異なる)ということは問題解決の第一歩になります。
 その際、目的はなにか、なには避けたいのか、そういうこともチーム間で議論することが、一定のルールの中で、建設的に議論を進めていくという意味で重要かと思います。対立し合う二つのチームが、たとえ目的では一致できなかったとしても、共通して避けたいこと(例:核戦争)があるのであれば、それは建設的な結果への一里塚となるはずです。

 思えば、日本の教育においては、このような訓練が非常に不足しているのではないでしょうか。「相手の立場に立って考えなさい」という道徳的なメッセージはよく聞きますが、ディベートとしての訓練はまったく足りていないでしょう。

 今回の中国との問題に関して言えば、マスコミ各社の報道姿勢や意見には、それほど大差がないようにも見えました。それはもしかして、(日露戦争の戦勝の成果への不満から起こった)日比谷焼き討ち事件につながるマスコミの感情的報道、太平洋戦争につながる新聞各紙の御用新聞化など、意見の多様性に乏しい日本を表しています。
 だからこそ、立場を代えてみる訓練は、個々人(個別の国家)の利益というだけでなく、個々人がその上に立っている全体の利益を守るという意味からも、非常に重要な事だと思います。

関西日帰り訪問と行き帰りの新幹線での読書。

 試験を採用いただいている京都、大阪の大学、短大、それからお世話になっているお取引先訪問。日頃のご愛顧に心より感謝申し上げます。京都では夕食をお取引先の社長とごいっしょし、東京駅に夜11時前着の新幹線で帰ってきました。自分自身に「お疲れさま」。
 
 行き帰りの新幹線の中で読んだのが、『日本人のための戦略的思考入門_日米同盟を超えて』。著者は『日米同盟の正体』を書かれた元外務省高官の孫崎享氏。驚いたのは、戦略的思考を学ぶために、マイケル・ポーターなどの経営理論も勉強した方がいいと、外交、防衛の専門家が書かれていること。その理由のひとつは、この本の中でも紹介されている、ベトナム戦争の責任者のひとりでもあったロバート・マクナマラ(『ベスト&ブライテスト』の主人公!)が、国防省に移る前、ハーバードビジネススクール卒業生で、フォードの社長として活躍したということもあるかな。
 
 「日米同盟」とは、「従属関係における虚構の同盟」がその本質であるとされていて、これまで、日本がノー天気に戦略もなく金儲けに集中する事ができたのは歴史的な幸運にすぎないこと、中国が台頭し、アメリカにとってのアジアの最重要パートナーが中国にとって代わっていくなか、日本は「誰が」「なぜ、いかなる方法で日本を脅かすのか」「どう対処するのか」を考えつづける必要があるとされています。
 
 本書の中で紹介されていることで驚いたのは、1960年代、外務省の主流派と思われるような方々の間で、対米従属路線を良しとしない考えの方たちがまだ健在だったこと。もうそのような考え方をする人は、外務省にはいなくなっていて、対米従属を続けていくことしか考えていないのではないかと、少々悲観的なコメントも。

 孫崎さんは最近ネットメディアでの発言回数を増やしているようで、この前は、Uストリームで1時間ほどのインタビューを拝見しました。尖閣諸島問題でもツイッターでかなり発言されています。

 京都でお取引先の社長さんからは、大学関係者も現状認識があまい方が多く、これから倒産する大学がでてくるのではないかという話がありました。さらには、日本全体がゆでカエル状況にあって、目にはっきりとは見えなくても、すこしずつ落ちている、その様子は5年、10年単位で見た時によりはっきりとしてくる。一気に落っこちるのであれば、人は対応するけども、そうでないとただ現状の中で漫然と時間を使っていく。日本の将来に非常に不安を持つ、さらには「孫の世代はだいじょうぶだろうか?」とさえおっしゃっていました。
 孫崎さんの本の中で繰り返し出てくる、日本人は長期的戦略思考をいっさいしてこなかったという話に通じるものを感じます。日本全体で、戦略もふくめた経営力がますます必須になっています。

国内向けと国外向けの寄付金額比較

 先週金曜日の午前中、ちょっと用事があって四谷界隈を歩いていたら、近所の女子高校(四谷双葉)の学生たちが街頭にたって赤い羽根募金をしていました。赤い羽根をもらうのはご遠慮したけど、募金には協力。
 ずっと知りたいなと思っていることがあります。日本人は寄付をしないとしばしば批判されますが、それは本当なのか?たとえば国際比較において、平均所得を考慮した寄付金額の多寡でいってどうなのか?
 
 また、国内向けの寄付金額と、国外向けの寄付金額はどうなっているのか?というのは、僕はアマゾンでしばしば書籍を購入するのですが、寄付募集のパンフレットがはいっていることが多い。で、どのような団体かというと、「国境なき医師団」「ユニセフ」「フォスターピアレンツ」など、海外に本部を持つ団体の日本支部のパンフレットが多いのです。彼らの広告は新聞でもよく見ますし、マーケティングに非常に熱心だと思います。募金目標の一定割合を、マーケティング予算として最初から考えて使っているのだろうと思います。
 
それに対して、どうして日本の団体は積極的に募金活動をしないのか。赤い羽根以外に、ぱっと思いつく、活動がありますか?あとは、歳末助け合いくらいではないでしょうか。日本の団体は、募金に関するマーケティングと、調達したお金の使用使途に関する報告が弱いという印象を持っていますが、実際は、どうでしょうか。ドラッカーはNPO、NGOであっても、経営力が重要であることを強調していました。

 これだけ日本社会でも問題が多くなっていて、海外の貧しい人たちを助ける事も大切なのですが、国内の課題に取り組む団体の存在意義はこれからますます大きくなっていくと思います。

 間違っているかもしれませんが、日本人は寄付しないというわけではないと思うのです。というのは、戦後大きくなったいくつもの新興宗教団体が全国各地に建設してきた建物やそのために取得している土地を見るたびに、ものすごい金額のお金が支援者というか、信者から集められているとしか思えないからです。それは彼らの寄付金です。

 日本のNPOの弱いところをもう一つあげると、経営力だけでなく、もしかして普遍性をもったビジョンの面でも弱いのかもしれません。「国境なき医師団」や最近よく聞く「ヒューマンライツウォッチ」などの活動目標からは、人類そのものを対象にした、スケールの大きさを感じます。いや、日本のNPOだけなく、日本の宗教団体も含めてと言ってもいいのかもしれません。彼らが、自分たちの宗派の信者たち以外のひとたちに、どのような活動をやっているのか、聞いてみたいです。信者たちへのご利益を越えたところでの活動のことを。

 最初の疑問に返りますが、国内向けの寄付と国外向けの寄付の比較、どなたか調査されていたらぜひ読んでみたいです。

かつてのアイドル、今も健在。


YouTube: 石川ひとみ 「まちぶせ」

YouTubeで偶然に再会!石川さんは1959年9月20日生まれということなので、僕よりも2ヶ月先に51歳になったようですが、2年前のこのビデオを見るとアイドル時代よりも魅力的になっていますし、歌唱力あり、歌声はまったく衰えず。
いまだ大好きなユーミンの代表曲のひとつ。

今年も最終コーナー。

 昨夜テレビでやっていたアイススケート(「ジャパンオープン」)。浅田真央さんのところだけちょっと見ました。アイススケートのシーズンが始まるということで、今年も終わりに近づきつつあることを改めて思います。浅田さんにとっては、さんざんなシーズンスタートだったみたいですが、シーズン今後の健闘を期待しています。
 今年の総括をするにはまだ少々早いのですが、先延ばしをし、直面しようとしなかったことからは逃れられないことをあらためて実感した一年でした。個人、仕事、国、いろいろなレベルでそのことを感じました。戦後日本はカネ儲けを最優先させ、国家としての哲学、戦略を捨て去っていたかに見えます。気分で動きやすい国が、哲学だの戦略だのと言い始めると、逆に危ないのかもしれませんが、個人においても、会社においても、あるいは国家においても、自分と自分が置かれた歴史的文脈に素直な気持ちで対面し、他者(他国)との関係性の中で、なにを目標、目的とし、生きていくのか。継続的な、沈思黙考の時間が必要だと思います。
 ところで、今朝の朝日新聞書評コーナーに、『「日米安保」とは何か』(藤原書店)という本の紹介がありました(評者は姜尚中)。「日米安保は、日本にとって戦後の『国体』にも等しい呪縛力をもち続けてきた」「安保によって日本は多くのものを得、そしてまた多くのものを失った」
 気になった本なので、早速アマゾンで注文。

海老坂武の「私の収穫」(朝日新聞夕刊)

 朝日新聞夕刊文化ページの「私の収穫」というコラムに、大学1年生のときのフランス語の先生だった海老坂先生の連載が始まった。(海老坂先生に関しては、なんどかこのブログで書いた)
 
 一回目の今日は、ピカソが晩年を過ごした南仏のシャトー訪問時に感じた事を書かれている。このシャトーは、セザンヌがなんども描いたサント・ヴィクトワール山の真ん前に位置し、テラスからはその山と対峙することができるそうだ。「そうか、生活のあらゆる虚飾を捨ててこうやってセザンヌと向かい合っていたのか…ピカソの精神の姿勢に触れる思いがした。どうやって裸になるか。捨てられるか。裸になったとてピカソに近づけるわけではないのだが。」
 去年、今年と、海老坂ゼミだった同級生と会い、食事をすることができたのはうれしかった(その一人は、卒業以来の出会い)。
 
 今週は、新訳がでたサルトルの「嘔吐」(人文書院)を注文した。海老坂先生はサルトルの研究者の一人で、「自由への道」の新訳を岩波文庫で出されたけど、この「嘔吐」は鈴木道彦先生の訳。鈴木先生も僕が大学在学中にはフランス語の授業を担当されていたお一人。