『危ない格言』(榎並重行著、洋泉社新書)

3年ほど前に出た本です。チューリップや白鳥たちを意味もなく殺していく人間がいることを新聞記事で読んだとき、この本の中のこんな言葉を思い出しました。

「われわれに、われわれ自身を止める能力がどうにかして備わるように」-人間への祈り。

インターネットで匿名のまま他人を攻撃するひとたちには、このような言葉が用意されています。(すこし長い引用になります)

匿名で、特定の相手を口汚くののしり、中傷し、人格や性質に至るまで全否定するような文章を、情報技術媒体などに載せる者たちは、何よりも彼ら自身が注目されることを求めている。他のやり方では、ついにそれを得ることがかなわなかったという恨みに基づく、復讐心の発散のために。しかし、もっとも醜い憎悪と嫉妬をさらけ出すことでしか、それを行うことができないということを見透かされる恥辱を先廻りして逃れるためには、彼らは匿名の陰にうずくまる以外にない。

著者は高校時代から、ニーチェやフーコーの読者だそうです。ビジネスのご経験があるのかどうか、そんなことは本からはまったくわかりませんが、以下のような言葉は、ビジネスマンの僕も非常に同意することで、なおかつ、成功する起業の本質をとらえていると思います。

その内容がどんなに貧弱でも具体性を備えたものに惹かれる者たちは、事業家に向いている。その内容の尽きせぬ豊富さ故に抽象性に誘惑されるものたちは、計画のひたすらな立案者にしか向かない。

編者からの挨拶のなかに、「痛烈な批判と諧謔に彩られている」、「格言集としては類を見ない毒気に満ちたものになっている」とありますが、少々、誇張が入っているように感じました。それは僕が、鈍感な読者だからかもしれませんが。

最後に、すべての人、特に若いひとたちには以下の著者の言葉を贈りたいと思います。

君が君の人生に何を求めるにせよ、一度は君の人生に君が何を与えたかを点検してしかるべきだろう。

・自分を探すくらいなら、自分をつくればいい。

デローザ到着

0046昨年11月に注文した自転車がようやく入手できました。5ヶ月ほど待ちました。今年は、こいつを相棒に、できるだけ走ります。まっかなハート印がこのメーカーのアイコンです。「こいつ」なんて書きましたが、日本語でも、男性名詞、女性名詞の区別があるのなら、絶対に「彼女」と呼ぶべき自転車です。ゴールデンウィークはスタートダッシュをかけるいいタイミング!

一橋大学×Google

グーグルが、僕の出身大学に Google Apps Education Edition を提供するそうです。→記事

黒犬通信で取り上げた本

黒犬通信で取り上げた本の一部ですが、アオテンストアby amazonにまとめてみました。

よかったら、こちらもご覧ください。タンタンのシリーズはすべてリストアップしています。タンタンは子供のための絵本ではなく、大人のための絵本です。内容は大人が読んでこそ、理解できるものになっています。騙されたと思って、一冊、読んでみてください。

アオテンストア by amazon

お客様の声

オデッセイコミュニケーションズのMOS/MCASの資格案内HPで、ご受験いただいた方々の体験談、試験会場としてご協力いただているPCスクールの方々のお声を掲載しています。

受験者の声

PCスクールの声

Web 2.0 Expo で使われたスライド

Web 2.0 Expo から帰国。会場でプレゼンテーションを行った人たちが、Slideshareというサイトに自分たちのスライドをアップしています。→Slideshare

Web2.0 Expo (2008_San Francisco)

R001046723日から、オライリーメディア主催のWeb2.0 Expo (サンフランシスコ)に来ています。今日(25日)が最終日。今回で2回目の参加ですが、昨年の方が大掛かりで、熱気があったように感じます。キーノート・スピーチのプレゼンテーションも業界のスターたちというよりも、より実務的な存在の方たちが中心でした。それでもベンチャー企業のプレゼンテーション・ブースには、いくつかおもしろいことを初めている企業がありました。今回は、日本からも知人の春山さんが来ていたほか、丸の内インターネットラジオ『アイディア・エクスチェンジ』にでてくれた、こちらに住んでいる海部さん(『パラダイス鎖国』の著者)たちとも、いっしょでした。

ロンドンの友人から

ロンドンで働いている大学のゼミの知人からメール。何年ぶりの連絡かな。黒犬通信の写真を見てくれたようで、「かわいい犬がいるようだけど」と、アメリカのバーモントにあるStephen HuneckのDog MountainのHPを送ってきてくれました。この黒のラブラドールのサリーの絵は、イクスピアリにある雑貨屋で見た記憶があります。
東京に帰ってきたときには、うちの黒犬に会ってください。でも、カイは、Heじゃなくて、Sheだからね。
MySapceのサリーの部屋
Dog Mountain

犬の写真家

シアトル郊外の町カークランドで、犬たちを中心に写真を撮っている写真家。いい写真がたくさくあるブログです。→Erin Vey

「アイディア・エクチェンジ」に原田英治さん登場。

「アイディア エクスチェンジ」第5回目のゲストは、英治出版株式会社の代表取締役 原田英治さん。先週18日から配信が始まっています。→丸の内インターネットラジオ「アイディア・エクスチェンジ」

文科系新入社員にロボット作りの研修

オデッセイコミュニケーションズでもお付き合いがあるパソナテックさんが、文科系新入社員(新入社員19名中の18名)に、ロボット作りの研修を行ったという記事を読みました。文科系、理科系とわけることの功罪の「罪」を強く感じるこの頃です。文科系、特に入試でも理科系の科目に触れていないような大学生は、「この一冊でロジカルシンキングを身につける」というようなタイトルの安直な本を読むことよりも、基礎的なことでもいいので、理科系の勉強をしてみることが役立つと思いますよ。そんな意味で、パソナテックさんの取り組みはおもしろいと思いました。→パソナテック記事

オデッセイコミュニケーションズの広告が日経新聞にでています

419 昨日(4月19日)の日経新聞(折込のプラス1)に、オデッセイコミュニケーションズの広告が全7段ででています。tintinと、キーワードを使ったシリーズ展開を行います。第一回目のキーワードは、「目標」。

タンタンとオデッセイの広告シリーズ

日曜日版の新聞各紙

2ヶ月ぶりに、お取引先のKさんと、社員のHさんの3人で、自転車。まだ風が強かったり、寒かったりする日が多いこの4月ですが、来月あたりから、少しずつ自転車に乗る回数を増やしていきます。

自宅でとっているのは朝日新聞なのですが、土曜版の読売新聞は、堤清二さんの回顧録が連載されているのでコンビニで買います。これを読むだけでも、土曜の読売新聞を買う価値はあるかな。日曜版は、読書コーナーがあるので、今日のように、複数の新聞をコンビニで買うこともあります。今日は東京新聞と、読売新聞を買ってみました。

東京新聞サンデー版で、イスラエル建国60周年の特集記事がありました。その中で、作家の広河隆一さんが、次のようなことを書かれています。「イスラエルのユダヤ人は自軍が占領地で何をしているかについて、本当に無知だ。まして1948年にパレスチナ難民がどのように発生したのか、まったく知らされていない。今、もう一度歴史を振り返り、この問題の原点となった事実を洗い出し、その記録を共有することしか、問題解決の道はないと思える。」

残念なことですが、パレスチナ事情に詳しい方のコメントなので、これが事実なのかもしれません。

イスラエルでも、中国でも、アメリカでも、そしてわれわれの国日本でも、為政者は自分たちに都合のいいことしか、われわれ一般国民に知らせようとしないということでしょうか。日本に関して言えば、破綻しているとされる財政や無駄が非常に多いと思われる税金の使い方など、実態をはっきりさせてもらいたいです。

銀座に新しいPCスクール

Isa_ginza3 Isa_ginza2 Isa_ginza1 試験会場として、日ごろお世話になっているISAさんが、銀座の新しいビル「ギンザ・グラッセ」に素敵なPCスクールをオープンされます。そのお披露目パーティがあってお邪魔しました。窓からは、銀座のネオンと首都高が見え、スクールの中も広々としていて、これまでにない、超・おしゃれなスクールでした。MOS、MCASを、丸の内、大手町のOLさんたちに、どんどん広めていってください!

「即戦力」はアリガタイ(有り難い)

仕事で専門学校や大学の先生や事務局のスタッフ、キャリアアドバイザーの方々からお話をお聞きする機会があります。学校側の皆さんのお話では、企業側は過去(バブル崩壊以前)とは比べ物にならないほど、卒業生たちが「即戦力」となってくれることを求めているという話です。そのため、多くの学校では、就職後、役立つと思われる情報を早い段階から学生に伝えていくということになり勝ち。

でも、自分自身のことや、会社を10年やってみて思うのは、そう簡単に「即戦力」は得られないということ。僕なんて、学校をでてすぐの頃どころか、数年たってさえも即戦力からは程遠かったのではないかと思います。同業他社の出身者を別にすれば、中途採用においても、入社即、戦力となることができる人材は、少ないのでは?(業界、職種によりますが)

新卒の場合は、とにかく明るくて(大きな声で挨拶ができる)、礼儀正しく、素直な態度を持つこと。職場の先輩やお客さんたちにもかわいがられるので、本人に勉強意欲がありさえすれば、きっと1、2年のうちに、ある一定の、限定された範囲内で、すこしずつ、戦力になっていくのだろうと思います。

新卒に関して気になるのは、即戦力とかなんとかよりも、生命力や覇気のない学生が多くなっていること。安藤忠雄が、東大の入学式で、親たちの子離れを求める発言をしたとか読みました。いつまでも子供を自分のそばに置きたがる親、正直、気持ち悪いです。(子供の覇気を奪っている大きな原因なのでは?!)そんな気持ち悪い親が、増えているというようなことを、学校関係者からよくお聞きします。(「お客さん」の親御さんには、そんなことは言えませんが)

バブル崩壊とその後始末で、人を育てていくプロセスそのものも、ガタガタになった企業が増えてしまいました。とは言え、事業の復活とともに、新たな時代に即しつつ、人を育てることには時間がかかるという認識に立った上で、人材の育成に取り組んでいる会社も、再び増えてきているような印象を持っています。人材の育成、企業戦略、仕事と生活の調和、付加価値の高いサービスとしっかりした利益の確保、そして人材育成への再投資。これらの要素がうまく回転している会社が、継続性のある優良企業なのかと思います。オデッセイコミュニケーションズも、「優良企業」でありたいと思っています。

人間が幸福であるための条件

サントリーの佐治会長を招いての朝食会に参加。佐治さんがご紹介されていた第一次世界大戦中のイギリス外務大臣、エドワード・グレイがあげた、「人間が幸福であるための条件」。

1 自分の生活の基準となる思想。

2 よい家族と友だち。

3 意義ある仕事。

4 閑を持つこと。

4が案外大切。意義ある仕事をするためにも、一人静かによく考える時間が必要。

ネットで調べると、阿川弘之著の『大人の見識』でも紹介されているようなので、案外知られている言葉なのかもしれません。以前、英文で読んだ記憶がありますが、すっかり忘れていました。

 ちなみに、紅茶のアール・グレイは、このエドワード・グレイから取った名前。

ワークライフバランスの専門家を訪問

30年にわたって、ワークライフバランスと現在呼ばれているテーマについて調査、研究を続けてきた、某大学の先生とご面談。IT時代における企業と社員との関係はとても面白いテーマ。仕事の分担や管理の方法、人と人のコミュニケーションの仕方が変わっていくことで、これからの企業社会がどのように変わっていくのか、楽しみ。また経営者としては、変えていくという意思を持つことも大切かと思う。ITリテラシーの向上と、個人の自立と自律は、その前提条件のすべてではないとしても、一部となるはず。

エドはるみさんとMOT

エドはるみさんという、吉本の芸人が、芸能界に入る前、マイクロソフトのトレーナーの資格(Microsoft Official Trainer=MOT)を取っていたことを知りました。(バラエティ番組を見ないので、吉本の芸人などほとんど知らない、黒犬です) 意外なところに、MOT取得者がいるものです。

dumbing down

あるIT系出版社の方とご面談。人そのものがメディアだというお考えには、大賛成。IT分野だけではありませんが、われわれはもっと本を読まないといけないということも同意見。アメリカも出版社のビジネスはきびしいようで、豊かな社会になり、自分を楽しませてくれるモノが増えると、人間は、「苦行」の読書からは離れていくものでしょうか?

昨日、久しぶりにお会いしたパルバースさんから教えていただいた英語表現で、dumbing down というものがあります。たとえば、今の日本のテレビがこのdumbing down の最たる例。The Japanese TV is dumbing down the audiences. (日本のテレビは、視聴者を馬鹿にしている。)その結果が日本人の「劣化」ということでしょうか?wiki にもこの言葉の解説がありますし、Dumbing Down of America というサイトがあって、自国の劣化を嘆いているのは、日本人だけじゃないなと思いました。このサイト、自国の大統領の写真も、dumbing down のサンプルとしてでています。

本を読んだからといって、必ずしも賢くなるとは思いませんが、テレビは日本人をdumbing down しています。今あるような民放であれば、無いほうがいいと思っているのは、僕だけではありません。ただし、多くの人にとって、読書は「苦行」のようで、「テレビを見るな、本を読め」というメッセージは、残念ながら、あまり人気がないことはよくわかっています。

お正月は全国休みにすべし!

今朝の日経新聞・朝刊によると、「大手家電量販店のケーズも、ヤマダ電機についで、元旦休業」だとか。でも一気に、3日まで、お休みにすればいいのに!日本中、モノがあふれ返っていて、大体、どの家でも不要なものがたくさんあります。我々日本人はどう考えても買い物しすぎ。(一番のエコ対策は、モノをまず買わないということだと思っています)

ネットのお店もあって、時間と場所に関係なく、買い物ができるようになっています。だから、リアルのお店は正月3日までは、お休みにしてくれたほうが、我々消費者も、落ち着いて家にいられます。かつての、お正月らしさが懐かしい!

パルバースさん、ご来社

Pulvers 数年ぶりに、ロジャー・パルバースさん(東京工業大学・世界文明センター長)にお会いしました。相変わらず、笑顔の素晴らしい方。映画「明日への遺言」の脚本を担当されたり、GetUpEnglish というサイトをなさっていたりと、著作家として活躍されています。→Roger Pulvers Official Site

北アイルランドで始まるセサミストリート

僕がセサミストリートを好きな理由のひとつ。それはセサミストリートが、紛争の場に飛び込んでいって、子供たちへの平和のメッセージを伝えようとしているから。ニューヨークで僕が親しくしているセサミのプロデューサーは、パレスチナとイスラエルの子供たちのためのセサミストリートを製作していました。

そして、今回、カトリックとプロテスタントが対立してきた北アイルランドで、北アイルランド版のセサミストリート、"Sesame Tree"が始まりました。

American Book & Cinema で発行したアイ・ラブ・エルモもそんなセサミストリートのスピリットを伝えてくれる本です。最寄の書店、あるいはYahoo! Booksなど、普段お使いのネット書店でご注文ください。

→Financial Times 記事("Muppets on a mission")

Sesame Workshop Press Room

医療関係者だって「自分を休める時間」が必要だ

この前、久しぶりに風邪を引いたことを書きました。数年ぶりに風邪を引いたのですが、病気になることにもいいことがありました。たとえば、一日会社を休んで、寝たまま本をずっと読んでいたり・・・。

今日の朝日新聞朝刊「医療再生へ」という特集記事で、「疲れ果てる勤務医」の話が紹介されていて、先週お会いした方の話を思い出しました。あるクリニックの方ですが、「自分たちは病気になったときにも、簡単に休むこともできない」ということでした。その方は医者ではないのですが、クリニックで事務方の責任者として、一日、二日の休みさえもなかなか取れないとか。人の病気の面倒を見るのに、自分が病気になっていては、これぞ本末転倒ですが、そんな話が至る所にあるようです。

本末転倒といえば、こんな話をお聞きしました。ある患者がリハビリにクリニックに通っていて、台風の日にもその患者が来るということで、医者も事務方も、台風のさなかに出勤しないといけない。でも、そもそも、台風の日にも動き回れる患者のために、どうしてそこまで無理しないといけないのか疑問に思ってしまう、とか。

医者や病院に、医療サービスの提供以上のものを、際限なく求めるのは、あまりにも酷だと思います。

今日の朝日の記事では、「日勤→当直→日勤」と36時間連続勤務なんて、信じられない話が紹介されています。知り合いの方も、本当に休みが取れないと、ぼやいていました。

医療関係者にだって、休む時間は必要。以前、「学会参加のため、○○先生は、今週はお休み」なんて貼紙を読むと、「学会なんて本当なのかな?!」って思うこともありましたが、「休暇で休みます。」と素直に言うことを許してくれない社会では、方便を使うのも仕方ないかもしれません。

だらだら仕事をしない。過度のサービスを良しとしない(しばしば、日本はあまりにも過度のサービスを求めすぎると思います)。あまり他人に頼らないで、自分でできることは自分でする。休む時間は自分への投資でもある。そんな風に考えています。時に、本当に必要な無理をしないといけない時があります。普段は、緩急をつけた仕事の仕方をしていないと、時々の無理が絶対にできません。

そして、バランスが取れた仕事の仕方のためにも、PCやインターネットをもっと活用したいと思います。

社内で、「一週間休んで、合計10日間のヨーロッパ旅行に行きます」なんて話を聞くと、先週お会いした方が「なかなか休めないので、海外旅行といっても近場のアジアしか考えられない」とおっしゃっていたことが頭に浮かびます。その方も、近いうちに、10日間のヨーロッパ旅行ができないものでしょうか?

『カラシニコフ自伝』(エレナ・ジョリー聞き書き、朝日新書)と『失われた手仕事の思想』(塩野米松著、中公文庫)

カラシニコフは、世界で一番有名な銃の名前であり、それを作ったロシア人の名前。流刑農民の子供で、兵卒あがりの独学の人間が、自らの人生を語ったもの。ひとつの人生哲学と美学を持った頑固者で、まさに職人そのもの。

『失われた手仕事の思想』は、消えていく日本の職人たちを惜しむ作者の、職人仕事への考察。真の意味での創造や生産ということを考えるヒントがこの2冊にはあるかもしれません。「グーグル」では決して得られない、なにかが。

バウハウス・デッサウ展(4月26日から7月21日まで)

友人からご案内をいただきました。(福井さん、ありがとうございます!)

今月26日から始まる、バウハウス展。ぜひ行ってみたいイベントです。「あらゆる造形活動の最終目標は建築である」(グロピウス)

公式サイト

「新・知的生産術-自分をグーグル化する方法」(勝間和代著)

イーグルスの歌に、"Life In The Fast Lane"という歌があって、歌の内容はよく覚えていませんが、タイトルだけはずっと記憶に残っています。この本の著者も、必死にFast Lane の上を走っているひとりでしょうか?

 著者に共感する点がいくつか。「自転車での移動」、「テレビを見ない」、「睡眠は大切」、「PCやネットの活用」、「読書のすすめ」など。このあたりは僕もまったく同じ意見。でも、反対にちょっと感心しないのは、強烈な自己宣伝。また、「賢くない人が、賢い人からどんどん搾取される危険な時代」(本文中の言葉)の中で、勝者であることを宣言するかのような姿勢には、違和感を感じます。

 著者は3人のお子さんのお母さんでもあるとか。僕の周りを見ていると、実家が近くにあって、子供の面倒を一部ご両親にお願いしているというお母さんたちもいます。著者はこれまでどうされてきたのかな?「知的・育児術」は次の商売のネタでしょうか?あと、ご主人も同じように、自分自身の「グーグル化」(この言葉の意味はわかったようで、よくわかりません)に励んでいるのでしょうか?

IT時代のモーレツ・セールスウーマン」だなという印象を持ちました。

 

次回の「アイディア・エクスチェンジ」ゲスト

海部さん(『パラダイス鎖国』著者)に次いでは、英治出版の創業者社長、原田英治さんがゲスト。今日はその番組収録。配信開始は、来週末から。アメリカン・ブック&シネマが出す書籍の発売でもお世話になっています。創業時のお話からお聞きしています。お楽しみに!→丸の内インターネット・ラジオ「アイディア・エクスチェンジ」

福岡訪問

福岡へ日帰りの出張。福岡は大好きな場所のひとつ。

マイクロソフトオフィススペシャリストやIC3を大々的にご活用いただいている大学を訪問させていただきました。関係各位のお話をお聞きするのは、とても勉強になります。また、先生方だけでなく、事務方の皆さんのたいへんさや熱意にも感心させられます。写真は今日お伺いした大学でのPCリテラシーの授業風景。訪問先の大学で、弊社で作ったMOSのポスターなどを貼っていただいていると、かなりうれしくなります。 Classroom_2

Poster_at_nakamura_3

中国からの友人の来社と中国のネット企業

R0010449
2年前の夏、アイセックの紹介でオデッセイに2ヶ月ほど、インターンシップで来ていた中国人留学生のチェンチェンが午後立ち寄ってくれました。彼女は、昨年来、名古屋にいて、日本の大学院に入ることを目指しています。

『馬雲のアリババと中国の知恵』(鄭作時著、日経BP発行)という本を読み始めています。アリババはソフトバンクも投資している、中国最大のネット企業のひとつ。中国は好き嫌いではなく、よく理解したい国のひとつです。

黒犬の散歩と桜

R0010417_12

近所の公園の桜も、もう終わりです。黒犬との散歩にはこの小さな公園を歩くのですが、残念です。写真は先週、まだ花がきれいだったときのものです。「花と言えば、桜のこと」というのが先生の口癖だった古文の授業を思い出します。

『アイ・ラブ・エルモ』イベント@紀伊國屋書店

R0010436
R0010442豊洲のららぽーと内にある紀伊國屋書店にて、『アイ・ラブ・エルモ』(アメリカン・ブック&シネマ発行、英治出版発売)の発売記念イベントを行いました。エルモとの無料撮影会に子供たちが、大喜び!英治出版のブログにも早速、たくさんの写真がでています。→Eijipress Blog

丸の内インターネットラジオ「アイディア・エクスチェンジ」

『パラダイス鎖国』(アスキー新書)著者の海部美知さんが登場。

http://mir331.radilog.net/

「さらば財務省!- 官僚すべてを敵にした男の告白」(高橋洋一著、講談社)

 ある方からも非常に優秀な方だとお聞きしていた財務省(旧大蔵省)の方です。小泉改革の実質的な「コンテンツ・クリエーター」。東大理学部数学科出身の、異色の元・大蔵官僚。

 僕は数学コンプレックスがあって、大学のころ、数学を勉強しておけばよかったといつも後悔しています。金融の世界にいたころは、オプション理論の本(ブラック=ショールズ)が読めなくて、情けない思いをしました。政治やビジネスの世界で、数学や物理を勉強した人間が、もっと上に立つような社会にならないかと、よく思います。アメリカは数学を勉強した人間が、結構、ビジネスの世界(といっても、僕が知っているのは、金融ですが)には多くいます。法律や経済なんかの勉強も悪くないのですが、数学みたいな自分の頭だけで勝負する学問をやった人間に、もっと出てきてもらいたいし、会社はそんな人間をもっと活用すべきだと思っています。日本社会の弱点のひとつは、法学部出身者が偉そうに権力を握っていること。でも、そんな時代ももう終わりつつあるのでしょうか。

 で、高橋さんの本ですが、たくさん売れることを希望します。われわれ庶民というか、税金を真面目に払っている人間たちは、もっとここで書かれていることを知り、そして真剣に考えるべきだと思います。この本の中で、高橋さんが書かれていることで、一番大切なメッセージのひとつは以下のものです。

 「アメリカでは、「政府は間違える」という前提に立って、三権分立を考えだし、政府の暴走を抑止している。しかし、どうやらこうした性悪説は日本人には馴染まないようで、多くの人が性善説的な考え方に立って、むやみやたらに信じたがる。私はこれが日本国の最大の欠陥だとさえ思っている。とりわけ日本人のお役所に対する信頼は、過信を飛び越えて異常である。」

 1955年生まれでまだ50代前半。これからもご活躍いただきたいです。

コクヨからユニークな電子暗記カード「メモリボ」

コクヨグループの会社が、電子暗記カードの新商品を販売していて、マイクロソフトオフィススペシャリストの準備にも使えるコンテンツを提供されています。→記事

『公務員クビ!論』(中野雅至著、朝日新書)

 ちょっと、オチャラケの書名ですが、中味は非常にマジメに書かれています。ひとくくりにされることの多い公務員を、キャリア官僚、ノンキャリア、地方公務員にわけ、マスコミ、政治家、そしてわれわれ国民への、バランスの取れた距離を保ちながら、複数の視点から評しています。公務員の過去、現在、そして未来を、分かりやすい言葉で、偏ることなく、説明してくれているという感想を持ちました。

 国民、特に中間層のニーズを把握するために、ITと図書館が有望だという意見には特に関心を持ちました。図書館をもっと人が集まりたいと思うような場所に変えていく、たとえば(アメリカの図書館のように)起業する人に知識を提供したり、経験者の話を聞くことができるなど、「総合的な知識コンサルテーションの場」にするというのは、すごくいいアイディア!

 著者自身が、地方公務員、キャリア官僚の経験者で、現在は大学教授ということもあり、公務員仕事の実態、意義をよくわきまえた上で、是々非々で議論していることに非常に好感を持ちました。

 著者写真

 著者ブログ

注目!『アイラブエルモ』(ABC発行、英治出版発売)

Elmo 全国主要書店で、アメリカン・ブック&シネマ初の出版商品、『アイラブエルモ』が本日から発売されています。セサミストリート、特にエルモが大好きな皆さん、是非買ってください!

発売は、アメリカン・ブック&シネマの出版パートナー、英治出版から。

それから、今週日曜日には、東京・豊洲の紀伊國屋書店で、エルモと一緒の写真撮影会もありますよ。お楽しみに!このイベントの情報は、こちらのサイトまで。→紀伊國屋書店英治出版ブログ

それから、セサミストリートパートナーズジャパンのサイトでも買うことができます。先着5名さまに、エルモと著者(ケビン・クラッシュのサインつき写真をプレゼントしています)→SSPJサイト

Windows Vista の試験が近々始ります

オフィス2003までの名称はMOS。オフィス2007からは名称がMCAS。名称以外にいくつかの変更点があります。そのひとつは、MCASからOSの試験が追加されたことです。あとひとつ大きな変更として、今年後半から来年にかけてになりますが、MCAPというアプリケーションをまたいだような試験もでてきます。そして、MCASとMCAPを総称して、MBC=Microsoft Business Certification と呼びます。つまり、MBC=MCAS+MCAP.

ところで、近々、Windows Vistaの試験がスタートします。(試験の概要は、こちらをご覧ください。)

4月1日号の『日経コンピュータ』に、「XPの”次”はVisitaか?」という記事がありました。企業にとって、新しいOSに切り替えていくことはさまざまなハードルがありますが、その中の一つが、トレーニング、教育費用。社員の方々に、Vista試験を目標として提示してもらえればうれしいなと思います。