『2020年_10年後の世界新秩序を予測する』(ロバート・シャピロ著)

第5章「ヨーロッパと日本はこのまま衰退するのか」ページ301から。

「ITから得られる利益は、企業や国がどれだけそこに資金を投入するかによって決まるのではなく、いかにITを活用するかにかかっているということだ。」

「さまざまな補助金や保護政策が市場からの圧力を鈍化させ、競争と変革を阻んでいる。これと対照的に、米国では、市場の圧力が企業にビジネス手法の革新を迫り、ITへの投資からも最大限の効果を引き出すよう迫っているのだ。」

「いかにITを活用するか」。この点で貢献していかないと、お取引いただいているIT教育、ITトレーニングで生業をたてている皆さん同様、われわれも存在することはできないと思っています。

また、高齢化、少子化が進み、変化への姿勢が守りばかりになり、また子どもたちに厳しさを教えることを避けていては、「課題先進国」日本の将来は赤信号かなとも思います。

大学に期待するもの

日経新聞朝刊に、東京経済大学が半7段の広告を出している。広告には以下のようなメッセージがあった。

「この春、東経大に入学した新入生に、アンケート調査を実施しました(n=747)。教育品質に関わる項目が、1位から4位までを占めました。」とあって、なにを聞いたかと言うと、「東京経済大学を受験する際、『魅力を感じたもの』のランキング。

1位 資格取得への支援(88.1%)

2位 就職への支援(84.8%)

3位 就職率(77.3%)

4位 教育の内容(74.3%)

僕らのように資格試験を生業としている会社にとっては、どちらかというと、ありがたいお話。でも、このアンケート結果をどのように考えるのか、きっと意見が分かれるのではないか?

少子化の影響で学校経営はもう後戻りのない変化を迎えている。(後戻りのないというのは、具体的には、勝者と敗者が明確に分かれ、倒産あるいは統合されていくということ)。少子化の影響を一番早く、もっとも強烈に受けているのが学校だと思う。

「自ら決められない」ってどういうこと?

 3月20日の日経新聞「経済教室」を読んでいたら、東大前総長で、現在三菱総研理事長の小宮山先生が、以下のようなことを書かれていた。「日本の強いものづくりの弱点は、何をつくるか、ものづくりの対象を自ら決められないことだ。」
 自分で決められないという話は新しい発見でも、指摘でもなく、いろいろの人が同様のことを言っている。これって、日本人、日本社会の最大の弱点じゃない?
 個人(企業)も、自分の生き方はこうだ、やりたいこと(商品)はこれだということを決められない、誰かに決めてもらいたいということか?その意思や意志を持っていたとしても、必ずそうできるというわけではないけども、どれだけ必死にもがいているのか? 優等生は先生の言う通り動いてくれるような子だという話をよく聞くけど、ずっと優等生であればあるほど、自ら決められないのかな?

『20歳のときに知っておきたかったこと_スタンフォード大学集中講義』

もう僕が年を取りすぎたのか、それともこの本が楽観主義のアメリカのエリート大学に通っている、恵まれた学生たち相手の講義をもとに出来上がった本でなんとなく深みを感じられなかったからなのか、期待したほどこの本には引かれませんでした。自画自賛になるかもしれませんが、僕の最初の出版プロジェクトになった、『グラデュエーションデイ』の方が、ずっといい本だと思います。→『グラデュエーションデイ』
今振り返ってみても、20歳のときに知っておきたかったことは、その時点においても、かなりのことを「知っていた」ように思います。問題は、それらのことが肚に落ちていたのか、行動を起こしたのか?答えはノーということが多いかもしれません。裏を返すと、実のところは「知っていなかった」ということなのかもしれません。あるいは自分は十分勇気を持っていなかった、ということか。
もう20歳の頃のことなんて言っていられません。50歳にもなれば、人生の終わり方を考えて行かないといけない年齢ですから。

Drop testing edutech

このブログを読むと、北米の学校でもPCを教育に使っていくことにはまだまだ課題が多いということがわかります。教員のPCリテラシーをあげていくことがハードルのひとつでしょうか。

Drop testing edutech

慶応ビジネススクール訪問

慶応ビジネススクールで須賀さんが行っている授業の最終日。チームに分かれてビジネスプランの発表会。僕は審査員の一人として6つのチームの発表をお聞きしました。慶応の日吉キャンパスにはいったのは、1979年2月法学部の入試を受けたとき以来初めてなのでは?日吉の駅に降りたのも30年ぶりではないかと思います。
写真は発表会終了後、須賀さんを囲んで学生の皆さんと。
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試験でのカンニング

昨日、小社に2週間の予定で研修(インターンシップ)できている男子2名、女子1名の大学生たちに、社内の会議室でサンドウィッチをごちそうしながら、昨今の大学生のことを勉強させてもらった。そしたら、ある男の子がいっている某大学では、学内の試験のカンニング対策として監視役の職員さんが数名、試験中の教室を回っている、と聞いた。

 その男の子には一橋大学に通っている高校時代の友人がいて、「一橋ではカンニングなんてしないぞ。先生が教壇にひとり座って試験が終わるのを待っているだけだ。」と言っていた、とか。その男の子は、クロイヌが一橋大学を卒業したことを知っているのでその話を持ち出してくれたみたいで、サービス精神が旺盛な子なのかもしれない。

 クロイヌが在学中、カンニングがなかったかどうか記憶は定かではないけど(クロイヌの卒論は目も当てられないようなものだけどカンニングはしなかった)、すくなくとも一橋大学の学生の悪口を聞かされなかったのは良かった。

 ちなみに、その男の子には、「安定、安定といって公務員になろうなんて思わないこと。税金を使うよりも、税金を稼ぐことで貢献することを考えなよ」と、いうのがクロイヌのアドバイス。どれだけ聞いてくれるかは、わからないけど。大学生の間に、親離れして、肉食男子に変身してくださいよ!

 

親の遊興費や外食費に消えていくのか?

買い物は安いにこしたことはない。多くの人が値段をウェブで調べ、チラシを見比べ、すこしでも安いところに行く。(ガソリン代や時間のコストは案外忘れたりするが)

公共モラルはもともと低かったのかもしれないけど、ごみを捨てても誰も見ていなければいい、町指定のごみ袋にお金を払いたくないので、コンビニや公園のごみ捨てに自宅のごみを捨てるという輩もいる。いろいろなところで「楽しみは自分。費用は税金(あるいは他人)。」という人が増えているような話を聞く。ごみにきちんと対面しているかどうかは、その人の姿勢を示す大切な指標だと僕は思っている。

日経ビジネス(2010.3.3号)の読者コーナーに、子供手当を現金支給すると、「その一部が親の遊興費や外食費に消えるのは目に見えている。」という意見があった。その方は、小学校のPTA役員をしていた時、給食費未納の家庭を訪ねると、玄関に誇らしげにゴルフバッグが置いてあって違和感を感じたと書かれてあった。

本当に困っていらっしゃる方たちも多いことだろうと想像する。だって、日本は世界でも有数の自殺大国になっている。その多くは経済的な理由で追い込まれている方たちだろうから。

でも、一方では「ただ乗り」論の人たちも結構多いような印象がある。一体、日本の状況はどうなっているのか?ほんの一部のひとたちだけが、「楽しみは自分。費用は他人。」を実践しているのだと思いたい。

British Library

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飛行機に乗る日の朝(ロンドン時間で水曜日の朝)、ほんのすこし時間があったのでホテルのすぐ横にあったBritish Library を見学。これだけの施設を作るイギリスはさすが知的水準が高い国だと思いました。

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British Library Business & IP Centre

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British Museum から独立したBritish Libraryの中に、Business & IP Centreという部門があり、起業家向けの情報を提供しています。HPのコーナーをチェックしてみました。どのくらい成功しているのかはわかりませんが、日本の国会図書館が起業家支援のコーナーを持つようなものでしょうか?(国会図書館がそんな活動をしているかどうか、知りません。)
 昨日から実質2日間の滞在スケジュールでロンドンに来ています。こちらで会うビジネスマンが予約を取ってくれたホテルが偶然、British Library の横にあります。マグナカルタ(大憲章)、サミュエル・ジョンソン博士、シェイクスピアはもちろん、ビートルズの手書きの歌詞なども展示されている立派な博物館でもあるようです。
BL Business & IP Centre