『「律」に学ぶ生き方の智慧』(佐々木閑著)

今日は愛知県犬山市にある名古屋経済大学を訪問。日頃のご愛顧に心より感謝申し上げます。

行き帰りの新幹線の中で読んだ本が、『「律」に学ぶ生き方の智慧』。著者は、昨年オデッセイマガジンにもご登場いただいた花園大学の原始仏教の先生。
仏教における出家とはどんなことなのか、出家集団のルールである「律」とは何か、科学者や政治家と出家など、佐々木先生の愛読者のひとりとしては楽しみながら読ませていただきました。特に、自然界の真理探求にのめり込む科学者たちも出家者と言えるのではないかというご意見には納得。
俗世界で仕事をするわれわれにも参考になる本。

世界報道写真展2011

現在東京都写真美術館で行っている「世界報道写真展2011」を先週見に行った。写真は入場券。鼻と耳をそぎ落とされた女は、アフガニスタン女性。嫁ぎ先での家庭内暴力から実家に逃げ帰った彼女を、タリバンたちが荒野に連れ出し、耳と鼻をそぎ落としたという。恥をかかされた夫は鼻をなくすことと同じとされていて、それと同じことを、彼女に行ったということらしい。
アフガニスタンのすべての男が、こんな残虐なことを行うとは思えないが、この写真一枚で盲目的な原理主義者への嫌悪を持った。
いまでも同様の扱いを受けている女性は多いはずだ。

この写真以外にも見るべき写真は多い。
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長野県北安曇郡松川村

松川村が行っている「リンゴの木のオーナー制度」の開園式と交流会に参加するために、長野県安曇市松川村まで行ってきました。一本リンゴの木を選びました。今年11月第2週ごろには、一本の木から150〜200個くらいのリンゴがとれるそうです。リンゴの発育を確認しに、8月か、9月には再び松川村に行くつもりです。

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こんなのんびりした風景が好き。
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封切りが待ち遠しい映画『タンタンの冒険』

オデッセイコミュニケーションズのコーポレートキャラクター、「タンタンとスノーウィー」が3D映画になります。監督はあのスピルバーグ。今年12月1日日本でも封切りされます。うちの会社は、2006年からタンタンとスノーウィーの「トモダチ」ですよ。
(→オデッセイHP

昨日、この映画の日本での配給を担当している東宝東和の方が弊社にいらっしゃいました。映画『タンタンの冒険』の成功をお祈りしています!
映画『タンタンの冒険』公式サイト

Tintin Japan

特集「3.11後を考えるために」

6月19日(日)の東京新聞書評コーナーが、特集「3.11後を考えるために」で取り上げていた本。まったく知らなかった著者と本もあるので、ちょっと読んでみたい。村上春樹を上げていた人が二人いた。

イザベラ・バード著『イザベラ・バードの日本紀行』

永原慶二著『富士山宝永大爆発』

武者小路実篤著『或る男』

イバン・イリイチ著『生きる意味』

若松丈太郎著『福島原発難民_南相馬市・一詩人の警告』

Rクラーク、Rネイク著『世界サイバー戦争』

村上春樹著『神の子たちはみな踊る』

鴨長明著『方丈記』

村上春樹著『アンダーグラウンド』

ポール・ヴィリリオ著『アクシデント事故と文明』

長井彬著『原子炉の蟹』

吉田茂著『回想十年』

戸川幸夫著『高安犬物語』

飯塚訓著『墜落遺体_御巣鷹山の日航機123便』

ホルクハイマー、アドルノ著『啓蒙の弁証法』

「疾風に勁草を知る」

先日、社内で社員の人たちに紹介した言葉。

疾風は激しく吹く風のことで、勁草は強い草。出典は後漢書の王覇伝。
自分に従って来た者達が次第に離散していく状況に劉秀が慨嘆して述べた言葉。

過去2年間小社もスポンサーとして加わっていたアビスパ福岡は、開幕から勝ちがない状況。今夜の試合も、浦和に0−3で負けたとHPで知りました。

そんなアビスパの関係者の皆さん、選手の皆さんに、この言葉をお贈りしたい。「困難に遭ってはじめてその人間の本当の価値、本当の強さが分かる」という意味のこの言葉を。いや、アビスパの皆さんだけでなく、自分自身にも言い聞かせている言葉です。

レイソルも、今夜はホームで、ガンバに2−4で完敗だったようですから、レイソルの皆さんにも同じく、この言葉をお贈りしたいです。

そして最後に、われわれの国、日本にも、この言葉を。

もうひとりの「ドッグマン」。

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6月17日の東京新聞夕刊一面に、忠犬ハチ公の研究の第一人者といわれた林正春さんの記事がでていた。一昨年末、80歳で急逝した林さんが集めた大量のハチ公関連の資料が、渋谷区郷土博物館・文学館で活用されることになったとか。

この方も、もう一人の「ドッグマン」だ。

ドッグマン

「個の自立」と「国の自立」

「個の自立」と「国の自立」はどのように影響し合っているのだろうか。時代にもよるだろうけども、今の日本ではどちらの自立も確かなものかどうか、実に怪しい。

以下のような記事を読みながら、日本と、日本人の自立は、どこから始めればいいのか、考えてしまった。


 「国立医科大学に勤務している間に、文部科学省の意向によって、いろいろな教育改革がなされてきた。OSCE、CBT、PBLチュートリアルといった聞き慣れないアルファベット表示の新しい教育方式が次々と大学に導入され、少々食傷気味だ。これらの発祥地は欧州のものもあるらしいが、ほとんどが米国で盛んに行われているものだ。これらは、文科省が独自に研究して導入したというより、どうも米国のアドバイスもしくは模倣で実施された感が強い」(鈴木修、法医学者、浜松医科大理事)2011年6月11日東京新聞より。

 「日本経済は輸出によって米国債を買い支えるか、円高により輸出ができなくなるかの袋小路にある。(世界最大の対外純資産残高を持っているのに)豊かさが実感されないのも当然だ。(中略)米国債はニューヨーク連銀が保管しており、日本政府は米政府の了解がない限り売却はできない。しかし「トモダチ」ならば交渉に乗ってもらうべきだ」(松原隆一郎、東大教授)2011年6月10日東京新聞より。

 どうしてこれだけ日本はアメリカの「言いなり」にならないといけないのか、われわれ有権者はそれをよく考えた方がいい。そうでない限り、いつまでたっても日本の、あるいは日本人の自立は得られないだろうし、豊かさは感じることはできないだろう。「アメリカの傘の下で守ってもらっているから」ということが答えなら、それが本当に機能するのか、維持されているのか、これからも期待できるのか、議論した方がいい。

 上の記事の鈴木先生のご意見は以下のように続く。「私は米国とたもとを分かつ方がよいとは思わない。同盟関係は確かに必要だが、米国至上主義には反対である。また、米国にノーと言えない日本の姿勢こそ大問題なのだ。その点、同じ敗戦国であるドイツの姿勢は大いに参考にすべきだ」まったく同じ意見です。

写楽展、新しいテレビCMの撮影、パルヴァースさんの講演。

昨日は上野の国立博物館であった写楽展の最終日。朝一番に上野へ。西洋美術館では、「レンブラント・光と陰」も最終日。こちらは時間がなくてパス。

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今日は、お昼から、川崎市宮前平のスタジオで新しいテレビCMの撮影。今年は、昨年とほぼ同じ予算で、全く異なる指向のテレビCMを2シリーズ作ります。先週土曜日は当世オフィス事情編、今日は外人モデルを使った会話編。新しいCMは7月から公開予定です。乞うご期待。

夕方に都内に帰ってきて、有楽町にあるThe Foreign Correspondent Club of Japan であったRoger Pulversさん(東工大の世界文明センター所長)の新著「The Dream Of Lafcadio Hearn」についての講演。彼とはもう10年くらいのおつきあいかな。放浪者としてのラフカディオ・ハーンにとても関心があります。かれは、rootless cosmopolitan の一人だった。あ、それから90人ほどの参加者のなかに、旅行番組で有名だった兼高かおるさんも!もう80歳をこえていらっしゃるのに、すばらしいスタイル、姿勢、そしておしゃれに感動。

帰るとき、廊下に飾ってあった最近のスピーカーたちの写真の中に、映画「ノルウェーの森」にでていた女優、菊池凛子と水島希子を発見!ふたりのファンとしては超ハッピー。忙しい一日でしたが、素敵な出会いがあり大感謝。


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『デフレの正体』(藻谷浩介著)

 本屋に山積みになっている昨年からのベストセラー。マスコミの有名人たちが大推薦という帯の宣伝文句のせいで、当初は逆に読む気はなかったのですが、先月だったでしょうか、日経新聞の夕刊に数日連続ででていた著者のインタビュー記事を読んでおもしろい方だと思ったので読んでみました。その記事で僕がおもしろいと思ったのは、「地方の幹線道路や新幹線などが無駄なのではなく、田んぼの間に網の目のようにはりめぐらせた道路こそが、無駄な投資になっている」という趣旨のご指摘。
 
 この本の中身は、副題に「経済は『人口の波』で動く」とあるように、日本のデフレは根本的に国内の人口動態に基づいていて、好況、不況の波によって起こされているものではないということで、それに関してはまったく反論の余地はないです。同じような指摘は、1980年代終わりか、1990年代の始めだと記憶していますが、人口減少にともなって今後地価は下がっていくと指摘していたある証券会社の創業者の発言と根本的にはまったく同じ指摘だと思います。20年たち、その証券会社の創業者(立花証券の石井久さん)の予言の正しさに感嘆するばかりです。石井さんは1993年9月日経新聞に連載された「私の履歴書」最終回に日本の人口の動向に着目していることを書かれています。

 本質的なことは時にあまりにもシンプルすぎて、それを認めたくない陣営には受け入れがたいのか。あるいは受け入れてしまうと現在の仕組みを根本的に変えていかないといけない。その結果、今持っている既得権は手放さざるを得ない。ならば、見ない、聞かないの姿勢を貫き通す?

 『デフレの正体』の著者が持っている柔らかい精神というか、押し付けられた「先入観」や「正解」ではなく自分が見て考えたことから自分の意見を組み立てていく姿勢に感心しました。

 また、民間企業は政府の景気対策に頼ることなく、自分たちで経営努力をしていくべきだというご意見にも大賛成です。

 先日、現役経産省キャリア官僚による『日本中枢の崩壊』のことを書きました。この2冊には共通する指摘が多々あります。お二人とも優秀な方々だと思いますが、同じように優秀な人たちが霞ヶ関にはたくさんいらっしゃるはずです。このお二人がかれらとなぜ違うのか。それはお二人が「王様は裸だ」と言える率直さをお持ちだからなのではないかと思います。もっと多くの霞ヶ関や永田町の若手エリートたちが、「王様は裸だ」と叫ぶことができれば、日本のどん詰まり感にもすこしは穴があくのではないかと期待しています。

石井久「私の履歴書」

コン検の現状紹介@大阪

 小社オデッセイコミュニケーションズも参加しているコンタクトセンター教育検定協会では、大阪であったコンタクトセンター業界のカンファランスで、新たに始めるコン検の資格試験の紹介を行いました。多数の方々にお越し頂き、ありがとうございました。小社の試験会場になっていただいているエースタッフの方ともお目にかかることができました(エースタッフの皆さんもお元気そうでよかったです!)。
 
 今夜は京都でお取引先の方とお食事をして京都に一泊。明日の朝東京に帰ります。東京に帰ったらすぐ、新しいテレビCMの収録現場に直行。7月からオンエアーになるCMを今から撮るということで短時間の作業になりますが、いい「作品」になりますように期待しています。明日は明日でお昼頃から始まって撮影終了は夜11時前後になるようなので、長時間の立ち会いとなりそうです。

『日本中枢の崩壊』(古賀茂明著)

経済産業省在籍のエリート官僚による、どんづまり日本への問題提起、警告、そして励まし。おすすめの一冊です。

ただし、元「エリート官僚」と言った方が正確かもしれない。というのは、「改革派官僚」の著者はここ数年霞ヶ関村で完全に村八分状況ということですから。あとがきによると、数年前に大腸がんの手術を受け、リンパに移転があるがんだったと告白されています。移転の可能性があるということなので、これからもご無事でいらっしゃることを心よりお祈りしています。

この本で初めて知ったということはそれほど多くないのですが、かなりのページにポストイットを貼りました。
その中から、心から同意、共感を覚えたご意見をご紹介します。

1「福島原発の事故処理を見て、優秀なはずの官僚がいかにそうではないか明白になった。いや、無能にさえ見えた。専門性のない官僚が、もっとも専門性を要求される分野で規制を実施している恐ろしさ」(37ページ)
2「手がかりがほとんどない状態で新しいものを創造するというのは役人がもっとも苦手とするところだ」(63ページ)
3「消費税増税だけでは財政再建はできないが、日本国民は悲しいまでに真面目だ。消費税増税はもはややむを得ないものと思い始めている」(86ページ)
4「ここで強調しておきたいのは、こんな細かな細工をほどこして国民の目を欺くことは、官僚にしかできない、ということだ」(102ページ)
5「私を霞ヶ関の『アルカイーダ』と呼んで悪評を立てようとする幹部もいると聞く」(108ページ)
6「日本の中小企業政策は、『中小企業を永遠に中小企業のままに生きながらえさせるだけの政策』になってしまっている可能性が高い。しかも、それによって強くて伸びる企業の足を引っ張っている、ということさえ懸念されるのである」(118ページ)
7「霞ヶ関の官僚の多くは、目は曇り、耳は遠くなっている。聞こえてくるのは、政府に頼って生きながらえようとするダメ企業が集まった団体の長老幹部の声や、政治家の後援者の歪んだ要請ばかりだ。政府に頼らず本当に自分の力でやっていこうとしている企業は経産省などにはやってこない」(132ページ)
8「一部に退職金を2回取るのが問題だという話もあるが、それは本質的な問題ではなくて、重要なのは、無駄な予算が山のようにできあがる、あるいは癒着がどんどんできる。これが問題だ」(138ページ)
9「結局、民主党には政治主導を行う実力がなかったということだろう。(中略)国民に幻想を振りまいた『政治主導』は最初からどこにもなかったのだ」(166ページ)
10「最大の問題は民主党が何をやりたいのか、それがはっきりと見えてこない点である。マニフェストを熟読しても、民主党が目指している国家像が伝わってこない」(177ページ)
11「連結決算は読み解くのが難解で、大蔵省にはそれがわかる人間が3人しかおらず、人材育成もたいへんだし、税の徴収も面倒になるという理由が一つ。世界中で普及していた制度なのに、なんとお粗末な話だろうか。官僚は優秀でもなんでもないことを示す典型だ」(234ページ)
12「私は、このときの橋本大臣こそ、政治主導の見本だと思っている。政策に関する緻密な検討は役人が担当する。その結果を、最終的に閣僚がリスクを取って政治判断する。その際、絶対に信頼できるスタッフを持っている。これが政治主導である」(245ページ)
13「この独禁法改正が、いまのところ私の官僚人生で、もっとも大きな仕事である」(251ページ)
14「電力会社の社長が経団連や他の経済団体の会長に推されることが多いのはなぜか。電力会社は日本最大の調達企業だからだ。電力会社は、鉄をはじめ、ありとあらゆるものをそこらじゅうから大量に買う」(259ページ)
15「法務省のキャリア組には、自分たちの天下り先を増やそうなどというよこしまな考えはない。法務省で刑法の改正などを担当するのは、司法試験に合格した検事が中心で、法務省を退官しても弁護士になる道があるので、天下り先を作る必要などないからだ」(270ページ)
16「役人の政策が浅はかになるのは、利益の誘導もさることながら、現場をほとんど知らないからだ」(295ページ)
17「真実は、『なんとか成長しないと破綻への道から抜け出せない』というところにある」(302ページ)
18「過去、各国が不況から抜け出すために打ったマクロの経済政策や、危機に陥って財政再建した歴史の教訓を見ると、増税中心で成功している国はほとんどない。政府の収入があればあるほど支出が緩くなってしまうからだ」(304ページ)
19「いまだに財務省の天下り先確保のために、JTの株を持っている」(305ページ)
20「いまほど霞ヶ関を超える目を持って、全体を動かすことのできる政治家の能力が問われているときはない」(308ページ)
21「私が考えているのは、まず、『平成の身分制度』の廃止である。いまの日本には、努力なくして手に入れた地位や身分がいっぱいある」(331ページ)
22「これまで私が挙げた政策を政府にやってもらおうと思ったら、国民のみなさんも日本人特有の金持ちを妬む気持ちを捨てなければならない」(352ページ)
23「民主党にはその場その場でもっともらしい話をする人はたくさんいた。特に弁護士出身の人たちに多い。しかし、よく聞いていると、その場しのぎの理屈が多かった。理屈が得意なだけではだめだ」(354ページ)
24「国を引っ張る政治家がまず、正直に現状を国民に訴えることが大事だ。(中略)姑息な手段を使わず、総理が堂々と、いまの財政はこれほどひどい状況になっていると、国民に真正面から訴えてほしかった。そして国民に選択肢を示し、自らの決断を問う」(357ページ)
25「東日本大震災の後、もう一つ悪いパターンが見えてきた。震災対応を理由とした大連立構想だ。連立にあたっては具体的政策の議論をまずしなければならないのに、菅総理は政局を優先し、中身のない連立を打診した。自民党も公共事業の配分に関与しようと、守旧派の長老たちが前のめりになった」(358ページ)

北陸電力の場合

以下の北陸電力のホームページをどれだけの方がご覧になったことがあるでしょうか?僕は先日初めて知りました。
(以下、同社HPより引用)

事実関係

平成11年6月18日、志賀1号機は、第5回定期検査(平成11年4月29日停止~7月23日起動)のため停止中でした。
同日未明、原子炉停止機能強化工事の機能確認試験の準備として、制御棒関連の弁を操作していた時、
2:17 想定外に制御棒3本が引き抜け、原子炉が臨界状態となりました。
2:18 原子炉自動停止信号が発生しましたが、引き抜けた制御棒3本はすぐに全挿入されませんでした。
2:33 弁の操作により制御棒が全挿入となり、臨界状態が収束しました。
事故後に、所長以下関係者が発電所へ集まって対応を協議しましたが、約2ヵ月後に控えていた2号機着工などに影響があると考え、最終的に所長が外部へ報告しないことを決断しました。
事故に関するデータを改ざんして必要な記録を残していませんでした。

(引用、以上)

最後の文章「データを改ざんして必要な記録を残していませんでした」は、すべての電力会社の体質を表しているのか?

北陸電力HP

Maira Kalman

A friend in New York kindly sent me the Maira Kalman book from her current exhibition in New York. For some reason I cannot explain, Sharaku reminds me of the Kalman paintings. I feel there are similarities between their works. (Sharaku was a ukiyoe painter in the late 18th Edo period in Japan)

本の表紙。
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今日、ニューヨークの知人にお願いしていたマイラ・カルマンの本が届きました。現在ニューヨークで行っている彼女の展覧会で入手できるものです。今週いっぱい、写楽の展覧会が行われていますが、写楽を見るたびに、なぜかマイラ・カルマンを思い出します。うまく説明できませんが、共通点があるような、ないような。

Dog Reads Book 1998

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もっとこの犬のような時間を持ちたい。

久しぶりの関西日帰り出張。

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3月11日の東日本大震災以降、初めての関西日帰り出張。京都、神戸の大学を訪問して帰ってきました。芦屋の甲南女子大学を訪問した後、社員のO君といっしょに六麓荘に寄り道して関西の高級住宅地拝見の社会勉強も少々。山沿いに建てられた家々は、東京の松濤や田園調布あるいは青葉台よりも豪華な雰囲気。

写真は新神戸駅の中で見かけた案内。新神戸から鹿児島中央まで3時間32分。近い!

10数年後、東京と名古屋、大阪の間にリニアモーターカーが走るようになると、日本国内の主要都市の間の距離感は大きく変わっていく。

60代で若造と言われる国に未来はない。

今日もまた日本の政界は茶番劇。シニアのみなさんもいい加減にしていただきたい。
財界もそうだけど、日本の各界はお年寄りの皆さんがお元気すぎて、60代だとまだまだ「若造」なんて言われるんだから、狂っている。日本ではほぼすべての業界で、50代、60代はまだ若造だなんて言われているのではないか。芸術、建築、学問など、一般には実力の世界だと思われている分野でさえも、「長老」支配が見られるんだから。そんな国には未来はないし、大物はでてこないよ。だから本当に力がある人たちは、日本から出て行く。

戦後日本では成功の結果、世界でも有数の長寿国が実現した。でもいまではこの長寿が日本の最大の弱点になっている。年金、医療費問題もこの長寿の結果の一つ。政界、財界、メディア業界、長老たちが若い世代の成長を抑えていく。引き際を知らず、仕事以外の付き合いや時間の過ごし方を知らない年配者たちが、日本をダメにしていく。

誤解してもらいたいくないけど、70代、80代でも、「個人として」現役で働いている人たちを尊敬している。僕の会社でずっと仕事をお願いしているニューヨークの弁護士は80才でまだ働いている。でも彼は秘書一人の個人事務所。僕はフリーランスや個人事務所で、70になろうと、80になろうと、現役で働いている人たちは尊敬している。かれらはすべての責任を自分で受け止めながら仕事をしているのだから。