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ハイテク化が進むシンガポール

YPO メンバー9名での勉強会があって、数日ですが、シンガポールに行きました。前回からオランダ人(上海に滞在)、ベトナム人の新しいメンバーが2名加わり、メンバー間の議論も面白くなってきました。さまざまな経歴、国籍の人たちが集まり議論ができることに感謝しています。日頃東京で会う人たちとはひと味もふた味も異なる人たちと接することが、大きな刺激になります。

シンガポールにはなんども行ったことがありますが、今回、チャンギー空港で、初めて税金還付の機械を使いました。使ったと行っても、機械の横に立っていた若いお兄さんがやってみせてくれたのですが。アメリカの空港で搭乗手続きをすべて機械で行ったときのような感覚でした。

市内での買い物は6000円程度のものだったのですが、6パーセントくらいでしょうか(正確には把握していないのですが)、海外の買い物客には税金の還付があり、その手続きはすべて以下のような機械で行うことができます。(現金での還付ではなく、クレジットカードに対する還付の場合)

世界でも機械化が実現しているのは、フィンランドとシンガポールだけだと聞きました。どちらもハイテク化が進んだ国です。

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海部さんが日経ビジネスオンラインに書き始めている。

大学の同級生で、「アイデアエクスチャンジ」にもでてくれた海部さんが、最近、日経ビジネスオンラインに書き始めている。

Tech Mom のNew Wave from Sillicon Valley

「アイデアエクスチェンジ」海部さんの巻

日本政府にも、Gov 2.0 を。

Web 2. 0のコンセプトやテクノロジーを、政府セクターにも当てはめていこうとする動きが、Gov 2.0。
Web 2.0 を言い始めたO'Reilly Media が中心になって提唱しています。
日本の政府の方たちって、アメリカでのこういう動きをどなたかフォローしているのでしょうか?9月にワシントンD.C.でカンファランスがあるようですが、日本政府の関係者の方にもご参加いただきたいです。日本国内のITゼネコンからの情報ばかりに頼ることなく、ぜひアメリカ政府がどのようにWeb2.0を取り込もうとしているのか、直接に見ていただきたいです。
Opening the doors of government to innovation by Tim O'Reilly

ツイッターをやってみて子どもたちの気持ちがちょっと分かった、気分。

 今の子どもたちって、ちょっとかわいそうだなって、ツイッターをしばらく続けてみて思った。
単純なメールから始まってSNSにいたるまで、人に嫌われないように、敵をつくらないように、そんなことにものすごいエネルギーを使わないといけないんだから。小学生や中学生の段階から。
 小学生のころだったかな、学校ですごく嫌なことを記憶している。毎年だったか、2年に一度か忘れたし、小学校だったか、中学校だったかも覚えていないけど、「クラスの中であなたが友人だと思う人を記入して下さい」という、行動調査というか、人間関係調査というか、そんなアンケートに答えさせられた記憶がある。ある意味、これと同じことを、SNSやツイッターを通して、陰に陽に、子どもたちは経験しているのではないかな?
 昨日、母校の関係者の方がいらっしゃって、「大学での起業家育成教育はどうあるべきか?」なんて話題になったけど、日本みたいな集団の内向き圧力が強い社会で、人と違うことをやるのは結構しんどいんじゃないかなと思う。僕の場合は、もう名前から変わっていて、同一化しようにもしようがないくらいだった。名前って大切だと思う。だって、小学校に上がったときから、ずっと呼ばれるんだから。その名前が、学校にただ一人、さらには町にもうちの家だけなんだから、僕の場合は。他の人と同じでいたいと思っていても、もう出発点から違う存在なんだよね。
 「出張」って別に外国人の名前でもなく、うちの家系は海外から来たなんて話はないけど、珍名さんなのは確かで、かつてテレビ番組で珍名コーナーがあったとき、同じ名字の人が紹介されていたもん。
 で、ツイッターの話に返ると、もう50人以上フォローすることなんてできない。特にメディア関係のツイートをフォローしていると、数が多い。だから知り合いからのフォローとかに、義理を欠いたりすることも出てくる。こんなことを子どもの頃から気にしないといけないとしたら、今の子どもたちはちょっとかわいそうだなと思ってしまう。
 そんな集団の同一化圧力が強いところからは、なかなか起業家はでずらいかもしれない。どうだろうか?

中国ではツイッターはできないのですかね?!

 本日から上海に来ています。明日、あさってと、アジアの若手ビジネスマンたちとの定期勉強会があります。
ところで、ツイッターへアクセスすることができません。ツイッターは中国では禁止されているのでしょうか?!
 土曜日の午後、上海万博会場を訪問し、中国パビリオンを見ることになっています。その予習というか、復習というか、「温故知新」というのか、公式長編記録映画「日本万国博覧会」を飛行機の中およびホテルの部屋で見ました。3時間近いDVDですが、これはおもしろいです。必見!
 僕が初めて「海外」に出かけていったのは、1970年の大阪万国博覧会です。つまり海を渡って四国を出て行った初めての体験。テーマパークが日常のものになってしまい、万国博覧会なんてもうはやらないのかもしれませんが、このDVDはおもしろいです。「温故知新」という言葉は健在です。
 中国の経済は1970年前後の日本の状況だという意見を、今年の3月の香港での勉強会で、ヘッジファンドのマネージャーから聞いたことがあります。知り合いのある中国人は、「上海から列車に乗ってウルムチまで旅行してみて下さい。まだまだ中国は開発の余地があります」と、言っています。大学生のころ、シベリア横断鉄道にちょっと憧れたように、いまは中国奥地への探検旅行にでも思いをはせるべきでしょうか。
 ちなみに、MOS、IC3などは中国でもやっています。小社は中国で試験を行っているCertiport Chinaのマイナー株主になっています。

追記
夕食の席で聞いたところでは、ツイッターは中国では許可されていないようです。

カーナビの指示はどれだけ正しいのか?

昨晩、関越自動車道の上り車線を走ったのですが、藤岡ジャンクションあたりから花園I.C.あたりまで渋滞ということで、カーナビのアドバイスは、この区間を一般自動車道を走りなさいという指示。で、「老いてはカーナビに従え」とばかりに、指示通り一般自動車で走っていると、途中で「新しい情報が入りました。」と、花園から高速に乗るのではなく、その次の嵐山から乗りなさいとのご指示。でまた素直にそのまま一般道を走っていって、ようやく嵐山から高速に乗りました。
おかげで、これまで高速ばかり利用していて、まったく町の雰囲気とか、様子が分からなかった、埼玉や群馬のこの区間の町の様子がちょっとわかりました。
ただ、ずっと疑問なのは、どれだけカーナビの情報と指示は正しいのか?ということ。
それから、カーナビの情報ですが、メーカーが違っていても、元情報は同じなのでしょうか?
実は現在の車になってようやくカーナビが付いたのですが、買って5年以上になるのに、カーナビを積極的に使い始めたのは、この半年ばかりです。ようやく使い慣れてきました。

こんな家計簿ソフトを待っていた!

三日坊主で終わることが多いクロイヌも、これだと長く続きそうです。
Cashbook for Twitter

Google の日本語入力ソフト

Googleもどんどん新しいソフトェアやウェブサービスを世に問い続けていますが、日本語入力ソフトをダウンロードしてみました。しばらく使ってみるつもりです。そういえば、今日は知り合いの方からGoogleに転職とのメールが。

ITを使わない仕事は10%以下になるという話

EU内における仕事でまったくITを使わないという仕事は、5年以内で、10%以下になるだろうという記事。(Financial Times より)
FT記事:IT first aid: e-Skills can turn ideas into innovation

この記事のライターによる、IT用語解説もFTにあります。
IT用語集

ネット上の自分の存在を消していくサイトーSeppukoo

 「ネットがすべてだと思っていちゃだめだよ、もっと直接人に会わなくっちゃ!」ということで、イタリアのプログラマーたちが遊び半分で立ち上げたサイトが、このSeppukooだとか(2月10日付けの"USA Today" の記事から)。
FacebookやTwitterにおいたデータを消してくれるウェブサービスで、記事では、Web 2.0 Suiccide Machine なんて言葉まで使われています。このサイトのHPにも、"Discover what's after your facebook life. We assist your virtual identity suicide."なんて文章があって、僕が気に入ったのは、Resurrections. There's no death where there's no life.(復活:生命のないところには、死もありえない。)という見出し。
 ブラックユーモアもあるサイトで、明るい話しばかりのネット礼賛よりも、おもしろいかもしれないので、ぜひ見てみて!

Seppukoo

イギリス政府がクラウドコンピューティングの計画発表

イギリス政府のクラウド計画。2015年までに、12のデータセンターを作り、400万ある政府関係のデスクトップPCの80%でオープンソースのソフトが使えるようにしようと考えているということです。→ガーディアン紙記事

Evernote

ちょっと便利そうなウェブサービス。知人の会社がここに投資していたような記憶。

Evernote

"HOW IS THE INTERNET CHANGING THE WAY YOU THINK?"

タイトルにある問いかけに、各界の著名人が答えているサイト。サイトの主催者はニューヨークの出版人であり著者でもある人物。毎年、大きなテーマでの、"Edge"のある質問を行っている。
EDGE:"HOW IS THE INTERNET CHANGING THE WAY YOU THINK?"

Personalized Portraits

写真からイラストを作ってくれるサービス。ちょっと利用してみたいです。
allPopart.com

Google Chrome OS のデモ

Web 2.0 Summit 最終日

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World Wide Web (WWW) を作り出したこの人(写真左、ティム・バーナーズ・リー)はその発明に関わる権利を放棄することで富の代わりに世界的な名誉と尊敬を手に入れ、

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そのWWWを利用した検索技術で世界的なIT企業を作った若き共同創業者は巨万の富を手に入れました。(写真左、セルゲイ・ブリン)

なにも手に入れていないわれわれは、スポットライトを浴びる彼らの話を熱心に聞いていました。

Web 2.0 Summit

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20日お昼前にサンフランシスコに到着。ホテルにチェックイン後、すぐに今年のWeb 2.0 Summit 会場へ。
写真は、司会役のティム・オライリーとジョン・バッテル(1枚目)。Twitter (ツイッター)社長のエヴァン・ウィリアムズとジョン・バッテル(2枚目)。GE会長のジェフ・イメルトとジョン・バッテル(3枚目)。
モルガンスタンレー証券のアナリストのメリー・ミーカーのプレゼンテーションの中で、「アメリカでも今後、ケータイビジネスが主流になる。その未来はすでに日本で起こっている。」というコメントが印象に残りました。

Windows の歴史

Windowsの特集記事。
Windows の歴史

広告ビジネスモデルの終焉

例年4月の始めにサンフランシスコで行われるWeb2.0 Expo。今年はきっと参加者がかなり減るのではないかと思います。ボクも残念ながら今年は不参加。雑誌エコノミスト誌に、広告に頼ったネットビジネスの時代は、再び終焉したしたという記事が出ています。(一度目は、2001年4月)
エコノミスト(The end of the free lunch-again)

ウェブだけではないWeb2.0 Summit

 Web2.0Summit に、ランス・アームストロングが特別ゲストとして出演していたことを先日書きました。そのときの模様がすでにウェブに出ています。(→ランス)残念ながら、声をかける機会はありませんでした(『ツールドフランス_勝利の礎』のことを紹介できれば、と思っていたのですが!)Web 2.0 Summit って、新しいネットベンチャーや技術の話ばかりではなく、政治や環境、エネルギー、食糧問題など、幅広い分野のゲストが登場して、おもしろい話を聞かせてくれます。昨日のセッションで面白いなと思ったのは、アメリカの軍内部で、Web2.0のツールやコンセプトがどのように活用されているのかということを、陸軍の関係者が行ってくれた話。(→スピーカー紹介)この前、アホな歴史認識の発言していたおえらさんがいたけど、日本の自衛隊って、最新のウェブの技術を、どのように使っているのでしょうか、興味があります。隊員の人たちのITリテラシーって、どんなものなのでしょうか?
 これだけの人材たちを、3日間ひとところに集めてくれて、朝8時半から夕方まで連続して聞くことができるイベントは、さすがだと思います。それも今日で終わりです。(サンフランシスコ時間で7日金曜日)


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グーグルのマーケットシェア

日本を含めて、すべての市場でグーグルの圧勝とは限らないようです。(9月17日付け、フィナンシャルタイムスより)
中国:Baidu.com (66.5%), Google (11.3%)
韓国:Naver (57.7%), Google (8.5%)
日本:Yahoo Japan (51.0%), Google (39.5%)
ロシア:Yandex (45.9%), Google (33.0%)
チェコ;Seznam (62.5%), Google (24.8%)

"Is Google Making Us Stupid?"

 "IT Doesn't Matter" (邦訳タイトル『ITにお金を使うのはもうおやめなさい』)で有名になったジャーナリストが、雑誌「アトランティックマンスリー」(2008年7/8月号)に発表したエッセイ。→Is Google Making Us Stupid?
 メディアは情報のチャンネルであるだけでなく、読者の思考プロセスを形作っていくこと。なにを読むのか、どのように読むのか(例:インターネットか書籍か)ということが、われわれの自己形成に大きな影響を与えていくこと。(メディアの重要性の例として、ニーチェがタイプライターを使い始めてから書いた文章がそれ以前とは異なることをあげています。
 著者も、インターネットが読書経験に、さらには人物形成にどのような影響を与えつつあるのか、時間がたってみないとまだはっきりしたことは言えないとしていますが、Mayanne Wolf (タフツ大学の発達心理学者)の以下のような言葉を引用しています。"Deep reading is indistinguishable from deep thinking."(深い読書というものは、深い思考と切っても切りはなせないものだ)
 ネットサーフィンに代表されるように、長いものを読まなくなった人がアメリカでも増えているようです。ネットが人類にどのような影響を与えていくのかは、まだ見えないということでしょうか。

Facebookの日本における可能性と、匿名性の話

 海外の知り合いからはこれまでもFacebookへの招待であるとか、案内メッセージを受け取っています。Web2.0 Expoへの参加にあたって、Facebbokへの登録が薦められていて、その際、Facebookに入っています。先日は、ビジネススクールに行く前にお世話になった経営コンサルティング会社のFacebookネットワークへの招待が来ていました(かつて勤務したOB 、OGたちのネットワーク化にコンサルティング会社は熱心です)。
 これからすこしずつ、日本人の知人たちからのお誘いも増えていくのではないかと思います。日本でFacebookがどの程度の成功を収めるのか、匿名での情報発信が多い日本のネット文化が変化するきっかけになるのかどうか、関心をもってみていきたいです。

キューバでPC解禁

YouTube: Computers on Sale in Cuba for First Time
YouTube: Computers on Sale in Cuba for First Time

キューバでPCの一般販売が初めて許可されたそうです。
今のところ一種類のみ、モニターとあわせて800ドルの価格。カストロの弟にかわって解放政策が始まっています。これからどこまで進んでいくのか?

高精度計算サイト

カシオがおもしろい計算サイトを作ってくれています。サイトには、以下のような「決意表明」が出されていて、たいへん好感を持ちました。

 「計算に困ったらkeisanへ」「計算のことならkeisanへ」をキャッチフレーズに、今後もさらに「計算の正確さ、使い易さ、楽しさ」を追求しながら、ライブラリーの充実と計算への親しみを提供していきます。

 オデッセイコミュニケーションズで運営しているMOUG(モーグ)も、ぜひご愛顧ください。「マイクロソフトオフィスのことならMOUGへ」!

高精度計算サイト
MOUG (モーグ)

Web 2.0 Expo で使われたスライド

Web 2.0 Expo から帰国。会場でプレゼンテーションを行った人たちが、Slideshareというサイトに自分たちのスライドをアップしています。→Slideshare

Web2.0 Expo (2008_San Francisco)

R001046723日から、オライリーメディア主催のWeb2.0 Expo (サンフランシスコ)に来ています。今日(25日)が最終日。今回で2回目の参加ですが、昨年の方が大掛かりで、熱気があったように感じます。キーノート・スピーチのプレゼンテーションも業界のスターたちというよりも、より実務的な存在の方たちが中心でした。それでもベンチャー企業のプレゼンテーション・ブースには、いくつかおもしろいことを初めている企業がありました。今回は、日本からも知人の春山さんが来ていたほか、丸の内インターネットラジオ『アイディア・エクスチェンジ』にでてくれた、こちらに住んでいる海部さん(『パラダイス鎖国』の著者)たちとも、いっしょでした。

OfficeLive Workspace

マイクロソフトが現在英語版で提供していて、今後日本語版もでてくるものです。

MOS/MCASにご関心をお持ちのすべての皆さん、ぜひ、一度ご覧ください。

http://workspace.officelive.com/

「ウェブ時代‐5つの定理」(産経新聞連載記事)

 シンガポールから帰ったばかりで、昨日は新聞も読んでなかったのですが、産経新聞一面で、梅田望夫さんの連載が始まっているのに気づきました。梅田さんが、シリコンバレーで出会った言葉たちが紹介されています。一回目の昨日は、「アントレプレナーシップ」、2回目の今日は、「チーム力」について。今日の記事には大いに同意する点があります。たとえば、以下のような言葉です。

「Aクラスの人はAクラスの人と一緒に仕事をしたがる。Bクラスの人はCクラスの人を採用したがる。」(Aクラスの人は、自分を向上させたいと思っているので、自分より優れた人と働きたいと思うのに対して、Bクラスの人は、自信がないので自分よりも劣ったひとを採用する)

「世界を変えるものも、常に小さく始まる。」

 創造的な仕事は、チームワークから生まれると考える割合が、日本人はアメリカ人よりも低いというデータをある本で読んだことがあります。日本人は、創造的な仕事は、個性的な人が一人で作り出していくというイメージがありますが、これは間違いではないかと、常日頃、感じています。

 もうひとつ、日本人が「誤解」していることは、チームワークの前提となっているのは、「優秀な個人」の集りであるということで、単なる仲良し集団ではないということかもしれません。

 梅田さんの産経新聞の記事、この続きも楽しみにしています。

 

「ウェブ社会をどう生きるか」(西垣通著、岩波新書)

 昨年出た本で、出た直後に買っていたのですが、今頃になって拝読。インターネットのことになると、メディアのことが当然入ってきて、アメリカ論、英語論、そして民主主義のことにもふれざるを得なくなります。この本でも、これらの話題が取り上げられます。

 この本でおもしろかった事柄はいくつかあるのですが、そのひとつは近代国民国家成立において新聞の果たした役割。「新大陸では、ばらばらに住んでいた何十万人の開拓民どうしを英語の新聞が結びつけ、アメリカ独立戦争をたたかう共同体意識を育てたのでした」(ベネディクト・アンダーソン『想像の共同体』-NTT出版)という話が紹介されています。

 もうひとつは西洋人にとって、「コンピュータは宇宙の森羅万象を論理的に秩序づける機械、いわば一種の”普遍論理機械”としても位置づけられる」という意見。

 また、「ウェブ空間を新たなフロンティアと見なす米国流のすさまじい拡張主義」という見方。特にこの意見はおもしろいと思いました。

 著者はスタンフォード留学の経験をお持ちだそうですが、アメリカの拡張主義的なところには非常に批判的で、アメリカが米西戦争後、フィリピンを支配したことを、日本人の目から見た小説もお書きになられていることを初めて知りました。

Amazon-一番お世話になっている「書店」

昨晩、ある証券会社の賀詞交換会で、バンカーズ・トラスト時代の知り合いに遭遇。金融から起業への転進は僕と同じ。バンカーズ・トラストにも在籍したことのある起業家で最も成功しているのが、アマゾン創業者のジェフ・ベソス。

 僕がもっともお世話になっている書店は、オデッセイコミュニケーションズと同じ新東京ビルにある大手町書房と、ネット上のアマゾン。個人客としては、大手町書房の最大顧客の一人になっているのではないかと思います。お店のおじさんは、しばしば10円単位で端数をまけてくれます。アマゾンは、クレジットカードを「預けて」しまってからは、新刊本から中古本までものすごく買っています。

 中古本を注文してみると、地方の古本屋から「ご注文ありがとうございました」というメールを受け取ります。最近では、ある画家の画集や評伝を注文したのですが、名古屋の古本屋から1冊、別の本は長崎・佐世保の古本屋から、別の岩波文庫は八王子の古本屋から、という具合です。これら地方の中古書店にとって、アマゾンはありがたい存在になっているはずです。

 アマゾンのすごいところは他にもあります。日本国内での洋書在庫もかなりの量になっているようで、この前注文したMichael Jenkins の本は翌々日かには発送されています。

 昨年ウェブ2.0Expoでジェフ・ベソスの話を聞きましたが、数あるネット企業の中で、ますますの発展が最も期待できる会社のひとつなのではないでしょうか。アマゾンは本当の意味でIT企業かと思います。

フランスで一番有名なブロガーの話

12月5日付けのFinancial Times で、フランスで一番有名なブロガーが、グローバルなビジネスを展開したいという希望を持って、サンフランシスコに移住したという記事を読みました。ブログのメーカーとして有名なSix Apartのヨーロッパの代表でもあったLoic Le Meurという人です。記事は、こちらを参照→FT記事
フランス語でビジネスをやっている限りグローバルにはなれない、フランスにはネットビジネスの起業に相応しい環境はないということで、サンフランシスコに今年移ったようです。
この人が考える起業希望者に贈る10のヒントは以下の通り。

  1. Don't wait for a revolutionary idea.
  2. Share your ideas.
  3. Build a community.
  4. Listen to your community.
  5. Gather a great team.
  6. Be the first to recogonize a problem.
  7. Don't spend time on market research.
  8. Don't obsess over spreadsheet business plans.
  9. Don't plan a big marketing effort.
  10. Don't focus on getting rich.

7番目の「マーケットリサーチに時間を使うな」というのは、テスト版を公開して、どんどん改善していけということです。

PCからケータイへ

PCからケータイへの移行が真っ先に起きているのが日本。アメリカのヤフーから。AP(Associated Press)の記者による記事。

PCs Losing Their Relevance in Japan

人のミスよりも、セキュリティ・リスクをとる考え方

シリコンバレー在住で今年は「ヒューマン2.0-web新時代の働き方」を出版された渡辺千賀さんが来社。渡辺さんはオンラインバンキングなどもバンバン利用されているとかで、その理由は、銀行窓口のクラークのミスのほうが、ネット上のセキュリティリスクよりも、頻発するから、とか。とてもわかりやすいというか、大胆な考え方というか・・・ネットでさまざまな注文が可能になりつつあるアメリカ社会は、情報処理のスピードとコストが、日本よりもどんどん低くなっているように見えます。日本も、印鑑証明、住民票などの行政サービスは、どうにかならないものでしょうか?パスポート、免許証なども含めて、本当にやろうと思えば、可能なはずなのですが・・・

ロボットとPC

オデッセイの「リレーエッセー」にもご登場いただいた谷口さんが社長をされているZMPが、マイクロソフトとロボット開発の分野で、協力するというプレスリリースを発表しています。将来、PCとロボットの学際的な協業から、どのような成果が生まれてくるのか、楽しみです。

カテゴリーを追加しました

黒犬通信の投稿にカテゴリーを追加しました。過去の投稿については、9月分の投稿のみ、カテゴリーで分けてみました。

「デジタルグッズ考現学」

日経PCビギナーズ編集長の高山さんから、「デジタルグッズ考現学」という連載を始めたというご連絡をいただき、早速、拝見。僕も関心を持っている、オリンパスのラジオサーバーの紹介からスタートされていて、優れもののデジタル機器の活用に役立つ情報が、これからも期待できそう。

デジタル考現学

ニューヨークタイムスが記事を全面公開

ニューヨークタイムスが、すべての記事をネットで公開することを発表しています。これまで、ネットでは一部の記事やコラム、過去のアーカイブを読むには、月額7.95ドル払う必要がありました。サイトに集まるトラフィックを対象とする広告から得られる収入のほうが、購読料の収入よりも、圧倒的に魅力的だということです。(ニューヨークタイムスの発表はこちら

日本の新聞はどうするのでしょうか?日本のマスコミ、おもにはテレビと新聞ですが、自分たちの業界は聖域だと言い張りながら、他の産業には声高に求める競争の例外だとしています。また、一般大衆が求めるからだと言っては、愚にもつかないようなコンテンツを垂れ流してきています。その結果、新聞は急速に読者がすくなくなりつつあり、テレビからも質の高い視聴者の多くの人はだんだん離れてきています。

きっと、ニューヨークタイムスだけでなく、ウォール・ストリート・ジャーナルも、フィナンシャルタイムスも、すべての記事やアーカイブがネットで無料公開されてくることと思います。でも、日本の新聞は、日本語という壁で守られているので、いつまでも、自分たちは、「高級紙」だと言い張りながら、自分たちだけの世界でジリ貧になっていくのでしょうか。

黒犬通信のデザイン変更

イラストレーターの村田篤司さんに、新しい黒犬の絵を書いていただきました。HPのデザインは、これまで同様、ウェブデザイナーの相原健二さん。HPで使っているのは、村田さんに書いていただいたもののほんの一部ですので、他の表情の黒犬たちの絵をご紹介するコーナーを作るつもりです。ちなみに、トップページ左側は、サイクリング中の黒犬、右側はコーヒーを片手に読書中の黒犬。村田さん、相原さん、ありがとうございます。

Dilbert Comic

アメリカの会社の中の出来事を皮肉っぽく描く漫画として有名な、ディルバートがウェブで見られるのを、ティム・オライリーのメルマガで知りました。

Dilbert.Com

listeningtowords.com

ヨーロッパのことはよく知らないのですが、アメリカで行われた過去の講演がどんどんネット上で無料公開されてきています。たいへんいいことだと思います。無料で、全米の有名大学や公的組織で、有名人や専門家を招いた特別講演などを聞くことができます。listeningtowords.com (listening to words) というサイトは、そのような講演の検索サイトになっています。

このサイトで見つけてきたいくつかの講演を聴いたり、ビデオを見たりしてみました。


日本でもこのようなサイトはないでしょうか?そもそも、日本で行われているさまざまな講演を録音し、またビデオにとり、公開していく動きが広がならないでしょうか?NHKが一番そのような講演のライブラリーを持っているのではないかと思うのですが、一般に公開してもらえないでしょうか?

アメリカで、知的財(アイディア、意見、思想、アートなど)を、ネット上で、より多くの人たちに無料で公開していこうというコミュニティがどんどん増えています。社会の中で、このような知的公共財を、もっと多くの人たちと共有し、コミュニティを作っていく動きが、日本でも広がっていくことを願っています。

決してこのような動きは、ビジネスにおけるイノベーションとは無関係とは思えません。もっと日本でも知的公共財の共有化が進むことが、きっと民主的な議論の深化やビジネスにおけるイノベーションにつながることと思います。

追記
オデッセイコミュニケーションズでも、毎年11月に、IT-EI(IT Education Initiative)という講演会を、丸の内で行っています。今年も11月18日(日)に行います。内容は、詳細が決まり次第発表していきます。