「老眼鏡」への抵抗感。

うちのカイさん(♀の甲斐犬13歳)が緑内障で両目を失明しているということもあり、緑内障の検査を2年前から始めています。(ガンや糖尿病も怖いけど、緑内障は大いに怖い。)先週2回目の検査を行ったのですが、特に異常なしということでひと安心。

今年12月で53歳になるボクも、ここ1、2年で、ちょっと暗いところでは新聞や本を読むのが面倒になってきました。これって立派な老眼になりつつあるということらしくて、眼科の先生には「年の割には老眼が進んでいない」と、気休めの言葉をかけられたのですが、人間の老化なんて20代からもう進行しているよと思っているボクは、「これって老人力が強くなってるんじゃないの?」くらいに考えています。

ということで、一思いに、老眼鏡という奴をつくりました。そう、「老眼鏡」。

英語ではReading Glasses、つまり「読書用メガネ」。

「老眼鏡」という言葉には受け入れがたい抵抗感を持っている人が多いようですが、みなさん、読書用メガネですよ。知性ある人間は、読書用メガネが必要!

ますます「言葉狩り」が進み、それもこれも差別言葉みたいなことになりつつある日本語の世界ですが、「老眼鏡」に抵抗感を持つ人がこれだけ多いのだから、『老眼鏡」も「言葉狩り」の対象にしてみては?!

「読書メガネ」「シニアメガネ」「近距離用メガネ」「手元メガネ」。老眼鏡専門のメガネやとか、流行らないかな?

しばらくお休みでした。

と言っても仕事を休んでいたというのではなく、ブログを休んでいたということ。もうそろそろ雑文を書くのもお休みにしようかなと思いつつ、知り合いの方々への近況報告にもなっているみたいなので、まだ踏ん切りがつかない状況です。

先週末はサンディエゴであったMOSの世界学生大会から帰ってきて、クウ太郎君、カイさんとのんびりしたり、本を読んだりしていました。あ、先週土曜日のレイソル、マリノス戦では、テレビの前に釘付けになっていました。同じJ1昇格組のなかで、アビスパとヴァンフォーレは来年のJ2落ちが危惧されるのに、レイソルは「ネルシーニョマジック」でJ1上位、それも暫定的とは言え、一位にあるのはすごいなと思います。(アビスパは2年間スポンサーをしていたので気になっています。浅野新監督のもと、全力で闘ってほしいです)。今年はサッカーよりも野球をライブで見に行くようにしていますが、ジャイアンツも調子を上げてきていて、これからの後半戦を楽しみにしている所です。

9月から福岡のRKB毎日放送で、うちの会社がスポンサーで、3分弱の深夜ミニ番組が始まります。RKBのHPには9月の番組表がまだ出ていないようなので、正式発表はこれからだと思いますが、10数名の人たちへのインタビュー番組です。トップバッターには、昨年のミスユニバース日本代表の板井麻衣子さんに出ていただくことになっていて、昨日収録があったので、1年ぶりにお会いしました。(オデッセイマガジンに出ていただいた)。J−WAVEでも番組を持っていらっしゃるので、お話はすごく上手になっていて、それは単に話しぶりだけでなく、中身もしっかりしていて、この1年間の著しい成長ぶりを拝見し、ちょっとうれしくなりました。

福岡エリアの皆さん、ぜひお楽しみに。24時台の番組なので、遅くまで起きていてもらわないといけないけど、おもしろい人たちが登場しますから。

写真は先週末のクウ太郎君との散歩中の写真。どうしようもない奴で手こずっています。カイさんは素直に育ったのですが、クウ太郎君の「犬育て」には失敗したかな。

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お見舞い、ありがとうございます。

 お取引先の方がたからお見舞いのお電話等をいただいています。ありがとうございます。首都圏では数少ない被災地に、僕が住んでいる町も入っています。昨日、ようやく市から下水道の使用許可がでましたので、コワゴワですが、トイレを使ってみました。3.11以来、ほぼ一ヶ月ぶりにトイレが使えるありがたさ!やっぱり近くの公園におかれた簡易トイレでは、落ち着かなかったからね。男はまだいいけど、女性には耐えられなかったのではないかと思います。うわさ話で聞いたところでは、拒食症みたいになって体重が減ったという女の子がいるとか。

 被害レベルでは東北エリアの方たちとはまったく較べものにはなりませんが、僕の方は一歩前進です。この次は「ピサの斜塔」をどうするかですが。様子を見ながらですが、東北エリアのお取引先の皆さんのお見舞いにあがりたいです。

恩師のこと、南宇和高校のこと 。その1

昨日、かつて母校(高校)をサッカーの全国大会優勝に導いた石橋先生(当時のサッカー部の監督)がいらっしゃった。現在は松山の高校で引き続き教員をされている。ボクは石橋先生から直接ご指導いただいたことはないのだけど、これまで一番お世話になった恩師のひとりであるY先生の近所に、現在お住まいになられていることもあって、Y先生のこと、そして離れてしまった南宇和高校の話になった。

南宇和高校は僕らが育った南宇和郡にただひとつある公立高校で、南宇和郡に育つとそこに進むことが当然のことだった。東京だったら、高校生どころか、小学生くらいから電車を乗り継いで片道1時間くらいの通学をこなすことは珍しくもないのだろうけど、田舎では通学のために、たとえば他の町にある学校に行くことなんて、到底考えられないことだった。町をでて外の進学校に行くなんて発想はそもそも我が家にはなかったのだ(たとえば宇和島東高校は愛媛のあの地域では一応進学校ということになっていたけど、バス通学1時間の距離)。

その南宇和高校も少子化の影響で一学年の生徒数が20年前とかの半分近くになっていると聞いて、なんともさびしい気持ちになった。石橋先生がいらっしゃらなくなって、南宇和のサッカー部はだんだん弱くなっていき、この数年、全国大会にも出てこない。東京で働いている同窓のH君と、駒沢公園であった岐阜の代表チームとの試合の応援に行ったのは何年前だったろうか。今年の愛媛代表は52年ぶりに宇和島東が出場するそうだけど。

石橋先生との昼食はとても楽しかったのだけど、田舎のことを思うと、とても複雑な気持ちになった。東京に出てきている僕ら地方出身者たちは、老いていく父母、疲弊していく地域経済のことを思うと、重い気持ちになってしまうのではないだろうか。

石橋先生から、つい最近Y先生のお母様が104歳で亡くなられたという話をお聞きしたばかりなのに、今日は早速Y先生からそのお知らせをいただいた。はがきの宛先には、「出張勝也君」とあって、「あ、先生と僕らの関係は、死ぬまで先生と生徒だよね」と思った。それは懐かしくもあり、ありがたくもあり、ずっと大切にしていかないといけない関係だなと思う。正直言うと、田舎との関係、その中には先生たちとの関係も含まれるのだけど、それを断ち切りたくって東京に出てきたはずなんだけど、今となっては、自分のルーツというか、育ててくれた「ゆりかご」は、生まれた高知の南西部や育った愛媛の南予(「なんよ」。この言葉はIMEでは出てこない!)だと、すごく感じる。

今週の写真から。


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今週小社ロビーであったスキルアップ講座。70名近い方が熱心に元インストラクターの小社社員の話をお聞きくださいました。


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「歴史的建造物_先日あったセレブの結婚式があった家」。Financial Times にでていた不動産物件。これって、クリントン大統領の娘の結婚式のこと?

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家の前のコンクリートの割れ目から、地上に出てくる雑草。モノは言わないけど、この頑固さ、強さ、ねばり、たくましさ。


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我が家のお気楽さんたち。

「できれば社会人になりたくない」学生のひとりだった。

 日経ビジネス(2010年7月26日号)の特集レポート「現状打破の採用法_世界人材の見つけ方」のなかで、アンケートをとると学生たちの守りの姿勢が顕著で、その極めつけは、社会人になることへの意欲の低さだ、と言いきっています。

 「できれば社会人になりたくない」と答えた学生は、2012年卒で45.5%、まだ大学3年生とはいえ、不安が残る、と。

 僕も、いまでこそ、「働くのは悪くないぞ!」なんて後輩たちにも言っていますが、学生のときには、その当時のはやり言葉を使えば、モラトリアム学生でした。永遠に学生をやっていたいなって思っていましたから。

 独立心の欠如というか、弱さというか、それに関して学生ばかりを責めるのはどうかなって、気がします。社会人側が、社会人になることの魅力、楽しみ、やりがい、プライド、そんなことをもっともっと語っていかないと、学生たちだって引っ込み思案になってしまうのは当然じゃないかな。

 もし社会人側が、「語るべきものを持っていない」というのであれば、学生たちを責める前に、自分たちのことをまずもって良くしていかなくちゃ。

 

僕は愛媛県人、かも。

西川りゅうじんさんのツイッターで見つけた話。

「四国の人が1万円拾ったら、しっかり者の愛媛県人は半分使って半分貯金する。 商売上手な香川県人はそれを元手に商売を始める。 堅実な徳島県人は全額預金する。 高知県人は拾った1万円に自腹で1万円足して飲みに行く。 」

高知県生まれですが、小学校から高校卒業まで、途中1年間のアメリカ生活をのぞくと、ずっと愛媛県の学校に通った僕は、愛媛県人の性格が強いかもしれない。坂本龍馬にはなれない運命ですかね。

レトルトカレーのランキング

日頃、レトルトカレーを重宝しています。6月5日の日経プラス1にでていたレトルトカレーのランキング。この中でよく食べるのは、中村屋。

1 ヤマモト「タイカレーグリーン」

2 鈴音「霧笛楼フレンチカレー」

3 中村屋「インドカリースパイシーチキン」

4 中村屋「インドカリービーフスパイシー」

5 エム・シーシー食品「小野員裕の鳥肌の立つカレーキーマカレー」

6 小岩井農場商品「厳選素材カレー 小岩井クリームチーズ」

7 タンゼン・テクニカル・プロダクト「札幌スープカリー木多郎チキン」

8 吉田ハム「飛騨牛ビーフカレー」

9 江崎グリコ「LEEキーマカレー」

10ハウス食品「麻布十番ビーフカレー」

「クロイヌにダイヤモンド」のようなフレンチ料理

 経営者の集まりで、先輩方のご招待で都内のレストランで食事会を開いていただきました。うーん、非常に有名なお店らしいのですが、「猫に小判」というか「クロイヌにダイヤモンド」。今の僕には、おいしいフランス料理よりも、低カロリーの食事の方がありがたいです。来週19日には、「オデッセイマガジン」の対談相手として、初めて女性が登場するのですが、それを目標になんどもくじけているダイエットに再挑戦中ですから。
 話はフレンチから「アメリカの代表的料理」、マクドナルド。同じビル内のマクドナルドが先月末で閉店になりました。コーヒー以外、それほど利用していた訳ではないのですが、前を通るたびに閉店の案内を見るのは寂しいものがあります。

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ある仏教説話_「エゴ」あるいは「われ」ということ

今読んでいる『ユング心理学と仏教』(心理療法コレクションV、河合隼雄著、岩波現代文庫)で、河合先生が紹介されている仏教説話。子供のときに読んで記憶に残っているお話だとか。

 ある旅人が一軒家で一夜を明かすことになりました。夜中に一匹の鬼が人間の死骸をかついで来ました。すぐ後にもう一匹の鬼が来て、その死骸は自分のものだと争いますが決着がつきません。そこで二匹の鬼は旅人に判断を仰ぎました。旅人が最初の鬼のものだと言うと、後から来た鬼は怒って旅人の手を体から引き抜きました。それを見た先の鬼は死骸の手を抜きとって代わりにつけてくれました。他の鬼はますます怒り、もう一方の腕を引き抜くと、また先に来た鬼が死骸のを取ってつけてくれる。こんなことをどんどんやっているうちに、旅人と死骸の体はすっかり入れ代わってしまいました。二匹の鬼はそうなると争うのをやめ、死骸を半分ずつ食べて行ってしまいました。驚いたのは旅人です。自分の体は鬼に食われてしまったのですから、今生きている自分が、いったいほんとうの自分かどうかわからなくて困ってしまいます。(中略)
 旅人は困って坊さんに相談しました。坊さんは「あなたの体がなくなったのは、何も今に始まったことではないのです。いったい、人間のこの「われ」というものは、いろいろの要素が集まって仮にこの世に出来上がっただけのもので、愚かな人達はその「われ」に捉えられいろいろ苦しみもしますが、一度この「われ」というものが、ほんとうはどういうものかということがわかって見れば、そういう苦しみは一度になくなってしまうのです。」