初めてのデジタル一眼レフ

今週末、初めての一眼レフのデジカメを買いました。これまではコンパクト・カメラしか買ったことがなかったのですが。
それもお店に行くまで全く思ってもいなかったカメラを買ってしまいました。ペンタックスのK-01という商品で、デザインに惹かれて買いました。ボクみたいな永遠の初心者のカメラマンだと、発色の仕方がどうしたなんてことは、ほとんど関係がなく、持っていて愛着が生まれそうかとか、デザインが素敵かとか、そんなところがポイントになります。

下の写真は、このカメラで撮った近所のお家の庭に咲いている梅と椿。残念ながら、もう枯れ始めています。
それから、横になって休んでいる老犬(我が家のカイさん)の写真。

このカメラ、オーストラリア出身のマーク・ニューソンとペンタックスのコラボ商品で、「好き嫌いがはっきりわかれるデザイン」という声をネットでは見かけますが、ボクは「好き」派です。アップル商品にも共通するシンプルさが好き。

マーク・ニューソンのHPを見ると、これまで行った仕事には、ペンタックス以外にも日本のクライアントが多いのですが、それは彼が1987年から91年まで東京在住だったことも背景にあるのかと思います。(現在はロンドン在住)
(→マーク・ニューソンの仕事

銀塩のカメラは何台か持っています。銀塩(フィルム)カメラは、御用達の有楽町ビックカメラでも、定年退職後のお父さんみたいに居場所がなくなりつつあります。フィルムそのものさえ、無くなるのではないかと危惧しています。コダックは倒産してしまいましたが、フジにはこれからもフィルムを作っていただきたいです。

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Uggie the dog charity




YouTube: Uggie the dog charity


映画「アーティスト」の主人公(とボクは思っている)、ジャックラッセルテリアのアギーのサイン入り(と言っても、足跡)ポートレートが、eBay でオークションされています。
映画の日本公開まであと2週間ほど。楽しみにしています。

m-flo




YouTube: m-flo / come again


MTVをつけると、m-floのビデオ特集をやっていました。
実は、この前から、知り合いのおススメで、m-flo の音楽のお勉強中です。

What's Going On? TEPCO

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丸の内オフィス街の電柱に、写真のようなステッカーが貼ってあるのに気づきました。
マービン・ゲイの似顔絵。What's Going On? TEPCO. (一体何が起こってんだよ、東電?)

彼の歌にはこのステッカーのメッセージにもなっている、What's Going On? という名曲があって、この似顔絵は彼のアルバムジャケットの写真に似せたものです。

What's Going On? はYouTubeにもかなりアップされています。以下の動画には歌詞も加えられています。(日本語訳は少々荒っぽいかな?)




YouTube: Marvin Gaye - Inner City Blues (Make Me Wanna Holler)


この歌といっしょにアルバムに入っている曲で、Mercy Mercy Meという、これまたスゴい曲があります。去年、震災の後ですが、このアルバムを久しぶりに聴いてみたとき、このMercy Mercy Me の歌詞には、改めてぶったまげました。あー、福島原発の悲劇はもうマーヴィン・ゲイが歌っていたんだ、って。
「すべてはもう変わってしまった。放射能は地中にも、上空にも。そばに住んでいた動物や鳥たちは死んでいく」
副題には、The Ecology Song とあり、1971年に発表されたこの曲は、公害反対の歌として作られたのかもしれませんが、いま福島でおこりつつあることを予言したものになっています。




YouTube: Marvin Gaye - Mercy, Mercy Me

Woo, ah, mercy, mercy me
Ah things ain't what they used to be, no, no
Where did all the blue skies go?
Poison is the wind that blows from
The north and south and east

Woo, mercy,mercy, me, mercy father
Ah things ain't what they used to be, no, no
Oil wasted on the ocean and upon our seas,
Fish full of mercury

Ah oh, mercy, mercy me 
Ah things ain't what they used to be, no, no
Radiation under ground and in the sky
Animals and birds who live nearby are dying

Oh, mercy, mercy me
Ah things ain't what they used to be
What about this overcrowded land
How much more abuse from man can she stand?

どっかのビルで、去年貼られたと思われる以下のような張り紙を見つけました。


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What's Going On, TEPCO? という問いかけには、これまでのところ、誠意ある回答は返って来ていないように思います。

去年のことを覚えている?

一年前の今日は、群馬県のお取引先を訪問するために、クルマで県内を回っていました。地震が起こった時刻は群馬県藤岡市のお取引先を訪問していました。


ボクが住む首都圏の町は液状化で四分の三が破壊されました。


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この交番は、地盤沈下のため大きく沈んだ上に傾き、しばらくたってから壊され、跡地はそのままになっています。

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町の中のスーパーは震災後の数日間は写真のような状況が見られました。

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うちの会社が入っているビルのローソンも、商品の供給が途絶え、しばらくはこんな状況でした。


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我が家は一ヶ月ほど、トイレ、水、ガスが使えず、近くの公園に設置された仮設トイレにお世話になりました。


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皮肉なことに、震災発生の週に発売された、2011年3月14日号の「日経ビジネス」には、原発の広告がたくさんでていました。

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(東京電力のプルサーマル広告)

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(東芝)

昨年は、石巻に一度、福島に2度伺いしました。石巻の日和山から見た風景です。


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今年も東北の知り合いの方たちを訪問したいと思っています。

この一年間のことを、今日くらいはゆっくりと振り返りたいです。

女川原発を「救った眼力」

3月7日の東京新聞は、女川原発が福島第一原発とは対照的に大事故に至らなかった理由の一つとして、元副社長らによる慎重な設計があったという記事を載せています。原発関係者の記事は、原発村住人たちがどれだけ酷いかという記事が多い中で、このようなしっかりした考えを持った人がいたという記事を読むと、新鮮に感じました。

記事によると、東北で生まれ育った東北電力の副社長だった平井弥之助さんは、一号機建設時、強行に「高さ15メートル」を主張。そのおかげで、昨年の震災時、女川原発は大事故を免れたという話です。1986年にお亡くなりになられているようですが、人の評価は死ぬまで定まらないどころか、死後、何年も経ってあらためて再評価されるといういい例ではないかと思いました。

後輩の方(といっても、現在82歳の元東北電力社員)によると、平井さんは常々、「法律は尊重する。だが、技術者には法令に定める基準や指針を超えて、結果責任が問われる」とおっしゃっていたそうです。

この記事の最後には、こんなコメントがあります。
「設計をすべて米国企業に委ね、『想定外』の津波対策を怠った福島第一と女川の違いは、東北の津波を甘く見なかった先人の眼力の差だった」

与えられた環境と歴史的位置をふまえ、自分の頭でしっかり考える人だけがいい仕事をすることができるのだと思います。

追記
今回、初めて平井さんの存在を知り、ウェブ等でこの方に関する文献がないか、調べてみましたがまとまった情報が見つかりません。ひとつ、平井さんに関する「逸話」のようなものを載せている、元建設省の方の文章を見つけました。(→HP)その文章を読むと、平井さんが持っていた「スピリット」や「生き様」をかいま見る思いがしました。

以下、そのHPからの引用です:

東北電力に平井弥之助と言う副社長で水力屋の怪物が居た。話によると、平井弥之助氏が、女川原発設計当時、津波の高さを考え、反対を押し切って海水面より14.8m以上に設置位置を変更させたという。事実、津波発生時、避難民の待避場所として使用される程のレベルであつた訳だ。平井氏はまた、また液状化等と言う考えが普及していなかった時代に火力発電所の基礎設計に、その対策として、周りの地下数十mの深さに四角形の壁を設け、後に起きた大地震に耐えたと言う話も窺ったことがある。ついでに私にとって平井氏に忘れられない話がある。私が水力課長の頃、電力を主体とする総合開発ダム計画(ダム高さ113m、出力75MW)を平井氏に持ちかけたことがある。そのとき平井氏は「国と一緒に仕事をして損することがあっても得する事はない」と言って断られた。私はそのために、企画庁を中心にして関係各省間で総合開発の費用負担の方法を政令で決めたのであるから、そんな心配はないと説得したが、納得をえられなかつたことがある。結局これは建設省によって建設された。平井氏は私に言わしめれば、企業人として全て総ての責任を守ると言う一徹さに尊敬に値する電力奇人のひとりである。今にして思うと、最近の八ん場ダムや川辺川ダムの経緯ように”完成時期”と”工事費の増額”に無関心な国の仕事に事業家としての責任感が追い付いて行けなかったのだろうと推測する。 
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ハイテク化が進むシンガポール

YPO メンバー9名での勉強会があって、数日ですが、シンガポールに行きました。前回からオランダ人(上海に滞在)、ベトナム人の新しいメンバーが2名加わり、メンバー間の議論も面白くなってきました。さまざまな経歴、国籍の人たちが集まり議論ができることに感謝しています。日頃東京で会う人たちとはひと味もふた味も異なる人たちと接することが、大きな刺激になります。

シンガポールにはなんども行ったことがありますが、今回、チャンギー空港で、初めて税金還付の機械を使いました。使ったと行っても、機械の横に立っていた若いお兄さんがやってみせてくれたのですが。アメリカの空港で搭乗手続きをすべて機械で行ったときのような感覚でした。

市内での買い物は6000円程度のものだったのですが、6パーセントくらいでしょうか(正確には把握していないのですが)、海外の買い物客には税金の還付があり、その手続きはすべて以下のような機械で行うことができます。(現金での還付ではなく、クレジットカードに対する還付の場合)

世界でも機械化が実現しているのは、フィンランドとシンガポールだけだと聞きました。どちらもハイテク化が進んだ国です。

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