podcastingを家で聴くときは

Dscf0672 家でポッドキャスティングを聴くときには、スピーカーにつなぎます。PCの左側に置いてある白い筒のようなものがスピーカー。マイクロソフトからもらったもの。

Library by Odyssey で小山薫堂さんが言っていたことですが、「テレビは流動食で、ラジオが普通食」だとしたら、現代人はあまりにも流動食ばかり食べ過ぎていて、ものをしっかり噛んで食べることを忘れてしまっているのでは?先週は、家にテレビを置いていないという方と食事をしましたが、そこまでいかなくても、テレビばかりでなく、もうすこしラジオやポッドキャスティングを聞く時間が増えてもいいと思うのですが・・・

羊と狼の人生

Dscf0667 とある場所で、おもしろい格言のようなものを見つけました。

「羊として人生をおくる代価は、退屈さ。狼の一生は孤独。どちらの人生をとるか、慎重に考えて。」(The price of being a sheep is BOREDOM. The price of being a wolf is LONELINESS.  Choose one or the other with great care.)

それでは、羊にも、狼にもなりきれないものが払わないといけない代価は?

「リサとガスパールのピクニック」、マネ「草上の昼食」

Lisa23

今日はやることが多くて、結局、甲斐犬愛護会の展覧会にはいきませんでした。その代わり、黒犬を思い出させてくれる「リサとガスパール」の新刊絵本を買って来ました。(そのほか、『電話はなぜつながるのか』(日経BP)、『埼玉・千葉自転車散歩』(山と渓谷社)を買いました)

この絵本のタイトルは、『リサとガスパールのピクニック』ですが、表紙の構図が、マネの名画『草上の昼食』そのもの!左端はリサ、右端がガスパール、中央はガスパールの妹のルイーズ。

リサとガスパールの原画展を見に行ったことがありますが、しっかり絵の勉強をしていることが、素人の僕にもよくわかりました。単なるかわいいだけの絵ではないところが、この絵本の素晴らしいところ。

Mane

"Overjoyed" by Stevie Wonder

Dsc_0023 カラオケって、年に一度、いくかいかないかなのですが、先週かな、他の経営者の人たちに誘われて、久しぶりに行ってきました。誰かが歌っているStevie Wonder "Overjoyed" の歌詞を画面でたどっていて、あらためて、いい歌だと思いました。それで早速この歌が入っている"In Square Circle" というCDを買って、この歌を毎日のように聴いています。

伸びやかに歌い上げていくStevie Wonder は、文字通り、喜びと励ましに溢れています。その喜びに溢れた歌声を聴いていると、とてもハッピーな気持ちになってきます。それは、黒犬たちが無邪気に、元気一杯に遊んでいる様子を見ているときにも感じる、ハッピーさかもしれないです。

ところで、山形の柳沼さんからブルーノ君の最新フォトが送られてきました。まだ「少年犬」のはずなのですが、風格さえも感じます。柳沼さんには是非東京につれてきてくださいとお願いしています。

今週末には、山梨で第124回目の甲斐犬の展覧会が開かれる予定です。我が家の黒犬は出陳しませんが、毎年参加している展覧会なので、ちょっと顔を出してみたいと思っています。

「ある広告人の告白」(デイビッド・オグルヴィ著)

4903212033 世界有数の広告代理店、オグルヴィ&メイザーの創業者、デイビッド・オグルヴィによる広告ビジネスに関する本。広告ビジネスの伝説的成功者のさまざまなエピソードがたくさん詰まっています。どうやってものやサービスを売っていくのかは、すべての経営者の最大の関心事です。広告を語ることは、どうやって売るかを語ることにつながります。だから、この本はすべてのビジネスマン、経営者にとって参考になります。

ちょうど今週の月曜日は、オグルヴィ&メイザー日本法人会長のMさんと昼食をしました。もう80歳を越えた、広告業界の超・ベテランで、大学の大先輩。お世話になった故・北岡さんのご紹介で、10年ほど前お会いし、時々お会いいただいています。Mさんも、若い頃は、デイビッド・オグルヴィーのこの本を読んで、広告業界への夢を育んだとお聞きしました。

個人と取引をしない企業

かなりの規模の企業になると、個人業者との取引をしてくれないという話を、お聞きしました。個人でIT分野の開発仕事をしている方からです。

企業の担当者も個人に仕事を任せて、うまくいかない場合には、自分の首がかかってきます。そこで、無難なところ(そこそこの名前のある企業)に依頼するということになります。ただ、会社名で仕事をお願いしたが、かなりお粗末な結果だったというような話をよくお聞きします。

アメリカはIT分野でも個人業者として仕事をしている人たちが多いようですが、実際はどうなんでしょうか?

社名ではなく、実際に仕事をやる人の力を評価できるようになればいいのですが、仕事はお願いしてないとわからないものです。つまるところ、クライアント側が、経験をつみ、賢くなっていくしかないかと思います。それが、業者側の力を引き上げていくことにもつながりますので。

秋の長雨と最高裁の判断

何日も雨が続く、それも冷たさをいっしょに連れてとなると、閉口してしまいます。なんといっても、黒犬との散歩が困ります。

夕刊で、ストックオプションからの収入に関連する税務申告に関して、加算税課税を違法とする判断が最高裁第3小法廷であったとの記事を読みました。黒犬は当然な判決だと思います。法律で定められたこと以外の判断を、役人にはする権利はないし、自分たちが想定していなかった状況が発生したとき、後だしジャンケンみたいな判断は、やめてもらいたい。

かつて、金融の世界で働いていたとき、アメリカの税務を専門とする弁護士、会計士たちが、違法ではない節税の取引方法を、飽くことなく探していくことに、ある種の嫌悪感を感じたことがあります。でも、同じように、役人の裁量で民間の活動に規制をかけたり、罰を加えたり、なんてことが多い日本の状況にも、同様の感情を持つことがあります。これが「村の定め」なのかもしれませんが・・・

aoten関連プレスリリース(ちょっと宣伝)

aoten 関連で本日プレスリリースが一件、出されています。

ご参照ください。

http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=143942&lindID=5

岡本太郎「壁を破る言葉」

025423120000 昨日は早朝(6時)から、近所にできたスパで朝風呂をしたあと、午前中ある習い事の講座(それがなにかは、Library by Odyssey で発表します)へ。午後は、東京ビックサイトのWPCに行って、夜からは、代官山であった音楽のライブへ。という感じで、動き回った一日でした。WPCは、この手のイベントそのものが、少々元気がなくなっているなという印象です。アメリカでも、PCよりも、デジタル家電のイベントの方が人の入りがいいように聞いています。

岡本太郎が好きです。絵もいいのですが、彼が書いた文章や言葉も好きです。「壁を破る言葉」(イーストプレス出版)は、岡本敏子さんが集めた太郎の言葉の数々。今夜、お風呂に入りながら、じっくり味わわせてもらいました。エネルギー溢れる本です。黒犬のお薦め!

300年続く会社

ある集まりで、1707年創業のある会社(和菓子屋)の社長(第11代目)の、お話を拝聴。300年も続くなんて、すごいものです。今あるIT企業の中で、100年も続く会社があるのかどうか、疑問です。

この集まり、ホテルニューオータニでありました。帰りがけに、先月創刊したオデッセイ・マガジンにご登場いただいた、シューシャイン・アドバイザー(靴磨き屋さんです)の方にご挨拶し、ついでに靴を磨いてもらいました。

ある有名な靴屋さんが言った言葉が好きです。「靴を磨きなさい。そして、あなた自身を磨きなさい」

「嫌われ松子の一生」

オデッセイのお取引先には、出版社もあるのですが、今日お会いしたある出版社の方から、Library by Odyssey にお褒めの言葉をいただき、ちょっとハッピーです。これまでIT資格を受けようとも思っていなかった方々にも、関心を持っていただきたいと希望しています。そのためには、さまざまな機会を使って、情報発信していきたいです。ちょうど、昨日から始まったWPCでは、オデッセイもマイクロソフトのブースに加えてもらって、パンフレットを配っています。

ところで、ミーハーな話を書きます(!)。木曜日の夜は、ふたつの理由でハッピー。ひとつは、次の日が金曜日だから。金曜日というだけで、うれしくなります。(週末も、平日同様早く起きますが)

もうひとつは、先週から始まったテレビドラマ「嫌われ松子の一生」。実は、主役の内山理名のファンです。それから、今夜登場していた、鈴木蘭々の成長ぶりに驚きました。今見ている唯一のテレビ番組です。

追記

今日お会いした別のお取引先の方が昨年ホノルル・センチュリーライドで40マイル走ったというお話をお聞きしました。周りにも、自転車ファンがいて、うれしくなりました。

LBO収録風景

Dscf0644_1 今日は神谷町の会社を訪問したあと、歩いて六本木にあるLibrary by Odysseyの収録スタジオを久しぶりに訪問。六本木の駅すぐそばの、東京ミッドタウンの開発を横目に見ながら、歩いていきました。普段はこのあたりは自動車で通るだけなので、あまり気にしていないのですが、かなり急ピッチに作業も進んでいる印象を受けました。

東京の再開発には目を見張ってしまいます。いたるところで、新しいビルやマンションの建設が進んでいます。

肝心のLBOですが、今週の収録は小山さんが出張で不在のため、ナディアひとりで切り盛り。From Master のコーナーのMr. Kのメッセージも、小山さん宛てではなく、ナディア宛になっています。 ナディアに会うのは、2ヶ月ぶりくらいなかと思うのですが、ちょっとスリムになった印象です。話すと、とてもはきはきとした、チャーミングな大学生です。みんな、応援してあげてね!Dscf0647_2

連続インタビュー「歴史認識」

月曜日(10月16日)の朝日新聞夕刊で始まった文化欄の特集、とてもいい企画です。一回目の纐纈(「こうけつ」とお読みします)厚・山口大学教授のお話はたいへん新鮮でした。先生は、「日本が戦争でアメリカに負けたことは多くの日本人が認めるが、中国に負けたとなると、どうだろうか」という疑問を呈し、日本人の戦争観の根本的な問題がそこにある、とされています。

オデッセイに、アイセックの紹介で3ヶ月間北京から来ていた研修生、チェン・チェンが、先週末で研修を終了。1週間ほど日本国内を旅行したあと、中国に帰るということですが、帰国前に、一度、靖国神社を訪問したいと言っていました。どんな感想を持ったのか、聞いてみたいです。彼女は、日本が大好きで(若手タレントのことは、僕なんかよりもずっと知っている!)、僕が卒業した一橋大学か、慶応大学の大学院に行きたいと言っていました。

僕はアメリカ大好き人間ですが、中国を始めとする周辺国の人たちとも、ビジネスを通じて、仲良くなりたいと常々思っています。

ノーベル平和賞ーグラミン銀行

今年のノーベル平和賞は、バングラデシュのグラミン銀行とその設立者のユヌスさんに贈られることになったとか。この銀行のことを初めて知ったのは、もう20年ほど前になるのですが、NHK教育テレビで放送された紹介番組でした。その番組を日本に紹介したのが、その後、お世話になった北岡靖男さん(TOEICの発案者)で、その番組を作ったアメリカ人とものちに知り合いになるなんて、番組を見たときには夢にも思わなかったのですが。

そんなこともあって、グラミン銀行には、親しみを持っていますし、ユヌスさんが言う、「慈善事業は貧困問題の解決にはならない。人間の持つ可能性を引き出す支援さえあれば貧しい人々も自立できる」という考えには、賛成しています。

aoten新コンテンツ(ちょっと宣伝!)

オデッセイで運営しているサイト、aotenのコンテンツが充実してきています。ちなみに、aotenの名前の由来ですが、The sky is the limit. (君の可能性の限界は、空の高さ。)、つまり「可能性は青天井(アオテンジョウ)」からとって、アオテン!

新しいコンテンツとして注目は、テクニカルライター・五十嵐紀江さん「楽しく、役立つ『サイト&ソフト』」。「宇宙空間を体感できる4次元シミュレートソフト」のご紹介なんて、これから夜空が美しい季節になりますから、最適のお話です。

それからもうひとつためになるのが、aotenスナックコンテンツ。動画でオフィス・ソフトの使い方を、気軽に身につけることができます。こちらも要・チェックです。

グーグルのフリーソフト

マイクロソフト・オフィス製品に対抗するフリー・ソフト(ワープロと表計算)を、グーグルが提供するという記事を夕刊で読みました。まあ、オデッセイは、マイクロソフト製品を対象とした資格試験を行なっているので、客観的立場にはないことは重々承知の上で書きますが、企業内での使用に関しては、マイクロソフト・オフィスをひっくり返すことは、そう簡単ではないと思います。

プライベートや仲間同士の間でのフリーソフト使用は、考えられますが、このセグメントの顧客に対しては、マイクロソフトも、広告収入を収入源とするビジネスモデルを考えるのでは?(僕の勝手な推測ですが)

あるいはグーグルは、企業向けのオフィス製品に関しては、ビジネスモデルを変える可能性があるでしょうか?つまり、企業内におけるオフィス製品に関しては、広告収入によらない、有料の製品提供に踏み込むというような。

マイクロソフトは、もうすぐ、新しいOSとオフィス製品を発売することになっています。競争を経て、オフィス製品のマーケットがこれまで以上に活性化されることを期待しています。

追記

来週あるWPCでは、オデッセイもマイクロソフトのコーナーでブースを出展して、マイクロソフトオフィススペシャリストのご案内を行なっています。

笛田さおりさん

月曜日首都高の四つ木あたりを走っていたとき、偶然なんですが、かつしかFM(78.9MHz)を、カーラジオでキャッチしました。そのときの番組に出ていたのが、笛田さおりというアーティスト。彼女が好きな歌手として、カーペンターズが紹介されていたのです。(もしあのあたりの高速を走っていなかったら、かつしかFMの弱い電波はキャッチできなかったし、もしカーペンターズがかかっていなかったら、聴き続けなかったはず)

そして、笛田さおり自身の歌も何曲か紹介されたのですが、「東京タワー」という曲がとても気に入りました。そのときには、歌手の名前が聞き取れなかったので、かつしかFMに問い合わせたら、メールですぐに返事がきて、笛田さおりの名前を押してもらいました。(小さな局のフットワークのよさを感じました)

「東京タワー」、ネットで検索すると、曲そのものを聞くことができます。(こちら)歌詞の一部をご紹介すると:

学芸大学前を
走る車窓からぽつんと浮かぶ
あたしがここで生きる目じるし
見つけて今日が終わるの

手のひらの中の東京タワー
二人を繋ぐ唯一の赤い光り
一年前に お別れしたこと合っていたのかな?
ほんとは離れたくなかったよ
もっとあなたに叱られてたかったよ
瞳でつぶやいた

(中略)

学芸大学前を
走る車窓からぽつんと浮かぶ
あたしがここで生きる目じるし
この街で戦う勲章

手のひらの中の東京タワー
二人を繋ぐ唯一の赤い光り
愛する思い 言葉にたくして歌いつづけるよ
いつか巡り逢うその日までに
あなたと同じ光りに立てるように
凛と歩いてく 凛と歩いてく

この歌は、小説「東京タワー」が出る前に作った歌だということ、横浜に住むアーティストは、東横線に乗って東京にでてくるということをラジオで聴きました。

このアーティスト、とても気に入りました。これから、応援していきたいです。

YouTubeとEyeball 議論

仕事で会う人たちは、YouTubeには、exit strategy はありえないようなことを言っている人たちがほとんどでした。Exit strategy、つまりどうやって現金にするのか、ということ。でも、グーグルによる買収が実現しようとしています。グーグルも、YouTubeも、同じベンチャーキャピタル(セコイアキャピタル)が投資しています。

ネットビジネスが誕生した頃、90年代後半によく聞いた言葉のひとつが、eyeball、つまり眼球、目。どれだけ多くの人間の目を集めるのかが、ネットビジネスの勝敗を決めるということ。YouTube に見られるように、どれだけ多くの人間のアクセスがあるかどうかが、今もなお、ネットビジネスのポイントであることに変わりはありません。もちろん、その方法論は、どんどん進化してきていますが。

悲しいかな、ネットビジネスはすべてアメリカが主戦場で、他の市場で起こっていることは、その派生現象でしかないようです。

最後に。買収に関して、喜びを隠し切れないYouTubeの創業者ふたりのメッセージが、当然のことながら、YouTube で見られます。

https://www.youtube.com/watch?v=QCVxQ_3Ejkg

「私の履歴書」(三浦雄一郎)を読む

先月の日経新聞・私の履歴書は、プロスキーヤーの三浦雄一郎さん。毎日の文章をこまめにコピーしてもらっていたのですが、3連休の初日に、まとめて読みました。三浦さんのこれまでのご経歴を読んでいて、僕らの生活に足りないものは、自然と冒険心だとつくづく思いました。三浦さんの場合、決して生半可な冒険ではありませんが・・・。身長が164センチだということで、決して大男ではないことも意外でした。

それと夢を持つこと。夢、別の言葉でいうと、ビジョン。冒険家も、ビジネスマンも、これが大切。

「若者はなぜ3年で辞めるのか?-年功序列が奪う日本の未来」(城繁幸著)

433403370901 『内側から見た富士通「成果主義」の崩壊』(光文社)で、日本企業の成果主義の問題点を指摘した著者による新著。
黒犬は、とても好感を持ってこの本を読み終えました。

1 年功序列制度は、バブル経済の崩壊によって意義が大きく変ってしまい、一般的には、それを維持しようとすることからくる弊害のほうが大きくなっている。経済成長にかげりがでてから、矛盾が一気に噴出してきている。

2 企業内だけでなく、日本社会全体の仕組みにおいて、年功序列を維持していくための世代間不平等が発生している。高齢者が多大なメリットを享受するのに対して、若者は高齢者の負担を大きく背負わされている。(企業内において、また社会制度、たとえば、年金問題において)

3 これまでの教育制度は、正解のある与えられた問題を、ひたすら受身的に答えていく人間を作ってきている。若者は、年功序列システムの中で、「誰かが必ず正しい答えを与えてくれる」という固定観念から自分を解放しないといけない。

4 若者は、自分がなぜ働くのか、その答えを自分で見つけ出していかないといけない。

作者は、年功序列を代表とする、これまでの日本社会の価値観や仕組みを、「昭和的価値観」と呼んで、この価値観から自分を解き放つことを、企業にも、個人にも求めています。まったく、同感です。

なぜ若者たちが、今なお、ホリエモンに憧れを持つのか。いくら、「大人」(既得権を持つ人たち)がホリエモンの罪の部分を強調したとしても、若者をこれまで同様、「昭和的価値観」で縛り、自分たちの老後を守ろうとする意図が見える限り、決して、若者たちの心を引き付けることはできないと思います。

「草野・キッド」

ホノルル・センチュリーライドでテレビ・カメラがフォーローしている参加者がいたので、芸能人かな、と思っていました。それが、「浅草キッド」というタレントだということを、ほんの数日前、偶然見つけたブログで知りました。(黒犬は、テレビをあまり見ないので、芸能人のことはあまり知らない)

で、土曜日夜11時半からある「草野・キッド」(テレビ朝日)で、ホノルル・センチュリーライドに挑戦した浅草キッドの様子が放送されるということで、初めてこの番組を見ました。

あ、確かに見た顔!実際、なんどもエイド・ステーション(休憩所)で見たし、この人(浅草キッドの背の高い方)の前後を走ったことがある。で、最後まで番組を見たのに、草野さん(62歳のアナウンサー)の100メートル挑戦のシーンばっかりで、肝心のホノルル・センチュリーライドは先送り!1時間、待ちぼうけで、黒犬、抗議をするために、吼えてしまいそう。来週はホノルルを放送するのかな?

実は村松増美先生のファン

この前、石原慎太郎のファンだと書きました。石原さんは、僕がもっと若かった頃、ファンだったと言うべきかな。ここ数年、問題発言を確信犯的ににされている石原さんは、どうしたものかという気になります。(オデッセイにアイセックで研修に来ている北京の大学生、チェン・チェンによると、「シナ」という言葉には、彼女たちもあまりいいニュアンスを感じないそうです。)

石原さんとは、ある意味で、正反対なのが、日本の同時通訳のパイオニア、村松増美先生です。個人的にも、お付き合いいただいてますが、村松先生のファンです。先生のユーモアが大好きです。特に、ご自身を茶化すユーモア。これは石原さんには、一切ないところです。石原さんに、村松先生のユーモアがあれば、きっと、僕はもっと石原さんのファンであると思います。

久しぶりに、先生が2003年に講演された「私の英語とユーモア人生:good loser であることの重要さ」(同時通訳半世紀の体験から)を読みました。先生の声がそのまま聞こえてくるような気がしました。

数日前、「笑えない話」ということを書きました。こんな世の中だからこそ、村松先生の本でも読んで、自分自身を茶化してみるくらいのユーモアが必要かと思います。先生も、ご講演の中で、今の日本に一番必要なことは、「英語とユーモア」だと言われています。

村松先生のHP: えむ・えむ国際交流協会

「鎖国の呪縛」から解放された思考

5月28日の黒犬通信で紹介した本の著者のひとりである黒川先生(日本学術会議・元議長)のお話を、先日、ある席で、お聞きしました。ご経歴は、HPをご覧いただければいいのですが、日米で活躍されてきた方です。

ひとところからのみの発想ではなく、動きのある思考を行なっていらっしゃることを感じました。日本のことを、内側と外側から見ていらっしゃるのですが、それは日本人のほとんどが、今なおとらわれている、「鎖国の呪縛」から自由になられているからかと思いました。

どのようなお考えをお持ちの方なのかは、HPにでているさまざまな発表物をお読みいただければ、いいと思います。こういう方のお話をお聞きしていると、非常に刺激になります。

関連サイト:日本学術会議黒川先生のインタビュー1、インタービュー

笑えない話

この10年間、日本企業のなかでおこったこと、特に人材に関することで言えば、成果主義の浸透であり、中途採用の活発化、その反面、年功序列の廃止、新卒採用の中止だったりしました。これらの動きが、ある部分、非常に極端に行われすぎたため、その反省がいたるところで行われています。

また、バブル崩壊以降、日本社会は、かなりガクガクの状態になってしまった、と感じている人が多いようです。日本沈没はまだ起こっていないけれど、10年ほど前から起こってきた、震災、カルト教団による一連の殺人事件、企業による問題隠し(代表例は、M自動車)や手抜き工事などは、日本社会が崩壊していく過程に起こっている現象だということです。

今日お昼と晩にお会いした、別々のグループの方たちと、「個人がしっかりしていない日本社会で、心が病んでいる、あるいはそこまで行かなかったとしても、余裕がない人が多くなっている」という話になりました。ある有名企業では、社員の心の病を聞く立場の産業医の方自身が、精神的に不安定になってしまって長期に休んでしまった、というような笑えない話があると、お聞きしました。

オデッセイでも、俗に言う「体育会系」も含めた、さまざまなバックグラウンドの新人を採用したいです。確かに、知力がない組織はダメですが、知力だけの組織も脆弱さを持っています。結局、組織(企業や社会)も個人同様、知力、体力、精神力などがバランスよくそろっていないと、継続できないということかと思います。

解体の技術

Dscf0621オデッセイのオフィスがある丸の内3丁目周辺でも、再開発が進んでいます。来年には、かつて日比谷パークビルが建っていたあとに、ペニンシュラホテルが完成予定。とても楽しみにしています。

写真は、東京三菱銀行本店前の、古河総合ビルの解体作業を行っているところです。お昼は作業ができないので、夜間に進められています。都会では深夜も働いている人たちがいる。

すべての物事には、始まりと終わりがあるから、どのように始め、そして終わらせるかということが大切になります。ビルも、建築の技術はもちろん重要ですが、解体の技術も同様に重要。特に、東京のように、ビルが密集している都市においては。

「編集長の終わらない話2.0」

日経ビジネスオンラインというポッドキャスティングを週末によく聞いています。編集長の井上さんによる、「編集長の終わらない話2.0」。これが結構おもしろい。で、ついに、日経ビジネスの長期購読契約をしてしまった!井上さんのお話に乗せられてしまいました。早速送られてきた最新号2006.10.2の特集は、『人材沈没 「育てず伸びず」のデフレスパイラル』。この見出しのつけ方、うまい!

「ITにお金を使うのは、もうおやめなさい」

14_150_1 昨年日本で出版された本を、週末に読みました。IT業界関係者には、あまり評判がよくない本だということですが、内容はいたってまっとうです。

著者のニコラス・G・カーが、2003年にハーバード・ビジネス・レビューに発表した、"DOES IT MATTER?"がベースになって出来上がった本です。企業戦略の重要性を前提に、ITの位置づけを冷静に見ています。

デルとウォルマートを「注意深く観察すれば、競争優位の源泉が技術そのものにはないことが分かる。周到なビジネス計画を徹底的に実行することによって、それぞれの業界で大きな地位を占めることに成功したのである。」(ページ125) この本の中で一番重要なメッセージは、これだと思います。

この本の中で紹介されている、マイケル・ポーターの論文、"Strategy and The Internet" (2001)も読んでみようと思っています。

ホノルルセンチュリーライドその3

Dscf0625 ホノルルセンチュリーライドには、自分の自転車(カーボン製のキャノンデール・シナプス)を持っていったことを書きました。まだ前輪、後輪ともはずしたままで、黒犬同様、160キロも初めて走ったことで、ちょっと疲れたように見えます。

そのキャノンデールは、写真の段ボールにいれて、同じ飛行機で、成田とホノルルの間を往復しました。段ボールも今回の往復で、仕事を終えました