笑えない話

この10年間、日本企業のなかでおこったこと、特に人材に関することで言えば、成果主義の浸透であり、中途採用の活発化、その反面、年功序列の廃止、新卒採用の中止だったりしました。これらの動きが、ある部分、非常に極端に行われすぎたため、その反省がいたるところで行われています。

また、バブル崩壊以降、日本社会は、かなりガクガクの状態になってしまった、と感じている人が多いようです。日本沈没はまだ起こっていないけれど、10年ほど前から起こってきた、震災、カルト教団による一連の殺人事件、企業による問題隠し(代表例は、M自動車)や手抜き工事などは、日本社会が崩壊していく過程に起こっている現象だということです。

今日お昼と晩にお会いした、別々のグループの方たちと、「個人がしっかりしていない日本社会で、心が病んでいる、あるいはそこまで行かなかったとしても、余裕がない人が多くなっている」という話になりました。ある有名企業では、社員の心の病を聞く立場の産業医の方自身が、精神的に不安定になってしまって長期に休んでしまった、というような笑えない話があると、お聞きしました。

オデッセイでも、俗に言う「体育会系」も含めた、さまざまなバックグラウンドの新人を採用したいです。確かに、知力がない組織はダメですが、知力だけの組織も脆弱さを持っています。結局、組織(企業や社会)も個人同様、知力、体力、精神力などがバランスよくそろっていないと、継続できないということかと思います。