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『ルイス・カーンとはだれか』(香山壽夫著、王国社刊)

先日(6月10日)ご紹介した映画の主人公で建築家であるルイス・カーンのもとで勉強した東大名誉教授によるルイス・カーン論。引用されているカーンの言葉にははっとし、感動するものが多々あります。
 「自然は、夕焼けのいかに美しきかを知らぬ。」(Nature does not know how beautiful the sunset is.) 
 「あったものは、常にあったものである。今あるものも、常にあったものである。いつかあるであろうものも、常にあったものである。」(What was has always been. What is has always been. What will be has always been.)

 
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『ビジネスに「戦略」なんていらない」(平川克美著、洋泉社刊)

 実際に会社を経営されてきた「実務家」の書かれた本。論を深めるという点では、不満に思う読者も多いかもしれませんが、机上の空論とは違い、実体験から生まれた考えが書かれています。僕も共感する点が多い本です。

 友人に内田樹(神戸女学院大学教授、「私家版・ユダヤ文化論」で小林秀雄賞受賞)がいて、彼との対談もこの本には含まれています。内容は、大きな視点からビジネスをとらえ、人間の営みとしてのビジネスのおもしろさを説いています。ビジネスの始まりには、「交換」=コミュニケーションがあること、モノであれ言葉であれ、交換過程のはじめにあるのが「与える」ということ、それに対する返礼、反対給付が続いていくことがコミュニケーションの基本であること。さらに、ビジネスにおいて交換されるものはモノやサービスとお金であり、さらに、技術や誠意といったものが満足や信用といったものと交換されていること。その二重の交換が、ビジネスであることを熱心に説いています。
 大学生の頃読んだ文化人類学、経済人類学の本を思い出させてくれました。会社の経営者は、顧客や社員などの「ステークホールダー」と、商品やメッセージ(言葉)を通して対話を進めていかないといけないこと、対話そのものが実はビジネスの大きな目的であり、その中にいきがいや、やりがい、あるいは自己実現といったものが見つけられるのではないかと思いながら、本を閉じました。

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荒川で自転車2時間

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お取引先のKさん、社員のHさんとの荒川サイクリング。月一回のペースで進んでいます。今朝は風もなく、暑すぎず、寒すぎず、サイクリングにはいい天気でした。2時間のサイクリングの後は、コーヒーをのみながら、よもやま話。

日本には新幹線がある

 朝から名古屋に行って、小社のパートナー企業として試験の実施にご支援いただいているPCスクールや派遣会社を訪問。日ごろのご愛顧、ありがとうございます。10年ほど前、某・派遣会社に新入社員として入社されたばかりの頃、一度お目にかかった方が、現在では人材開発部の次長というポジションに立たれていて、時のたつことを実感。

 ところで、いつも感じているのですが、日本の新幹線はすごいと思います。スピード、正確さ、時間厳守、安定性、こんな乗り物は世界中探してもありませんよ。名古屋にトヨタがあって、名古屋経済を支え、さらには日本経済もかなりの部分でささえているわけですが、「トヨタイズム」が一つの基準として、日本のビジネスの模範とあることの意味は大きいと思います。

 同様に、日本の新幹線は、僕はビジネスのひとつのベンチマークだなと思っています。この新幹線の正確さやスピードが、僕らが社会に期待するもの、社会に自分たちが提供しないといけないものの、ひとつの基準になっていて、それが故に、日本の社会はまだある程度の規律をもって動いているのではないかとさえ、思うのです。

 新幹線があてにならない存在になったとき、きちんとしたオペレーションが崩れたとき、その時こそ、日本経済は終わっているはずです。

ルオー大回顧展@出光美術館

 小社オフィスが入っている新東京ビルの目と鼻の距離にあるビルの中に出光美術館があります。今月14日から8月17日まで、画家ルオーの回顧展が開かれています。ルオーは好きな画家のひとり。キリストの受難をテーマにした作品をたくさん制作したので、宗教画家という紹介が付くことが多い人です。昼休みの短い時間で、ちょっと見てきました。ゆっくり見る時間のある日に、もう一、二度見てみようと思っています。

2008年マイクロソフトオフィス世界学生大会

Wwc2008_jpn6 この前の日曜日、来月末にハワイで行われる、マイクロソフトオフィスの世界学生大会の日本代表表彰式がありました。詳細は、オデッセイのHPをご覧ください。写真は日本代表の井原さん(左、ワード部門)と、藤本さん(右、エクセル部門)。

世界学生大会

『自転車をめぐる冒険』(文:疋田智、絵:ドロンジョーヌ恩田、東京書籍刊)

 来月、丸の内インターネットラジオ「アイディアエクスチェンジにご出演いただくことになっている、TBS報道局勤務で、「自転車ツーキニスト」の疋田智さんの本。絵と「つっこみ」を担当しているのが、女性サイクリストのドロンジョーヌさん。この人の絵がケッコウいけます(ちょっと色っぽいのがいい!)
 文章は、疋田さんが雑誌に書かれたエッセイを中心に集めたものです。自転車に乗っているとポジティブな考えや気持ちが浮かんでくる、自転車が「独立マインド」を育ててくれるなど、大賛成というか、諸手を上げて賛同したくなることが、たくさん書かれています。
 自転車ファンだけでなく、自転車に乗ると太ももが大きくなってしまうから「イヤ!」と、思っているすべての人におすすめ!(←これって、大きな誤解ですよ)

 
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夕張医療センター長 村上智彦さん

 村上先生にはお会いしたことはありませんが、昨年からお付き合いさせていただいている前佐賀市長の木下さんが応援されています。財政破綻した夕張市の病院の再建に取り組まれ、立派な方だなと思います。今週の日経新聞夕刊の「ひとスクランブル」というコーナーにでていらっしゃいます。

 木下さんは、「夕張希望の杜の毎日」というメルマガを出されていて、夕張の病院のことを伝えていらっしゃいます。僕らも微力ながら、応援させていただいています。 メルマガの登録は、こちらからできます。(→mag2)

 木下さんのHPは、こちら。(→木下敏之行政経営研究所

久しぶりに出会った、イノベーション商品

 Riseandmuller

同じ勉強会の方がお持ちの自転車です。このコンパクトな、折りたたみ式の自転車で、平地でも40キロ程度のスピードを出すことができるそうです。彼はホノルルセンチュリーライドをこの折り畳み式自転車で走ると言っています。

 ドイツのダルムシュタッド工科大学の学生だったふたりが1995年に発表した自転車。掃除機のダイソン以来、久しぶりに出会った画期的な商品です。社名は、ふたりの名前をとって、リーズ&ミューラー。(→会社のHP

 もうイノベーションなど起こりえないと思われている成熟産業(掃除機とか、自転車というような)で、このような画期的な商品を開発する発明家や起業家を尊敬します。

『「心の傷」は言ったもん勝ち』(中嶋聡著、新潮新書)

 一昔前(と言っても、20年、30年前ですが)の日本だと、問題にならなかったようなことが、この頃は大事になります。なかには時代が変わってよかったと思うこともありますが、どうも、「へー、その程度のことが、ハラスメントだとかになるの?!」ということもあります。ハラスメントなんて言葉が一般的に使われるようになって、日本が窮屈になってきているという気もします。(85センチ以上のお腹周りは「メタボ」だとなると、急に「病人」が増える!)

 で、この本の著者ですが、精神科医です。「心に傷を受けた」と言って、出社拒否する無責任社会人に対して、うんざりされているようです。これまで何度も診断書や意見書を書いてくれと頼まれて、つらい立場に立ったことがあるようです。過剰な被害者意識の患者たちには、もううんざりされているのではないかと思います。

 以前書いたことがありますが、ある日本を代表するネット企業のひとつで、企業内の産業医が、社員の愚痴や不平不満をさんざん聞かされた結果、自分自身が精神的な病気になって休むようになったという話を聞きました。この本の著者も、このような本を書かないと、ご自身の心のバランスが取れないのではないかと想像します。
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 一部、「ちょっと言いすぎじゃないの?!」というところがありますが、大筋では同意!「精神力を鍛える七つのポイント」(第7章)の最初に挙げられている、「1.何事も人のせいにしない。」これに尽きるかと思います。

 この方、東大医学部を卒業され、エリート医者のように見えつつも、実はご自身も過去において挫折を経験されているようです。大学卒業後アメリカに渡ったとき、「成績が著しく悪い」ということで、半年でクビになったそうです。日本に帰るため、サンフランシスコ空港から飛行機に乗るとき、またアメリカに来ようと思ったが、そのチャンスは2度と来なかったと書かれています。若い人へのメッセージとして、「与えられた短いチャンスの間に、全力を尽くしてください。」とあります。

 お話の内容を、筆記者がまとめたものかもしれません。文章は時に感情的でもあり、荒っぽい議論も見られるのですが、さきほど書いたとおり、大筋では賛成です。

 著者は僕よりも4年先輩のようですから、たぶん、同じ世代です。ちょっと、「巨人の星」っぽい価値観の影響を、お互い受けているかな?!

『トヨタ語録』(石田退三著)

 「トヨタ中興の祖」とされる石田退三(1979年没)の発言を集めた本。このかたは、松下幸之助からも敬愛されていたということです。会社の経営者でなかったとしても、すべてのビジネスマン、ビジネスウーマンにためになると思います。ビジネスの話だけでなく、生きていくことのヒントもここにはあります。英語のタイトルは、The Philosophy of Toyota。
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二分化する消費

アメリカの知り合いで、世界に家を何軒か持っていて、パリのオルセー美術館そばに持っているアパートのAVルームの改造費に、数千万円使ったという人がいます。アメリカにわたって成功した人です。(日本人ではありません) その人が持っているかどうか、知りませんが、以下のようなオーディオ商品があります。

 世界のオーディオファンに熱狂的に受け入れられているオーディオ分野のベンチャーが登場しているそうです。約2000万円ほどのスピーカーセット(!)を作っています。社名はアヴァンギャルド・アコースティック。日本では、TEACが代理店をやっているようです。(→TEACのHP

 世界の90%(適当な数字です)は数万円のiPod、10%弱はこれまでのオーディオセット、そしてほんの一握りは、われわれ平民の家と同じ桁の金額のオーディオセットを買うような人間がいるということでしょうか。2000万円のスピーカーセットを購入する人は、たぶん、同じくらいの金額のアンプやプレーヤーをそろえていて、数十億くらいする家に住んでいるということでしょうか?

 一度、このスピーカーから出る音を聴いてみたいです。(普段はiPodで音楽を聴いている黒犬!)

22年ぶりのセルティックス優勝

 ボストンの学校に通っていた2年間、一度も試合会場には行かなかったのですが、時々、テレビでバスケットボールの試合を見ていました。当時は、ラリー・バード率いるボストン・セルティックスは黄金期の末期で、86年の優勝を最後に長いトンネルに入ってしまいます。それから22年、ようやくレイカーズを破ってNBAのチャンピョンに。ボストンって、結構いい町ですよ。プロのスポーツチーム、世界で最高の学校(ハーバードとMIT)、美術館、コンサートホール、ちょっとドライブするとコッド岬、北にはニューイングランドの田舎町がたくさん。
 もう一度住んでみたい町のひとつ。

「アイディア・エクスチェンジ」に続々と新ゲスト!

 丸の内インターネットラジオ「アイディア・エクスチェンジ」に、続々とゲスト登場です。
アナウンスし忘れた気がするのですが、今月の一人目のゲストがオトバンク社長の上田さん。そして、今日から、『若者はなぜ3年で辞めるのか』の著者、城繁幸さんが登場。ぜひお聴きください。
「アイディア・エクスチェンジ」

海外からのゲスト/タバコの話

 日曜日の夜から今日の午後まで、海外からのお客さんたちが6名。フィリッピン、シンガポール、マレーシア、オーストラリア(2名)、そしてインドからの6名の方たちと、今年勉強会を始めています。ビジネスマンとして、経営者として、悩みや楽しみには共通するものが多いものだと感心します。国境を越えて、ビジネスはビジネス。微妙なところでは違いがあり、時にはその微妙な違いが大きな意味を持つこともあると思いますが、でもビジネスはビジネス。だって、人間として、共通することの方が圧倒的に多いわけですから。今回の「東京ラウンド」のホスト役、ちょっと疲れました。初めて日本に来る複数の人たちのお世話はたいへん。ツアーコンダクターの方々のご苦労も想像できます。


 で、まったく違う話なのですが、ビルの中にあるタバコの自動販売機を久しぶりに注意してみました。タバコを全くすわないので、どうでもいいのですが、驚いたのは、健康に良くないという警告が正面に大きく出ていること。そして、キャメルのデザインはいいなということ。ガソリンやアルコールにかけられている税金は下げてもらいたいですが、タバコはもっと税金かけて1000円くらいにしてもらっても、大賛成!(喫煙家の皆さんには、申し訳ありません)

外人が喜ぶ居酒屋

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海外からのお客さんたちを夕食に案内しました。もしかして5年か、6年ぶりに来たのではないかと思います。六本木にある某居酒屋です。店員たちのエンターテインメント、新鮮な食材が売りのお店です。

バウハウス・デッサウ展

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東京芸大の美術館で展示されているバウハウス展を見てきました。上野は久しぶり。20世紀、バウハウスのような総合造形学校が存在したこと自体、ひとつの奇跡のように思えます。

文春新書『ポスト消費者社会のゆくえ』(辻井喬/上野千鶴子)

 毎週土曜日の読売新聞朝刊に連載されている、辻井喬/堤清二による「回顧録」とあわせてこの本を読むと、経営者としての堤清二さん、作家としての辻井喬さんのことをよりおもしろく知ることができます。ちょうど、今朝の読売新聞朝刊には、三島由紀夫が市ヶ谷で自殺したときのことが紹介されています。ほぼ同じ話が、この本の中にもでてきます。三島は辻井さんの2歳年上のようですが、親しくされていたことを知りませんでした。

 大学時代の友人の一人は、堤清二が作り出したセゾングループの文化事業への関心から、西武百貨店に就職しました。1983年、セゾングループが躍進していた頃です。作家(辻井喬)でもある経営者(堤清二)は、バブルの崩壊とともに消えていきましたが、挑戦した事業はおもしろかったし、その視線は高いものを見ていたのではないかと思います。今では、作家・辻井喬が残っています。
 上野千鶴子さんが、この本の中で、非常に鋭い質問者、コメンテーターの役割を果たしています。新書でも900円ですが、320ページほどの充実した対談で、非常におすすめです。

YouTubeに、セゾングループ(堤清二)に関するおもしろいプレゼンテーションが出ています。



YouTube: セゾングループの歴史(西武セゾン パルコ 西武百貨店 堤清二物語)コンテキストグラフィー Presents

福岡出張!

0093 昨日の午後から一泊の福岡出張。いつも日帰りですが、久しぶりの一泊。今回は7月にあるオデッセイユニバーシティで公開する会場訪問ビデオの収録のため。九州産業大学(福岡市)とPCワークス(八女)の2校を訪問させていただきました。関係者の皆さん、ご協力ありがとうございました。

 PCワークスは、10年ほど前、福島社長ご夫妻が始められたパソコンスクールで、最初は5台のパソコンからスタートされたということですが、現在では100台近い数のPCを置く、立派なパソコンスクールでした。われわれが日本で始めたマイクロソフトオフィスの試験とともに、大きくなってきたPCスクール。これまでのご夫妻の努力に敬意を表します。

 着いて最初に見せられたのが、写真のクワガタムシ。「このあたりは、こんな虫たちがたくさんいるんですよ!」というお話でした。それからお茶は、八女茶。

 昨晩は、弊社社員のKさん、Yさん、それから、ビデオのクルーの人たちと、市内の居酒屋に行ったのですが、飲み放題プラス新鮮なお魚の料理が、東京の半額以下の感じで、僕の福岡好きをますます確かなものにしてくれました。

レーシック、顧客紹介で4万円

 先日、レーシック手術を受ける社員が増えていると書きました。
昼食時、社員から聞いた話です。ほとんどの社員が手術を受けていて、とても繁盛している某病院では、お客さんを紹介すると、紹介者に4万円支払ってくれるそうです。さらには、顧客が地方からくる場合には、交通費に1万円補助があるとか。
検査、アフターケアをあわせて、20万円弱の手術で、そのうち、顧客紹介と交通費のために、最大5万円まで払ってくれるということです。レーシック手術の利益率はかなりのものということでしょうか?

映画「狩人と犬、最後の旅」

 北アメリカ版のマタギの話。パソコンも、インターネットも登場しないのですが、そのかわり、落ちこぼれだの、格差だのという言葉も存在しない世界が描かれています。ここにあるのは、自然の中で全力で生きていこうとする人間と犬たちです。禅問答のような話になりますが、自然の中には、悲しさも、喜びもなくて、ただ自然の営みが淡々と進行していきます。人間が存在したとき、その人間だけが感じる、悲しみや苦しみが発生するのであって、自然は人間のささいな感情にはいっさい動揺することがありません。YouTubeにこの映画の感動的なシーン(湖をわたろうとした主人公の犬ぞりが、湖の氷の割れ目に落ちてしまうシーン)がアップされています。



YouTube: Le dernier Trappeur

YouTube: Le dernier Trappeur

 PCやケータイをすべてて放り投げて、白神山地あたりに、うちの黒犬たちと一ヶ月ほど行ってみたいというのが、最近の僕のちょっとした憧れです。それはちょっと今すぐにはできないことなので、世界の3大自転車レースのひとつ、先週終わった2008年ジロ・デ・イタリアの再放送を見始めました。イタリアの美しい自然の中を走っていく選手たちを見ているだけでも、ちょっとした解放感があります。

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映画『マイ・アーキテクト ルイス・スカーンを探して』

 劇場で見逃していた映画を、ケーブルテレビでようやく見ることができました。ルイス・カーンはエストニア生まれで、アメリカで育った世界的な芸術的建築家。彼の代表作の一つで、最後の大仕事になったのが、バングラデシュの国会議事堂です。
 ルイス・カーンは、1974年にニューヨークのペンシルヴェニア駅で突然死するのですが、複雑な女性関係を持っていた人で、3人の女性と子供を作ります。この映画は、3人目の女性との間に生まれ、ルイス・スカーンが死んだときには、まだ11歳だったナサニエル・カーンによるドキュメンタリー映画。理解し得なかった父親を求めて、父親を知っている人たちや(その中には、自分の母親、ルイス・カーンが関係を持ったほかの女たち、母親の異なる姉妹たちも含まれます)、父親が設計した建物を訪問するために、世界を旅します。
 DVDもでています。(→aoten store) 仕事への情熱を最優先させたルイス・カーンと、自由と孤独に耐えながら、カーンを愛し続けたナサニエルの母親が印象的でした。ルイス・カーンに捧げられたいくつかの動画が、YouTubeにもアップされています。


YouTube: Louis Kahn, My Architect (Un Filme de Nathaniel Kahn)


ポール・ニザン著『アデン・アラビア』(晶文社刊)

 大学生の頃、読んだ本です。久しぶりに冒頭の、あまりにも有名な一節を読み返してみました。最初の一文が、紹介されることは多いようです。(「僕は20歳だった。それが人の一生でいちばん美しい年齢だなどとだれにも言わせまい。」)

 その後に続く文はそれほど紹介されませんが、以下のように続きます。「一歩足を踏みはずせば、いっさいが若者をだめにしてしまうのだ。恋愛も思想も家族を失うことも、大人たちの仲間に入ることも。世の中でおのれがどんな役割を果たしているのか知るのは辛いことだ。」(篠田浩一郎訳)

 人それぞれ感じるところは違うかもしれませんが、ポール・ニザンの言葉は、今の僕らにもストレートに響いてきます。恋愛や家族を失うことの痛手は分かったとしても、失うことを恐れるほど、思想にコミットすることは、今の時代、大半の人からすれば理解不可能ということでしょうが、ポール・ニザンの友人のひとりはサルトルでした。

 この本は、日本では1966年に発行されています。→aoten store

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A DAY IN THE LIFE OF AFRICA

 オリンパスのサイトで、アフリカの写真集を見つけました。アフリカの現実はこんなものではないのかもしれませんが、美しい写真のスライドショーが、とても素晴らしいです。

 2010年、南アフリカであるワールドカップのことを心配しているサッカーファンが、周りに何人かいます。2年前、大学で同じゼミだった友人が、駐在していた南アフリカに招待してくれたのですが、誘いに乗らなかったのをちょっと後悔しています。いつかアフリカに行ってみたいです。

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冷静と情熱の間

 昨晩夕食をご一緒した人からお聞きした話です。ある防虫剤のメーカーでは、「虫供養」の日を設けているとか。そのメーカーの仕事は、人間にとって、「うざったい」存在である虫たちを駆除していくことで、それは殺生につながる。自分たちが食っていけるのは、虫たちのおかげで、その虫たちがいなくなったら、自分たちの仕事はなくなる。でも、自分たちは虫たちを殺生しながら、生きている存在。1年に一度、そんな自分たちの矛盾した存在を忘れないように、「虫供養」の日を設けている。そんな話でした。

 自分たちのやっていることを時には冷めた目で見ることができる人と仕事をするのが、好きです。決して自分を卑下するということではなく、自分のやっていることの限界を知っておくことは大切なことだと思います。(世界を変えるようなものを作りたいとか、人を感動させたいという情熱は、素晴らしいのですが、往々にして、自分の仕事の過大評価につながることも見受けられます。若いうちはそれくらいの野心がなくちゃ、ダメだとも言えますが。)

 任天堂の山内さんが時々言われるそうですが、任天堂のゲームなんてなくなっても、人は生きていけるのだから、分をわきまえないといけないというのは、ものすごく真っ当な感覚だと思います。今後、任天堂の商品やサービスが、われわれの生活のインフラになってきた場合は別として、いまのところであれば、任天堂がなくなっても、僕らは生きていけます。(でも、電力会社や石油会社、あるいは食品メーカーがなくなると、僕らは生きていくことができなくなるでしょう。)そんな任天堂の時価総額が、日本の株式市場で3位にあるということは、日本がまだまだ平和で安心していられる社会だということなのでしょう。

転職にはやっぱりパソコンスキル!

 転職で必要とされるスキルのナンバー1は、パソコンスキル。(とらばーゆ調査) 求人募集でパソコンスキルをあげている会社が1893件、続く英語力は409件。普段から申し上げていることですが、パソコンスキルはどの会社に入っても必要ですが、英語が日常的に必要となる職場は、実際には非常に少ないのです。

 われわれの課題は、「パソコンスキル」ではなく、MOSMCAS、あるいはIC3と固有名詞で指定していただけるほど、知名度を上げていくこと。まだまだ力不足でそこまで行っていません。これからも頑張ります!

既得権はいたるところにある

 この前ある方との話の中で、役人の民間企業への天下りのことではなく、企業グループ内での親会社から子会社への天下りの話になりました。官から民への天下りも問題だけど、同じようなことが、一部の大手企業ではまだまかり通っていて、子会社の社員たちのやる気を殺いでいるということです。過去の貢献をどのように評価し、どのように報いればいいのか。年を取ってくると、誰も、若い頃と同じようには働くことができなくなります。組織の中で新しく入ってくる人たちからすれば、たとえ過去に功績のあった人だとしても、その人たちがたくさんのお金を持っていくことには耐えられません。親会社からぽっと天下ってきた人たちであれば、なおさらのことでしょう。

 年金問題もおなじように、世代間の「闘争」になっています。高度成長期を支えた世代には、敬愛の念を捧げつつも、若い世代に自分たちの老後の問題を押し付けることは、勘弁してほしいというのが、若者たちの率直な気持ちではないでしょうか。

 いわゆる既得権はいたるところにあります。会社の中でも同じかと思います。組織の活性化は、既得権との闘いと言い換えてもいいくらいです。自分はこの扱いを受けて当然だと考えていると、いつか、とんでもないしっぺ返しを食らうのではないかと思っています。

田中千絵さん、おめでとうございます。

夕べはもう10時くらいから、爆睡!で、今朝は5時から自転車。肌寒い曇り空の朝でしたが、自転車に乗ると楽しい。
自転車から帰って、今朝の朝日新聞を見ると、なんと、田中千絵さんが、「ひと」のコーナーに顔写真入りで紹介されているではないか!田中さんは、オデッセイコミュニケーションズで作った二つのプロモーションDVDに出てくれていて、2年か、3年前に、新天地を求めて、台湾に中国語留学をしていたのです。その間、台湾でもお元気な様子をブログで拝見していましたが、しばらくご無沙汰していたところ、今朝の新聞記事によると、「初主演作が台湾の映画祭の開幕作品に選ばれた」とか。おめでとうございます!

 田中さんは、オデッセイの資格も取ってくれていて、その時の体験が以下の通りでています。→オデッセイHP

 田中千絵さんのブログ

久しぶりに日本代表の試合を観戦

0089 横浜の日産スタジアムに、社員の人たちと日本代表の試合を観戦へ。後半3点目が入って僕一人途中「退場」で、オフィスに帰ってきました。玉田君が得点できなかったのが、残念でした。写真は社員のMさんとKさん。(ところで、オマーンが中東の国ということは分かっているけど、正確には、どこだっけ?!)

 写真には写っていないのですが、もうひとりEさん。社員のひとたちと行くサッカー観戦も楽しみのひとつ。

青山学院大学の女子学生に脱帽!

0087 オデッセイに面接に来てくれた青山学院大学の女子学生から、ユニークなサンキューカードが届きました。ちょっと太めの社長、タンタンとスノウィーを真ん中においた切り絵です。おもしろい!

 先週は別の青学の女子大生と、メール交換。ケータイを使ったラーニングサイトを運営している女子大生です。名づけて、モバキッズ!青学の女子大生、がんばってますね。

野村克也著『野村ノート』(小学館刊)

 野球の野村監督による、一流のリーダー、一流の人間になるためのアドバイス。そして、裏話を交えながらの、一流の野球選手とはなんぞやというお話。野村さんは勉強家だなと感心します。もう日本の野球にはまったく関心がなくなった僕ですが、この本に関して言えば、われわれビジネスマンにもジーンと来る話が満載です。

 第一章に以下のような言葉が紹介されています。(この言葉はよく紹介されますが、久しぶりに出会いました。)

心が変われば態度が変わる。態度が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。運命が変われば人生が変わる。

 南海ホークスの選手兼監督だったころ、僕はまだ小学生だったのですが、ホークスの春キャンプが、高知の大方であったことを覚えています。野村さんにもサインをもらったような記憶があります。この人の奥さんだけは、理解できないのですが、悪妻のおかげもあって、野村さんは、大活躍なのでしょうか?!

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寺脇研著『官僚批判』(講談社刊)

 生涯教育とゆとり教育で有名だった元文部省官僚が、役人時代を振り返った本。以前、ご紹介した高橋洋一さんの『さらば財務省』もそうですが、キャリア官僚として、組織の中でかなりのポジションにまでのぼりつつも、ユニークなキャラクターが故に、組織からはじかれていった元官僚が、部分的とは言え、今の官僚制度を批判する本を書き始めたことを、僕は歓迎しています。
 寺脇さんがマスコミによく出ていたとき、このかたは「ゆとり教育」を積極的に広報されていたように記憶しています。ゆとり教育は、このごろではさんざん批判されています。でも、学力低下も含めた子供を巡るさまざまな問題に関しては、学校教育に頼り切っている親、子供を金儲けとセックスの対象にしてしまっている一部のビジネスと大人たちの自制心のなさが、もっと大きな根本問題としてあるのではないかと思っています。(ケータイ業者は、フィルタリングの問題に関して、イノベーションを阻害するだとか、言論の自由だとか、表現の自由なんて、言っていますが、僕はふざけた戯言だと思います。どうやって株価に影響を与えないようにしようかという下心が、衣の下から、透けてみえます。)

 寺脇さんも、役人時代には言えなかったことを、退官されてからは発言できるようになったのでしょう、次のような文章を書かれています。
「安倍前首相は、『私の内閣』という言葉をしばしば口にしていた。私は、あの言葉を耳にするたび、憤りを禁じ得なかった。総理大臣といえども公務員である以上は国民全体の奉仕者であり、その立場にある人が『私の内閣』などと言っていいはずがない。」
 他省庁との仕事を通じて感じた省によるカルチャーの違い、福岡県、広島県への出向の経験談、率直に語られるご自身の欠点など、おもしろく読ませていただきました。役人時代には、抑えないといけなかった、お持ちの多才さを、自由奔放に、存分に発揮されますように。

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