学びと観光のスペイン旅行だった②

スペインから返ってもう一週間以上になる。ようやく2回目を書く。
バルセロナの集まりのあと、マドリッドに移動。土曜日、日曜日と二日間観光に充てられたのはとてもラッキーだった。
土曜日はプラド美術館で丸一日過ごした。スペイン絵画の総本山!ベラスケス、エル・グレコ、ゴヤ。事前にFinancial Timesで「プラドではこの10作品を見るべし」という2023年にあった記事を読んでいたから、そこで取り上げられていた作品は見逃さないようにしたのだけど、一作品だけ、Boys on the Beach (1910)が貸し出しになっていて見られなかったのが心残り。またプラドにいく理由にしよう。
日曜日はチケット販売サイトで電子チケットを購入してレアル・マドリッドの試合を観戦。モドリッチがすばらしいシュートを決め、試合をコントロールするし、39歳のスタープレーヤーの活躍を見れてラッキーだった。レアルの試合観戦もまたマドリッドに行く理由になるなあ!

ふたりの表現者の死

ベネトンの広告写真で世界に大きな「騒ぎ」を起こしたイタリアの写真家、Oliviero Toscaniが亡くなった。40年前プレゼントでもらったベネトンのセーターはまだ残っている。もう10年くらい身につけていないような気がするけども、まだ着ようと思ったら着ることはできる。昨年9月にBBCのインタビュー番組で彼のインタビューを見た。もう80を超えステージ4のガンで残りの時間は限られているということを発表していた。

映画家のDavid Lynchが80歳を前にして亡くなった。映画Blue VelvetとテレビドラマTwin Peaksが彼の作品では記憶に残っている。Twin Peaksはなんども見た記憶がある。また彼の映像作品を観てみたい。

愛南町外泊

TBSのドラマ『笑うマトリョーシカ』で主人公が育った場所として愛媛県愛南町の外泊が選ばれていた。原作者は神奈川県生まれ。どうして愛媛県愛南町(ここはぼくが小学校から高校までの時間を過ごした場所)に設定したのか?作家は松山で生活したことがあるとも聞いている。松山滞在中に、外泊の石垣の集落を訪れることがあったのだろうか。

愛南町に住む同級生にテレビドラマのことでLineのやりとりをしたら、実際に撮影が行われたそうで、同級生の知り合いが食事を撮影クルーに届けたとか。高岡早紀さんと水川あさみさんが愛南町に来てくれたなんて、うれしくなるね。

テレビで久しぶりに見た外泊の海と山は美しかった。30数年前、東京で生まれ育った友人家族といっしょに東京からフェリーに乗って四国に着き、それぞれのクルマでいっしょに高知と愛媛をめぐったことがあった。その時外泊の民宿に一泊したのだけど、地元の友人の情報では外泊の民宿の数も減っているそうだ。結局、きれいなところでも空港からの距離があるものだから(高知あるいは松山の空港からクルマを飛ばしたとしても3時間以上ゆうにかかる)、都会から来る人は少ないのだ。

愛南町の友人からのメールには、地元の人たちは外泊の海と山の美しさに気づいていないということだった。それはそうだろうな。「美人も三日で慣れる(飽きるだったかな?!)」というたとえに倣って言うと、美しい景色にも慣れてしまう。ぼくもそんな外泊の人たち(愛南町の人たち)の一人だった。コロナ前、東京に出てきている高校の同級生たちと会ったとき、「われわれが育ったところは美しかったんだね」という話になった。失ったわけではないけども、愛南町を離れて長くなってからようやく気づいたこと。それはわれわれだけでなく、地方出身者の多くに起こっていることだと思う。

Philip Guston

ロンドンでの最終日、飛行機に乗る前にTate Modern に行き、Philip Guston展を観ることができた。彼の作品をじっくり見たのは初めて。大きなインパクトを感じる作品群。
https://youtu.be/kdNHInly8zc?si=3a4bixWQVXd9U9q_https://youtu.be/IDbovOp_0zA?si=O-OGEuTt--1Ljxm_、どちらも彼のことを知るのに参考になった。

『マルセル・デュシャン アフタヌーン・インタビュー』(河出書房新社)

マルセル・デュシャンに、かれに関する著作がある雑誌「ニューヨーカー」の記者だったカルヴィン・トムキンズがインタビューした記録。デュシャンのことはたいして知っているわけではなかったけど、ちょっと理解しがたい現代アーティスト(現代アートの父?)と思っていたので、このインタビューを読んでちょっと印象が変わった。
一時チェスに熱中していたこと、生活は簡素で、カネに縛られること、伝統に縛られることから自由であることを心掛けていたこと。「こうあるべきだ」ということからは自由であったこと(自由であろうとしていたこと)など、彼の作品を理解するしないの前に、ぼくにとって最適なマルセル・デュシャン入門の本となった。このあとも、デュシャンのことを調べてみようと思う。
この本は装丁もとてもセンスのいい仕上がりになっている。表紙のデュシャンの写真も素晴らしいと思う。

光文社新書「美術の力」(宮下規久朗著)

副題に「表現の原点を辿る」とありますが、その原点とはこの本の中では主に宗教的なものを指しています。
この本で高島野十郎(1890-1975)という画家のことを初めて知りました。福岡県立美術館に彼の作品が多く展示されているようなので、いつか休みに、日帰りででも彼の作品を観に行きたいです。
また、長崎の殉教者たち(1597年豊臣秀吉の命で26名のキリスト教者たちが処刑された事件)を描いたフランスやイタリアの画家たちの作品がヨーロッパで作られたこと、アール・ブリュットに関する著者の考えなどもおもしろく読ませてもらいました。
ぼくのような素人にも美術に関して飽きずに読ませてくれることに感謝しています。

さよなら、2015年。

from met museum japanese section

マスク

マスク

先日、東京都庭園美術館で開催している「フランス国立ケ・ブランリ美術館所蔵 マスク展」を観に行った。アフリカの仮面は素晴らしい!小さい頃からどうしてか知らないけど、アフリカの彫刻は好きだ。
庭園美術館は、去年の11月にリニューアルオープンしてから初めて行ったけど、この空間は素敵だ。最後に行ったのは、2010年のロトチェンコ展だったはずだから、庭園美術館は5年ぶり?!

写真のマスクは、数年前、ベルギーにタンタン美術館を訪問した時、ブリュッセルの蚤の市で、1000円か2000円で買ったもの。アフリカのどっかの国で作られたものだと聞いたけど、本当かどうか、怪しい。でも、この穏やかな女(?)の表情が気に入っている。

'Ernie III' (2010) by Thorsten Brinkmann

8月2日、3日の週末版FTで見つけた写真。
Ernie III by Thorsten Brinkmann
ベルリンのギャラリーで展示されている作品。
こちらのHPの写真ははっきり、くっきり。
http://weekly-wii.pintpiping.com/best-photos.latest.ways.168617066372999.picks.1268717.ws
ギャラリーのHPは、こちら
我が家のカイさんとちょっと似ている。

ポンピドゥーセンター「情熱の果実」展@兵庫県立美術館

兵庫県立美術館
昨日土曜日朝、兵庫県立美術館であったオープニングパーティに、日本ポンピドゥーセンター友の会のメンバーの一人として参加。
期間中、チャンスがあればまた訪問したいです。

すこし時間があったので、横尾忠則の美術館も訪問。ただ、実質上の休館中だったので、一部のフロアーのみを見たのみ。残念。

横尾忠則現代美術館