ゴールドマンサックス元CEOが書いた『Streetwise』

ゴールマンを10数年にわたって経営した元CEOによる回顧録。ブルックリンの決して経済的には恵まれたと言えない(本人の弁によると)環境から、ハーバードカレッジ、ハーバード・ロースクールに進み、法律事務所経由でコモディティトレーディングのJアロンに転職。Jアロンがゴールドマンサックスに買収されたあと、ゴールドマンのなかで出世し、ついにはトップに上り詰める。

この本の中でもっとも関心をよぶであろうところは、リーマンショック前後、ウォールストリートが大騒ぎになった金融危機のとき、ゴールドマンのトップとして、どのような行動をとったのか、他の証券会社のトップたちへの評価、「最強の会社」であるがゆえに受けるさまざまな批判への反論などだろう。

著者自らが朗読するオーディオブックは聴き終えるまで14時間かかったけども、飽きることなく聴き終えることができた。

著者はアメリカ経済の未来について楽観的だ。Recovery,Risk taking,Resilience。アメリカ人、アメリカ社会、アメリカのビジネスが持つ、これらの力への信頼と自信が、著者の楽観の裏付けになっている。