わが家のパディングトン

この前、映画「パディングトン2」を観に行きました。実は2回も。パディングトンはずっとファン。ナチスの魔の手から逃れるために、チェコからロンドンに逃れて来たユダヤ系の子供たちの話がヒントになって原作が書かれたということを知ってからは、ますますファンになっています。

今週は名古屋に行く用事があり、ちょっと足を伸ばして、岐阜の大垣に長年お世話になっているお取引先を訪問しました。大垣の企業の一つ、大垣共立銀行が使っているキャラクターがパディングトン。同行のホームページをみると、パディングトンとのお付き合いは、20年ほどのようですからかなりの長さになります。(→大垣共立銀行のパディングトンタイムズ
大垣駅にはこんな看板もありました。

大垣駅のパディングトン

映画のパディングトンは目がパッチリと丸く、とてもキュートなクマで、原作のクマよりもスマートな感じになっています。最初映画を見たときにはちょっと違和感がありましたが、いまでは映画のパディングトンにすっかり慣れてしまって、ファンになっています。

わが家のクウ太郎くんもちょっとパディングトンに見えるときがあります。パディングトンと一緒に暮らすことはできませんが、クウ太郎くんと一緒にいられることでとてもハッピーです。

「近代日本150年」(山本義隆著、岩波新書)

最近読んだ本で一番面白かった明治維新以降の日本史の本。「科学技術総力戦体制の破綻」というのが副題。国家主導の科学技術振興政策を続け、戦争を行なっていない時でさえも、国民総動員的な体勢で富国強兵に努めてきた日本の科学技術体制の限界が、大東亜戦争での敗北、さらには福島原発の事故によって露わにされるプロセスをたどっている。

日本に関係ないところで、以下のような記述がとても面白かった。
「18世紀後半から19世紀初めにかけてのイギリス産業革命の過程で、蒸気機関の発展による動力革命と紡績産業の機械化が達成されるが、その過程にオクスフォードとケンブリッジは何の寄与もしていない。」(27ページ)
「彼ら(発明家たち)が発明に熱中したのは、学問的関心からではなく、基本的には職人気質とでも言うべき、物づくりにたいする本能的な熱意に突き動かされたものであり、そして同時に、すでにこの時代には発明の成功が富に結びつく可能性を特許制度が保証していたからに他ならない。そして競合するいくつもの新技術のうちでどれが優れているかは、市場によって判定された」(29ページ)
これを読んですぐに思い浮かんだのは、スティーブ・ジョブスであり、ジェームス・ダイソン。そしてなかなかうまく行かない政府の産業政策。