安田侃@旭川駅

今朝は虎ノ門であった「東日本大震災消防殉職者等全国慰霊祭」(日本消防協会主催)に参列(→毎日新聞)。あらためて、3月11日の大震災で亡くなった方々のことを想いました。今年ほど自然や生き死について考えさせられた年はありません。また、自分自身が住んでいる町が地震による液状化のためずたずたにされたことも、公私にわたって大きな影響となりました。これからもずっと消えない「刺青」をされたような感じさえします。

さて、今朝、慰霊祭の会場でひさしぶりに会った札幌のSおばさんから、旭川駅で見て気に入ったオブジェが、北海道出身の彫刻家、安田侃の作品だということを聞きました。やっぱり!ぱっと見たとき、懐かしさを感じたんだ!安田侃は、軽井沢にあるセゾン美術館の庭にある作品でファンになった彫刻家。

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安田侃HP

高知、札幌、名寄、旭川、そして東京。

今週は高知(一泊)にいって風邪を引き、東京に帰って耳鼻咽喉科で抗生物質をもらって風邪を抑え、札幌(一泊)そして翌日に名寄、旭川と、ばたばたした一週間でした。高知ではまたオーベルジュ土佐山に泊まり、そばにある地元の家のワン子たちに今回も挨拶。山の方に30分ほど歩いていって「若返りの水」を口にしましたが、残念ながら老化は止まりそうもありません。


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札幌、名寄、旭川。試験会場としてお世話になっているお取引先を訪問。日頃のご愛顧に感謝申し上げます。

名寄では、最近できた天文台にもご案内いただきました。札幌では雪を見ませんでしたが、30分ほど電車に乗っているといつの間にか車外は白銀の世界に変わっていました。名寄の駅を降りたときには、映画「nana」を思い出しました。雪降る北国の小さな駅舎。


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旭川訪問は2度目ですが、駅舎が素敵になっていて驚きました。駅はすべての人が毎日集う場所だから、すてきな建物に変わることには大賛成(そのかわり役所に莫大なカネを使うことには大反対!権威的な建物なんて必要なし)。旭川駅構内には印象的なオブジェもあり、ボクは気に入りました。帰りは旭川空港から羽田へ。旭川空港までのバスの中では、旭山動物園のビデオが、地元企業のCMとともに流れていて、いいアイデアだと思いました。


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北海道は広々とした空間があって、ボクは好きだ。小さな金魚鉢のなかに、たくさん詰め込められた金魚みたいな存在になってしまうと、発想さえも小さくなっていきそう。

そういえば、「晩年」の坂本龍馬は北海道開拓を口にしていたとか。この歳では遅いかもしれないけど、北海道大学にでも入ってもう一回勉強しようかな。

小林秀雄と落合博満

かつて、日本を代表する評論家だった小林秀雄がこんなことを言っている。

「実行をはなれて助言はない。そこで実行となれば、人間にとって元来洒落た実行もひねくれた実行もない、ことごとく実行とは平凡なものだ。平凡こそ実行の持つ最大の性格なのだ。だからこそ名助言はすべて平凡に見えるのだ。 (作家志願者への助言)


日本を代表する野球監督、落合博満が11月22日に行った退任会見でこんなことを言っている。

「普通のことをやらせることができるかどうか。継続してやろうと思ったら、基本に忠実に。だから、書く側も見る側もおもしろくない。こつこつが一番の近道だし、現実的。私の中で、らしい野球というのは普通のことを普通にできるかどうか。考えている次元が違う。当たり前のことを当たり前にやるのが、一番難しい」

落合と小林秀雄はまったく違う時代に、まったく異なる世界で仕事をしてきた人たちだけど、同じことを言っている。

格付け会社「ヴィジオ」

今朝の朝日新聞(オピニオンページ)の「ザ・コラム」というコーナーで、大野編集委員が、ヴィジオというフランスの格付け会社を紹介している。90年代半ばまで10年間金融業界で働いたボクも初めて聞いた社名。

この会社は、SRI(社会的責任投資)に参考となる格付けを提供している会社だという。採点には、財務データよりも、コーポレートガバナンスや環境、雇用への取り組みを評価基準としている。この会社の格付けで、東京電力は2年も前からかなり低い評価を受けていて、とりわけ評価が低かったのが企業統治部門。100点満点中、たったの2点だったという。3.11以降の東電を見ると、この格付け機関の「宣託」のあまりにも正確な「先見性」に驚く。環境部門も悪く、07年の柏崎原発の放射能漏れ事故後の情報公開があまりされていない、自然エネルギーへの熱意がないということで、7点しか与えられていないとか。

記事によると、ヴィジオから情報を買っているのは100機関、欧州勢が大半で、日本からは2社のみ。

今年改めて思ったことだけど、日本はまだまだ「発展途上国」モデルから卒業できていないのかもしれない。多くの企業は、目先の利益、利害を優先し、個人や家族、コミュニティの利益に配慮することが不十分に思う。理念も持たず、ただ大きなものに流されていくだけ。理念では食えないと思っている人が多いけど、理念がないから付和雷同になり、利益率も低い企業活動しかできず、ある程度の豊かさを達成しているのに幸福度が低い社会になっていると言えるのではないだろうか。

Fighting Pose

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クロイヌの彫刻を作ってくれた若き彫刻家による作品「Fighting Pose」。(メルシャン美術館)
お気に入りの美術館のひとつだったメルシャン美術館は先日閉館。大企業のメセナが下火になっていくことが残念です。
メセナはすぐに売り上げにつながる訳ではありませんが、企業が果たすべき大切な活動のひとつだと思っています。うちの会社はまだまだ規模が小さいので、現時点ではまだ大きなことはできませんが、がんばります。
企業の活動は金もうけだけではないと考えます。

おまけに、クウ太郎君、威嚇の表情(彼なりの"Fighting Pose"!)もおみせします。

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本日より全国主要書店に『MBAの誓い』が並びます。

オデッセイコミュニケーションズの100%子会社、アメリカン・ブック&シネマから 『MBAの誓い』(原題:MBA Oath)が翻訳出版されました。本日より、全国主要書店に並びます。ビジネスを志す、すべての人たちにお読みいただけるとうれしいです。

エンロン、リーマンと、2000年以降のアメリカはさまざまなスキャンダルが続いています。日本だって対岸の火事ではありません。この数ヶ月に表面化しているいくつかの事件(大王製紙、オリンパスなど)は企業経営者のモラルに関わる問題です。
今回出版した『MBAの誓い』は、ビジネススクール在校生、若き卒業者たちのビジネスリーダーとして生きていくための誓いです。でも、若いビジネスマン、ビジネスウーマンたちだけでなく、経団連に所属するような大企業の経営層のかたたちにこそ、読んでいただきたいと思っています。

ボク自身、ビジネススクールを卒業して来年2012年夏で25年になります。来年10月にはボストンで卒業25周年を祝う集まりに出席する予定です。日々、新たな気持ちでビジネスに取組んでいきますよ!

アメリカン・ブック&シネマ

若い彫刻家からのプレゼント

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クロイヌの頭部のミニチュア彫刻。

追伸
明日の日経新聞朝刊に小社の広告がでます!

長野の自販機@山ノ内町

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先日長野の山ノ内町のぶどう農園を訪問したとき、近くにあった自動販売機。まわりにはコンビニの気配もなかったので、石原都知事もこのかわいい自販機なら許してくれるかな。


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自販機から少し歩くと、立派な鐘があるお寺がありました。太平洋戦争でなくなったこの町出身者を弔う碑もそばにありました。

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すぐそばには、東京で役目を終えた小田急のロマンスカーが走っていました。(長野電鉄)

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東京では絶対に見られない風景でした。