「イチゴ離れ」と「地育地就」

去年の2月、イチゴ離れという言葉を初めて知ったということを書きました。(「野イチゴの季節(7月初め)、子グマが夢中で野イチゴを食べているうちに親グマがそっと姿を消す。子グマがふとわれに返って周りを見回しても、そこには親グマの姿はない。いつか必ず来る親離れ、子離れ。そんな熊の親子の別れを東北の人たちは、イチゴ離れと呼ぶそうです。親子の切ない別れを、なんて素敵な言葉で表現しているのかと思いました。(「ゆずりはの詩」田中陽子著)」→2010年2月24日の黒犬通信

最近、ある県の専門学校が出している広告の中で、「地育地就」という言葉を知りました。「地元で教育を受け、地元で就職する」というような意味でしょうか。

少子化の時代、子供を手元に置いておきたい、いつまでも子供と友達みたいな関係でいたい、ずっと同じ家でいっしょにいたい。そんな親が増えていると聞きます。また地元で就職したいという大学生が増えているとも聞くのですが、それって、本音なのでしょうか?田舎から脱出したかった自分にはちょっと理解できないのですが。

イチゴ離れを経験していくクマの親子たちが、とてもせつなく、またいとおしく思えてきます。