PCの枠から人間を解放する。

「デジタル時代の教育を考える」(9月4日)に出席した方が、国立情報学研究所の新井紀子さんの発言として、以下のようなことを記されていた。

 「PCを作ったのは人間なのに、PCで学ぶことで人間がPCの枠を超えられなくなるのは問題。PCの枠の中で子どもを学ばせないことが重要」「PCでできないことが何なのかを認識させることも重要」

(「出版月報・2010年9月号」のコラムより)

 まったく同感。教育ということに限らず、人間の活動という意味では、PCにケータイも付け加えたほうがいい。PCやケータイを作ったのは人間なのに、PCやケータイの枠の中だけで生きようとするのは大間違い。もっとも問題だと思うのは、子どもたちをケータイ中毒にして、気がつかないうちに毎月1万も2万も払わせている大人たち。彼らの罪が一番大きい。