華人のことわざと『孤独のチカラ』(斎藤孝著)

 この前上海を訪問した際に朝食をご一緒したコンサルタントの方が、「日台合併の真価」というニュースレターを書かれていました。その中で紹介されていた華人のことわざが、「寒さが骨身にしみる時期を経ずに、梅の花がどうして濃厚な香りを発するというのか」。味わいのある、いい言葉だと思いました。何度も読み返してみたいことわざです。(ちなみに、このニュースレターの中では、中国市場で一番成功しているかに見える台湾企業たちも、骨身にしみる失敗を乗り越えて来たところが多いという話が紹介されています。)
 言葉と言えば、「声に出して読みたい日本語」の斎藤孝さんの『孤独のチカラ』という本が、新潮文庫の最新刊としてでています。この本は、若い人たちにおススメしたいです。生きていく過程では、必ず一度や二度は孤独の時期があります。そんな時期を持ったことがないなんて人は、よっぽどオメデタイ、薄っぺらな人です。また事をなすには、ただ一人で、水底に向かって深く、深く沈んでいき、そしてもう一度、水上に跳ね上がっていくようなプロセスを、どうしても経ないといけないのではないかとも思います。その孤独と恐怖を克服していくことが、必要になってきます。
 「和して同ぜず」という言葉も好きです。表面だけでも同じことを言っていないと仲間はずれにされるような社会からは、飛び抜けて優れた人材は育ってこないです。これからの世界で、日本がこれまで同様に豊かで平和な国であるためには、もっともっと優秀な人材が必要になるはずです。たとえ「同ぜず」とも、きっと友人は見つかると思います。その友人がたった一人であったとしても、それだけでもきっと生きていく勇気になるような気がします。
 最初の華人の言葉に返りますが、「寒さが骨身にしみる時期を経ずに、梅の花がどうして濃厚な香りを発するというのか」。とてもいい言葉です。

40年に渡ってアフリカを訪問している80歳。

以前もご紹介したことがある、岩手の阿部さんが先日いらっしゃいました。40年に渡って毎年アフリカ(タンザニアやケニアのサファリ)を訪問されています。今年80歳になろうとするのに、ご自分でベータカムのカメラを抱えてビデオ撮影されている、スーパーな方です。数年前、阿部さんがとったアフリカの「生と死」のビデオを小社のクリスマスパーティで上映していただいたこともあります。お土産に、木彫りのイボイノシシをいただきました。東京駅までお送りしましたが、足取りがしっかりしていることに感心しました。自分自身、80歳まで生きていたら、あれだけ足腰を鍛えていられるか、いまからの努力次第。
阿部さんの会社のHP

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PCの枠から人間を解放する。

「デジタル時代の教育を考える」(9月4日)に出席した方が、国立情報学研究所の新井紀子さんの発言として、以下のようなことを記されていた。

 「PCを作ったのは人間なのに、PCで学ぶことで人間がPCの枠を超えられなくなるのは問題。PCの枠の中で子どもを学ばせないことが重要」「PCでできないことが何なのかを認識させることも重要」

(「出版月報・2010年9月号」のコラムより)

 まったく同感。教育ということに限らず、人間の活動という意味では、PCにケータイも付け加えたほうがいい。PCやケータイを作ったのは人間なのに、PCやケータイの枠の中だけで生きようとするのは大間違い。もっとも問題だと思うのは、子どもたちをケータイ中毒にして、気がつかないうちに毎月1万も2万も払わせている大人たち。彼らの罪が一番大きい。

本づくりの大変さ。

今月の「私の履歴書」(日経新聞)は哲学者の木田元さん。あと数日で終わってしまうけど、今朝の回ではこれまでお世話になった編集者の方たちへのお礼の気持ちを表されている。僕の好きなみすず書房(小尾俊人さん!)、そのほか青土社、平凡社などの担当編集者のお名前がでてくる。

木田先生の「ひどく汚い原稿」を、徹夜で清書しなおして印刷に回す編集者の心配り。表にでてくるのは、スターの名前だけど、実は裏方さんたちの支えがあって作家(それは音楽家だって、スポーツ選手だってそうだろうし、会社経営における社長の立場もそうです)は仕事を進めていくことができる。

僕らの会社も、文字通り細々とですが、翻訳出版事業を行っていて、年に2冊程度、自転車や経営に関する書籍を出しています。本の選定の一番楽しい部分は僕がやらせてもらっていますが、そのあとの販売に至るまでの仕事は、一人の専任社員が汗をかいています。翻訳者の仕事もそうですが、本づくりと本の販売ほど、単純にカネのことを考えると、割に合わない仕事もないかもしれないです。

それでもやっていきたいと思うのは、魅力もあるから。

ネットと本は違う。Digital Native (生まれた時からのネット世代)もいいけど、本を買う、本を読む、本を持ち歩く、そんな楽しさを知らないなんて、ものすごい損をしていると思うけどな。

アメリカン・ブック&シネマ

岡山からのプレゼント

小社は東京丸の内にしかオフィスを持たない(新宿と横浜の試験センターを除く)のですが、お取引先は全都道府県に広がっています。おかげさまで東京以外の方々とお会いすることも多いです。今日は、岡山のお取引先の方からプレゼントをいただきました。完熟トマトゼリー。2010年モンドセレクション金賞受賞。
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党派を越えた経験と知恵を。

 今の民主党政権にとって、中国との外交問題は対応不可能領域にあるように見えます。これまでの自分たちの経験(日本国内での限られた権力闘争)の範囲を越えている。現在、政権の中心にある方々は、国内の「けんか」はできるのかもしれませんが、海外との「けんか」は経験不足のようです。「法の支配」が、かたちの上でも存在する国内であれば、「粛々と進めていきます」でいいのかもしれませんが、中国のような国にはまったく効果はないでしょう。
 自分の党内でさえも個人的な好き嫌いでまともに話ができないのだから、他の党との話はもっと難しいのかもしれませんが、こんなときこそ、党派を越えて、戦後の日本外交で仕事をし、知恵と経験を持った先輩政治家たちを集めて知恵を出してほしいです。
 これだけ中国に揺さぶりをかけられると、国内の政権基盤がしっかりしないと、肚が据わった政策は難しいなと思います。挙党一致どころか、挙国一致でないと、非常に厳しいかもしれない。この危機が、他人に頼ることを恥としなくなった日本に喝を入れることなることを期待したいです。

『遺し書き_仲代達矢自伝』(仲代達矢著)

 今年7月にでた中公文庫からの一冊です。
2年ほど前にも黒犬通信で書いたことがある仲代達矢の自伝です。(→バックナンバー

 日本を代表する俳優の一人。彼が奥さん(元女優の宮崎恭子)といっしょに作った無名塾もすばらしいと思います。この本を読んで演技とは別のところでも彼のファンになりました。先に逝ってしまった奥さんの存在の大きかったこと!

ホームページを変更しました。

 2日ほど、ブログ休暇をとっていました。この間、会社のことでご報告事項がひとつ、ふたつ。
会社のHPのリニューアル第一弾が昨日終わりました。トップページを大幅に変更しました。「iPad on Business」著者の大木さんからはおほめの「つぶやき」(「 オデッセイコミュニケーションズさんのサイトがリニューアルされて、すごく良くなった。うちも次は真似ようかな」)をいただきました。大木さん、ありがとうございます。
 それから明日の日経新聞に「スーパーな第二新卒募集」の広告を出します。タンタン(小社のコーポレートキャラクター!)を使った全5段の広告なので結構目立つと思います。優秀な方からのご応募をお待ちしています。

オデッセイコミュニケーションズ

「まるごと高知」で買った「龍馬からの恋文」。

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銀座一丁目に、高知県のアンテナショップができています。名付けて「まるごと高知」。龍馬伝が終わっても高知県をよろしく。→まるごと高知
上の写真はこの前行ったときに買った「龍馬からの恋文」(トイレットペーパー!)、「四万十郷細切り芋けんぴ」、「毎日飲むしょうが蜜」。

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このトイレットペーパーが最高。龍馬の以下のような言葉が紙に書かれているの。
 「大きゅーなりや 遠慮せんと 自分がやりたい事やったらえいがよ だーれもおまんを責めはせんきに ふんどし締めて 気張っちょきや」
 「おまんは おまんの人生じゃけん 好きな事をとことんやったらえい もし何かあったら 必死で助けるき 人生を楽しみや」
 「悩みがあるがか? 何でもゆーたらえいがよ ここには誰もおらんき ほんで 後は水に流したら えいがやき」
 「おー 今日も待ちよったぜよ 長い事おんしゃあの顔を 見んかったき 心配しちょったがよ まあ、ゆっくりしていきや」
 これじゃー、みんな、龍馬のファンになっちゃうよ。

「ラオスの手仕事」(ゆずりは)

 今年初めてお会いした方で、「ゆずりは」の田中陽子さんという、東北の職人たちの手仕事を丁寧に紹介されている方がいらっしゃいます。(→黒犬通信のバックナンバー「イチゴ離れ」)コツコツと丁寧な仕事をされていて、頭が下がります。
 東北の職人たちの作品だけでなく、今回、ラオスの手仕事もご紹介されるようでご案内をいただきました。明日22日から、来月3日まで、青山の会場で、「ラオスの布」というイベントを開催されます。26日(日)には、午前11時から「店主のお話会」も。多くの方が田中さんのお仕事を理解し、ファンになってくれるといいなと、思っています。

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銀座三越を訪問した外人は日本が不況とは信じない。

 先日、テレビで特集されていたリニューアル後の銀座三越に、昼休みを利用して行ってみました。すごい人、人、人。
これだけ見ていると、日本が不況だとは誰一人、信じないと思います。絶対に確信をもって言えます。リニューアル後、まだ一週間程度だとはいえ、たいへんにぎわっていました。海外の旅行者であれば、日本のどこが不況なのかと不思議に思うはずです。今年の春、ニューヨークから来日したお取引先の方をデパ地下に案内したら、「日本は不況なんかじゃない!」とひとこと。
 うちの会社がある丸の内、そこから歩いてすぐのところにある銀座、このあたりで毎日生活している限り、日本の不況は見えてきません。(ただし、注意しているとちょっとだけ見えてきます。東京駅周辺にはホームレスが結構います)
 ここ数年、全国各地のお取引先を訪問していますが、東京だけです、それなりに回っているのは。大阪だって、福岡だって、リーマンショック以降は名古屋でさえも、調子はイマイチ。東京と東京以外の格差こそ、日本の最大の課題の一つだと思います。
 銀座三越の話に返ると、百貨店にはぜひ頑張ってもらいたいです。それほど百貨店で買い物をしたりするわけではないのですが、百貨店の良さは大切にしたいです。日本の大切な買い物文化の一つだと思います。ユニクロ、コンビニ、ネット通販だけになってしまったら、買い物はつまらなくなってしまいます。(もちろん、それらも重宝しているのですが)

 写真は、3連休中、のんびり昼寝をしていたカイ(♀甲斐犬)。(首の周りのプラスチックは、エリザベス・カラー。失明後、顔を守るために我慢して付けてもらっています) 飼い主もこんな感じで休みたいです。

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円高なのか、円安なのか?

 FTやEconomistを読んでいると、名目的には円高になっているかもしれないが、実質的にはまだ円安である、この10年ほどずっと円安であったにもかかわらず日本経済は拡大しなかった、海外市場でも日本製品のシェアはどんどん低下してきた、日本は世界の消費者が求める商品を提供できていない、グローバル市場への対応に遅れをとった。そんな記事が目につきます。
 一方、日本の新聞を読んでいると、15年ぶりの円高水準だ、急激な円高に政府はまったくの無策だ、このままでは企業はやっていけない、中小企業はもう死にそうだ。そんな記事ばかりです。
 立場が違うとこれだけ見方、感じ方が違うものかとも思います。頭では円安(理論値ではそうかもしれない)、でも気持ちで感じるものは円高(だからもっと円安にしてくれ!)というところでしょうか。
 確かに、何年か前から昨年くらいまで、日本に来る海外の友人、知人たちが口を揃えていっていたことは、「日本のホテルは安くなった」ということ。彼らにとっては円安だったのかも。彼らの羽振りもよかったのでしょうが。
 主要国の自国通貨を安くしようとする競争はどうなっていくのか?お互い、自国通貨を低くして輸出で稼いで時間稼ぎということを、順番にやりあいっこできればいいのですが。
 日本に対する主要国の本音は、これまでさんざん円安を容認してきたじゃないか、時間をあげたのに国内の規制緩和は進めず、自分から変化しようとしない、小泉以降は総理をとっかえひっかえしている。リーマン以降、こっちだって余裕ないんだからしばらく円高を受け入れなさいよ、というところでしょうか。

『奇縁まんだら』(瀬戸内寂聴著、横尾忠則画)

 日経新聞日曜日版に連載されいている傑作エッセイ集、第一弾。今日はどこにもでないで、犬たちと遊びながらこの本を読んで過ごした。(夜は、レイソル対ジェフの千葉ダービーをテレビで観戦)
 
 作家たちの付き合いの内幕、作家たちの個性の一部を伺うことができる。この巻で取り上げられている作家たちは、島崎藤村、間正宗白鳥、川端康成、三島由紀夫、谷崎潤一郎、佐藤春夫、舟橋聖一、丹羽文雄、稲垣足穂、宇野千代、今東光、松本清張、河盛好蔵、里見弴、荒畑寒村、岡本太郎、檀一雄、平林たい子、平野謙、遠藤周作、そして水上勉。豪華絢爛!
 このエッセイだけとりあげると、瀬戸内寂聴は文壇レポーターかと、思えてくる。内容は滅茶苦茶おもしろい。そして横尾忠則の絵がいいのだ!
 続編を読むのも楽しみ。

映画「悪人」

現代日本の「罪と罰」。
吉田修一が朝日新聞に連載していた時のページはすべて保存しています。実は作品はまだ読んでいないのですが、新聞に連載中はアーティストの束芋さんが挿絵を書いていました。束芋さんには僕とカイの絵を描いてもらっているので、ちょっと特別なアーティストなのです。
映画では、深津絵里が良かった。
映画のクライマックスシーンが撮影されたのは、長崎県五島市の大瀬崎灯台。ぜひこの場所に立ってみたいです。まだ行ったことはない、アイルランドの風景を想像しました。




YouTube: 悪人(Akunin)Trailer #2

インターンの二人、ありがとう。

先日、女子大生2名がインターンシップで当社に来てくれていることを書きましたが、二人とは、金曜日でさようなら。2週間なんてたつのは早いものだ。
最後の日に、こんなものを作りましたと、パンフレットを見せてくれました。

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(この写真は表)

ふたりが最後に残していったブログはこちら→みくみくとリンダ

かわいいパンフレットをありがとうございました。また来て下さい!

『経営の才覚』(原著名:Knack)著者の紹介

株式会社アメリカン・ブック&シネマの出版作品のひとつ、『経営の才覚』。著者のひとりであるノーム・ブロドスキーは、起業家向け雑誌として有名なInc. 誌でコーナーを持っています。アメリカでももっとも有名な起業家アドバイザーです。ご参考までに。
株式会社アメリカン・ブック&シネマ「経営の才覚」
Inc. 誌上のノーム・ブロドスキーのコーナー

クウ太郎、皮膚炎で病院へ。

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 ここ数ヶ月ほど、クウ太郎君(♂甲斐犬)が体中をかきまくっているので、遂に病院に。その前に、口輪。写真は暗すぎてはっきり見えないと思いますが。なにせ、黒毛のコートを着ているので、暗いところでははっきりと写りません。病院では皮膚をチェックしてもらいましたが、体中が皮膚炎状態。毛や皮膚の一部を取り出し検査。その結果がでるまで一週間ほどかかるのですが、ダニなどはいないことがわかっているので、カビがいないか、そしてアレルギー反応がないかなどの検査をしないといけないということでした。
 実は、飼い主のクロイヌも20代終わりの頃、家のダニなどへのアレルギーが原因の気管支ぜんそくになったことがあります。このときには一週間ほど寝込み、夜中には息ができなくなるなど、恐ろしい思いをしたことを記憶しています。20年ほど前の話です。
 田舎に住む犬たちにアレルギー体質の犬たちがいるのかどうかしりませんが、密封性の高い都会の家に暮らす犬たちに、家カビなどが原因のアレルギー反応が出たとしてもおかしくないと言えます。
 我が家はカイ(♀甲斐犬)も緑内障で失明した病人(病犬)で、その上、クウ太郎君も調子悪いということで、人間よりも医療費がかかります。

「利」と「理」。

 東大の山脇直司先生のツイッターをフォローしています。お書きになる文章を楽しみに読ませていただいています。この前、このようなことを書かれていました。
 
『明治の日本人は、英語のrightに「権利」ではなく「権理」という漢字を当てるべきであった。』(9月12日)

 このごろ非常に感じることですが、僕らは目の前にある「利」のことをあまりにも追いすぎていないでしょうか。「利にさとい」という言葉があります。(同じような言葉で「小賢しい」という、あまり好きではない言葉があります)

 政権が変わってひとつ残念なことがあります。それは多くの経済団体や業界団体が、手のひらを返したように、献金先を自民党から民主党に変えたり、これまでずっと自民党だけに献金していたのに民主党との付き合いも始めたりという、小賢しさが見え見えな動きが起こったことです。別に自民党がいいとか、民主党がいいとか、そんなことを言っているのではありません。ただ、日本の経済界にはたいした思想も理想もなくて、単に目先の商売のために政治献金をしてきたし、今もそうだということが見えすぎて、それが残念なだけです。

 そうあって当然、そうあっても恥ずかしくないという反論が聞こえてきそうですし、それが現実だよという声も聞こえてきそうですが。

 どこの国にも「利にさとい」人はいますし、所詮、我々ビジネスマンはそういう動物なのかもしれませんが、ある一定の所得水準に達してもなお、「理」を重んぜず、恥も外聞もなく「利」を求める社会は、大きな仕事はできないのではないかと思います。そしてそのような人間や社会は、結果として、「大きな利」も得られないだろう、とも思うのです。それが今の日本社会というか、日本人の情けないところかもしれないです。
  

当世学生気質

 先週から二人の女子大学生が当社にインターンシップで来ています。今日は社内でそのふたりと、彼女たちの面倒を見てくれている社員のMさんの3人を相手に、出前のサンドウィッチおよびチーズバーガー(これは僕。飲み物は、ルート・ビアーというアメリカの炭酸飲料というのが、僕のお気に入り昼食パターン)の昼食。
 当世学生気質を「お勉強」させてもらいました。
毎月いくらくらいで生活するのか、ケーターにはいくら使っているのか、アパート代、どんなところで服を買うのか等々、最近の大学生の基本的な情報収集。
うちの社員がやっているブログに飛び入り参加しているみたいなので、ちょっと見てみると、絵文字の多いこと!クロマニヨン人並み。
 一人の子は首都圏の大学(偶然だけど、彼女の所属している学部の学部長は、某大手商社から転職されている、20年くらい前からの知り合い)、もう一人の子は、五島列島出身の長崎の大学生。五島列島はいつか行ってみたいところのひとつ。隠れキリシタンの歴史、教会建築。

 どちらにしろ、一時間ほどの昼食ではまだまだ足りない、当世学生気質のお勉強でした。
「すべての人々にITを」ブログ

これから一気に秋に入っていく。

 民主党党首選挙の結果について、金融業界の友人から電話。「日本経済はこれからも低迷。じわじわと円高が進行、株はダメだ」というのが彼の意見。「他の国に移住しようかと考えちゃうよ!」とも。彼はアメリカ生まれの日本人で、英語にも問題はないから、シンガポールあたりに移っても不自由するすることはない。そんな選択肢があったとしたら、一体、どのくらいの日本人が「日本脱出」をはかるだろうか?

 小沢さんでも菅さんでも、このままで日本が良くなるという期待が持てないのがつらい。きっと多くの人がそう思っているのではないだろうか。
 
 仕事の方は、ここ数ヶ月、10数社のみなさんと進めて来ているコールセンターで働く人たち向けの資格試験の立ち上げが目の前に迫って来ている。年内、仕事になるのは残り3ヶ月ほど。今年も残りわずか。

  残暑は峠を越え、これから一気に秋に入っていく気配。
秋、冬、大好きな季節です。冬、震えながらコートを着て、犬たちと散歩に出かける、これまた楽しいのです。また一つ年を重ねることでさびしい気持ちにさせられるけど、これからの気候はウェルカム。

福岡訪問

昨日は日帰りで福岡訪問。当社がユニフォームスポンサーになっているアビスパ福岡の大勝負第一戦のジェフ千葉戦を応援。試合は、後半から降り始めた大雨の中、2−1と逆転勝利。千葉と入れ替わりでJ1昇格圏内の3位に。写真ではわからないかもしれませんが、かなり激しい雨でした。

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こんな試合を続けることができれば、福岡の皆さんの歓喜は続くことでしょう。

試合前には、知人の木下敏之さんにご挨拶するため、福岡に新たに開かれた事務所までお伺いしました。彼は隣の佐賀県佐賀市で市長をつとめた方ですが、福岡で政治家としての活動を始められました。これまで何度かお話をする機会があり、また、ご著書を2冊ほど読ませていただいています。非常に立派な方なので、場所に関係なく、活躍されるのではないかと思います。
木下さんのHP
木下さんのツイッター

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福岡からの飛行機の離発着が遅れたので家に着いたのは夜10時半近くに。
四国の両親から、おおぐし農園のデコりんジュースが届いていました。ありがとうございます。
大串農園HP
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今一番気になっている「彼女」

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自転車に乗って会いにいきました。
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大勢の人たちが「彼女」に会いにきています。


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お別れが惜しくて、何度も何度も振り返りながら、「彼女」の姿を記憶に焼き付けようとしました。

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大阪でお会いした皆さん、ありがとうございました。

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今日は大阪でお取引先のみなさんとの勉強会兼懇親会である、オデッセイユニバーシティに出席するために大阪に。大阪駅前のホテルで半日がかりで行いました。ご出席いただいた皆さん、ありがとうございました。
大阪は思ったほど暑くなく、また会場が大阪駅前徒歩3分ということもあり、楽でした。
最後にこのごろ思っていることをお話させていただきましたが、人間は「動き続けること、学び続けること」を義務づけられた動物なのではないかと思っています。常に体を動かし、移動し続けること。そして学び続けることで頭を運動させること。新しい出会いや見知らぬ土地への旅行もそういう意味で重要。

10年も経ったのか。

 10年前、まだ大学2年生だったと思うんだけど、大学生のインターンシップを事業とするNPO団体・ETICの紹介で、小社に来たことがあるTさんが、会社に遊びに来てくれた。もうれっきとした社会人で、彼女も、30歳だって。へぇー、もうそんなになるんだ!という感じ。こっちももう50代、今年12月の誕生日には51歳だからね。
 彼女と同じ時期、他にも大学生が3名来てくれたんだけど、みんなどうしているだろうか?

理解を超えた人たち。

 9月11日にコーランを燃やそうという連中がいるというニュースを読みましたが、この連中のようです。
Profile: Dove World Outreach Center(BBC Newsより)

 もともとアメリカにはファンダメンタリストと呼ばれる狂信的な自称キリスト教徒(という名の新興宗教だと思いますが)たちが多くいると聞きますが(僕は実際にそのような人たちと会ったことも、つき合ったこともないのですが)、この連中もその一つでしょうか。

 不況になると、このような連中が増えてくる。日本も例外ではないかもしれない。だれだれの陰謀で不況になった、世の中が悪くなったというようなことを言う輩が。

今週から大学生が二人。

 小社も毎年、定期的に各大学から数名の大学生インターンシップを受け入れています。今週は、首都圏の大学からひとり、九州の大学からひとり、2名の女子学生がインターンシップを開始、来週末まで仕事見習い。
 さっそく、ひとりの学生が、以下のようなブログを書いていました。
「社会で働くことは大変なのだーッッ!! 」

 そう、大学生はらくちんなんだから、勉強くらい、しっかりやってよね。しっかり勉強するのが大学生の仕事で、バイトやサークル活動はおまけだから。

子離れ

 50も過ぎると両親への感謝の気持ちが強くなってきます。僕は一人っ子。なので、さぞかし大切に育てられたでしょうと、言われることが多かった。そう、きっと大切に育てられています。でも、両親に感謝していることは、16歳の時、AFS高校留学プログラムで一年間アメリカに行かせてくれたこと、そしてずっと僕を信じて好きにさせてくれたこと。「子離れ」を実行してくれたこと。
 このごろの親御さんって、もう大人の大学生とか、専門学校生の子どものことに顔を出しすぎない?会社の面接だの、入社式だのに同伴している親御さん、いつまで子どもを支配したいの?もっとお子さんを信じてあげて!失敗することだって、大切な経験だから。

オデッセイユニバーシティ、一橋IT経営研究会

今日は午後からずっと外出。
お取引先の皆さんとの勉強会兼懇親会を小社オフィスが入っているビルの真ん前にある、東京国際フォーラムで。100名近くのお取引先の皆さんにお集りいただきました。日頃のご愛顧に感謝申し上げます。
夜は日経新聞本社ビル内の会議室をお借りして、一橋IT経営研究会の勉強会に久しぶり出席。スピーカーに一橋大学の一條和生先生を招いて、10時すぎまで。たまにはこのような集まりに出席するのも楽しいです
一條先生のお話のなかで、先生が教えているIMD(スイスのローザンヌにあるビジネススクール)で作った講義やインタビューの動画や、最近日本でも有名になっているマイケル・サンデルの講義がYouTubeにアップされているということなので、時々、YouTubeをチェックしてみようと思いました。

Jリーグの経済学(2)ー「社長・溝畑宏の天国と地獄」(木村元彦著)

 この前、レイソルの試合を観たあと思ったことを「Jリーグの経済学」として書いたら、お読みいただいた何人かの方がリンクを張ってくださいました。ありがとうございます。

 先週末、「社長・溝畑宏の天国と地獄」(木村元彦著)という本を、興味深く読みました。溝畑という人に関しては、新聞紙上で読んだこと以上は知りませんでしたが、非常に面白い人物だなと思います。大分FCの社長をやめた後、今年の1月に国土交通省観光庁長官に就任されています。新しい職務でのご活躍を心からお祈りしています。

 大分のサポーターの方々、および県関係者たちは、溝畑さんに対するさまざまなご意見があることと思いますが、木村さんがこの本で書かれている「事実」をどのように受け止められるのでしょうか。

 プロスポーツチーム、あるいはプロスポーツを主要な事業とする会社の経営は非常に困難なことだなと、あらためて思います。映画や音楽のビジネス以上に難しいのではないか?サッカーチームを経営する主要な国の企業で黒字を継続できている会社はどのくらいあるのでしょうか。

 この本に関してですが、溝畑さんという稀有なキャリア官僚以外にも、ユニークな人物が登場してきます。朝日ソーラー創業者の林さん、マルハン創業者の韓さん、市民運動家(オンブズマン)の永井さん、平松前知事などなど。皆さん、とてもユニークな方たちで、それぞれが魅力もお持ちです。特に、著者がかなりのページを使って紹介されている、マルハンの韓会長のお考えは立派だなと、共感を覚えるところがありました。在日韓国人として差別と闘いながら会社を大きくされた経営手腕や経営努力には敬意を表します。(ただ、僕の個人的な価値観としては、パチンコにはもろ手をあげて賛成というわけではありませんし、Jリーグのスポンサーの業種に関する「規制」には賛同しています)

 J2に落ちた大分はかなり苦戦しているように見えますが、ぜひJ1復帰を目指して、県、サポーター、地元企業は、一体(トリニティ)となって頑張ってください。小社はアビスパ福岡のユニフォームスポンサーとなっていますが、Jのすべてのチームを心情的には応援しています。特にこの本を読んだあとには、大分トリニータも。

 

バイオミミクリー(Biomimicry)紹介のテレビ番組

 小社がInter-FMでラジオ番組を持っていたときにお世話になった最相葉月さんがインタビュアーとして登場するNHK番組「未来への提言」で、バイオミミクリーのことを知った。初心者向けのテレビ番組だったのでいい勉強になった。
(番組のことを教えてくださった最相さん、ありがとうございます)

 バイオミミクリーということばを作ったアメリカの科学ライター、Janine Benyus の講演がYouTubeに出ています。




YouTube: Janine Benyus: 12 sustainable design ideas from nature

 Benyus が作ったバイオミミクリー研究所が運営しているバイオミミクリーに関する啓蒙サイトがおもしろそう。
Ask Nature
 ちなみにこの動画でJanine Benyusが講演しているTEDカンファランスは、一度参加してみたいと思っています。

『問題は、ビジネスセンスを磨くことだ!』(吉越浩一郎著)

 副題に「資格とスキルに頼るな!」とあって、ちっと気になって読んでみましたが、合理主義者(であると、著者のことを想像しています。お会いしたことがありませんが)らしい、またいい意味での常識人である、結果を残された経営者のお話です。(著者はトリンプインターナショナルの、それこそ、「伝説的な」経営者。2006年に退任)

 資格に関しては以下のようなことを述べられています。

・日本のビジネス社会で案外役に立つのが「資格」です。

・「資格」は、転職先に自分を売り込むときにも、有利に働きます。

・社内においても、資格を持っていることが昇進の際に有利に働くことはありうることです。

・世の中には疑問符の付く資格もありますが、TOEICなど、自分の知識レベルの証明になるようなものは活用してみてはどうでしょうか。

・職務経歴書に書ける専門性を身につけにくい日本のビジネス社会では、資格は自分のチャンスを広げていく上でかなり有効です。

・ないよりはあったほうが得をすることが多いですから、知識のベンチマークのつもりで、資格取得を目指してみるのも一つの方法だと思います。

 お会いする機会があれば、小社で行っている資格についてもご紹介させていただきたく存じます。