政治家は四半期ごとに評価されているみたい。
posted at 2010.06.14
小泉さん以降、日本の総理のいすは暖まることがない。海外のメディアからも、日本の総理は回転ドアのように落ち着かないというようなことを書かれています。最新のイギリスのエコノミスト誌の特集は、"Leaderless Japan"。
かつて日本企業の評価が高かった頃、日本の企業経営者や評論家たちは、「アメリカ企業がうまく行かないのは、短期的な視野しか持たないからだ。彼らは四半期ごとに株式市場で評価されるので、長期的な観点に立った意思決定ができない。」みたいなことを言っていました。
でも、今の日本って、そんな感じになっていませんか?すくなくても政治においては。各種メディアはこれでもかというほど世論調査を行い、支持率の上り下がりを大げさに教えてくれます。なんか株価の変動みたい。それがなんとなく国民意識にも影響を与えていると思うし、山本七平じゃないけど、世の中の「空気」がそうやって決まって行くみたいな感じもします。
あれだけ長期的視野に立った経営や意思決定を自慢していた日本なのに、四半期ごとに世論調査の形で業績評価を受けているのが政治家のような気もします。
この前塩野七生さんの「日本人へ_リーダー編」のことを書いたけど、その中に、日本人やメディアはもっと政治家を育てようという気持ちを持った方がいいという主旨のことを書かれていました。人間は期待されていることを知るとしばしば成長すると思うし、それは政治家の先生方だって同じだと思います。もしかして、政治家は普通人以上に、期待に応えたいという気持ちを持っているかもしれない。
カテゴリー:時事問題