「偽」の自分-NHK「一期一会」(東大中退し山村の生活)

僕は見なかったのですが、NHKのテレビ番組「一期一会」を見たTちゃんの話しでは、東大中退で山村に暮らす男の子にとても好感を持ったということでした。公務員になることを考えている別の大学生との会話が番組の中心だったようですが、その学生よりも、ずっといい顔(つまり活き活きとしたということ)をしていたように見えたそうです。

 別の話しですが、また「偽装」というか、企業のウソの話がでています(古紙の比率が低いにも関わらず40%利用といっていたとか)。食品に関しては厳しい見方をした僕も、この古紙の件はまだよくわかりません。確かに「偽」と言えば、「偽」なのですが、なぜこのような「ウソ」が始まったのか、本当の理由と原因を知りたいです。

 で、話は最初の男の子のことに返るのですが、僕が思うのは、企業や国の「偽」を言う前に、実は一番問いかけないといけないのは、一人ひとりの「偽」、つまり自分を「偽って」いないかどうかということ。他人や会社の「偽」を問う前に、自分の「偽」を問いかけてみることが大切なんじゃないかな。東大に本当に入りたかったの?公務員なんかに、本当になりたいの?(退屈じゃない?!)本当にその仕事がやりたいの?他人の目によく映りたいから、その選択をしたのとは違うの?

 Tちゃんの話しでは、公務員志望の大学生が、とても素直でいい子だけど、平凡でちょっとつまらなく見えたのに対して、山村で村長のもと暮らしている東大中退の男の子が、自分に偽りのない生き方をしようとしている点で、とても好感を持ったとか。

 企業や国の「偽」と、個人の生き方の「偽」とは異なる話かもしれません。でも企業や国の組織の「偽」にかかわり、あるいは「偽」を行なっている人たちは、自分自身が、「偽」の人生を生きているのではないかという気がしてしょうがないです。