ある東欧IT企業の来日
posted at 2006.02.15
今週は東ヨーロッパのある国から、医療分野に特化したIT企業の人たちが来日しています。日本におけるITビジネスの可能性を知りたいということで、関連する日本企業をご紹介しています。
日本企業をご紹介する過程で、僕自身も日本の医療制度の問題点、なぜIT化が十分に進んでいないのかということを、すこし理解することができました。ある方からは、個別の医師や病院によって治療方法や処置の仕方に違いがあったりすること、病院によって死亡率が大きく異なること、既得権を持っている組織の抵抗(ほかの分野でもよく聞く話ですが)などについて、初めてお聞きするような話もありました。
また、量の確保のため、質を犠牲にしてきた傾向があること、業界におけるトップのレベルが海外に比べてかなり落ちるということを聞くと、これって、日本の住宅問題と同じでは?!と思ってしまいました。社会が豊かになるにつれて、(余分にお金を払っても)もっといいサービスを受けたいという動きが、この医療分野でも起こってくるのは当然の結果なのかもしれません。
一月ほど前にも、高度医療を受けるために、アメリカで入院するという人たち(その多くが資産家たち)のことを聞いたばかりでしたので、総合して考えると、日本の医療水準に関して、悲観的な気持ちになりました。われわれにできる一番のことは、とにかく病気にならないことですね!
それから、医療分野におけるITでも、世界的な標準化の動きがあることや、同じようなテクノロジーを使っていることなどを知りました。問題は技術やテクノロジーではなく、政治的、制度的なことでしょうか?
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