日本は希望格差社会?

昨日はあるところで、東京学芸大学の山田昌弘さんのお話しをお聞きしました。「希望格差社会ー負け組の絶望感が日本を引き裂く」(筑摩書房)で有名になった方です。

これまで社会の中で、安全弁として、コミュニティとして、大多数の日本人のよりどころになっていた「会社」が崩壊し、大量に負け組が発生。日本人の多くが、将来への希望さえも持ち得ない状況になりつつあるということでした。

「古きよき時代」には、一人の人と結婚し、ひとつの会社に勤めることが当然のことだったのが、3人に一人が離婚し、多くの人は転職していく時代になっています。家庭は壊れ、会社はどんどん厳しくなっていく。以前、アメリカで同じような社会現象が起こりつつあることを聞いたときには、対岸の火事と思っていましたが、いつのまにか自分の足元で起こりつつあります。

今朝の新聞には、ホリエモンが株を売って140億円、手に入れたという記事がでていました。1億人中流の社会は、戦後一時期の現象だったのでしょうか?

われわれの行っているITの資格は、微力ではありますが、このような時代に生きていくための、一つの目標であり、キャリア支援になっているのではないかと思います。