ITとそれを受け入れるマーケット

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先週はアメリカに出張していたことをお知らせしました。
サンフランシスコでは、ジャーナリストとして、シリコンバレーを20年にわたって取材しているイギリス人の方とお会いしました。
夕食をしながら、数時間にわたってお話ししたのですが、IT(技術)の発展とともに、それを生み、また受け入れるマーケットの文化的、経済的背景の違いによって、咲く花の様相が異なってくることが話題になりました。
所詮、ITがツールであって、最終目的ではないとしたら、それがどのように使われるのかがとても大切になります。もちろん、技術の発展が、どのような使い方を可能にするのかに大きな影響をもたらすわけで、技術の重要性はいわずもがなです。

アメリカでは大きな存在ではないモールが、日本では楽天という会社の形で、花を咲かせている。
世界でもユニークな形のビジネスモデルを作ったとも言えるのかもしれませんが、他の国とは異なる日本の特殊性から、そのようなビジネスモデルが(結果的に)できあがり、存在しえている、という風にも言えるのかもしれません。

株式市場における評価をとっても、アメリカの株式市場では到底考えられないような価格で、IT企業の一部は取り引きされている。
80年代の不動産市場の異常さを覚えている僕のような人間には、日本の特殊性を感じざるをえません。