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『四千万歩の男・忠敬の生き方』(井上ひさし著)

今日からアメリカに来ています。機内で読み終えた本です。

「忠敬」というのは、伊能忠敬のこと。井上ひさしは、『四千万歩の男』という歴史小説で伊能忠敬のことを取り上げています。小説は講談社文庫で全5巻もあり、ちょっとしんどそうなので、買うかどうか決めかねています。代わりに、井上ひさしがこの小説と伊能忠敬について書いたり、話したことを集めたこの本で済ませようかと思っています(作者と出版社には申し訳ないのですが!)

伊能忠敬は50歳で隠居するまで、下総の名家(そこに婿養子で入った)の旦那として、たんまり金を稼ぎ、また篤志家として、地元に貢献もしたようですが、隠居した後は、星学暦学の勉強をはじめ、56歳から72歳までの17年間で3万5千キロを歩いて日本地図を完成させています。

平均寿命が伸び、セカンドライフでの生き甲斐を見つけないといけない現代人に、ひとつのロールモデルとして、伊能忠敬の存在を、小説を通して教えてくれています。

ボク自身53歳になり、伊能忠敬の人生から学ぶことは多いと思っています。

この本の中に含まれる、「素晴らしきかな伊能忠敬的セカンドライフ」(井上ひさしが、1991年11月、佐原の『伊能忠敬シンポジウム』で行った基調講演)を読むだけでも価値がありました。

伊能忠敬のモットーは、「目の前のことに集中せよ」ということだったそうです。彼が若いころからモットーにしていたことは、まず目の前のことを処理しろということ。井上は以下のように続けています。

「これは実務家の心得かもしれませんが、それが一歩一歩進んでいくときに役に立った。目の前の問題を本当にきちっとその日その日にやっていって、しかも遠くからも大きくとらえる目をもって、小さなことを十数年間も積み重ねていくとあんなすごいことができてしまう。これは時代ということを除いてもやっぱりわれわれ五十歳を過ぎた人間にとってたいへんな勇気を与えてくれることです。」

伊能忠敬記念館に行ってみようと思います。(→伊能忠敬記念館HP

『挫けない力』(石田淳、白戸太朗著)

アイデアエクスチェンジにも出ていただいたことがある、トライアスロンで有名な白戸太朗さんの新著をいただきました。副題には、「逆境に負けないセルフマネジメント術」とあります。本の帯には、「不況時代を生き抜く、30代、40代のビジネスパーソンへ。走れば心身が強くなり、ストレス低減!」と。

僕はもう40代でもありませんが、昨年半年間のダイエット経験も振り返りながら、共感をもって読み終えました。

この本の中には、強く同意する、いくつかのご意見や提案があります。

1野生の感覚を取り戻すことの必要さ

2夜型の体から朝型の体にすること

3食事、運動、睡眠のバランスをとること

4(ランニングの場合)距離ではなく、時間で日々の運動量を管理すること

5いいサポーターを付ける(見付ける)

6運動(ランニング)の成果の「見える化」は、「累積方式」のグラフにする(これは特にいい提案!達成感が得られやすい。)

7ほんの少しずつ、日々自分を更新し続けようとする意思と行動が、ビジネスや人生全体の質を高めていく。

昨年半年で6、7キロ減量できたのですが、11月以降、「停滞曲線」になっています。

白戸さんのアドバイスに沿って、これから次の6、7キロ減量を目指します。

白戸さんに感謝!

日本でいちばんかわいいお礼のはがき

岩手の阿部昭三郎さんが始めた、「アフリカ動物カレンダー」を被災地の子供たちに贈るプロジェクトに、オデッセイコミュニケーションズも参加しています。(→HP )そのカレンダーを受け取った宮城県宮古の小学生から届いた、日本でいちばんかわいいお礼のはがきです。ありがとう!

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『「慰安婦」問題とは何だったのか』(大沼保昭著)

先週後半に風邪を引いてしまい、この3連休はほぼ家で自制状況。スキーに行く元気全くなし!

本書は、何年か前に買って、「積ん読」状況になっていた本。仕事でも韓国や台湾の人たちとの付き合いがあります。彼らとは歴史的な出来事について、大っぴらに議論したことはありませんが、「この人は、われわれ日本人に対する警戒心を持っているのだろうな」と感じた人も中にはいます。僕の知り合いの人たちは、多くが日本に来たことがあり、日本のこういうところが好きだと言い、なかには「尖閣諸島は日本に分があるよ」という中華系の友人もいます。そして、「日本には行ったことがない。日本にはいくつもりもない」という知り合いもいるのです。

大沼先生は、アジア女性基金の呼びかけ人のお一人で、このアジア女性基金について、この本を通して、あらためて理解を深めることができました。この基金の呼びかけ人の中には、個人的に存じ上げていた方もいますし、その著書をかなり読んでいるという方もいます。「左から右」まで、かなりの幅の方々が呼びかけ人に含まれています。

このアジア女性基金は2007年3月末にその活動を終了し、その年の6月に、大久保先生はこの本をだされています。かなり急いで書かれたのかなと思われるところもあり、この本に対する感想は多々あるかもしれませんが、この本が取り上げているアジア女性基金は、もっと「正当な評価」を受けていいのではないかと思いますし、関係者の努力には敬意を払いたいです。

慰安婦への補償を巡って各国のNGOの対応に大きな差があったこと(ナショナリズムに結びつけて日本側の気持ちを最後まで受け入れようとしなかった国もあれば、年老い、経済的にも恵まれていない個々人の要望を優先させた国もあった)、法的責任と道義的責任を巡る議論、先入観と自分のイデオロギーにとらわれてしまっているメディアやNGOの話など、勉強になりました。そして、正義観ほど取り扱いが難しいものはないと、あらためて感じました。

戦争に関わる「償い」には一気の解決策などないでしょう。だから、さまざまな意見や理想を持つ人たちがいて、大きな制約があるところで、all or nothingの議論になってしまうことなく、少しでも前進していくが大切なのでは?

英語ももちろん大切なのだけど、それと同時に、おつき合いしようとする国々との歴史をしっかりと認識しておくことは非常に大切だと思います。「グルーバル化の前に必読の100選」なんて名前で、読んでおかないといけない歴史本のリストを、どなたか作っていただけないものでしょうか?その中の一冊として、大沼先生の本は含まれていて、いいのではないかと思いました。

映画『マリアブラウンの結婚』

大学生の頃一度見たことがある映画。

1979年西ドイツの監督ファスビンダーによって制作された。監督のファスビンダーは37歳で亡くなっている。渋谷のイメージフォーラムが期間限定で再上映している。今朝、11時15分の回を観に行くと、僕と同じように30年以上前に観たであろう、今は50代以上の人たちが半数程度いた。

ドイツの戦後体験を背景にした映画。今、自分自身が50歳を過ぎて、この映画の主人公たちのことをもっとよく理解できるようになったし、ずっと身近に感ずることができる。主人公のマリアブラウン役のハンナ・シグラがいい。

"Tears In Heaven"


YouTube: Paul Anka - Tears In Heaven - Live


ポール・アンカの「ティアーズ・イン・ヘヴン」も味があっていい。

先週、あるラジオ番組で、彼もこの歌を取り上げていることを知った。

検索していくと、パティ・ラベルによる「ティアーズ・イン・ヘヴン」もある。


YouTube: Patti Labelle - Tears In Heaven 1/3 * High Quality *

すっきりした頭で一年過ごしたいです。

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そう、こんな感じで!

(新年の浅間山)

エチオピアから来た靴-SoleRebels

先日、BBC World Newsチャンネルの"Ideas Exchange"という番組で、30代のエチオピア女性起業家が始めたオーガニックな靴の会社のことを初めて知りました。(見た番組は、こちら→BBC News)まだ年商は決して大きくないようですが、関心を持ったのでネットで調べてみると日本でもこの会社の靴が販売されているので注文してみました。先ほど届いたのですぐに試してみましたが、柔らかく、裸足で履くのが気持ちいい靴で、とても気に入りました。

テレビで観た創業者の女性も魅力的でした。これからの展開が楽しみにな、アフリカのemerging company!

SoleRebels Japan

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いっそのこと早く55歳になりたい、かも。

先月53歳になったのですが、なんとも中途半端な歳だなと思っています。広く言えば、中高年というのでしょうが、「中年」でしょうか、それとも「高年」でしょうか。「中年」という言い方はよく聞きますが、「高年」という言い方はあまり聞きません。今風に言うと「シニア」ということかな。

僕はいつまでも若くいたいとか、「何歳になっても青春だ」なんていう強がりも言う気はないし、歳にそれほどこだわっているわけではないので、53歳の男を世の中が「中高年」と呼ぼうと、「シニア」と見なそうと、どうでもいいかなと思っていますが、昨日スキー場に行ったとき、55歳からはシニア扱いで、リフト券もほんのちょっとですが安くなることを発見しました。確かに、グーグルで、「55歳 シニア」で検索すると、数えきれないほどのサイトがでてきます。シニアにはいろいろな割引があるようです。世の中、55歳からシニアということなのでしょうか?それなら、いっそのこと、早く55歳になりたいなあ!

53歳なんて、中途半端なんだもん。

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2013年最初の読書。

あけましておめでとうございます。今年最初の読書は、新年1月に放送されるNHK教育テレビの番組『100分de名著』のテキスト『般若心経_「見えない力」を味方にする』。著者の佐々木閑先生(花園大学)には数年前、オデッセイコミュニケーションズで出していた「オデッセイマガジン」の巻頭対談でお会いいただきました。「日々是修行_現代人のための仏教100話」(ちくま新書)以来の先生のファンです。

「般若心経」は釈迦が唱えた仏教とは異なる大乗仏教のメッセージであること、般若心経の最大の特徴は神秘であること。先生は「はじめに」で、「日本で一番人気のお経の新しい見方」を示したいとされています。

先生のご説明に、般若心経のファンの人たちがどのように反応するのかわかりませんが、佐々木先生の以下のようなメッセージを味わい、もう一度、このテキストを読み返そうと思っています。

「大なり小なり、合理的な論理性をもって判断すべきことがらは、意志でしっかり判断します。そして、判断したことに対して自信を持って進んでいくためには、いわば”後押し”として、神秘の力を求めるということです。私はこういった生き方が一番、人生の苦しみを軽減してくれるのではないかと考えています。」

2013年が平和な一年でありますように!