ラグビー、台風、そしてクルド

昨晩の日本とスコットランドのラグビーの試合にはちょっと興奮してしまった。南アフリカ出身でラグビーのファンであるアメリカ在住の知人からはお祝いのメールが来たし、ロンドンに住んでいるイギリス人の知人からもメール。
世界中のラグビーファンが昨晩の日本の勝利に感心したのかな。
でも一方では、台風で50名を超える人たちが亡くなり、家をなくしたり、家財を失った人たちも多数でている。日本代表が決勝トーナメントに進むことになったことを喜んでばかりはいられない。
日本から遠い国では他国からの攻撃を受けている人たちがいる。シリア北部へトルコが空爆を行い、クルド人たちが多数殺されている。トルコがこの攻撃を始めた背景には、トランプがシリアから米兵を撤退させることを決め、ISを撲滅するためにいっしょに戦ってきたクルド人たちを見捨てたことがあるということだ。刑務所に入れられていたISの兵士たちはこれを機に脱走し、さらにはクルド人たちを襲撃し始めているともいう。ツイッターで人権活動を行っていたクルド人女性がISたちに虐殺された写真が出ている。
いったいアメリカはどうなっているんだ。かつてアメリカに見捨てられた中東の国の政治家の息子が東京に来たとき、「アメリカは頼りにならない、信頼しないほうがいい」と言っていたことを思い出す。日本の政治家や官僚が心の底ではアメリカを信用しきっていないことを祈るばかりだ。

「ビル・ゲイツの頭の中」

新聞か雑誌か、どこでその記事を読んだのか忘れましたが、ネットフリックス(Netflix)が制作した「Inside Bill's Brain」(ビルの頭の中)という、ビル・ゲイツのドキュメンタリー番組がおもしろいという記事を読み、その番組が見たいのでNetflixに登録してみました。最初の一か月は無料でそのあと、正会員になるかどうか、決めることができます。
Netflixは以前から知っていましたし、かれらが制作した映画『Roma』(アカデミー賞受賞)は、特別に映画館で上映されていた時、作品を観てとても印象に残っています。
今回、ネットで申し込みをし、とてもスムーズな登録プロセスに感心しました。
さて肝心のビル・ゲイツに関するドキュメンタリーですが、ゲイツとの長時間にわたるインタビューに加えて、彼の幼少期、マイクロソフトの歴史を丁寧に紹介するもので、ビル・ゲイツがゲイツ財団を通して、なにを成し遂げようとしているのか、よくわかる内容でした。
ぼくはこの番組を見るためにNetflixに登録しましたが、その価値はあったなと思っています。一か月後、正会員になるかどうか、それまでにこれ以外のコンテンツものぞいてみようと思います。
先月、Malcom Gladwellの「Outliers」をオーディオブックで「読んだ」のですが、ビル・ゲイツはこの本の中でも取り上げられています。特に、彼が13歳から18歳になるまでの数年間の間に、Lakeside という私立学校で、その当時大学生や社会人たちでも好きなだけコンピューターを使うことができなかった時代、いかに彼が有利な利用環境に恵まれていたのか、それが著者がいう「一万時間」という「訓練期間」を達成する「雌伏」期間になったのか。
「ビル・ゲイツの頭の中」と「Outliers」をまとめてみると、いかにビル・ゲイツが努力の人なのか、とてもよくわかります。