映画「レオン」

ナタリー・ポートマン13歳の映画デビュー作。衛星放送で録画溜めしていた一作。この映画、映画館で観たはずなんだけど・・・
2010年の「ブラックスワン」についで彼女の映画は2回目。エンディングで使われているスティングの
Shape of My Heart」がしぶい!

『不確かな医学』(TED Books)

10年前、あるいは20年前、先輩方が健康のお話をされていると、どうも話に関心を持てなかったのですが、大切な存在が命の終わりをむかえ、自分自身も身体のどこかが調子悪いことが続くようになり、医学や健康に関してとても関心を持つようになりました。
『不確かな医学』の著者は、インド人、シッダールタ・ムカジー。がんの研究者であり、2011年のピューリッツアー賞を受賞した『病の皇帝「がん」に挑む』の著者。
実はいまこの『病の皇帝』の上巻を読んでいるところですが、中休みを兼ねて、同じ著者の手軽な本を読みました。TEDのスピーチをもとにしてできた本かと思います。この本の中で、彼は医療現場の法則として以下の3つを挙げています。
1 鋭い直感は信頼性の低い検査にまさる
2 正常値からは規則がわかり、異常値からは法則がわかる
3 どんなに完全な医療検査にも人間のバイアスはついてまわる
これらは医療現場だけでなく、ビジネスにおいてもあてはまることではないかと思いながら読みました。
この本の中で、ベイズ(統計学の「ベイズの定理」のベイズ)の話もでてきます。宗教家でもあったベイズに関心を持ちました。
TEDトーク(英語)

宇都宮、郡山、神戸、京都

木曜日から、久しぶりに「新日本紀行」。
木曜日、金曜日は経済同友会の全国セミナーに参加するため、宇都宮へ。「観光立国日本」で有名になったデービッド・アトキンスンの講演が勉強になりました。
同友会のセミナーが終わった後の午後は、宇都宮のお取引先を訪問、夕方には新幹線で郡山に移動し、郡山のお取引先のみなさんと懇親会。夕食後、21時前の新幹線で東京に帰ってきました。
土曜日は、飛行機で伊丹まで飛んで、バスを乗り継いで兵庫県立美術館へ。お目当ての企画展「小磯良平と吉原治良」のすばらしいことに感動。5月27日まで続くようですが、終了前にもう一度観賞にいくつもりです。
今日日曜日は東福寺の原田老師を囲む会に出席。今回で2回目になる原田老師のご高話。飾らぬ人柄と謙虚な姿勢がすばらしいと思いました。秋に行われるであろう3回目にもぜひ参加したいです。
東、西と行ったり来たりの数日でしたが、たいへん充実した4日間でした。明日からもまた頑張ります。(GWはクウ太郎君と毎日いっしょ!)

光文社新書「美術の力」(宮下規久朗著)

副題に「表現の原点を辿る」とありますが、その原点とはこの本の中では主に宗教的なものを指しています。
この本で高島野十郎(1890-1975)という画家のことを初めて知りました。福岡県立美術館に彼の作品が多く展示されているようなので、いつか休みに、日帰りででも彼の作品を観に行きたいです。
また、長崎の殉教者たち(1597年豊臣秀吉の命で26名のキリスト教者たちが処刑された事件)を描いたフランスやイタリアの画家たちの作品がヨーロッパで作られたこと、アール・ブリュットに関する著者の考えなどもおもしろく読ませてもらいました。
ぼくのような素人にも美術に関して飽きずに読ませてくれることに感謝しています。

イスラムの性弱説

JALの機内誌(4月号)に、作家浅田次郎のスペイン訪問記がでている。グラナダのアルハンブラ宮殿、コマレス宮の中庭の池のほとりで考えたこと。
「キリスト教的な性悪説、仏教的な性善説と異なり、イスラムは人間の性弱説を唱えるという。もともと気候風土の厳しい地域に育まれた文化であるから、自然に対する人間の弱さを知っており、おのれの存在を謙虚に戒め続けるらしい。」
人間の弱さは自然に対してだけ?さまざまな欲望や誘惑への弱さは?
性悪説や性善説とは異なるとらえ方。自分にそのまま当てはまる言葉。